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リストラ日記アーカイブ 2025年2月 読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。 日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです |
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---------------------------------------------------------- 1月後半の読書と感想、書評 2025/2/1(土) 1823 たのしい知識 ぼくらの天皇(憲法)・汝の隣人・コロナの時代(朝日新書) 高橋源一郎
道理で毎日朝日新聞には目を通していますが気がつかないはずです。もっともやや左に傾いていると言われながらも内容が中立を善とする大手新聞社には過激とも言える内容が含まれているので納得です。 著者の出版物では過去に「君が代は千代に八千代に」と「ぼくらの民主主義なんだぜ」の2作品を読んでいます。 団塊世代の行動派インテリの必修科目である学生運動に傾倒(凶器準備集合罪で逮捕・収監経験あり)していた方で、そうした思想が文章の節々に感じられます。 本著の内容は、「天皇と憲法」「汝の隣人(韓国)」「新型コロナ」の大きく3つのテーマがあります。 憲法の前文についての説明や他国の憲法との比較についてはよく理解ができました。 日本国憲法の「前文」は抽象的なことしか書かれてなくよくわかりません。そこで、強いていうなら「天皇のことに触れた憲法1条から戦争放棄の9条までが実質的な前文と考えられる」という主張には異論も出そうですが、なるほどと納得します。 多くの日本人が「憲法は占領国のアメリカに押しつけられたモノだから独自の自主憲法に改正すべき」という主張をされますが、本当に押しつけられた「だけ」のものなのか、憲法学者によっても意見が分かれるそうです。いずれにしても最終的にそれを承認して公布したのは天皇陛下と日本政府です。 著者は当然護憲派と思っていましたが、内容を読むとそうではなく、ハッキリと前文で天皇の役割や国民主権、戦争放棄と自国防衛について記載をするべきと、改憲派と言っても良いでしょう。一般的な保守改憲派とは改憲の趣旨は違っていそうですが。 二番目の「隣人」とは韓国のことで、その歴史、特に戦前にハングルを禁止され母国語を強制的に奪われた韓国人作家の苦悩と、詩人の茨木のり子氏(故人)の著書からの話です。 三番目は「新型コロナウイルス」が蔓延し始めてきた2020年7月頃までの話で、世の中がガラリと変わっていく姿を作家らしく少し距離を置いて客観的な視点で、自身の経験を元にした内容です。 全体的には、著者の考え方がよくわかるもので、説明や解釈もよく理解できます。ただ著者は若き頃の権力に対する反骨精神が、未だにしっかりと根っこに残っている方だということは理解しておかなければなりません。 ★★☆ ◇著者別読書感想(高橋源一郎) 風をつかまえて(文春文庫) 高嶋哲夫
本著は北海道で国産風力発電に挑戦する家族の物語ですが、従業員3名の町工場が先行する欧州の大企業に対抗して手がけるという話にはちょっとリアリティがなくムリ目な感じがします。 風力発電は、欧州では進んでいます(EUは2023年電力の20%が風力発電由来で、日本は約1%)が、国内では自然エネルギーの中では出遅れています。これは単に技術力がないとかの問題ではなく、国の政策で自然エネルギーで発電した電力の買い取り金額が日本は低く抑えられているため採算化しにくい面があってのことです。 本著が出版された2009年頃は1,700基ほどだった風力発電基数は、13年後の2022年には2,600基へと少しずつは増えていますが、世界の中では中国が40%を越えているのに対し日本はわずか0.5%という普及率にとどまっています。 狭い国土と海に囲まれた日本にふさわしいのは、洋上風力発電ですが、工事が可能な遠浅の海が少ない日本列島沿岸を考えると最近できた浮体式洋上発電ということになりそうで、まだ様々な課題が多そうです。 太陽光発電もすでにパネルのほとんどは海外製になってしまい、風力発電も海外製の性能が高くて国産品は競争力がなく、日本製が優位な自然エネルギーは地熱発電装置ぐらいなので、国策として規制を緩和したり設置や買い取り価格に税金を投入すべき自然エネルギー事業は地熱発電ぐらいなのかも知れません。 わずかな希望としては、フィルムのような軽くて曲がる太陽光パネルの開発や、浮体式洋上発電の装置などの純国産技術も出てきているので、そうした日本の伝統である「応用技術」で競争することが可能かも知れません。本著が書かれた2009年当時ならともかく、いまさら風力発電の国産化では話題にもなりそうもありません。 ★★☆ ◇著者別読書感想(高嶋哲夫) 燃える男(集英社文庫) A.J.クィネル
元外人部隊で傭兵だった主人公が窮地に追い込まれたら、たいがいこうなるだろうなぁというストーリーで、読み応えはありましたが、特に目新しさや意外なひねりはなく、淡々と復讐を遂げてハッピーエンドで終わります。 ひねりはないと書きましたが、主人公がボディガードをしていた娘が誘拐され殺されたのは、実は裏があったということが最後にわかるのは、一応クライマックスのひねりのようなものとなっています。 その中でもいちばん楽しめたのは、小説の舞台がマルタ(共和国)やイタリアのナポリ、シチリアといったあまり馴染みがなかった場所で、そうした美しい島々や都市がよく描かれていて、想像の中だけでも美しい景色が堪能できたのは嬉しかったです。 イタリアマフィアのゴッドファーザーの生みの親のイタリア南部地域で組織的なマフィアのボス達に敢然と立ち向かっていく孤高の元傭兵というスタイルで、悪人達を片っ端から殺しまくるというよく見かけるダークヒーローものでした。 ★★☆ アメリカの夜(講談社文庫) 阿部和重
秋分の日生まれの主人公は、語り手の別人格の男性で、映画学校で学びながら、渋谷の西武百貨店の中にあった芸術、文化の複合施設シードホールでアルバイトをしています。 美術展などの時は、監視員として1日中会場で座っているだけのバイトですが、その際に慣例で本を読んでいても構わなかったところ、ある日を境に「読書禁止」を社員から通達され、「小春日和の時代が終わった」と憤慨する感性の持ち主です。 バイト仲間には同じく映画学校で学んでいる同窓生が多く、それぞれの個性や趣向の違いから映画論が飛び交います。 とにかく、大正時代ぐらいの純文学によくあったような、語り手が一方的に映画論や人間関係を訥々と語っていくだけのスタイルなので、ストーリーを追うというより、語り手の頭の中をのぞき見るという、読書好きな人でないとなかなか好きにはなれないでしょう。 ま、それも小説を読むひとつの醍醐味ではあるわけですけど。 タイトルの「アメリカの夜」はフランソワ・トリュフォー監督の1973年公開のフランス映画のタイトルからとっています。 この映画の特徴は、現在のドラマや映画では普通によく使われている昼間に撮影したシーンを暗くして夜の風景とする疑似夜景のテクニックで、ハリウッド映画から普及したため「アメリカの夜」と名付けられたようです。 映画の話しは、かなりマニアックでほとんどついていけませんでした。 ★☆☆ ◇著者別読書感想(阿部和重) 最愛(文春文庫) 真保裕一
主人公は地方の小児科医で大学病院へ派遣されている独身男性。ある日警察から「姉が東京で撃たれ重体で入院した」と電話がかかり、急ぎ病院へ向かいます。 両親を早くに亡くして姉とは違う親戚に預けられて育った複雑な家庭環境で、長年姉の消息も知らずにいた主人公ですが、どうして暴力団の街金の事務所で銃撃されることになったのかを調べていくというストーリーです。 よく知らなかった波瀾万丈な女(姉)の半生を様々な関係者から話を聞いていく姿は、山田宗樹著「嫌われ松子の一生」(2003年)を思い出しました。 しかし最後に判明する小児科医となった最大の理由については、動機としてまた倫理的に考えて早く忘れたいことだろうと思い、ちょっと情緒的過ぎて無理があるかなぁと個人的な見解です。 ★★☆ ◇著者別読書感想(真保裕一) 【関連リンク】 1月前半の読書 世界の終わり、あるいは始まり、世界でいちばん透きとおった物語、クズリ ある殺し屋の伝説、向こうの果て 12月後半の読書 指名手配、白い遠景、時効を待つ女、歴史のミカタ 12月前半の読書 生存者ゼロ、七つの会議、遺言、名もなき少女に墓碑銘を ---------------------------------------------------------- リス天管理人が2024年に読んだベスト書籍 1824 毎年恒例となっている2024年の1年間に読んだ書籍の中で、「これはお勧め!」という分野別の1冊を紹介します。2013年から始めて今回で11回目となります。 私が読むのは新刊書や単行本ではなく、発刊された年代は問わず、基本は新書か文庫の書籍です。したがって中には戦前の作品もあれば、2022年頃の比較的新しいものまで含まれます。 まずこの11年間、読んだ作品数(表とグラフ)と冊数(表のみ)の推移です。1作品で上・下巻など複数の冊数がある場合、1作品2冊というカウントになります。
読書種類別作品数推移グラフ ![]()
まだ仕事が現役だった頃の2020年までと、2021年以降で比べると、暇な時間が増えるので読書量も増加するかな?と思っていましたが、そうはならず、横ばいが続いています。 一番の理由は年齢と共に視力と集中力が落ちてきて、長時間読書をするのがだんだんツラくなってきました。とりあえず老化を原因としておきます。 40代までなら、休日などにぶっ続けで5〜6時間読書することは苦でもなかったのに、今は1〜2時間で目がしょぼしょぼとつらくなり、集中力も途切れてきます。なかなかまとめて一気に読むということができなくなりました。 読書自体は好きなので大きく数が減ることはなくても、今後増えることはたぶんなく、徐々に減っていくだろうと思っています。かといってオーディオブックを聞くにはまだ抵抗感があります。 書籍の種類別は、ポリシーとしてできるだけジャンルを決めず、新書やノンフィクション、海外小説、日本の小説を織り交ぜて読むようにしています。ただ現役時代にはビジネス関連書も読みましたが、リタイアしてからは興味がなくなってほとんど読まなくなりました。 この11年間の合計ジャンル別作品数の割合は、新書/ノンフィクション/ビジネスをひとまとめにして22%、海外小説が13%、日本小説が64%となっています。どうしても容易に安く手に入る日本の小説が多くなります。 2024年は新書/ノンフィクションが24作品(25%)24冊、海外小説が14作品(15%)17冊、日本小説が58作品(60%)60冊となっていて合計96作品101冊、月間平均8.4冊となりました。 前年(2023年)と比べると、新書/ノンフィクションが+8作品+8冊、海外小説が△3作品△10冊、日本小説は△5作品△7冊となっていて、合計では作品数は同数ですが、冊数では△9冊となりました。 ◇ ◇ ◇ さて、2024年のジャンル別ベスト書籍の発表です。 まず新書/ノンフィクション部門です。 新書/ノンフィクションは24作品(24冊)読みました。 その中からベスト候補作としては、 ・健康を食い物にするメディアたち 朽木誠一郎 ・日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで 磯田道史 ・おとなの教養3 池上彰 ・アウトサイダー 陰謀の中の人生 フレデリック・フォーサイス ・ロウソクの科学 ファラデー ・ゾディアック ロバート・グレイアウミス の6作です。 その中からベストは、、、、、、 「アウトサイダー 陰謀の中の人生」 フレデリック・フォーサイス著 に決定です!パチパチパチパチパチ
元々ベテランのミリオンセラー作家ですから文章を書くのがうまいのは当たり前ですが、人気作家になるまでの激動の自分の半生が半端なく面白かったです。 ただ、自伝でもあるので、都合の悪いところや悪評のあるところには触れずに、自分の英雄伝のようになっているのは仕方がないところで、話半分というか客観的な評判や事実とは違うと差し引いて読まないといけないでしょう。 これは日経新聞で、政治家や実業家などが連載で自分の半生を書く「私の履歴書」でも同じで、知らない人が読むと「この人は聖人君子か?」と思ってしまいそうになりますが、灰色や腹黒いところにはあえて触れず、事実はかなり異なっているというのがもっぱらです。 それでも、当時英国と敵対していた東ドイツにいる諜報員へ頼まれて届け物をするシーンなどは、小説さながらの緊迫した筆力でドキドキが止まりませんでした。 評判になっていた「ロウソクの科学」や、稀代の凶悪未解決連続殺人事件をジャーナリストが追ったノンフィクション「ゾディアック」なども悪くはなかったですが、ちょっとベストとは違うかなって感じです。 ◇ ◇ ◇ 次は海外小説部門です。 海外小説は、14作品17冊読みました。 その中から2024年ベスト書籍の候補は、 ・指名手配 ロバート・クレイス ・カササギ殺人事件(上)(下) アンソニー・ホロヴィッツ ・石を積む人 エドワード・ムーニー・Jr. ・四つの署名 コナン・ドイル ・25時 デイヴィッド・ベニオフ の5作品です。 但し★3を付けた作品は、上の2作品だけで、下3つの作品は★2でした。2024年は海外小説が不作の年(って読んだのが2024年だったというだけですが)で残念でした。 海外小説のベスト書籍は、、、、 「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ著に決定です!パチパチパチパチパチ
「指名手配」も捨てがたい作品ですが、いかにも都合良く作られた設定がやや鼻につき、日本で映画も作られた「石を積む人」もたいへん面白く読めましたが主人公にいまいち共感できませんでした。 「カササギ殺人事件」は、上下巻にまたがり長くて途中だれてしまいそうでしたが、それを差し引いても小説の主要な登場人物のひとりの作家が書いた長編小説を、そのまま小説の中に取り込んでしまうという驚愕の推理小説で、そのような奇想天外な手法に敬意を表しこれを2024年のベストとしました。 たまたまですが、1月に読んだ杉井光著「世界でいちばん透きとおった物語」の中に、小説の様々なレトリックとしてこの「カササギ殺人事件」がひとつのモデルとして登場し驚きました。 2025年はもう少し海外小説を増やして候補作を充実させようと思っています。 ◇ ◇ ◇ 最後に読んだ作品が一番多い日本の小説です。 候補作は、 ・おもかげ 浅田次郎 ・森へ還れ コロナからの警告 山田博愛 ・砂上 桜木紫乃 ・ふなうた 短篇集モザイクII 三浦哲郎 ・総員起シ 吉村昭 ・検事の本懐 柚月裕子 ・雪の階(上)(下) 奥泉光 の7作品で、最後の作品だけ★2ですが、あとは最大の評価★3です。 この中からベストの1作を選ぶとすると、、、、、、、 「森へ還れ コロナからの警告」山田博愛著に決定です!パチパチパチパチパチ
今回はこの日本小説の審査がもっとも悩みました。 2024年は新型コロナから完全に脱して日常が戻った年でもあり、すでにパンデミックはどこか遠くへいってしまった感がありますが、2020年当時の逼迫した社会を忘却の彼方にしてはならないと思っています。 病院や学校、職場、飲食店、様々なイベントなどの社会構造が大きく変わるきっかけとなり、サプライチェーン、エッセンシャルワーカー、リモート学習、ヴァーチャルイベント、在宅リモート勤務など、多くの局面で変革と忍耐、柔軟性が求められた数年間でした。 そうしたコロナ騒動をテーマにし、地方の中山間地で開業している医師の著者自身が小説の主人公となり、コロナ騒動を冷静に客観的にとらえ、「なぜヒノキの産地ではコロナ患者が極めて少ないのか?」という不思議な体験に基づいて様々な研究施設に情報提供するなど奮闘します。 この小説を読んだ後には、やはり都会は高齢者にとっては便利ではあるけれど危険極まりなく、自然が多い中で暮らすのが最良かなと思えてきます。 ちょっと思い込みが過ぎるとも言えますが、世界中が藁にもすがりたい時期があったことも確かで、あくまで小説としてとらえれば興味深く読めました。 小説としての質からいえばベテラン専業作家の浅田次郎著「おもかげ」や、奥泉光著「雪の階」、三浦哲郎著「ふなうた 短篇集モザイクII」のほうがずっと優れているのは当然ですが、様々なコロナ騒動を描いた小説がすでにいくつも出てきている中、そしてこれからも出てくると思いますが、いち早く文庫で読めたことも高評価のひとつです。 ◇ ◇ ◇ そして日本小説の次点は「総員起シ」吉村昭著を選びます。 これは著者が丁寧に様々な関係者に取材をして、曖昧になっていた戦中に起きた事件や事故などの話しがメインの短篇集で、著者が戦後何十年経ち、事件や事故の証言者が次々と故人となっていくことに憂慮し、急ぎ調べて書き上げたものと思われます。
戦争中に起きた事故や事件などは、メディアへの規制もあり、どさくさに紛れ、軍は秘密主義に凝り固まり、当時は目撃者や関係者は口を固く閉ざし、新聞やテレビなどマスメディアの使命はまったく果たされませんでした。 したがって残されている資料が少ない中、関係者を探し出して、口の重い高齢老人から話しを聞き出すのは本当に大変な作業だったでしょう。 そうした日本の暗黒の歴史の一部に光をあてて、掘り出したのがこの小説です。ただ小説という形態にはなっていますが、中身はほぼノンフィクションで、伝聞や記憶違いも考慮し、あるいは著者の想像も含めていることから小説という形態を取らざるを得なかったのでしょう。。 こうした史実に則った様々な話しを小説として出すことが、愚かだった当時の権力者と、罪のない一般庶民や召集令状1枚で無残な最期を遂げざるを得なかった兵士達の無念に少しでも報いるものだろうと思いました。 ◇ ◇ ◇ 年々、老化による集中力の低下や、視力の減退を感じていて、今後読書量が従来より増えることはなさそうです。 同時に自宅にたまって置き場所がなくなってきた書籍の処分もそろそろ始めないと、家族に迷惑をかけてしまいそうです。 読書好きな知人に「そういう悩みはないか?」と聞くと、「読み終わったら売れるものは売って、売れないものはすぐ捨てる」という人が一番多いのですが、私はどうにも貧乏性なのか、書籍を捨てるということに抵抗があってできません。 段ボールに詰めてブックオフに送れば、「買い取れるものだけ買い取り、あとは処分してくれる」という方法があるのを知りましたが、それも本が不憫に思えてまだ実行できずにいます。所有欲が強いせいかも知れません。 ちなみにもし全部の蔵書を段ボール(2リットルペットボトル6本用)に詰めようとしたら、40〜50箱ぐらいにはなりそうです。 32年前に今の家に引っ越しをしてきた当時、すでに蔵書は千冊を超えていて、10数箱もあるメチャ重い段ボール箱を2階まで運んでいた引っ越し業者の若い兄ちゃんがかなりへばって怒った顔をしていました。 今、もしこのまま引っ越しを頼むと、かなりの割り増し料金を取られそうで恐ろしい限りです。 さてさてどうしたものか、、、 【関連リンク】 リス天管理人が2023年に読んだベスト書籍 リス天管理人が2022年に読んだベスト書籍 リス天管理人が2021年に読んだベスト書籍 ---------------------------------------------------------- 2月前半の読書と感想、書評 2025/2/15(土) 1825 明日の食卓(角川文庫) 椰月美智子
2021年には同名のタイトルで瀬々敬久監督、菅野美穂、高畑充希、尾野真千子などの出演で映画化もされています。ちょうど公開がコロナ禍の中で、PR活動もできずちょっと不運でした。 主人公は同じ「ユウ」と読む名前の小学3年生の息子がいるまったく関係のない3人の母親達です。 その母親は、ひとりは専業主婦で、会社勤めの夫や学校では優秀な長男、同じ敷地に住む義理の母とも問題なく暮らしています。 ふたりめは、在宅でフリーライターの仕事をしながら小学3年生と1年生のやんちゃな兄弟と、プライドが高く仕事が少なくなってきたフリーのカメラマンの夫と暮らしています。 三人目は、シングルマザーで、朝と夜には近所のコンビニ、昼間は化粧品会社の工場で働く小学3年生の母親です。 小説の本文の前のプロローグに、母親が子供を痛めつける壮絶なシーンが出てきて、果たしてこれら3人の母親にいったいなにが起きたのか?という前振りになっています。 3人の母親を中心にしたドラマがそれぞれに展開していきますが、こうした小説に登場する夫達と言えば、だいたい影の薄い情けない小心者と決まっていますが、その通りの展開です。 私が子供だった60年前とは違い、今は様々な苦労や問題があるのだなぁと思いつつ、現代の親達は自分自身の兄弟や親戚が少ないせいか、子育ての要領や母親としての自覚が少ないのかなぁと思ったり。 昔は上流家庭でもなければ、母親はなにかしら働いていて、子供はほったらかしか兄弟や近所の人達に育ててもらったようなところがありました。 この小説を読んでいると、なにか今は両親と子供の関係は大人と子供の関係ではなく、まるで友人同士みたいな印象があり、親に対しての尊敬や憧れ、信頼などみじんもなくなっているように思えてきます。 ★★☆ ◇著者別読書感想(椰月美智子) 悪貨(講談社文庫) 島田雅彦
著者の小説は過去4作品を読んでいますが、それらとは毛色の違うクライムノベルの作品でちょっと驚きました。 タイトルの「悪貨」とは、「品質が悪い貨幣」のことですが、ここでは巧な偽札を使って日本経済を混乱させる悪人と、その悪人を子供の頃に救い、その金を善意の寄付と信じて運営してきた貧困者救済組織で新たな自主経済圏を日本国内に作っていこうとする男などを中心とした内容です。 その中に、明らかに偽札とわかる百万円が見つかり、その供給元として中国の黒社会が関係していることがわかり、警視庁の女性刑事が潜入捜査員として深い闇の中に入っていくことになります。映画ではその女性刑事が主役のような感じです。 偽札と言っても国家レベルの経済力と施設、職人が揃えば本物と誰も見分けがつかないレベルのモノが作れるということです。 紙幣の紙ですら、同じ木材を育て、その木材を漉いて紙を作り、すかしをいれてと気の遠くなる話しですが、考えれば戦争が起きると、国家レベルで偽札を作り、ばらまいて相手国の経済を混乱させるというのが半ば常套手段にもなっていました。 現代では電子マネーが増えてきてはいますが、紙幣が一掃されるということは考えにくく、逆に偽札で電子マネーに換金してしまえばロンダリングしやすくなり、偽札の多い貨幣は世界中で信頼を失い、国家の経済危機へとつながります。 昨年日本でも新紙幣が発行されましたが、偽札の流通を止めるには、こうしたよりセキュリティ性のある新札への切り替えをよくおこなうことですが、これが頻繁だと偽札発券機の更新や自販機の入れ替えなど逆に国内外で信用をなくしてしまうというジレンマもあるでしょう。 なかなか考えさせられるエンタメ小説でした。 ★★☆ ◇著者別読書感想(島田雅彦) 罪の轍(新潮文庫) 奥田英朗
子供の頃に親の虐待で子供の頃の記憶を失い、大きな音や子供の頃のことを思い出すと突然失神する精神的障害をもつ北海道礼文島の出身で空き巣の常習犯が、仕事仲間にはめられて島にいられなくなり東京に出てきて犯罪に巻き込まれていくというストーリーです。 私は東京オリンピックが開催された時はまだ小学生でしたが、その頃の記憶は残っていて、町へ出ると傷痍軍人らしき手や足の片方がない人が物乞いをしていたり、都市部以外はまだ舗装路が少なく車が通るとすごいほこりが舞い上がるような時代を思い出します。 小説の中に出てくる主人公の刑事がおこなう事件の捜査も、警察無線や携帯電話、防犯カメラもない中で、事件の捜査は今から考えると極めてアナログで、聞き込み捜査が中心の人海戦術と、刑事がそれぞれ抱えている情報屋や親しいヤクザからネタを集めていきます。 そうした捜査方法は今とは大違いですが、官僚組織としての警察は、体育会系のノリの上意下達で、地域ごとの縦割りのシマ意識が強く、幹部は常に保身を優先するというのは今とまったく変わりがないのが笑えます。 しかしこの時代を描いた小説は、郷愁が呼び起こされ、私にとっては懐かしいと共に共感できる楽しいものです。 ★★★ ◇著者別読書感想(奥田英朗) 冷たい太陽(光文社文庫) 鯨統一郎
しかしこちらは誘拐ミステリー仕立てになっていて、決してただでは終わらない、著者独特の大どんでん返しの作品でした。 誘拐を描いた小説は、天藤真著「大誘拐」(1978年)、荻原浩著「誘拐ラプソディー」(2001年)、雫井脩介著「犯人に告ぐ」(2003年〜)など、日本の著名な小説だけでもざっと100作品以上ありそうです。 誘拐映画でもっとも有名な黒澤明監督・脚本作品「天国と地獄」の原作は日本の小説ではなく、有名なアメリカ人推理作家エド・マクベイン著の「キングの身代金」(1959年)で、洋の東西問わず誘拐事件は小説のネタとしてよく使われます。 ストーリーを書くと最初からネタバレになってしまうので書きませんが、誘拐ではもっともリスクが高く、犯人を捕まえやすいのが、身代金の引き渡し時ということはよく知られていますが、多くの小説ではその手段に工夫が見られます。 この作品では誘拐事件が起きて、5千万円の身代金の5千万円で「冷たい太陽」と名付けられたダイヤモンドを買い、それを公園に置いた伝書鳩にとなかなかユニークな指示がなされます。 読んでみてのお楽しみですが、誘拐の裏に隠された謎はきっと誰もが騙されるでしょう。 ただ、私は読んでいて序盤にいくつかの違和感があり、その違和感が後になって「なるほど」と理解することができました。 ★★☆ ◇著者別読書感想(鯨統一郎) 【関連リンク】 1月後半の読書 たのしい知識、風をつかまえて、燃える男、アメリカの夜、最愛 1月前半の読書 世界の終わり、あるいは始まり、世界でいちばん透きとおった物語、クズリ ある殺し屋の伝説、向こうの果て 12月後半の読書 指名手配、白い遠景、時効を待つ女、歴史のミカタ ---------------------------------------------------------- 15年使ってきたX(旧Twitter)から手を引くか悩む 2025/2/22(土) 1826 2010年4月から15年間続けている旧Twitter、現Xですが、つまらなくなってきたので、そろそろ辞めようかなぁと思っているところです。 すでに「もうとっくに使ってないよ!」って人も多いのではないでしょうか。以前はよくTwitterでやりとりしていた人がどういう理由か不明ですが次々と去って行きました。 欧州で加速する「X離れ」 公正性、正確性への懸念強まり(毎日新聞)
別にドイツの研究機関がやめたからと言って、個人的にはなにも関係がないですが、10年ほど前と比べると、流れてくるタイムラインの質があきらかに落ち、明らかなフェイクの書き込みや、誹謗中傷なども放置状態、特に政治や偏った主義主張は極端化が激しく、眺めているだけでも気分が悪くなり腹立たしく感じます。 個人的に価値観が違って当たり前の「政治」「宗教」「信条」「国籍」「性差」などについては、発言はそれぞれ勝手で自由ですが、それに対して議論は避けています。また投資や金儲けの話しが多い人に加えて、そのような発言が多い人はフォローから外すようにしています。 昨年急増していた無意味なインプレゾンビは仕様変更で減ってきていますが、今でも刺激的な投稿に意味のないリンクを貼ったクズ投稿も目立ちます。 Xの「インプレゾンビ」大幅減…日本法人トップ「仕様変更が非常に大きな効果」(読売新聞)
![]() 当時は足を痛めていたこともあり、歩いて帰宅することは考えられず、混雑を避けて会社でずっと待機していましたが、深夜になって動き出した私鉄は空いているということがTwitterの投稿でわかり、深夜になりましたが空いた電車で座って無事帰ることができました。 また、震災時以外でも、フォロワーなどに質問をすると、丁寧に返答をくれたりアドバイスがもらえたりして、身近な親しい友人よりも、知らない大勢の他人の役立つ情報と良心に助けてもらえました。 しかし今のXは殺伐とした内容が多く、そういう中でSNSの限界を感じるようになりました。 Xに代わる、初期の頃のTwitterのようなサービスはないかと調べてみました。 Xから“移住”? 新興、国産… 2025年 SNSの現在地は(NHK)
上記の記事にはXの代わりの候補SNSとして、 「フェイスブックやインスタグラムを運営するメタの「Threads」(スレッズ)や、ツイッターを創設した1人が立ち上げた「Bluesky」(ブルースカイ)、そして先月、2024年12月には、国産の「mixi2」(ミクシィ2)が登場」 と書かれています。 Threadsには2年ほど前に登録しましたが、まだ利用者が少ないこともあって、一度も投稿したことはありません。やはりオープン型のSNSは参加者が多くないと食指は動きません。 アメリカではBlueskyが人気ということですが、日本ではまだ本流には遠い存在です。 2024年末の全世界の利用者数公開情報では、
mixi2は基本日本国内のサービスですから桁が大きく違うのは仕方ないでしょう。他は英語など日本語以外の利用者が大半です。 その他にも、Mastodon、Misskey、 タイッツーなどがあります。 すべて詳しく調べたり使ってみたわけではないので、まだよくわからないというのが実情ですが、今のところXに対抗できそうなオープン型短文投稿SNSサービスは見つけられません。 将来ブレークするかもしれないサービスを早くから使うことで、イノベーターやアーリーアダプターになりたいとも思いません。 っていうか、今、このような短文投稿SNSが必要なのか?とも思っています。今でもトレンドやニュースを手っ取り早く知るのには便利だと思いますが、それもなければないでどうにかなります。 Xを休止しても、知人限定でFacebookやインスタグラムを緩やかに継続しているので、SNSがすべてなくなるというわけではありません。 しかし、効果は極めて低いですが、このブログの誘導にも使っているのと、2011年の大震災の時にはテレビやラジオよりもずっと重宝したことも考慮し、投稿はほとんどしないまま放置しておき、月に数回は未利用者で強制退去されない程度に投稿し、新しいSNSには手を出さずというのが当面のところかなぁと思っています。 【関連リンク】 1792 子持ち様論争の行方 1501 活字離れは事実か? 749 TwitterとFacebookの現状 |
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