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003 アメリカの夜
002 ピストルズ(上)(下) 001 グランド・フィナーレ


1968年山形県生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。演出助手などを経て、1994年に「アメリカの夜」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。2004年に『シンセミア』で伊藤整文学賞および毎日出版文化賞を、2005年に「グランド・フィナーレ」で芥川龍之介賞(芥川賞)をそれぞれ受賞。(Wikipediaより引用 2024年)


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003
アメリカの夜(講談社文庫)

アメリカの夜
1994年の作品で著者のデビュー作となります。著者は日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業したということもあり、映画にまつわる小説です。

秋分の日生まれの主人公は、語り手の別人格の男性で、映画学校で学びながら、渋谷の西武百貨店の中にあった芸術、文化の複合施設シードホールでアルバイトをしています。

美術展などの時は、監視員として1日中会場で座っているだけのバイトですが、その際に慣例で本を読んでいても構わなかったところ、ある日を境に「読書禁止」を社員から通達され、「小春日和の時代が終わった」と憤慨する感性の持ち主です。

バイト仲間には同じく映画学校で学んでいる同窓生が多く、それぞれの個性や趣向の違いから映画論が飛び交います。

とにかく、大正時代ぐらいの純文学によくあったような、語り手が一方的に映画論や人間関係を訥々と語っていくだけのスタイルなので、ストーリーを追うというより、語り手の頭の中をのぞき見るという、読書好きな人でないとなかなか好きにはなれないでしょう。

ま、それも小説を読むひとつの醍醐味ではあるわけですけど。

タイトルの「アメリカの夜」はフランソワ・トリュフォー監督の1973年公開のフランス映画のタイトルからとっています。

この映画の特徴は、現在のドラマや映画では普通によく使われている昼間に撮影したシーンを暗くして夜の風景とする疑似夜景のテクニックで、ハリウッド映画から普及したため「アメリカの夜」と名付けられたようです。

映画の話しは、かなりマニアックでほとんどついていけませんでした。

★☆☆

1月後半の読書と感想、書評 2025/2/1(土)

002
ピストルズ(上)(下) (講談社文庫)

2007年から2009年にかけて雑誌群像に連載され、2010年に単行本として、2013年に文庫化された長編小説で、2010年には時代を象徴する優れた小説が選ばれる谷崎潤一郎賞を受賞しています。

著者の作品は初めてだったかな?と思って調べると2015年に「グランド・フィナーレ」(2005年刊)を読んでいました。

小説の内容ですが、実在する著者の出身地山形県東根市神町を舞台に、古くから土着している魔術を操る一家についての話しで、その華やかな一家には一子相伝で魔術を操れる子孫が生まれるという筋書きです。

その一家にまつわるいろいろな噂を耳にした町の書店主が、小説を書いてデビューした一家の次女に頼み、一家にまつわる噂の真相や家の歴史について聞き出していきます。

とにかく祖父の代から父親、そして妹へと一子相伝の秘術が伝わっていく長い長い物語で、途中から退屈しながらも我慢して読み進めていくと、最後まで特に盛り上がることもなく、ズルズルと終わってしまう割と単調なストーリーでした。

そう言えば、タイトルのピストル(拳銃)って一度も出てこなかったなぁって不思議に思っていたら、文庫の解説で「雌しべ(Pistil)」のことだってことがわかりました。

これはいまいち理解出来ませんが、すべての母親が違っているという一家の4姉妹のことを表しているのでしょう。

★☆☆

5月後半の読書と感想、書評 2019/6/1(土)

001
グランド・フィナーレ (講談社文庫)

2005年の芥川賞を受賞した「グランド・フィナーレ」をはじめ、「馬小屋の乙女」「新宿ヨドバシカメラ」「20世紀」の計4編を収めた短編集です。

芥川賞受賞ということから新人作家か?と思ってしまいますが、あにはからんや受賞したときはすでにデビュー後10年以上が経っていました。デビュー作品は1994年発刊「アメリカの夜」で、その作品含め何度か芥川賞候補になっていました。

この著者の作品を読むのはこれが最初ですが、評判になっている「ピストルズ」(2010年)を探していて見つからなかったので、この作品を先に買ってきて読みました。

芥川賞の候補は純文学作品ということですが、最近の同賞の小説はどうも若者の感性と流行を追いすぎているものが多くて、どうもいけません。中高年者にとってはということですが。

というか、ストーリーは単純明快なものが一応ちゃんとあるのですが、それで結局何が言いたかったの?書きたかったの?主題や意図は何?なにかを暗示している?ってところが私にはよくわかりません。モブ・ノリオの「介護入門」もそんな感じで、芥川賞ってそんなのばっかり。

ストーリーは映画制作会社に勤め、妻と子がいる主人公の男性が、自分の中のロリコン性癖に目覚め、仕事で知り合った小学生の少女と付き合い、アルバイト感覚の少女をロリコン誌へ紹介して小金を稼いだりしています。

しかし自分でも少女や自分の娘の裸の写真を撮ってためていたことが妻に知られることになり、離婚裁判で接近禁止命令がでて、結果仕事も辞めざるを得なくなり、地方にある実家でブラブラしています。

そうした中で、旧友に頼まれたボランティアの仕事が、少女が演じる舞台の演技指導。だからなんだっていうのよ?ロリコンには避けようとしても避けられない宿命があるとでも言いたいのだろうか?他の3作品も似たり寄ったりで、結論というかよくわからないぞー。あ~気持ち悪い。

5月後半の読書と感想、書評 2015/6/3(水)



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