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柴田哲孝 SHIBATA TETSUTAKA 既読書籍
010 | クズリ ある殺し屋の伝説 | 009 | デッドエンド |
008 | 漂流者たち 私立探偵 神山健介 | 007 | チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕 |
006 | 秋霧の街 私立探偵 神山健介 | 005 | 冬蛾 私立探偵 神山健介 |
004 | 早春の化石 私立探偵 神山健介 | 003 | 渇いた夏 私立探偵 神山健介 |
002 | KAPPA | 001 | TENGU |
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で活動する。2006年に『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞、2007年に『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞。(Wikipediaより引用 2022年) |
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010 |
クズリ ある殺し屋の伝説(講談社文庫) |
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タイトルの「グズリ」とは、日本には生息していないイタチ科クズリ属に分類される食肉類で、別名クロアナグマと呼ばれています。凶暴で爪と強力な顎で自分よりも大きな動物を一撃で倒すことができ、大きな熊も逃げていくそうです。その愛称を持つ殺し屋が主人公です。 20年も前に日本で暗殺の痕跡を残して消えてしまった殺し屋が、横浜に戻ってきて暗殺の仕事を再開します。 殺す相手は犯罪者で、特に麻薬に関連する人物をお金で依頼を受けて実行します。 警察庁の対テロ対策を担う外事課の警察官もその動向に注目しますが、使われた拳銃以外はまったく謎の人物で、過去に拳銃を売った密売人や、母親と思える人物と親しかった人物と会ったり、裏の動向に詳しい情報屋からネタを受け、ちょうど中国マフィアから送り込まれている二人の殺し屋とグズリを対決させ相打ちしたところで一網打尽にしようと目論みます。 主人公の出自はかなりややこしく、ロシア人の父親と日本人の母親で幼い頃にはロシアで育てられた記憶があり、子供の頃に父親も母親も亡くしています。 そして警察官の狙い通りに中国マフィアと本牧ふ頭で対決することになりますが、結果は想像通りの展開で、特にひねりや驚きはありません。このあたりは他の作品にも共通するパターンであっさりした終わり方です。 この作品の続編として「殺し屋商会」が2023年に発刊されています。 ★★☆ 1月前半の読書と感想、書評 2025/1/18(土) |
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009 | デッドエンド (双葉文庫) | |
2014年に単行本、2016年に文庫化された長編ハードボイルド小説です。 この著者は私と同年齢ということもあり、同じ社会を同じ期間だけ生きてきた、なにか作品に共鳴するところがあり、「私立探偵・神山健介シリーズ」や「有賀雄二郎シリーズ」など面白く読ませてもらっています。 この作品はシリーズ物ではなく、主人公は独自の設定で、東大卒、通産官僚ののち雑誌のライターへと転職していましたが、妻殺しの容疑で逮捕され、終身刑で千葉の刑務所で服役をしているという設定です。 ここでは詳しく書くとこれから読む方の興味がそがれるので書きませんが、読み進めていくうちに、主人公がなぜ妻殺しで逮捕されるに至ったのか?ということが明らかになっていきます。 逮捕されたのも、裁判で終身刑を受けたのも、千葉刑務所に収監されるのも、すべて計算ずくだったというのには驚かされます。 その主人公を付け狙う黒幕と、黒幕に依頼された殺し屋との対決がハードボイルドの魅力となっていきます。 ちょうど、この小説の前年に書かれた、「漂流者たち 私立探偵・神山健介」(2013年)で、ラストの堤防の上での死闘を彷彿させるようでゾクゾクします。 ★★☆ 4月後半の読書と感想、書評 2019/5/1(水) |
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008 | 漂流者たち 私立探偵・神山健介 (祥伝社文庫) | 「渇いた夏」(2008年)、「早春の化石」(2010年)、「冬蛾」(2011年)、「秋霧の街」(2012年)と春夏秋冬の4部作として終わったと思っていた私立探偵 神山健介シリーズで、2013年に発刊された番外?編です。 福島県白河市に住む私立探偵の主人公は3.11の東北地震に遭います。 そして同時に以前勤務していた弁護士事務所から、行方不明になった人を捜しをして欲しいと依頼がきます。 その行方不明となった人物は元弁護士で、現在は議員秘書ですが、東京で同じ議員秘書を殺害し、事務所にあった表には出せない6千万円を持ち逃げし、地震のあとの津波で流されたクルマが福島のいわきで発見されたとのこと。 しかし地震直後のこともあり、道は方々で寸断され、福島原発事故もあり通行止めに遭い、被災地ではガソリンは欠乏し、泊まるところも食べるものもない極限状態で、愛犬カイとともに男の影を追って被災地に入っていきます。 ちなみに、主人公が震災直後にたどる道は、私も震災発生から2年後の4年前にたどった道とかなりダブります。 ただ私が行ったときは震災後2年が経過し、主要な道路や橋はかなり復旧が進んでいましたが、少し脇道に入ると、まだあちこちに津波で流されてきた漁船やボート、壊れたクルマなどがそのまま放置されていて、その時の被害がありありと浮かんできます。 678 東北巡り 2013/1/16(水) 元々はこのシリーズは4作で終わるつもりだったのが、主人公が住む福島で大きな災害(地震、津波、原発事故)が起き、それを実際に目の当たりにした著者自身が、それをテーマにして番外編の作品として一気に書き上げたものと思われます(想像です)。 作品を通して、反原発、放射能への恐怖、政府への不信が客観的に語られていて、書かずにはおかれなかったという著者の信念が感じられる作品です。 ★★★ 8月後半の読書と感想、書評 2017/8/30(水) |
007 | チャイナ インベイジョン 中国日本侵蝕 (講談社文庫) | 「KAPPA」や「私立探偵・神山健介シリーズ」を読み気に入った著者の長編小説で、2012年(文庫は2014年)発刊です。 過去の「私立探偵・神山健介シリーズ」読書感想 渇いた夏 早春の化石 冬蛾 秋霧の街 サブタイトルにあるとおり、中国の政治中枢にいる野心家が、GDP世界第2位に躍り出た勢いそのままに、弱腰で外交下手な日本を一気に取り込んで、中国に吸収してしまおうと画策するストーリーです。 奇想天外と思えますが、尖閣諸島での日中艦船のにらみ合いや、リゾート開発や領事館建設という名目でチャイナマネーが買い漁る日本の土地、建物は現実で起きていることで、それらが日本侵攻のための下準備という設定です。 そうした下準備を終えたあと、尖閣諸島で仕組まれた武力衝突が発生します。 そして日本国内各地でテロを起こす準備をしてきた中国の特殊部隊が一斉に動き出すという流れです。領事館は治外法権なので、各種の武器や武装兵士、テロリスト、スパイを置いておくことが可能なのです。狙われるのは政府機関、原発、自衛隊駐屯地、空港、そして皇居です。 そうした中国の動きに対して日本人の多くはきっとアメリカが助けてくれるだろうという根拠のない楽観的見通しを持っていますが、アメリカはとりあえず軍事基地が集中する沖縄さえ死守できればよく、あとは日本が自らの責任でやってとばかりに手を引く可能性があることを小説では示唆しています。 そう言えばトランプアメリカ大統領候補は、在日米軍の費用を日本が持たなければ撤退することもあり得るようなことを言ってましたっけ。彼らにとって、軍事上地政学的に重要な沖縄はともかく、見返りもなく、アメリカ人の血を流してまで日本全体を守ってやるという義務は感じないでしょうし、財政的にも負担でしょう。 ま、過激に煽っている部分はありますが、小説としてはよくあることで、そうしたことを含んだ上でエンタメ的に読むことをお勧めします。 つまり決してここに書かれていることは過去に起きた事実と、起きるかも知れない虚構がミックスして書かれているだけに、直情的で気の短い人が読むと、「中国けしからん!」「中国よりの政策をとった旧民主党政権は国賊もの!」と感情的になりかねません。そのように見えてしまう政治的な偏った思想が見え隠れする内容がちょっと残念な感じです。 ★★☆ 10月後半の読書の感想、書評 2016/11/2(水) |
006 | 秋霧の街 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫) | 2012年に単行本、2014年に文庫化された「私立探偵・神山健介シリーズ」第4弾です。過去には「渇いた夏」(2008年)、「早春の化石」(2010年)、「冬蛾」(2011年)と夏、春、冬ときて最後?の秋です。 なぜ「?」かというと、この作品のあとに、東日本大震災にまつわる事件を描いた「漂流者たち」(2013年)がすでに加わりましたので、四季の4部作を超えて続いているからです。 前3作はすでに読みましたが、いずれもなかなか面白く、このシリーズがもっと長く続くといいなぁと思っています。 今までは主人公が移り住んだ福島周辺が舞台だったのが、今回は新潟と少し離れます。 新潟を舞台としたハードボイルド小説では佐々木譲氏の「北帰行」が思い出されますが、ロシアの闇組織、中古車の海外輸出業者など、似通った場面があり、新潟ってそういう街なの?ってちょっとイメージが変わってしまいそうです。 それはともかく、今までにない派手な銃撃戦や暴力が展開されて、このシリーズはちょっとそういうはちゃめちゃなハードボイルドではなかったはずなのにという気がしないでもありません。 シリーズ続編の「漂流者たち」は主人公が住む福島で大きな被害がでた東日本大震災に関連した内容となっているそうで、それに期待したいところです。 ★☆☆ 8月前半の読書と感想、書評 2016/8/17(水) |
005 | 冬蛾 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫) | 上記「早春の化石」に続く私立探偵・神山健介シリーズ第3弾で、2011年単行本発刊、2013年文庫化されています。夏→春ときて今回は冬です。主人公が住む福島白河の冬は寒そうです。 会津の山奥にあるわずか数軒の村から、主人公の元へ依頼が舞い込みます。1年前に事故で亡くなった村人の死に関係してその後すぐ失踪してしまった別の村人が関係しているのではないかと疑われています。 しかし過去数年のあいだに何人もの村人が事故や不審死していても警察に届けず、黙って土葬して許される村がこの日本にまだあるのか?ってちょっと無理目の設定が気にかかります。 それはともかく、今回はいろんな所を歩き回り、ヤクザや警察とも関わりながら事件の謎をあぶり出していくという古くからある私立探偵スタイルの物語ではなく、雪で閉ざされた地図にも出ていない村の中で、隠された秘密を暴いていくという新たなスタイルです。 それだけに、今まで出てきた常連さんの出番はほとんどなく、前作とは違って単独で読んでもまぁいけるかなって感じです。 タイトルは、プロローグで出てきた厳冬の中でも静かに活動する蛾と、本編の最後のほうに出てくる紅蓮の炎が蛾の羽を広げた姿とダブらせたものです。 最初の頃から比べて、ちょっとストーリー性が弱くなってきたように感じ、まさかネタ切れってことはないのでしょうけど、主人公の行動パターンがあまりにも普通すぎるような。ちょっと残念。 このシリーズもあと「秋霧の街」で四季シリーズが完結し、プラスアルファとして東日本大震災を絡めた「漂流者たち」を残すだけとなりました。その後も続編が出るのかどうかは不明です。 ★☆☆ 12月前半の読書と感想、書評 2015/12/16(水) |
004 | 早春の化石 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫) | 「渇いた夏」(2008年)に続く、私立探偵・神山健介シリーズの第2弾作品で、2010年発刊、2012年に文庫化されています。その「渇いた夏」から1年半過ぎたところから始まります。 主人公が福島県白河で探偵業を始めた前作から、浮気調査や家出少年、迷い犬の捜索などを細々と生業にしている中、東京の調査会社で元上司だった男から紹介を受けて、ある女性の失踪してしまった双子の姉を捜索して欲しいと依頼を受けることになります。 この姉は自殺したストーカーが書き置いた遺書で、すでに殺されたと考えられますが、その遺体の行方はまったくわからず、ただ、ストーカーが以前福島周辺に住んでいて土地勘があるということで、その足取りを追うことになります。 ちょっと人間関係が複雑で、しかも犯人との関係が満州に住んでいた依頼人の曾祖父までさかのぼったりします。 また書かれた時期が東日本大震災前で、いわきや小名浜など震災以前の町並みが出てきますので、それを知っている人が読むと懐かしく感じたりするでしょう。 シリーズ作品ということで、前作の事件の主犯だった男の名前なども出てきてしまいますので、できれば順番に読むほうがよさそうです。 ★★☆ 12月前半の読書と感想、書評 2015/12/16(水) |
003 | 渇いた夏 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫) | 「私立探偵・神山健介シリーズ」の最初の作品で、2008年に単行本、2010年に文庫化されています。著者は元々はフリーカメラマンや冒険家として活躍後、ノンフィクション、フィクションとその活躍の場を拡げてきたという多彩な才能の持ち主です。 著者の作品では過去に「KAPPA」と「Tengu」の「有賀雄二郎シリーズ」を読みましたが、いずれも意外性と物事の洞察力に光ったところがあり、なかなか面白かった記憶があります。 この小説は私立探偵ハードボイルドで、チャンドラーやロスマク、パーカーなどの影響を受けた小説を最近はあまり読んでいなかったので、すっかり魅了されることになりました。 私の好きな日本の私立探偵小説では、大沢在昌氏の「佐久間公シリーズ」は「心では重すぎる」が2003年文庫化されて以降出ていないし、原りょう氏の「私立探偵沢崎シリーズ」も2007年に「愚か者死すべし」が文庫化されて以降出ていません。 内容は、たった1人残った肉親だった叔父が、福島県の西郷村にある自宅近くの湖で水死し、警察は自殺と判断します。東京で保険調査員をしていた主人公は仕事を辞め、残された叔父の家を相続し、部屋に残された写真や行動の痕跡から不審な死の謎を探っていきます。 調査をしていると、夜道でその筋の男達に「余計なことをするな」とボコられたり、叔父となんらかの接点がありそうな謎の女性が近づいてきたりと、いかにも私立探偵小説らしく話しが展開していきます。 ストーリーは割と単純で、ミステリーファンなら半分も読まないうちに、真犯人がわかってしまうかも知れません。よくあるパターンで「早くから登場しつつ、一番怪しくないのが真犯人」はここでも十分に活かされてます。あ、言っちゃった。でもさらにもうひとひねりされていますので、犯人が想像できても最後まで十分楽しめます。 この主人公神山健介のシリーズは、「早春の化石」(2010年)、「冬蛾」(2011年)、「秋霧の街」(2012年)、「漂流者たち」(2013年)とすでに5作出ています。夏→春→冬→秋+αで、季節四部作+α(東日本大震災)となっています。気に入ったのでさっそく買ってこなくっちゃ。 ★★☆ 9月後半の読書と感想、書評 2015/9/30(水) |
002 | KAPPA (徳間文庫) | 私と同年齢の作家柴田哲孝氏の作品では以前に「Tengu」(2006年初出)を読みましたが、その小説の大ヒットにより、前に刊行されていたフィクションのこのデビュー作品があらためて再版されたようです。したがってこの小説に登場した人物が、その後の「TENGU」などにも登場しています。 著者はパリダカラリーにも出場したり、アマゾン流域へ冒険したりとなかなか活動的な方で、フィクション小説以外にも多くのノンフィクション作品も出ていることでも有名です。 内容はタイトル通りの河童伝説に基づくもので、現代の茨城県にある牛久沼(龍ケ崎市)で河童らしき動物にバス釣りをやっていた男性が襲われ半身を食いちぎられて死亡するという事件が起きます。 フリーライターで何度か牛久沼へバス釣りにも来たことがある主人公がキャンピングカーでその事件の真相を探るべくやってきます。この主人公は世界中を歩き回り、アマゾンなどへも釣りの冒険に出掛けたとのことですから、著者の分身とも言えそうです。 この河童というのは想像的動物と言うことで、全国各地にその形跡が残っていたりしますが、いわゆるオカルト的な話にはならず、いたって現実的で上質なミステリー小説に仕上がっています。 この小説の中では、単にミステリーを楽しむというだけでなく、様々な外来生物が日本へ持ち込まれることによって、日本古来からの生物が危機に瀕し、それらを昔から育て獲ることで生活していた人々を苦しめるという環境問題に大きな一石を投じた内容となっています。 「kappa」から「TENGU」といわゆるUMA(未確認動物)シリーズはその後「DANCER」(2007年)へと続いていきます。 8月前半の読書 2012/8/17(金) |
001 | Tengu―長編推理小説 (祥伝社文庫) | 2008/04/14読了 「BOOK」データベースより 凄絶なミステリー 類(たぐ)い希(まれ)な恋愛小説 第9回 大藪春彦賞受賞作 26年前の捜査資料と、中央通信の道平(みちひら)記者は対面した。凄惨(せいさん)きわまりない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の物証である体毛。当時はまだなかったDNA鑑定を行なうと意外な事実が……。1974年秋、群馬県の寒村を襲った連続殺人事件は、いったい何者の仕業(しわざ)だったのか? 70年代の世界情勢が絡む壮大なスケールで、圧倒的評価を得て大藪春彦賞に輝いた傑作。 |
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