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日本の農業はどこへ向かうか マイカーで東京から京都まで旅行する場合 ゴルフをプレイしている人の年代層割合に驚いた 世界と日本の宗教別信者数 2021年版出版社不況 客員教授と非常勤講師ってなんだ? ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ 窓ガラスの熱割れで火災保険は使えるか? 天然素材でも綿はよく燃えるらしいことがわかった やっとのことでJ:COMを退会した 貯まった1円玉はどうする? 自動車整備士に未来はあるか? 液晶テレビが壊れた件 リタイア後の心配事 運転免許証取得者は意外にも増えている 著者別読書感想INDEX −−−−−−−− プライバシーポリシー及び利用規約 −−−−−−−− Amazon 売れ筋ランキング ドライブレコーダー レーダー探知機 空気清浄機 ペット用品 まくら・抱き枕 体脂肪計 スポーツウェア ランニングシューズ メンズスニーカー レディーススニーカー ゴルフクラブ ゴルフシューズ ミラーレス一眼カメラ ゲーム ノートパソコン プリンタ イヤホン・ヘッドホン スマートフォン スマートウォッチ microSDカード 防犯カメラ スペシャリティアパレル ラーメン レトルト・料理の素 シャンプー・コンディショナ スキンケア・ボディケア
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リストラ日記アーカイブ 2024年4月 読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。 日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです |
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【関連リンク】 3月前半の読書 とれない「痛み」はない、記憶の渚にて、袋小路の男、おれの死体を探せ 2月後半の読書 帰郷 三世代警察医物語、人はどう死ぬのか、総員起シ、傷だらけのカミーユ 2月前半の読書 やがて、警官は微睡る、キル・リスト、検事の本懐、みちづれ 短篇集モザイクI ---------------------------------------------------------- 新卒は21世紀生まれ 2024/4/6(土) 1779 今年も希望や夢をいっぱい詰め込んだピカピカした新社会人が街にあふれていました。世の中の垢ににまみれくたびれた親父(私)からすると、初々しく新鮮で活力がみなぎっていて清々しくていいものです。 その今の新卒入社の人達はどんな時代に生まれ、多感な青少年時代をどのような時代におくってきたのかなとちょっと調べてみました。 2024年4月入社の大卒新社会人の生まれた年は、ストレートにいっていれば2001年(平成13年)生まれの人たちで、Z世代と言われる1996〜2012年生まれの中でも真ん中あたりの人たちです。 生まれた2001年というと21世紀のスタートの年で、アメリカで同時多発事故が起き、日本では小泉政権が始まった年です。あの世界貿易センタービルが崩れていくシーンは、帰宅後に自宅のテレビのライブで見ていましたが、あれからもう23年も経ったのですね。 そして今年の新卒者が中学校を卒業して高校へ入学した年は2017年(平成29年)です。 2017年は、アメリカではトランプ政権がスタートし、日本では安倍自民党が選挙で大勝し、九州北部で豪雨が起きて多数の死者が出た年です。気候変動が盛んに言われ出した年という記憶があります。 そう考えると少年時代は西アジアや中東できな臭い戦争が起きていて、保守とリベラル、様々な格差拡大などで、大国の政治は安定せず、景気はサプライチェーンの混乱などもあり低迷していました。 高校時代になると日本は安倍総理、アメリカはトランプ大統領と強権的な強いリーダーが強引に社会を支配するようになり、一般国民の多くはその強いリーダーに酔い、うまく飼い慣らされていく心地よさを感じていきます。 しかし景気はというと決して良くなることはなく、2011年以降は日本の人口が減少していくダウントレンドへと入っていきます。つまり人口も経済も縮小していく中で青少年時代を送ってきた人たちということです。 この年代の特徴として外せないのが、中学生、高校生時代には2007年から登場したスマホが相当普及していたので、物心ついた時からスマホやSNSの利用をしています。逆に言うとPCのキーボードより、スマホやタブレットのキー入力のほうが慣れていて速いという人たちでもあります。 2001年生まれの有名人は、久保建英(サッカー)、宮城大弥、佐々木 朗希(野球)、森七菜、加藤清史郎(俳優)、本田真凜(フィギュア)、笹生優花(ゴルフ)などです。 前年の2000年生まれの有名人は坂本花織(フィギュア)、池江璃花子(水泳)、古江彩佳(ゴルフ)、早田ひな、平野美宇、伊藤美誠(卓球)、阿部詩(柔道)、上白石萌歌(俳優)など女性の活躍が目立っていました。 いずれにしても、この30年間はずっと景気低迷期でしたので、年々収入が大きく上がっていくような、明るい未来はイメージできなかったでしょう。 それだけに、よく言えば真面目で堅実、悪く言えばベンチャー精神に乏しく、リスクをとらずに避けたがる人たちだろうと想像しています。 それでも、今後望むと望まぬに関わらず、少なくとも40年間は社会の中で中心的に活躍してもらわなければなりません。「事業を興して大儲けし早々にリタイアする!」という夢は大きなリスクテイクができる人だけのものです。 昭和時代に社会人になったおじさん達(1970年以前生まれ)は、彼らの活躍に水を差すことなく、邪魔をしないで、早々に重要でクリエイティブな仕事を譲っていくべきだろうと思います。特に政治とビジネスの世界でそれを強く望みます。 【関連リンク】 1318 3年以内に3割以上の人が辞めちゃうけど 1264 新入社員が真っ先に電話に出ることの意味 1113 ありきたりだが新入社員へ贈る言葉 ---------------------------------------------------------- 歯のメンテナンスは20年ぶり 2024/4/13(土) 1780 歯は割と丈夫なほうで、66歳の現在でも親知らずの4本を除き、定番の28本が全部残っています。親知らずは30〜40代の頃に痛みが出て抜いています。 60〜64歳の残っている歯の平均本数は男性23.7本、女性24本、65〜69歳の平均が男性21.5本、女性21.7本、70〜74歳平均で男性18.6本、女性20.7本(出典:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」)なので、66歳の私の歯が28本残っているのは平均と比べ+6.5本と大きく上回っていて上出来です。 子供の頃から社会人になって結婚するまでは、歯磨きは朝1回しかおこなっていませんでしたが、結婚してからは家族に影響されて朝晩2回は歯磨きをするようになりました。そんなわけで、あまり歯のメンテナンスに熱心だったわけではありません 歯医者に行くのも親知らずが痛んで抜きにいったり、虫歯で削った跡の銀の詰め物がとれたときに行くぐらいで、いわゆる歯石取り(スケーリング)などメンテナンスのために定期的に行くことはありません。 銀歯の詰め物は、一般的に寿命が5年ほどで、さらに金属イオンが溶け出して金属アレルギーを発生したりし、すでにドイツやスウェーデンでは使用中止されているそうです。 現在の主流は、10年前の2014年から保険適用されたプラスチック系素材であるコンポジットレジンです。 コンポジットレジンは歯と同じ色で金属アレルギーも発生せず、型取り不要、耐久性も10年以上で、価格も安く格段に進歩しています。 最近で歯医者にお世話になったのは、2010年に歯の詰め物がとれたために歯医者へ行ったのが最後で、もう14年ほど歯科には縁がありませんからこのコンポジットレジンへ変わったことは知りませんでした。 さらに歯の歯石取りなどメンテナンスをしたのは2005年頃に最後の親知らずを抜くために歯医者に行った際に、歯科医から勧められて歯石取りや歯茎の後退を数回かけて治療したのが最後です。 一般的に歯のメンテは、若い頃の歯並びの矯正以外では歯石取りがメインで、歯のクリーニングという言い方をする場合があります。 その際に歯に染みついた汚れなども取ってくれますが、芸能人や一部のスポーツ選手のように歯を異様に真っ白にするのは保険の適用外でまた別のものです。 今回の歯石取りの歯のメンテには保険が適用されるので、初回のレントゲン撮影などを除くと1回あたり1.5〜2千円程度と安く気楽にできます。ただ私は小心者なのであまり気軽に通うには、増大している7割は医療保険から支払われる医療費問題が気になります。 歯科医としては、保険適用の治療は料金に決まりがあり、効率よく稼ぐことはできないので、できれば保険適用外の治療やメンテを積極的に勧めます。 軽いものでは上記のホワイトニングや、噛み合わせ調整や歯ぎしり防止のマウスピース製作、詰め物を金やセラミックやジルコニアにするなどで、高額な治療の代表はインプラント手術です。 日本には歯科の病院がコンビニよりも多い68,800軒ほどあるそうで(2018年)、歯科医も増えすぎて、競争が激しく、昔はよくいた「できるだけ治療はしない(削ったり抜いたりしない)自然治癒を勧めたり口内環境衛生の指導だけする歯医者」は減ってきました。それでは儲けになりませんからね。 それはともかく、今回、奥歯の詰め物が食事中にとれてしまったので、その破片を持参して歯医者へ行ってきました。 歯医者は今までは勤務先の近くで、他の社員に評判を聞いてその都度決めていましたが、仕事を辞めて初めての歯医者通いですので、自宅の近所にある5〜6カ所の歯科医院の中から評判の良さそうなところに決めて電話で予約して行きました。 ちょうど詰め物がとれた奥歯でものを強く噛むとズキッと痛みが走ることもあったので、とれた詰め物と歯の間に隙間ができて虫歯状態になっているようでした(なっていました)。 そこで、詰め物を新しく入れ直してもらうのと、虫歯の治療、そして勧められたのでほぼ20年ぶりに歯石取りのクリーニングも依頼しました。 まず取れた詰め物は、昔やっていたように型取りし、後日歯科技工士が作った銀のかぶせをはめるのではなく、その最初の日のうちに麻酔をかけ虫歯を治療したうえで詰め物(コンポジットレジン)を入れて固めて終了でした。 聞くと「大きな詰め物だと型取りしてはめることもあるけど、小さな詰め物だと簡単にその日のうちにできます」とのことでした。私の歯の医療知識は20年ぐらい前から停まったままでした。 2回目からは歯石取りになります。歯石とはコマーシャルなどでよく聞くプラーク(歯垢)が唾液の中のカルシウムやリンと結びついて、歯間や歯と歯ぐきの間で石灰化した硬いかたまりのことで、歯周病などの原因となることが多いそうです。 さすがに20数年間メンテをしてこなかっただけに、これが多くたまっていて除去が大変そうで、とがった針のようなスケーラーで歯と歯茎をガリガリと削ったり刺したりして痛いのなんの。虫歯ではないのでドリルは使わずそれだけが救いです。とにかく苦行の日々です。 最初の詰め物の治療を除き3回歯石取りに通って、最後に全体の確認と調整で終了です。詰め物の具合も問題ないことを確認してもらいます。 歯茎と歯に隙間ができているところがあり、そこの治療を推奨されましたが、それは様子見することにして今回はこれで終わりにしました。最初に詰め物を入れに最初に行ってから5回です(1回30分ほど)。 歯医者さんに聞くと「歯石取りメンテは3ヶ月に1回が最適」ということですが、1億人の国民がみんなそれを守ったら、歯医者は大盛況ですけど、さすがに医療費増大で健康保険制度はすぐにパンクしてしまいそうです。 個人的にはできるだけ、歯ブラシと、歯間ブラシで丁寧に毎日自己メンテをして、1〜2年に一回ぐらいは歯医者でメンテするというのが良さそうに思います。私のように20年もメンテしないというのは問題外のようです。 【関連リンク】 1665 私の健康習慣 その1(キシリトールとフッ素入り歯磨き) 1429 各年代で歯は何本残っている? 0160 歯を抜きました1 ---------------------------------------------------------- 4月前半の読書と感想、書評 2014/4/17(水) 1781
【関連リンク】 3月後半の読書 ものごとに動じない人の習慣術、アジアンタムブルー、アウトサイダー 陰謀の中の人生、僕の探偵 3月前半の読書 とれない「痛み」はない、記憶の渚にて、袋小路の男、おれの死体を探せ 2月後半の読書 帰郷 三世代警察医物語、人はどう死ぬのか、総員起シ、傷だらけのカミーユ ---------------------------------------------------------- イアン・フレミング著「007ジェームズ・ボンドシリーズ」全巻まとめ 2024/4/20(土) 1782 イアン・フレミングは1908年に英国で生まれ、1964年(享年56歳)で亡くなった「007ジェームズ・ボンド」シリーズで有名な小説家です。陸軍士官学校を卒業後、何度か転職ののちにロイター通信でモスクワ支局長などを歴任し、その後第二次大戦中に英国海軍情報部(NID)に移っています。 そのNID勤務時代は第2次大戦中で、ナチスドイツに近づきつつあったスペインが枢軸国同盟に加わらないよう監視、妨害をする作戦などに従事していました。 そうした海外諜報活動の経験を元にして書き上げたのが「007シリーズ」で、東西冷戦時代に明るい娯楽を求めていた社会で大ヒットします。 先日、同じく英国の作家で「ジャッカルの日」などの著作があるフレデリック・フォーサイス(1938年〜)の自伝を読みましたが、彼も若いときには軍隊(英国空軍)に所属し、その後新聞社やテレビ局の海外特派員などを経てから作家の道を歩んでいます。 ◇2024年3月後半の読書と感想、書評「アウトサイダー 陰謀の中の人生 フレデリック・フォーサイス」 フォーサイスの場合は軍の情報部に勤務をした経験はなかったものの、情報部に依頼され東ドイツにいるスパイと接触をするなど東西冷戦の中で似たような経験をしています。 イアン・フレミングの作品は、007シリーズの長編小説が12作品あり、その他に007の短篇小説集が2作品あります。 また、007シリーズ以外に、有名な子供向けの物語「チキ・チキ・バン・バン(空とぶ自動車)」や、ノンフィクションが数冊残されています。映画にもなった「チキ・チキ・バン・バン」(1968年公開)は私が子供の頃(当時11歳)に親に連れられ映画館で見た記憶があります。 遺作となったのは、007シリーズの最終巻「黄金の銃をもつ男」で、その最終校正中に心臓麻痺で亡くなったそうです。56歳と作家としてはまだこれからという年齢だっただけに、急逝しなければ、シリーズの続編がいくつも書かれていたことでしょう。 ところで、007シリーズは小説よりももっぱら映画が有名で、イアン・フレミング原作の作品は長編、短篇ともほぼすべてが映画化されています。 ただ映画の制作順は小説の出版順ではなく、それぞれが独立した作品となっています。さらに、すべての作品の映画化が終わると「消されたライセンス」(1989年)以降、別の作家が書いたオリジナルストーリーで継続されています。 映画に出てくる主人公は小説とはかなり違い、映画では不死身の強いヒーローですが、小説ではなにかにつけクヨクヨと悩み、落ち込んで、時には周囲からあきられるほど酒浸りになる弱い男のシーンがよく出てきます。映画のイメージで小説を読むと驚きます。 映画のようなエンタメでは、小説で出てくる悪人を撃って落ち込むようなひ弱なヒーローでは不向きですが、そうした弱みや感情豊かな愛すべき人間性の主人公が本来の姿であり、小説のそうしたところに強く惹かれます。 私が007シリーズ(小説)を読んだのは1998年〜2000年頃で、文庫本は早川書房と東京創元社の2社に別れて出版されていました。出版社は違えど日本語翻訳はどちらも井上一夫氏という変則的な形態です。 その後の新装版などでは新訳として別の翻訳者に変わっている作品もあるようです。なにぶんオリジナルの翻訳版が発刊されたのは1950年代から60年代と今から60年近く前のものなので、言葉遣いや差別用語などが今とは違っているのでそれらの修正ということもあるでしょう。 長編12作の中で私の一番好きだったのは、10作目の「女王陛下の007」です。 その10作目の最後には、ネタバレ防止のため詳しくは書きませんが、007にとって衝撃的なことが起き、その後の11作目ではふぬけになった007が遠く日本へ送られる「007は二度死ぬ」へつながっていきます。 そのふぬけ状態の007はというと、「007は二度死ぬ」の冒頭部分に出てきますが、秘密情報部部長で007の上司のMと、精神状態が最悪だった007の診断を依頼されていた神経科医のサー・ジェイムズ・モロニーとが下記のような会話を交わします。
どうです?このようなヨレヨレのジェイムズ・ボンドは映画ではまず見られないでしょ? 下記の表は、007シリーズの購入時の表紙と裏表紙に書かれたあらすじ(1950〜60年代の本ですから、「冒険活劇」「不死身の快男児」など、今では苦笑するしかない表現があちこちで使われています)です。 年数は日本語訳版の初版発行年、英語の原題にはオリジナル英語版のリンク(Amazon)を付けています。 また短篇集の「オクトパシー」(旧版のタイトルは「007号/ベルリン脱出」)は未読でこの表には含まれません。
もし将来に最初からリメイクされて映画化がされることになった場合は、スーパーヒーローではなく小説の主人公に限りなく近い"人間くさい"主人公で製作してもらえることを切に願っています。 【関連リンク】 1559 浅田次郎の歩き方 1472 ハリー・ボッシュシリーズはまだ未完 808 ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ ---------------------------------------------------------- 老害と高齢者の集団自決 2024/4/27(土) 1783 少し前の話になりますが、経済学者の成田悠輔氏が「高齢者は老害化する前に集団自決すればいい」という発言をしたことで様々なところに影響が出ていました。 成田悠輔氏「高齢者は集団自決」発言を“例え話”と笑っていられない理由(DIAMOND online)
成田悠輔氏はユニークな発言をする39歳の若手経済学者としてマスメディアへの登場が多く、バラエティ番組では硬軟織り交ぜた発言で使い出のあるコメンテーターなのでしょう。かけている眼鏡が左右で四角と丸の違った形になっているのをトレードマークとしている変わった人というのが私の感想です。 国会の場でも話題になっていて、 岸田首相、成田悠輔氏の老害発言を「極めて不適切」と答弁(産経新聞社)
と、1年以上も前の古い話なのに大きな問題になっていましたが、相変わらず高齢者が権勢を振るっている社会に不満を持っている若い人からは「よくぞ言ってくれた!」「若者の意見を代弁してくれた!」という雰囲気が感じられます。 私もすでに66歳という区分的には前期高齢者になって、「老害」とか「老醜」とか言葉にはビビッと神経質になります。 もし私が20代や30代だったら、「自決」という過激な言葉ではなく「引退」とか「隠居」とかの柔らかな言葉に変えて、いつまでも権力の座に居座り老醜をさらしている高齢者がいれば非難する主張をどこかでしていたかも知れません。 つまりそれぐらい現在の高齢者の「老害化」が顕著に思えているということです。高齢者の数が圧倒的に多いのでなにかにつき目についてやむを得ない面はあります。 確かにテレビを見ていると高齢者が多い政治の世界はもちろん、ビジネス界、官公庁、学者、芸能界などで目に余る老害と思える人を良く目にします。 芸術家やスポーツの世界は選手については、作品や成績がすべての世界なので、老害が発生することは少なく、起きるのは芸術や学術団体などの派閥や、日本大学のようなスポーツ指導者や経営層の老害でしょう。 そして目につくのはテレビによく登場してくる人たちで、高齢のため言葉や記憶が明瞭でないのに番組のMCやコメンテーターだったり、昔の威光だけで呼ばれている?という感じだったりしています。 言語が不明瞭で何言っているかわからないし、顔のアップにとても耐えられない老人性色素斑だらけの人を起用するテレビ局の気が知れません。 政治の世界ではいかにも悪人面した(偏見もあります)高齢の古参議員が、若手記者の取材に対して失礼な物言いで蹴散らしています。若手記者の知識不足や理解不足、勉強不足に業を煮やしてということもあるとは思いますけど。 当然ながら会社や役所の中にも、本人は決してそうは思っていないでしょうけど、周囲からは「老害」と思われている人は少なくないはずです。 もちろん高齢者がすべて老害になるとは思いません。高齢でも若々しく新鮮な感性の持ち主や、経験と知識や知恵で若手の目標となっていたり、サポートをしてくれる人もたくさんいます。多くはそういう人だと信じたい気持ちです。 しかしこんなことが最近実際にありました。 平日の午前中に近所をウォーキングしていると、暇を持て余していそうな高齢者をよく目にします。住宅地の中を歩いている私に大きな声でなにか文句を言ってくる高齢者がいて、近寄って話を聞いてみると、家の前にクルマが駐車されていて、私をその車の持ち主と決めつけて文句を言っていました。 確かにその道を歩いていたのは私だけでしたが、なんの根拠もなく、見知らぬ他人にいきなり怒声をあげ怒り出すのはまともな判断が出来ない老害病そのものだと思いました。 余裕のある資産がなく生活費を稼ぐために働く高齢者は、基本的にはビジネス上で老害の範疇ではなく、問題はないですが、いま若手から不満に思われる老害とは、もう十分にお金も名誉もありながら、70歳を過ぎても権力の座に座り続け、利権や役得をむさぼったり、フィクサーのように現役の人たちに様々な影響を及ぼしたり、将来ある若手に譲るべきところを自覚の有無を問わず邪魔をしている人たちです。 私は小心者なので、63歳で「老害」と言われる前に(既に言われていたかも)、さっさとビジネスからリタイアして引っ込みましたが、現在は定年延長や年金支給の後ろ倒しなどが議論されていて、今後社会の中にはますます高齢者があふれていくでしょうから、ことあるたびに成田氏のような過激な発言が出てくる気がします。 誰もが年を取り、やがては老害と呼ばれる年齢になっていき、本人だけはそう思ってないという気の重い話です。 【関連リンク】 1503 地域別100歳以上の高齢者数 1644 生活保護申請・受給者は増えているのか? 1577 高齢者の賃貸入居拒否問題と空き家 |
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