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読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。

日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです
1070 10月後半の読書の感想、書評 2016/11/2(水)
1071 にっちもさっちも 2016/11/5(土)
1072 年賀状を書く季節がやってきた 2016/11/9(水)
1073 男女格差解消は育児から? 2016/11/12(土)
1074 11月前半の読書の感想、書評 2016/11/16(水)
1075 今でも若者は3年で辞めているのか? 2016/11/19(土)
1076 繰り返すな過労自殺 2016/11/23(水)
1077 年賀状発行枚数の推移 2016/11/26(土)
1078 11月後半の読書と感想、書評 2016/11/30(水)

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10月後半の読書の感想、書評 2016/11/2(水)

1070
チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕 (講談社文庫) 柴田哲孝

KAPPA」や「私立探偵・神山健介シリーズ」を読み気に入った著者の長編小説で、2012年(文庫は2014年)発刊です。

過去の「私立探偵・神山健介シリーズ」読書感想
渇いた夏
早春の化石
冬蛾
秋霧の街

サブタイトルにあるとおり、中国の政治中枢にいる野心家が、GDP世界第2位に躍り出た勢いそのままに、弱腰で外交下手な日本を一気に取り込んで、中国に吸収してしまおうと画策するストーリーです。

奇想天外と思えますが、尖閣諸島での日中艦船のにらみ合いや、リゾート開発や領事館建設という名目でチャイナマネーが買い漁る日本の土地、建物は現実で起きていることで、それらが日本侵攻のための下準備という設定です。

そうした下準備を終えたあと、尖閣諸島で仕組まれた武力衝突が発生します。

そして日本国内各地でテロを起こす準備をしてきた中国の特殊部隊が一斉に動き出すという流れです。領事館は治外法権なので、各種の武器や武装兵士、テロリスト、スパイを置いておくことが可能なのです。狙われるのは政府機関、原発、自衛隊駐屯地、空港、そして皇居です。

そうした中国の動きに対して日本人の多くはきっとアメリカが助けてくれるだろうという根拠のない楽観的見通しを持っていますが、アメリカはとりあえず軍事基地が集中する沖縄さえ死守できればよく、あとは日本が自らの責任でやってとばかりに手を引く可能性があることを小説では示唆しています。

そう言えばトランプアメリカ大統領候補は、在日米軍の費用を日本が持たなければ撤退することもあり得るようなことを言ってましたっけ。彼らにとって、軍事上地政学的に重要な沖縄はともかく、見返りもなく、アメリカ人の血を流してまで日本全体を守ってやるという義務は感じないでしょうし、財政的にも負担でしょう。

ま、過激に煽っている部分はありますが、小説としてはよくあることで、そうしたことを含んだ上でエンタメ的に読むことをお勧めします。

つまり決してここに書かれていることは過去に起きた事実と、起きるかも知れない虚構がミックスして書かれているだけに、直情的で気の短い人が読むと、「中国けしからん!」「中国よりの政策をとった旧民主党政権は国賊もの!」と感情的になりかねません。そのように見えてしまう政治的な偏った思想が見え隠れする内容がちょっと残念な感じです。

★★☆

著者別読書感想(柴田哲孝)

         

判決破棄 リンカーン弁護士(上)(下)(講談社文庫) マイクル・コナリー

刑事弁護士「ミッキー・ハラーシリーズ」の3作目で、ミッキー・ハラーが登場した最初の作品「リンカーン弁護士」(2005年刊、2009年翻訳版刊)を読んだのが2009年ですから、それ以来の「ミッキー・ハラーシリーズ」です。

その2009年に最初に「リンカーン弁護士」を読んだときの自分の感想を見てみると、「複雑な人間関係とテンポのよいストーリー展開、陰のある主役、都合のいい仲間達(今度は別れた二人の妻)はいつものパターンですが、リラックスして読めるエンタテナー小説としては上出来です。男性版ハーレクイーン小説みたいな感じかな。」と書いています。ほめているのか皮肉を言っているのか微妙です。

そして著者の作品ではお馴染みの異母兄弟でロス警察のハリー・ボッシュも準主役として登場しています。発刊順に読んでいないのと、読む間隔が空きすぎて、過去の登場人物の関係図がもうなにがなんだかよくわからなくなってきています。

思えばハリー・ボッシュが「ナイトホークス」で最初に登場したのが1992年ですから、それから24年が経っているのですね。一度どこかで整理しなければと思ってます。

この作品は2010年刊で、日本語翻訳版の文庫は2014年に発刊されています。前に著者の作品を読んだのが昨年2015年の4月で、2009年刊、翻訳版が2014年刊の「ナイン・ドラゴンズ」という、今年最下位に沈み惨めな思いをしている中日ドラゴンズナインとはなにも関係がないハリー・ボッシュ主体の作品でした。

2015年4月後半の読書と感想、書評「ナインドラゴンズ」

その二人の主役が手を組み、法廷で悪と戦うというストーリーですが、あらかじめ勝つとわかっていながら読むのは最近つまらなくなってきていて、多少のどんでん返しがあるぐらいでは、上下巻合わせて1,792円を出すのは困難に思えています。

★☆☆

著者別読書感想(マイクル・コナリー)

         

シューマンの指 (講談社文庫) 奥泉光

2010年に書き下ろし小説として発刊された小説ですが、この2010年は講談社創業100年とシューマン生誕200年の年ということもあるそうです。

著者の作品は5月にコミカルでライトノベル的な「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」を読んでいますが、本当に同じ作家さんの作品なの?と思うぐらいにその文体、構成、ジャンルが違っています。

2016年6月前半の読書と感想、書評「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」

著者自身もフルート奏者として音楽に馴染みがあるとは言え、それにしてもクラシック音楽についてのうんちくや批評がてんこ盛りで、逆にちょっと鼻につくぐらいです。

例えばこういう部分があります。

「ロマン派音楽の特徴の一つはその物語性にある。これはオペラに期限を持つので、その意味では、バロックこそが最も物語的だといいうるし、古典派にも当然ながら物語性は色濃く刻印されている。だが、ロマン派以前の音楽が、どこかで神話の輝きを帯びた叙事詩的な性格を備えていたのに対して、ロマン派は、近代文学と同様、個人の感情や内面の葛藤を物語の軸に据えるところに特色がある。だからこそロマン派音楽は、演奏者や聴き手の「感情移入」を容易に許す。物語が感情を揺さぶり、心から溢れ出す感情が物語を産み出す−。」

こうしたクラシック音楽に関する解説や説明が随所に出てきて、また登場人物にも語らせます。

内容は、ネタバレするので書けませんが、何重にも張り巡らされた主人公の語りで進められていき、最後には関係者から驚愕の事実が喚起されそれが事実なのかどうかは不明のままで終わります。つまり読者がどう考えるかを試される結末でしょう。

基本はミステリー小説のジャンルに入るのでしょうけど、読んでいると普通の青春小説、または音楽やピアニストの世界をかいま見る職業小説、あるいはシューマンを中心としたクラッシック界のうんちく本ともとらえることができそうです。

ドラマや映画化なども今のところなく、世間ではあまり話題にはなっていませんが、なかなか面白かったですよ。そのうち誰かの目に留まり、映画化されそうな気もします。

★★★

著者別読書感想(奥泉光)

         

きいろいゾウ (小学館文庫) 西加奈子

この小説は2006年に単行本で、その後2008年に文庫化されました。また2013年には宮崎あおいと向井理出演で映画化もされています。見てないけど。

著者の作品は過去に「通天閣」を読んでいます。コテコテの大阪下町を愛おしく書いた小説で、織田作之助賞の大賞を受賞したよい作品でした。

2013年10月前半の読書と感想、書評「通天閣」

さてこちらの小説は、若い男女が男の田舎にある実家に帰り、暮らしている日常が描かれますが、チャボや犬と会話ができたり、草木に励まされたりと、ファンタジー的な要素も含まれています。

その他、定番とも思える大人よりもしっかりした小賢しい?少年、主人公の夫の背中にある前カノと関係がある鳥の入れ墨、旦那だけに働かせて自由気ままな生活を送っている主人公と、まったくよくわからない作品です。

タイトルは、本文中に文字だけ出てきますが、主人公が子供の頃に親しんだ絵本で、病弱な女の子が月の使者となっていた黄色い象に連れられて世界中を飛び回るという、こちらもファンタジーな内容。

還暦まであと1年と少しというオヤジだと、こうしたほんわかしたファンタジー作品を味わい親しむのは、売れない芸人が大勢集まり、騒がしいだけのテレビのバラエティ番組と同様、もう厳しくなってきたなぁとつくづく感じています。

★☆☆

著者別読書感想(西加奈子)

【関連リンク】
 10月前半の読書 だいこん 山本一力、魍魎の匣 京極夏彦、犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ
 9月後半の読書 風の影(上)(下)、小説・秒速5センチメートル、名探偵に薔薇を
 9月前半の読書 20歳からの社会科、八甲田山死の彷徨、WORLD WAR Z〈上〉(下)、サマータイム


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にっちもさっちも 2016/11/5(土)

1071
にっちもさっちもいかないことってしばしば起きます。そうしたこんがらがった問題をうまく解きほぐせる能力、行動力、説得力、リーダーシップを持った人っていうのは、これからもっとも貴重な存在となっていくのかもしれません。

正直言って私はそうしたややこしい絡み合った問題に首を突っ込むのは苦手で、当然にそのような問題を解決する能力に欠けていると自覚しています。

いわゆる短気な性格ってやつです。なので釣りに行って少しでも糸が絡むと、丁寧にじっくりとほぐしていくのではなく、絡み合ったところをハサミでブチブチとすぐに切ってしまうタイプです。

それにしても最近この手の「にっちもさっちもいかないこと」っていうのが増えてきているような気がします。

世の中が複雑化してきているのか、それとも問題解決できる人が少なくなってきたのか、人々の忍耐力がなくなり、我が儘で、私利私欲の欲望が強まってきたのか、そして今まで黙っていた人々が、黙っていてくれなくなってきたのか、様々な要因が考えられそうです。

国内の政治や社会問題も、いままでならば政治家が無能でも、それを下支えする官僚が有能であれば、事務レベルの下交渉や予備交渉でなんとかなってきたという時代がありました。

しかしその官僚の力が相対的に弱まり、テストで優秀な成績をとることだけに秀でた秀才ばかりが役所に集まった結果、交渉や粘り強い説得など、リーダーシップやコミュニケーション能力、忍耐力、使命感をもった官僚がいなくなってきたようです。

その結果、今までそれぞれの道でエキスパートだった官僚達におんぶにだっこしてもらえた政治家も頼るところがなくなっているという現状です。

また政治家の質も二世や三世といった使命感で政治を目指す人達でなく、単に世襲や金儲けの仕事として政治家になる人が増え、その結果政治家としての能力、適性の低下が進み、気軽なパーティではウケ狙いで問題発言を連発しながら、国会の場では、いかにも官僚が書いた答弁原稿をただ棒読みする閣僚ばかりになってきました。

こうした無能で官僚頼りの政治家達には早々にリタイアしてもらいたいと思うばかりですが、選挙になると地盤・看板・カバンを持っているだけに強いのです。

そうした国会答弁で自分の言葉で答えられない政治家には、先の「にっちもさっちもいかない」難問を解決できるだけの能力があるとはとても思えません。

ここ数年、耳にする、日本に関係する「にっちもさっちもいかない問題」とは、一例ですけど、

・北朝鮮拉致事件
・尖閣諸島の領有権争い
・北方領土返還問題
・竹島領有権問題
・沖縄の米軍基地移転問題
・慰安婦像問題
・南京大虐殺問題
・靖国神社A級戦犯合祀問題
・引きこもり、ニート、年金未納、生活保護
・築地市場の豊洲移転問題
・ゴミ屋敷や老朽化した空き家問題
・保育園の設置場所問題、少子化対策
・ゴミ焼却場や火葬場の設置場所問題
・高齢者の運転免許証返納問題
・年金不足や医療費支出増大
・介護士、介護施設不足など福祉関連

などなど、すぐに解決できそうもない問題は、戦後から続く国際問題から、すぐ身近なところで起きている問題まで様々あります。

自衛艦これらの問題は、どれだけ会合を重ねたところで、関係者全員、もしくは両国の意見が一致すると言うことは絶対になく、また国際機関も法を執行するだけの強権はないので、詰まるところお互いが譲歩して痛み分けとするか、あるいは金銭的な補償を手厚くするとか、代替案を提示して不本意ながらも同意をとっていくしかありません。

特に太平洋戦争中に起きた事件や問題をいま綺麗に解決しようというのは現実的に難しく、何世代も代わっていくことで風化していくのを気長に待つか、領土問題に関しては再び戦争をするか、政治的な決着(補償や援助も含め)しか考えられないでしょう。もちろん戦争は勝っても負けても双方が大きく傷つき、双方にとって最悪の結果を招くことになるのは言うまでもないことです。

身近な問題は法制化や行政指導などである程度は解決の道筋を付けられますが、人々の感情にはそうした法律の裁定よりも根深く浸透していることも多く、離婚裁判に負けて自暴自棄となった宇都宮の老人が、手製の爆弾で周囲の人を巻き込んで自殺したように、暴走する人が必ずついてまわるからやっかいな問題です。

宇都宮の事件を自衛隊出身の老人という一種特別な事件という見方をする人達もいますが、身勝手な不満や欲望を爆発させて暴走する人達は、秋葉原通り魔事件(事件当時26歳、職業は警備員、運転手、派遣工員)やマツダ本社工場連続殺傷事件(事件当時42歳、職業はマツダの期間従業員)、新幹線放火事件(当時71歳、職業は流しの歌手、運転手など)を見るまでもなく年齢や職業には関係ありません。

やっかいな問題にぶつかると、昔働いていた会社のオーナー社長が時々言っていた言葉がいつも思い浮かびます。それは「何事も賛成半分、反対半分と心得よ」ということ。

つまりなにをするにしても、それに対して賛成する人と反対する人がほぼ同じ数だけいるってことを常に考えておくことです。自分にとって良いと思うことは別の誰かにとっては悪いことで、みんなにとって良いことだと思っても、それは独りよがりでみんなのうちの半分は反対していると思って行動をするべきです。

そうまでしてみんなの意見を聞き、案を作り、それに大多数が納得してくれて、反対意見の人も渋々でも了承してもらうというのは、これは凡人には絶対にできないことです。誰かが得をすれば必ず誰かが損を受け入れざるを得ないからです。

つくづく自分にはない、他人のために犠牲になれ、かつ難問を解くために奔走するリーダー的役割を果たせる人(ってほとんどいないだろうけど)はすごいなぁって思う日々です。

それでふと考えました。

犯罪者を捕まえるために懸賞金を出すことがあります。同じように、社会の問題点をランク付けし、その問題を解決したり解決するアイデアを出した人に、国は懸賞金や生涯年金を追加するなど報奨制度を設けてみてはどうでしょう?

例えば北方領土問題や北朝鮮拉致問題解決に向けて、素晴らしい解決案を考えた人、解決に向けて交渉する人を公募して、成功報酬で各々に10億円ぐらい出してあげればよいでしょう。

空き家問題や少子化を解決する道筋を作ることができれば、65歳からの年金を倍額もらえるとかすれば、きっと頑張る人も出てくるかも。公務員はダメよ。彼らはそういう公共サービスを考えて提案、実行するのが本来の仕事なのだから。

それら報奨金の原資は?

本来こうした社会や国際問題を解決すべき公務員や政治家を減らし、公務員宿舎や議員宿舎、公務員保養施設を売っぱらえばすぐに捻出できそうです。また問題が解決することで、それによるメリットも大きいはずで、十分にペイできます。


【関連リンク】
999 覚悟の地方移住か都市部で介護難民か
970 生活保護世帯の増加は高齢者増加だけが原因なのか?
921 もらえる年金の額はモデルケースとは違うということ


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年賀状を書く季節がやってきた 2016/11/9(水)

1072
先週11月1日(火)から来年の年賀状の販売が開始されました。年賀状の声を聞くと、いよいよ今年も押し迫ってきたという感じがします。

年賀葉書私は昭和人間なので、年賀状との因縁は深く、古くは50年以上も前の保育園時代から先生や友達、親戚、知人に年賀状を送るという習慣を半ば義務的に繰り返してきました。こうした習慣は親が身につけさせてくれるかどうかが大きいでしょう。

そんな中で、転勤や転職をしたときには、前職で仲の良かった人達へは今まで通りに送るものの、あまり親しくはなかったけど儀礼的に送っていた上司や同僚には転職を機に送らなくなったりを何度か繰り返していきます。

そうしていくうちに、ほぼ毎年定番での送り先が固まっていきました。年を取るということは、新たに年賀状の送り先が増えないことと同義かもしれません。

もちろん高年齢になってから新たな仕事にチャレンジしたり、趣味など同好の知人が増えて、年賀状の送り先がさらに増えていくという人もいるでしょうけど、一般的に定年間際になるサラリーマンにとっては増える機会がありません。

最近は若い人を中心に、手間もお金もかかる郵便の年賀状にはあまり執着せず、メールやLINE、Twitter、Facebookなどで新年の挨拶をやってしまう人が多くなってきていると思います。それはそれで、時代の要請ですからいいんじゃないかなと思っています。私も年賀状ではなくメール等で年賀の挨拶を済ませる相手もいます。

職場での先輩で、今は引退している高齢の人と長く年賀状をやりとりしていましたが、その人からある年の年賀状で「今年の年賀状を最後にしたい」というメッセージが書かれていたことがあり、単なる生存確認のようなものであれば、年賀状という習慣をやめてしまうと言う判断もありだなぁと思ったことはあります。

今のところまだ郵送の年賀状を思い切ってやめてしまうという決断には至らず、一時期に比べると半数ぐらいに減りましたが年賀状はしばらく続けていくつもりです。

昔は、ゴム版に彫刻刀で干支を彫って版画にしたり、手書きで宛名を書いたりと、かなりの手間をかけて制作していましたが、90年代に入ってからは、まずはプリントゴッコ、そしてワープロ、その後はパソコンとカラープリンターと簡便になってきたと同時にその内容も薄くなってきました。

私の場合、なぜかプリントゴッコは使わずに、社会人になってすぐの80年代初めに無理して買ったポータプルワープロを使い、それで宛名書きもイラストなど絵図もそれでしていました。

90年代中盤頃からはご多分に漏れずWindows95パソコンとインクジェットプリンターで一気にフルカラー印刷ができるようになり、カラーのイラストや写真入りで、質が格段に上がり、また制作する手間も大きく減りました。ちょうどその頃が人生の中で年賀状を出す相手がもっとも多い時期でしたので、それでだいぶんと助かりました。

現在は前述のように枚数も落ち着き、年賀状に使えそうな写真を毎年撮りに行くのが恒例となり、内容で勝負しています。

枚数が多いときのこと、さすがに自筆でひと言コメントや挨拶を書けないことがあり、印刷してそのまま出したところ、ある高齢者の顧問からお小言をいただいたことがあります。印刷だけでは誠意が伝わらないぞってことを遠回しに。

それ以来、どれだけ忙しくても、枚数が多くても、なにかひと言は自筆で書くように心がけています。出すだけでなく、「あなたのことをちゃんと気にかけていますよ」と思える気持ちをなにかひと言でも綴るのが重要なのでしょう。


【関連リンク】
990 お正月休みにみた映画
884 年明けにつらつら思うこと
458 初日の出のご来光を富士山とともに拝む


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男女格差解消は育児から? 2016/11/12(土)

1073
先般、世界経済フォーラム(WEF)が各国の男女格差(ジェンダーギャップ)報告書を出しました。高度成長期には政治は三流だけど経済は一流などとおだてられていましたが、それもとっくに怪しい状況で、男女格差に至っては日本はずっと昔から世界の三流国と言っていいのかも知れません。

【世界最低レベル】日本の男女格差は一体いつ解消されるのか 女性が働きやすい企業を増やさなければ変わらない(キャリコネニュース)
世界経済フォーラム(WEF)が10月26日に発表した各国の男女格差(ジェンダーギャップ)報告書
「経済活動への参加と機会」「政治への参加」「教育」「健康と生存率」の4分野の計14の項目で、男女平等の度合いを指数化して順位を決める。今回の111位はG7先進諸国の中ではもちろん最低レベル。日本と近い順位の国を見ると、エチオピア(109位)、ネパール(110位)といった発展途上国が並ぶ。同じ東アジア諸国と比較すると、韓国(116位)よりは上ではあるが、中国(99位)よりは下。

誰が悪いとかではなく、男女格差を許して放任してきた社会構造、文化、教育などが長く続いてきたからであることは明らかです。世界を見回すと男女格差や、貴族などの特権階級の世襲など、様々な格差が存在していましたし、現在でもまだ残っている国もたくさんあります。

会議風景しかし世界が猛烈なスピードで変わりつつある中で、男女格差に至ってはグローバルスタンダードと比較すると遅々として改善されていないことが、国際機関に名指しで指摘をされないと理解できないという状況になっています。

今でも政治家やリーダーが女性だと、それだけで注目されたり、オジサン方の「お手並み拝見」という見下したようなスタンスが歴然と支配しています。

って言う、そういう私も長く昭和時代に生きたオヤジなので、そういう感覚はわからなくもありません。

でも仕事柄、働く女性達と一緒に仕事をする機会が多く、また上司や同僚に女性が何人もいたので、仕事で女性だからという偏見をもったことなどなく、特に意識をしたことはありません。

ただ今の団塊世代ぐらいまでは、やはり女性は結婚したら家庭に入ってというのが常識で、そうしてきた人に社会において女性の活躍をサポートすることを求めても無理がありそうです。頭ではわかっていても、自分の常識にはないことなのです。

幸い日本でも大きな力を持ってきた団塊世代が次々と現場から引退し、男女平等、女性総合職時代の人達が企業の中で力を持ってきていますので、これからは一気に変わっていく可能性があります。

あとは女性側が、「男が働いて妻と子を養ってくれる」みたいな専業主婦の幻想を捨ててくれることが必要でしょう。

ソニー生命の調査では、3人に1人の女性に専業主婦の願望があり、仕事をして管理職になりたいと思う女性は2割に満たないということでした。これは今回の結果だけではなく毎年似たような結果となっているので、本音なのだろうなと思います。

女性の活躍に関する調査 2016(ソニー生命)

それでも専業主婦願望が3割というのは20年前からすれば大きく減ってきていると思います。

あとは、社会、特に企業や役所が男女の隔てなく女性にもっと重要な仕事を任せていくようになることですが、やはり女性には出産や育児と言ったハンデがつきまといますので、その点を考慮した社会の仕組みや、子供の頃から男性が家事や介護、育児を平等に担っていくことを身につけさせる教育が必要でしょう。

女性が働きに出るために保育園の充実などもそのひとつですが、欧州などでは当たり前になっている夫が長い育休をとって、育児を担うようなことも考えないといけません。

日本の社会で、男性が育児をするというのはまだまだ珍しいのでしょうけど、今の20代の人達はあまり抵抗もないようなので、それが会社や役所の中での評価で不利にならない、男性も育児や家事をするのが当たり前という理解が進むことが求められます。

個人的なことを書くと、前述の通り、昭和人間で、自分は外で働いて、妻は家で育児を中心に家事全般を担うという生活を長く送ってきましたが、三人目の子供が生まれた頃から妻がパートに出るようになり、自分も少ないながらも育児をするようになってから、「育児というのはなんと楽しいものなんだ!」と初めて気がつきました。

もちろん育児は楽しいことばかりではなく、たいへんなことも多いですが、仕事で嫌なことをすることを考えると全然気にならないぐらいのことです。なので男だからと言って育児を放棄しちゃうのは絶対に損です。

育児のなにが楽しいかと言うと、育児は自分のDNAを持った人間をゼロから独り立ちするまで、どういう人間を作っていくかという数十年間の大きなプロジェクトだと見ることができます。

その達成感や充実感は仕事の巨大プロジェクトでも得られないほど大きなものがあります。しかも嫌なクライアントにペコペコしたり会社の利益を考えたりする必要はありません。

自分の思うように育ってくれるとは限りませんし、反抗することもあります。でもそれがその中にいると愛おしくて楽しいのです。

「リング」などで有名な小説家の鈴木光司氏は、育児や主夫として有名です。今から考えると、本当に羨ましい生活をされていると思います。私と同い年ですので、生まれ育ってきた環境は私と同じだと思いますが、育児に関しては大きく進んだ考えの方です。

鈴木光司さん “文壇最強”子育てパパの、実践から生まれた勉強法

男女格差から育児の話しへとちょっと脱線してしまいましたが、いずれにしても男性が育児に関わり、女性が男性と平等に社会に出ていられる環境を整えていくことが、女性の社会での活躍が一層進むのではないでしょうか。


【関連リンク】
1055 働き方と社会構造
1035 最近の恋愛、結婚事情
1009 兼業禁止規程はいつ禁止されるか


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11月前半の読書の感想、書評 2016/11/16(水)

1074
新世界より(上)(中)(下) (講談社文庫) 貴志祐介

2008年に単行本、2011年に文庫化された長編SF小説で、第29回日本SF大賞を受賞しています。上巻、中巻、下巻3冊合わせて1500ページ近い、長い長い物語で、読み応えがあります。

最近、1冊で1000ページを超える「魍魎の匣」を読むなど、なぜか一気に読むにはちょっと苦しい長編を読む機会が増えてきましたが、秋の夜長に相応しい選択をしているのかも知れません。

そう言えば、柳広司著の小説に「新世界」というのがありました。こちらは大阪のごちゃごちゃした下町を描いた小説、、、ではなく、ロスアラモス国立研究所の原爆開発現場で起きた殺人事件のお話でしたね。

2011年2月後半の読書「新世界 (角川文庫) 柳広司」

小説の舞台は今から1000年後の日本で、理由は不明ですが、戦争?などで文明は一度リセットされていて、千葉や茨城の狭い限られたエリアの中で、高度に管理された社会が営まれています。

そして人はすべて妖術を操ることで、他の動植物を人間に都合良く操り、厳しい肉体労働から解放されていますが、一方では妖術をうまく使えない者や社会を乱し害を及ぼすとされる者は徹底して排除するという仕組みができあがっています。

また過去になにが起きて、周囲にどういう問題が残されているのかという歴史もゆがめられ、教育の場でそれらの真実を知ることはできません。

タイトルはドボルザーク作曲のクラッシック音楽で、夕方になって帰宅を促す学校の放送などで有名です。小説のこの時代でも、夜間の外出を制限するために、この曲が流れるとみんな家路に急ぐという古き伝統は残されています。

主人公はそうした特殊な「村」で育った少女で、村を襲う化けネズミや異端者と対決するというストーリーです。なのでSFファンタジー小説と言えるかも知れません。

指輪物語」や「ハリー・ポッター」以降、そうした長編ファンタジー&ミステリー小説というのが日本でも増えてきた感じです。私も最近読んだ、上橋菜穂子著「精霊の守り人」や宮部みゆき著「英雄の書」なども同じジャンルでしょう。

ちょっと中年のオジサンが読むのはつらいところですが、中高生には読書が好きになってもらうために、こういう本はいいかもしれません。

★★☆

著者別読書感想(貴志祐介)

         

ロートレック荘事件(新潮文庫) 筒井康隆

数多くのSF作品で有名な著者の1990年初出の長編の推理ミステリー小説です。著者が書いた多くの小説の中で、推理小説としては「富豪刑事」、「フェミニズム殺人事件」とこの作品の3作だけと言われています。

SF小説はあまり好みでなかったこともあり、著者の作品で過去に読んだのは「最後の伝令」だけで、1993年のことです。

タイトルのロートレックは正式にはアンリ・マリー・レイモン・ド・トゥルーズ=ロートレック=モンファという、長ったらしい名前の1991年に亡くなったフランスの画家です。

小説の舞台となる別荘に、その持ち主の趣味で、ロートレック作品があちこちにかけてあり、通称「ロートレック荘」と呼ばれています。

その別荘に集まってきた人達のうち、若い女性が何者かに射殺されてしまいます。そして警察が現場検証をしている最中に、第二の殺人が行われます。

さて犯人は?

ってことで、幾重にも張り巡らされたトリック?に翻弄されて、最後までまったく犯人捜しはできませんでした。

しかし先の「富豪刑事」とは違って、これは小説ならではのトリックで、映画など映像化は難しいだろうなぁって思います。

★★☆

著者別読書感想(筒井康隆)

         

リストラ日和 (ハルキ文庫) 汐見 薫

2010年に発刊された単行本「リストラに乾杯!」を大幅に加筆修正した文庫本でタイトルも変えて2015年に発刊されました。「リストラ天国」を運営している身としては、こうしたタイトルの本を読まないわけにはいきません。

主人公は都市銀行をリストラされて、子会社に追いやられるも、やがていたたまれなくなり退職して無職に。専業主婦で子供の教育と夫の自慢しか頭にない妻との関係は悪化してと、あまり芸のないお決まりのコースですが、最後は少し夢のある終わり方になっていて救われました。

著者自身も銀行勤務経験者だそうで、主人公の頭の中を占めるエリート意識はご自身の経験からきているのだろうと勝手に想像して読んでいましたが、著者はなんと女性だそうで、自身の経験というより身近に肌で感じてきたことなのかも知れません。

でもね、こうした銀行のような大企業をリストラされるっていうのは、退職金の割り増しやら、子会社への就職斡旋やら、再就職においてもデメリットより銀行出身者というだけで有利な点も多く、中小零細企業をリストラされた場合と比べると何百倍もお得と言えます。

中小零細のリストラだと退職金は出ない、就職斡旋など当然ない、ハローワークへ行っても誰も聞いたことがない会社の職歴などないに等しいと判断され、惨めな思いをすることばかりです。

ただ中小企業のリストラではドラマにはならず、リストラと言えば結局は大企業と相場が決まってしまっているのがちょっと残念なところです。

★★☆


【関連リンク】
 10月後半の読書 チャイナ インベイジョン、判決破棄 リンカーン弁護士(上)(下)、シューマンの指、きいろいゾウ
 10月前半の読書 だいこん 山本一力、魍魎の匣 京極夏彦、犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ
 9月後半の読書 風の影(上)(下)、小説・秒速5センチメートル、名探偵に薔薇を


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今でも若者は3年で辞めているのか? 2016/11/19(土)

1075
厚労省から若年者の雇用状況を把握するために毎年調査をしている「新規学卒者の離職状況」についてちょっと触れておきます。

新規学卒者の離職状況(厚生労働省)

城繁幸氏の「若者はなぜ3年で辞めるのか?」が世に出たのは、今からちょうど10年前の2006年9月でした。実はその前、ITバブルが弾けた2000〜2002年頃の就職氷河期に、新卒で入社した若者が次々と辞めだしたのがきっかけと言われています。

90年代前半にバブルが弾けて長引く平成不況の中、かろうじて活況を呈していたITバブルもが弾けてしまい、一気に日本経済は失速していきます。

その就職氷河期に、苦労してやっと新卒で入社した人達は、実際に仕事に就いてみると「思っていた仕事じゃない」「聞いていた話しと違う」とばかりに一気に退職者が増加していきます。

企業側にしてみれば、不況で教育にお金もかけられず、買い手市場で狭き門だから、少々荒っぽく使っても辞められないだろうという驕りと、若者も仕事の中身や企業の体質、文化にはお構いなしで片っ端にエントリーシートを出しまくり、希望する会社、仕事ではないけれど、とりあえず内定くれたので入社したというツケが双方に出たと言うことでしょう。

その後リーマンショックが起きて世界的な不況に突入したため離職率は一時的には下がりますが、また2009年頃から上昇へ向かい3年以内に辞める大学新卒者の割合は10年前と同様に30%を超えるようになっています。

大学卒業就職者の在職期間別離職率
大学卒業就職者の在職期間別離職率グラフ

次に産業別で見ると、飲食・宿泊業は離職率が最も高く、3年以内で辞めたのはなんと59%と6割近くに達しています。

「おもてなしの心」や「外国人観光客2000万人突破」「2020年には4000万人目標!」とか言っておきながら、それを担う人達は「とてもやってられない」という現状が見えてきそうです。

こんな状況では、4000万人はもとより、やがては「日本の観光地は客も従業員もみんな外国人ばかり」ということになってしまいそうです。

大卒者の3年以内の離職が多い業種の次点は、理美容師や旅行業などを含む「生活関連サービス業、娯楽業」で47.9%、次いで「教育、学習支援業」の47.3%となっています。

これら離職率の高い上位に位置する業種は、いずれも大企業は少なく、中小企業主体の経営という点が特徴的かも知れません。

大企業でないと言うことは、給料や福利厚生サービスなどでも劣っていて、しかも他の業種よりも肉体的精神的にキツイということになれば続かないのもわかります。

その証拠に勤務先の従業員規模別で大卒者の3年以内離職率を見てみると、5人未満の零細企業では59%、100〜499人の中小企業で31.9%、1000人以上の大企業では23.6%となっていて、大企業ほど離職率は顕著に低くなっています。

事業所規模別離職率

このことから中小零細企業が多い業種では離職率が高くなり、電気・ガス、製造業、金融など比較的大企業が多い業種では離職率が低いということもになります。

「大企業ばかりにこだわっていないで、中小企業に目を向けよ!」とか言っている無能な学者や評論家などの意見などは無視して、安心して長く働きたいのなら「寄らば大樹の陰」は当然の帰結でしょう。


【関連リンク】
859 採用氷河期でなにが問題なのか?
767 若者の離職の原因は単なるミスマッチなのか?
727 大学生の就職率推移と卒業後の進路


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繰り返すな過労自殺 2016/11/23(水)

1076
電通の若い社員が過労を苦に自殺した事件は、当初は「また2008年のワタミと同様のことが起きた」という一過性の話しですぐに収束するかと思われていました。

しかしその後の電通の対応のまずさ、前年にも同様の自殺が発生していたこと、36協定破りで労基署から再三の勧告がおこなわれていたことなどとともに、亡くなったのが「東大卒の美人」ということで、まずは電通になにもしがらみがないネット上で電通への攻撃が始まり、さらに元電通マンや過去の悪例などが掘り返され、高度成長期やバブル時代にはもてはやされていた「鬼十則」なども登場するに至って大炎上していくことになります。

電通にしてみれば、不祥事が起きるといつものように広告利権で持ちつ持たれつの関係の大手マスコミをうまく押さえてしまい、懇意にしている政治家や、ジャーナリスト、評論家などをうまく丸め込んでしまえば、こうした話しはすぐに沈静化すると踏んでいたでしょう。

ワタミの過労自殺事件はネットにおいてはたいへん激しい攻撃が加えられましたが、ワタミからも大きな広告をもらっている大手マスコミは裁判結果を淡々と伝えるぐらいでお茶を濁し、やがてすぐに沈静化しました。

マスコミを牛耳り、またオリンピックなど国や自治体の巨大なプロジェクトやPR事業を仕切っている電通に限って、正面切って難癖付けたり逆らう役人もマスコミもないだろうと思っていたはずです。

しかし今回ばかりはその思惑が外れ、「働き方改革」を重点政策にあげ、女性の雇用を増やしたい政府と国がこの機会をとらえ、違法残業撲滅の見せしめにするため、厚生労働省の過重労働撲滅特別対策班」(通称かとく)が動くことで、大きく流れが変わります。

【電通に強制捜査】安倍晋三首相「政府としても『働き方』見直す」(産経新聞)
安倍晋三首相は7日の政府与党連絡会議で、女性新入社員の過労自殺に絡む電通への強制捜査を受け、「本社のみならず下請けの受け入れ環境なども含めて総合的に働き方をよく見直して、二度とこういう事件がおきないように政府としても慎重な対応をすべきだ」と述べた。

そうなると電通とは巨額広告費で結びつき、ツーカーの仲である大手マスメディアも、この不祥事を無視をするわけにいかず、違法残業問題や自殺した女性に対するパワハラ発言などと報道が拡大していくことになりました。特に広告とは縁のないNHKが、他の民放各局と比較してその頻度が圧倒しているのも特徴的です。

一方で、大半の現役の電通社員にとっては、そうした会社風土を知った上で入社し、好きで仕事をやっているのに、いまさら仕事を減らせ、残業するなと言われても、、、という気持ちもわかります。

「ハードだけど、好きだからやっている」「就業管理、厳しくなった」長時間労働で批判集まる電通、社員の本音は…(産経新聞)
「CM撮影などは良い作品をつくるのが最優先で、時間の調整のしようがない。仕事量や労働時間はハードだと思うが、多くの社員は好きだからやっている。文句を言う人はあまりいない」と話す。

リクルートやアクセンチュア、電通などは、終身雇用することには関心がなく、多くの中途退職者を出して、その退職者が新たな事業を起業をするケースが多いように感じます。それだけにそれらの会社に好んで入社する人には強いバイタリティと強い独立心を感じます。

そのような意味では入社してからしばらくは丁稚奉公したつもりでがむしゃらに働き、そして人脈ができ、仕事に自信がついた時点で卒業していく、「元リク」や「元電通マン」の称号を得て、自分で新たな事業をスタートさせるというのが多いパターンです。現に有象無象の広告PR会社やPR制作会社には、元電通マンが幅を利かせています。

電通もそうした仕事が好きで、耐性が強い人ばかりが集まり採用できていた時代は良かったのですが、電通ほどの巨大な企業になると様々な人が集まってきて当然です。

原発や自動車のような工業機械も、精密な電子部品も、必ず弱い部分から壊れていきます。人だって個々人の弱い箇所から壊れていきます。電通の社風にあった社員だけを採ったつもりでも、その中には肉体的、精神的に強弱は当然あります。

そして伝統的と言える過重労働に対して耐性がない人から順番に壊れていくことになります。

壊れたら、あるいは壊れると思ったら、普通は自ら退職をするというのが一般的なのでしょうけど、真面目で何事にも熱心な人ほど「できないのは自分が悪い」という思い込みが先に立ち、自らを追い詰めていくことになります。

他の同僚達はそれに耐えて平気でいるのに、自分ができないのは自分が悪いのだと。一種の集団催眠か信仰のようなのかも知れません。怖いですねぇ。

またこうした心理状態に陥る仕組みは、表面上しか見ていない外部の人にはまず理解ができないことだと思います。それだけに窮地に陥った人の発見が遅れてしまいます。

「死ぬぐらいならさっさと辞めればいい」と、まず誰でも思いますが、いじめを苦にして中高生が自殺してしまうのと同様に本人にとっては辞める、逃げるという選択肢はなく、あるいは封印してしまい、そして神経的にまいって最悪の選択をしてしまいます。そして周囲はそうした最悪の事態が起きて初めて事の重大性に気がつきます。

すでに一部ではおこなわれているかも知れませんが、小・中学校の義務教育のあいだに、お金の話し、仕事(働くこと)の話し、政治の話し、差別やいじめの話しの他、自分の命の守り方の教育もおこなうのが良さそうです。どれも人生において大切なことで、しかも家庭で学ぶという機会が減ってきています。

それには、未だに昭和時代のイメージしかない頭コチコチの教育委員会のお偉方や、学校の中でしか働いたことがなく、社会の変化やうねりを理解していない教頭や校長では、前例主義と自己保身ばかりでなにも進まないのは明かです。

既存の教員だけでは世の中の変化に合わせ、新たなことをしていく能力も時間もないでしょうから、せっかく社会の財産とも言える引退した高齢者(しかも社会の様々な仕事を経験してきた)が全国に余るほど多くいるのですから、そうした人達をうまく利用(ボランティアで小学校補助教員に)することで、教育改革は進んでいくのではないかなと思った次第です。

これ以上、若い人の自殺というニュースは聞きたくないものです。

【関連リンク】
919 春は自殺者が多いという話し
830 宅配ビジネスのラストワンマイル
812 今こそワークシェアリングを根付かせるチャンス(かも)


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年賀状発行枚数の推移 2016/11/26(土)

1077
先般、年賀状の発売になったネタを書きましたが、年賀状の発行枚数はいまどうなっているのかを調べてみました。

調べてみる前の予想では、

「年賀状と言えば国民の年中行事として古くから定着しているものの、発行枚数という点で言えば、景気に左右されるだろうから、高度成長期の1970年代から伸びて、バブルの80年代後半頃にピークを迎え、ネットや携帯電話が普及してきた2000年頃からは急速に下降しているのでは?」

と思っていました。

ところがです。

1952年(昭和27年)から2016年までの年賀状の総発行枚数と1人当たり枚数
年賀状の総発行枚数と1人当たり枚数

年賀状の総発行枚数と1人当たり枚数

なんということでしょう〜

過去の最高発行枚数を記録したのはバブルが崩壊して10年以上経った2003年(平成15年)の44億6千万枚で、赤ちゃんまで含めた国民1人当たりの平均枚数は35枚となります。4人家族だと、1家で140枚を出した勘定です。

そのような13年前、2003年(平成15年)はなにがあった年かというと、特に目立ったことはなかった地味な年で、強いて言うなら「イラク戦争開始」「SARSが大流行」「地上デジタルテレビ放送が大都市圏(3大都市圏)で開始」「阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝」ぐらいでしょうか。

年末に発表される漢字は「虎」で、流行語大賞は「毒まんじゅう」「なんでだろう〜」「マニフェスト」でした。そんな地味でサラッと忘れ過ぎ去ったような年に年賀状の発行枚数が史上最高値を出しました。

ちなみに2003年の年賀状が売り出されたのは2002年の年末からですので、その2002年の世相も追加して書いておくと、「日韓W杯」「北朝鮮拉致日本人5名の帰国」などがあった年でした。したがって2002年の漢字は「帰」でした。

他の年の発行枚数を見てみると、

戦後10年が経った1955年(昭和30年)は6億2000万枚で、1人当たり約7枚、
東京オリンピックが開かれた1964年(昭和39年)は10億8500万枚で、1人当たり11枚
大阪万博があった1970年(昭和45年)は16億8000万枚で、1人当たり16枚
バブル絶頂期の1990年(平成2年)は38億枚で、1人当たり31枚

バブル崩壊直後は少し落としましたが、その後また盛り返し、上記のように2003年に最高値を出しています。

2003年頃にはもうパソコンや携帯電話のネット通信、電子メールもそこそこ普及していたと思うのですが、年賀状というアナログ通信も健在と言うことでしょう。2003年末の携帯電話普及率はPHSと合わせると70%(16歳以上はほぼ全員が持ってるぐらい?)という状況でした。

その後年賀状の発行枚数は下降していき、特に2010年以降は顕著に下がり続けています。

今年2016年(平成28年)の年賀状総発行枚数は32億枚で、1人当たり25枚となり、最盛期と比べると1人当たり10枚減っていることになります。

2000年頃から電子メールで年賀の挨拶を送ってくる人が出始めましたが、私自信はそれにはほとんど反応しなかった(リンク先にアクセスしなかった)ように今でも普及しているとは言い難い状況です。私の知らないところでは流行っているのかも知れませんが、、、

いかにもお手軽で、無料のWebサービスに広告が入ったり、登録させて個人情報を収集しようとしたりするWEB年賀状には興味がありません。

送られた側にしてみれば、なんの手間もかけず、その程度の相手としか見ていないのねと、丁寧に返事したり反応するのがアホらしく感じます(個人的な見解です)。

今はSNSに新年の挨拶を書き込めば、親しい人がそれに反応してくれるというのが主流になりつつあるでしょうけど、それも個人的にはアホらしく感じます。こまめにやっている人に対してどうこうは言いませんが、単なる自己満足の世界だと思ってます。

最近は、知人ともネット上のニックネームだけでやりとりすることがあり、また個人情報の管理も厳しくなり、ネットつながりや少々の知り合いでは相手のフルネームや住所を知らないってことがあります。そういう場合はメールやSNSを使って年始の挨拶をするしかないのでしょうけど、味気ないことに代わりはありません。

そうしたネット上の挨拶が年賀状に代わって急増してきたとは思いませんが、いずれにしても年賀状は2010年から2016年の間、平均すると毎年1億枚ずつ減少しています。

これと同じペースで今後も減るとしたら、年賀状の発行枚数がマイナスになるのは今から32年後の2048年ということになります。

2048年というと、デジタルネイティブの平成元年(1989年)生まれが、ちょうど還暦を迎える時期とリンクしているのがなにか興味深いところです。

平安時代までさかのぼると言われている年賀状(もちろんその頃に郵便なんてものはありませんが、年始の挨拶状という風習)は、果たして30数年後にはどのような形になっているのでしょうか。

【関連リンク】
1072 年賀状を書く季節がやってきた
987 2016年謹賀新年
673 2013年あけましておめでとうございます


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11月後半の読書と感想、書評 2016/11/30(水)

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折れた竜骨 (上)(下) (創元推理文庫) 米澤穂信

2010年単行本、2013年に文庫化されたミステリー小説で、それまで著者が得意としてきた青春ミステリーから大きく舵をきって12世紀頃、中世ヨーロッパファンタジーロマンあふれる推理小説となっています。

12世紀というと日本では平安時代末期から鎌倉時代というあたりになります。まだ大砲や鉄砲はなく、戦争は刀と槍で戦うという時代です。それ故にヨーロッパでも日本でも華やかな甲冑文化が花開いた時期でもありそうです。

小説の舞台は大英帝国のそばで、北海上にある架空の島、ソロン島で、民族間の闘いのため、妖術というか魔術が幅を利かせています。そう言えば日本でも平安時代には陰陽師など魔術?使いが大きな顔をしていた時代がありました。

この頃のヨーロッパは、ローマ帝国、フランス王国、イングランド王国、デンマーク王国、ポーランド王国、ハンガリー王国などが群雄割拠していて、日本で言うなら差し詰め、時代は異なりますが国盗り合戦が繰り広げられた戦国時代の様相が思い浮かびます。

また当時ヨーロッパでは南からジワジワと勢力を拡大してくるイスラム系諸国と、カトリック系キリスト教の遠征軍(十字軍)が各地で激しい闘いをおこなっていた頃です。

そうした中で、ソロン島を支配していた領主が何者かに暗殺され、妖術を使って暗殺を謀る騎士を追ってやってきた騎士とその従卒の弟子が犯人を捜すというのが荒っぽい全体のストーリーです。

中世ヨーロッパを舞台にした犯人捜しの推理ミステリーということになりますが、犯人当て、なかなかこれが難しい。誰もが疑わしく、誰もが根拠に乏しく、一気に激しい戦闘が繰り広げられるラストまで息をつくことができません。

ま、「一番疑わしくない者が犯人」というセオリーは生きていますが、すっかり騙されました。

著者の本では、以前「ボトルネック 」を読みましたが、これにはガッカリさせられ、今回もあまり期待はしていませんでしたが、面目躍如、本当に同じ作者か?と天と地の違いを感じました。

★★★

著者別読書感想(米澤穂信)

         

心ひき裂かれて (角川文庫) リチャード・ニーリィ

1974年に刊行され、その後和訳版が1980年に単行本、1998年に文庫版が発刊された小説です。著者は1969年にデビューし、その後ミステリー小説を中心に多くの作品を出しているアメリカの作家です。著者名を見ず、本のタイトルから想像すると女性作家だろうと思っていましたが、男性作家でした。

ストーリーは主人公の夫と暮らす妻が神経症を患っていて、入退院を繰り返しています。その精神障害の原因が最後の最後でわかるということで、読者はわからないまま進んでいきます。これはちょっと狡い感じ。

主人公は妻の介護が必要なことと、小説家を目指すということで、記者として勤めていた新聞社を辞めますが、酒に溺れ、街で偶然出会った少女にちょっかいを出したり、若い頃に情熱的に愛し合った元カノのことを常に思い浮かべたりしています。

そうした誠実な夫とは言えない中で、話しは主人公の主観というか一人称で進んでいきますので、「それはないだろう?」とか、ちょっとイラっとする感じです。

そしてこの作品のテーマとなっているのはアメリカ社会でのレイプ犯罪と精神疾患治療の二つです。

主人公が外出先でレイプされそうになった少女を救ったその時に、自宅に置いてきた妻が誰かにレイプされていたとか、レイプ事件が次々に起きます。

この本が書かれたのが1970年代ということで、まだDNA検査が行われていない時代ですので犯人が中々特定できず、また携帯電話という犯罪捜査には不可欠となった装置も普及していないので警察の捜査方法も今と大きく違います。

そう考えると、DNA検査、携帯電話通話履歴、防犯カメラ、自動ナンバー読み取り装置など、近代の犯罪ではこれらの分析により完全犯罪というのはかなり難しくなってきています。

そうした70年代のアメリカで大きな社会問題となっていた「レイプ犯罪」と「精神疾患」をテーマとして、ミステリー小説として仕上げた小説という理解をして読むことが必要です。

★★☆

         

刑事のまなざし (講談社文庫) 薬丸岳

2005年の実質的な著者のデビュー作「天使のナイフ」を読みましたが、いきなり江戸川乱歩賞を受賞するだけあって、なかなかのよい出来の作品でした。

2014年4月前半の読書と感想、書評「天使のナイフ」

この作品は「刑事・夏目信人シリーズ」の1作目で2011年に単行本、2012年に文庫化されています。2013年には椎名桔平主演でテレビドラマ化されています。

主人公は少年鑑別所で犯罪を犯した少年達に更正の手助けする法務技官として勤務した後に、30歳を過ぎてから警察官へと転職した変わり種です。

なぜ罪を犯した少年のカウンセリングをおこない、更正に手を貸す法務技官から、人を疑う仕事の警察官(刑事)へ転身したかは、物語の中で次第に明らかになり、最後にはその目的を果たすことになりますが、ハッピーエンドではない重苦しい結末となっています。

作品は「オムライス」「黒い履歴」「ハートレス」「傷痕」「プライド」「休日」「刑事のまなざし」の7作連作短編で構成されていて、そのひとつひとつの事件に主人公が関わり、事件を解決していきます。

心理学を勉強してきた過去から、事件の解決の仕方がなかなか鮮やかで、単発で終わらずにシリーズ化されることになった理由がわかるよい作品です。

シリーズは、「その鏡は嘘をつく」(2013年、文庫2016年)、「刑事の約束」(2014年)へと続いていきます。

★★☆

著者別読書感想(薬丸岳)

         

ピンクとグレー (角川文庫) 加藤シゲアキ

著者はジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループ・NEWSのメンバーで、歌手、タレントとして活動するかたわら、年1作品の小説を発表しています。

この作品は2012年発刊の作家デビュー作品で、今年(2016年)1月に映画化されています。

その後2013年に「閃光スクランブル」、2014年にはBurn.-バーン-」、2015年に「傘をもたない蟻たちは」と順調に出版されているようです。今年2016年はというと、、、まだ出ていないようですね(2016/11/30現在)

お笑い芸人が小説を書くというのは過去にいくつも例がありますが、ジャニーズ所属のアイドルタレントで本格的な小説を発表したというのはこの著者が初めてだそうです。

読む前は、どうせタレント業の合間にゴーストライターの手を借りて、女性ファンに向けた「しょうもない」小説か?と思っていましたが、いえいえどうして、読み応えのあるしっかりした内容の小説で驚きました。

上に書いた「しょうもない」は、小説の序盤で、主人公が小学生の時、大阪から横浜へ引っ越してきて、マンションに着いたとき「しょうもな、東京は」とつぶやいたことが、その後親友となるごっちと最初の出会いの場だったことを引っかけています。

主人公はそのマンションで同い年のごっちなどと出会い、その後中学、高校、大学と同じ道を歩んでいきます。また学校が渋谷の近くにあったため、渋谷の街の風景がそこここに描かれ、いわゆる青春ストーリー風の小説となっています。

やがてその友人は順調に俳優としてメジャーデビューを果たしますが、同じ芸能事務所に所属しながらも大きく後れを取ってしまった主人公のジレンマや、友人が手を回しバーターで仕事をくれてもそれに反感を覚えて断ります。

そしてその友人が自殺を図ったことで、自分にその代わりが巡ってくる気持ちの悪さがうまく描かれています。

タイトルはハッキリしないぼやけた二色を象徴的に、主人公と友人の二人に例えているものと思われます。

あとがきで「タレントが書いた作品だから出版してもらえたというのはわかっている」と謙虚な姿勢も好感が持てますし、この小説からはアイドルにしておくにはもったいない、なかなか優れた感性の持ち主ということがわかります。

アイドルの看板がなくとも、作家として本腰を入れれば十分にやっていけそうで、これからもアイドルと作家の二足どころか、三足、四足といくらでも才能を発揮して活躍しそうな予感を感じさせる作品です。

★★☆

【関連リンク】
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