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高嶋哲夫 TAKASHIMA TETSUO 既読書籍
008 | 風をつかまえて | 007 | 衆愚の果て |
006 | 首都崩壊 | 005 | イントゥルーダー |
004 | ファイアー・フライ | 003 | 禁断の石油生成菌 ペトロバグ |
002 | M8 エムエイト | 001 | ミッドナイトイーグル |
1949年岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部機械工学科卒業。慶應義塾大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了。日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)研究員を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学。1981年に帰国後、学習塾を経営。1999年、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞し、本格的に作家デビューする。(Wikipediaより引用 2022年) |
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008 | 風をつかまえて(文春文庫) |
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本著は北海道で国産風力発電に挑戦する家族の物語ですが、従業員3名の町工場が先行する欧州の大企業に対抗して手がけるという話にはちょっとリアリティがなくムリ目な感じがします。 風力発電は、欧州では進んでいます(EUは2023年電力の20%が風力発電由来で、日本は約1%)が、国内では自然エネルギーの中では出遅れています。これは単に技術力がないとかの問題ではなく、国の政策で自然エネルギーで発電した電力の買い取り金額が日本は低く抑えられているため採算化しにくい面があってのことです。 本著が出版された2009年頃は1,700基ほどだった風力発電基数は、13年後の2022年には2,600基へと少しずつは増えていますが、世界の中では中国が40%を越えているのに対し日本はわずか0.5%という普及率にとどまっています。 狭い国土と海に囲まれた日本にふさわしいのは、洋上風力発電ですが、工事が可能な遠浅の海が少ない日本列島沿岸を考えると最近できた浮体式洋上発電ということになりそうで、まだ様々な課題が多そうです。 太陽光発電もすでにパネルのほとんどは海外製になってしまい、風力発電も海外製の性能が高くて国産品は競争力がなく、日本製が優位な自然エネルギーは地熱発電装置ぐらいなので、国策として規制を緩和したり設置や買い取り価格に税金を投入すべき自然エネルギー事業は地熱発電ぐらいなのかも知れません。 わずかな希望としては、フィルムのような軽くて曲がる太陽光パネルの開発や、浮体式洋上発電の装置などの純国産技術も出てきているので、そうした日本の伝統である「応用技術」で競争することが可能かも知れません。本著が書かれた2009年当時ならともかく、いまさら風力発電の国産化では話題にもなりそうもありません。 ★★☆ 1月後半の読書と感想、書評 2025/2/1(土) |
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007 | 衆愚の果て (幻冬舎文庫) | |
理工系の作家さんで、人災、天災問わずにパニック系小説が多く、比較的私の好きなジャンルです。 過去には、「イントゥルーダー」(1999年)、「ミッドナイトイーグル」(2000年)、「ペトロバグ」(2001年)、「M8」(2004年)、「FIREFLY ファイアー・フライ」(2008年)、「首都崩壊」(2014年)の6作品を読んでいます。 また、2011年の東日本大震災と原発事故をまるで予言したかのように、「メルトダウン」(2003年)、「M8」(2004年)、「TSUNAMI 津波」(2005年)を上梓されています。それだけにかなり内容においては信憑性があり、説得力もあります。 今回のテーマは選挙制度と国会議員で、今までのようにパニック系とはガラリと違うものです。 主人公は26歳の若さで、仕事を退職後にプータローしていたときに、候補者公募に応募し、比例代表の候補者名簿の下から2番目に載せてもらったところ、政権交代で風が吹く中、アレよと当選を果たします。 「料亭へ行きたい」「BMWを買いたい」と言い放った某若手小泉チルドレンを思い浮かべますが、大物政治家に長く寄り添っていながら芽が出ずコンプレックスをもつ有能な秘書とともに、日本の問題をひとつ解決するため奔走することになります。 小説では、比例代表制や、議員定数、立法や政策よりも次の選挙のことしか考えない地盤などのない政治家、国会議員ながら、選挙区大事で地元の幼稚園の運動会に参加し挨拶することが審議よりも重要とか様々な問題が提起されています。 また議員報酬などお金の話しもたびたび出てきて、著者の怒りは相当なものがありそうです。すっかり慣らされてしまい、怒りを覚えない国民のほうがどうかしているのでしょうけど。 確かに読んでいながら、ムカムカしてくること請け負いですが、そうした政治を望んでいるのが今の国民なのですから仕方がありません。それがこの本のタイトルになっています。 ★★☆ 7月後半の読書と感想、書評 2020/8/1(土) |
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006 | 首都崩壊 (幻冬舎文庫) | テロや事故、天災などによる影響を描き、元原子力の研究員でもあり、原発にも詳しい著者の2014年の最新刊で2015年に文庫化されています。過去にはデビュー作「イントゥルーダー」(1999年)や、「ミッドナイトイーグル」(2000年)など計5作品を読んでいます。 ここ数年、私が好んで(金銭的都合から)読む文庫版小説は、2011年の東日本大震災後に書かれた作品が大半を占めるようになり、その大震災を下敷きとしたり、影響を再確認して書かれています。それだけリアリティがあるというところでしょうか。 主人公は国土交通省のエリート官僚で、アメリカ留学から日本に戻ってきたばかりの独身男性。なんかミーハーな肉食女子ならほっておかないブランド男子ですね。 そのスーパー官僚の友人関係がもの凄い。アメリカ大統領の補佐官とアポなしで勝手に自宅を訪問する仲だったり、国立地震学会の学者や経済新聞社の女性記者、財務省女性官僚と同級生だったり。 とにかく東日本大震災のあと、プレート構造に異変が現れ、予想されている首都圏を遅う大地震が起きる確率が高まり、同時に起きる時期が早まってしまうと言う研究結果が出ます。 そうした首都が壊滅する可能性が高まってくることで、世界恐慌の引き金になることを恐れたアメリカ政府からの圧力と、歴史に名前を残したい総理大臣が、わずか6年後の首都遷都を決断し、走り始めることになります。 政治やハゲタカファンドなどの金融経済など、様々な要素が入り込んで、それなりにエンタメ的には楽しめるのでしょうけど、ちょっと政治も金融も建築土木も専門的に知識がある人から見れば、子供向けにデフォルメされたコミックか、観客を楽しませることだけに特化したハリウッドアクション映画ぐらいにしか映らないでしょう。 個人的には遷都は大いにやるべきと思いますが、それはこの小説のように、東京が壊滅する前に、政治家と高級官僚だけが逃げ出すかのようにバタバタとやるのではなく、もし東京が震度8に見舞われても、大きな被害を受けず、それによる死亡者も限定的という、強靱な東京を作るためにまずは首都機能を地方へ分散移転させるという流れでないと、国民、特に首都圏で生活する国民は納得しないでしょう。 最後のクライマックスで披露されますが、首都移転先の具体的な場所は、、、過去に候補として挙がったこともなく、まったく意外な場所で驚きましたが、個人的には悪くないと思います。 ★☆☆ 12月後半の読書と感想、書評 2016/1/7(木) |
005 | イントゥルーダー (文春文庫) | 高嶋哲夫氏の著作は割と好きで「ミッドナイトイーグル 昨年の3月11日にはM9の地震が起き、津波により外部電源が失われ、福島の原子力発電所が爆発、核燃料がメルトダウンするという大惨事を引き起こしましたが、高嶋氏はそのずっと前からそれらが起きることを予言し、警告する小説を書き続けていました。 原子力発電所に詳しいのは、著者は大学院卒業後に旧日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)に勤務していた専門家でもあったのですね。 この本のタイトル「イントゥルーダー」は「A-6と呼ばれる米軍の艦上攻撃機、、、」のことではなく、元々の「侵入者」という意味ですが、主たるテーマは原発建設の安全性の問題、建設反対派を押さえ込もうとする政財界、それと結託した闇の世界が描かれています。 その他にも「M8 エムエイト」(2004年)はマグネチュード8の直下型地震が首都圏に起きた時がテーマだし、「メルトダウン」(2003年)、「TSUNAMI 津波」(2005年)など、昨年の震災を受けてようやく真剣に取り上げられるようになってきた話題を、10年近く前から数多く書かれています。 作品のすべてを読んだわけではありませんが、高嶋氏の小説の特徴としては決してすべて丸く収まったハッピーエンドにならないところでしょうか。それだけに、読後なんとも言えない重々しさが後々まで残ります。 3月前半の読書 2012/3/17(土) |
004 | ファイアー・フライ (文春文庫) | この高嶋哲夫氏は2000年に初出、2004年に文庫化され、2007年に映画にもなった核兵器を搭載した米軍戦闘機が冬の日本アルプス山中に墜落し、それを奪取しようとする北の兵士と自衛隊員との闘いを描いた「ミッドナイトイーグル」で一躍有名になった作家さんですが、クライシスノベルを得意とする方のようです。 私はこの作家さんの本は、その「ミッドナイトイーグル 」と、石油枯渇問題を一気に解決することができる石油を作り出す特殊なバクテリアを日本人研究者が発見する「禁断の石油生成菌 ペトロバグ」(2007年文庫)を過去に読んでいます。 ところが、この小説では従来のイメージとは趣向がガラリと変わり、サラリーマンの誘拐事件を核とした多少ハードボイルド的要素を交えた中年男の人間ドラマです。昔の小説だか映画の宣伝文句にあった「ダメ男にも意地がある」みたいな感じです。 ストーリーは、妻子がいながら仕事一辺倒で家庭をまったくかえりみない中年エンジニアが、社長の自宅へ報告書を届けに行った帰り道、社長と間違えられて誘拐されてしまいます。しかし誘拐した犯人の男女と隠れ家で交流を深めていくうちに、なにかがおかしいことに気がつき、、、というものです。 ちょっと過去の小説のイメージとは勝手が違い、最初は戸惑いましたが、なかなかよく考えられて作られていると思います。 ただ、高度成長期ならいざ知れず、企業の幹部が社員を殺害してまで保身をしようとするのは、ちょっと考えにくいことだったり、上場企業を退職した元社員が、勤務していた企業の社内ネットワークにいとも簡単に侵入できたりするのは、あまり現実的ではないかなと思ったり。 ま、それほど細かなところにリアリティを追求するのが目的ではないのでいいのですが、タイトルにもなっているファイヤーフライ(蛍)については、タイムリーに印象的なことがあります。 それは少し前に福山雅治が出ていた東芝レグザのテレビコマーシャルで、CGでしたが蛍のかたまりが突然ばらけていくシーンがありましたが、そのシーンとこの小説の中で誘拐の犯人だけが知っている蛍の墓場へ誘拐された主人公を連れていき、互いに心を通わす場面とが重なりました。 文章ではなかなか伝わりにくいシーンですが、この世とは思えない蛍が創り出す美しいイメージが想像できました。 1月後半の読書 2011/2/5(土) |
003 | 禁断の石油生成菌 ペトロバグ (文春文庫) | 2008/02/06読了 「BOOK」データベースより 天才科学者山之内明が発明した奇跡の石油生成菌ペトロバグ。世界の石油市場を根本から覆す大発明に脅威を感じた国際石油資本とOPECは双方とも山之内拉致、殺害とペトロバグ略奪の指令を発した。だが、ペトロバグは恐怖の殺人生物兵器であることが判明、山之内は暗殺者に追われながら重大な決意を固める。 |
002 | M8 エムエイト (集英社文庫) | 2007/09/17読了 「BOOK」データベースより 28歳の若き研究者、瀬戸口の計算式は、マグニチュード8規模の直下型大地震が東京に迫っていることをしめしていた。十年前の神戸での震災、あのとき自分は何もできなかった。同じ過ちを繰り返したくはない。今、行動を起こさなければ…。東京に巨大地震が起こったら、高速道路は、地下鉄は、都心のビル街は、いったいどうなるのか。最新研究に基づいてシミュレーションした衝撃の作品。 |
001 | ミッドナイトイーグル (文春文庫) | 2007/05/29読了 「BOOK」データベースより 米空軍のステルス爆撃機が北アルプスに墜落!その搭載物をめぐって男たちの死闘が始まった。報道カメラマン西崎勇次もその渦中に…。かたや週刊誌記者の松永慶子は、横田基地に侵入・逃走した北朝鮮の工作員に接触する。吹雪の北アルプスと東京。二つの場所で、男と女は絆を取り戻せるのか。渾身の国際謀略サスペンス。 |
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