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フレデリック・フォーサイス FREDERICK FORSYTH 既読書籍
022 | アウトサイダー 陰謀の中の人生 | 021 | キル・リスト(上)(下) |
020 | コブラ(上)(下) | 019 | アフガンの男(上)(下) |
018 | アヴェンジャー(上)(下) | 017 | ハイディング・プレイス |
016 | 囮たちの掟 | 015 | 戦士たちの挽歌 |
014 | マンハッタンの怪人 | 013 | イコン(上)(下) |
012 | 神の拳(上)(下) | 011 | THE DECEIVER 4 カリブの失楽園 |
010 | THE DECEIVER 3 戦争の犠牲者 | 009 | THE DECEIVER 2 売国奴の持参金 |
008 | THE DECEIVER 1 騙し屋 | 007 | ネゴシエイター(上)(下) |
006 | 第四の核(上)(下) | 005 | 帝王 |
004 | 戦争の犬たち(上)(下) | 003 | シェパード |
002 | オデッサ・ファイル | 001 | ジャッカルの日 |
1938年生まれイギリス・ケント州アシュフォード出身。19歳でイギリス空軍に入隊後、1956年から1958年まで勤務する。その後、イースタン・ディリー・プレスのレポーターとしてジャーナリズムの世界に入り、1961年にロイター通信社の特派員としてパリ、東ベルリン、プラハで過ごす。1965年にBBC放送に転職し、1967年にナイジェリア内戦(ビアフラ独立戦争)取材の特派員として現地入りした。しかし当時のイギリス政府の方針に反する報道を行い左遷され、後に退職する。1970年パリにいた際にフランスのシャルル・ド・ゴール大統領番として見聞きした大統領警護隊員のエピソードをヒントに、大統領暗殺未遂事件を書いた処女作『ジャッカルの日』を世に送り出した。(Wikipediaより引用 2022年) |
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022 | アウトサイダー 陰謀の中の人生(角川文庫) THE OUTSIDER | |
日本語版の単行本が2016年に出版されたこの作品は著者の今までの国際陰謀スリラーとは違い、完全な自伝です。 理解のある両親の元で比較的裕福な家庭に育った著者の中学生時代、全寮制の高校時代、そしてパイロットを志望して空軍に入り、その後は海外特派員になりたくて新聞社や放送局(BBC)などで活躍する姿とその失望などが生々しく書かれています。 ジャーナリストとして世界中を飛び回ったことで、デビュー作「ジャッカルの日」や2作目「オデッサファイル」、3作目「戦争の犬たち」の構想を得て、窮乏状態をなんとかしようと小説を書いて打開しようと出版社を回ったことなどリアルです。 そして出版社回りがうまくいかずバーでやけ酒を飲んでいるところに知り合った紳士の助けで幸運もありベストセラー作家として上り詰めていきます。 特に秀逸だったのは新聞社に記者として勤務していた時に、どこへ行くにも監視がつく東ドイツのベルリンでの勤務時代です。 子供の頃からフランスやドイツにホームステイして多国語を自由に操れるようになり、その能力を生かしてまるでサスペンス映画のような様々な危機をしのいでいきます。 また英国の情報部から東ドイツのドレスデンまで行き、ソ連のスパイと書類を交換する仕事を頼まれ、自分のクルマで美術研究者として活動するシーンはスパイ映画も顔負けの展開です。 その後はアフリカへ飛んで、ナイジェリアから独立しようとするビアフラとの戦争を中に入り込んで取材をしてレポートを揚げますが、雇い主のBBCは英国政府が支持するナイジェリア政府の汚点は表面化することがなく、逆に著者はビアフラで悲惨な飢餓状態や英国製の武器で一般市民が蹂躙されるのを目の当たりにします。 解説で少し書かれていましたが、著者はアフリカの赤道ギニア共和国の政府を転覆させようと、私財をつぎ込み傭兵を雇ってクーデターを起こしたと言われていますが、本文中にはそれらのことはあまり触れられていません。著者にとっては根も葉もないことなのか、それとも触れたくない大きな汚点だったのかは不明です。 あと、著者はずっと昔のインタビュー記事で、日本嫌いということが書かれていたのを読んだことがあります。 理由は確か太平洋戦争時の日本軍と英国軍の戦いと、日本の戦争捕虜の扱いなどに憤慨したということでしたが、今ではその日本嫌いの思いは薄まっているようで、本著の中にも夫婦で日本を旅行し、高野山などへ行ったことなどが書かれています。しかし相変わらず日本や日本人が好きという感じではなさそうです。 この自伝がおそらく著者の最後の作品となりそうです。1996年に一度絶筆宣言をし、その4年後に再び作品を出した経緯がありますが、もうお金を稼がなくても十分らしいので、そのモチベーションはなさそうです。 ★★★ 3月後半の読書と感想、書評 2024/4/3(水) |
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021 | キル・リスト(上)(下)(角川文庫) The KILL LIST | |
2014年に単行本、2020年に文庫化された著者お得意の国際謀略サスペンス小説です。 主役はアメリカ人のイラクやアフガニスタンで実戦経験のある中年の海兵隊員で、若いときにアラビア語を学んでいたことから、名前すらわからないイスラム過激派のテロリストを探し出して抹殺する仕事を与えられます。 この仕事では、アメリカの国防省、CIA、英国やイスラエルの情報機関、さらには英国の特殊部隊まで巻き込んだ掃討作戦に広がっていきます。 日本語翻訳版が2014年に出版されたと言うことは、英国本国では2013年頃には発刊されているはずで、これは、9.11テロの首謀者ウサーマ・ビン・ラーディンの暗殺(2011年)に触発されたんじゃないかなと勝手に思っています。 本著にも、どうやってウサーマ・ビン・ラーディンの居場所が特定できたかなど書かれていました。 今回は、中東からパキスタン、そしてアフリカと居場所を変えるテロリストを追いかけ、居所を突き止めますが、そこにはイスラエルの貴重な工作員が潜り込んでいるために無人機からミサイルを撃ち込むという荒っぽいことができず、おびき出しての軍事作戦を実行することになります。 盗聴やハッキング、無人偵察機などハイテク軍事技術も満載で、スパイの世界も007の時代からすると大きく変わってしまったものです。 作戦に大きな失敗や破綻はなく、アメリカと英国の密接な連携で淡々と進む話であまりひねりや盛り上がりはないですが、一般人にはまったく馴染みがなく縁がないSFのようなリアルの世界が確かにあるのだということは理解できました。 ★★☆ 2月前半の読書と感想、書評 2024/2/17(土) |
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020 | コブラ(上)(下)(角川文庫) The Cobra | |
2011年に前作の「アフガンの男」を読んで以来、12年ぶりのフォーサイスです。本作「The Cobra」は2010年に出版され、日本語版は2012年に単行本、2014年に文庫版が出版されています。 「アベンジャー」(2003年、日本語版2004年)で主役だったベトナム帰りの弁護士デクスターと因縁深かったCIA捜査官(通称コブラ)がタッグを組んで、コロンビアのマフィアが支配するコカインの欧米への密輸ルートをアメリカ大統領命令でおこなうという痛快ドラマです。 米国と英国がタッグを組み、無人機を使ってコカインの密貿易の海路や空路を見つけ出して断ち、不正を働く税関官吏を罠にはめ、さらにコロンビアのマフィア幹部同士が誰かが情報を漏らしていると疑心暗鬼に陥るよう仕組んでいきます。 こうしたコロンビアマフィアを悪者にしてアメリカが叩く作品はいくつかありますが、ずっと以前に読んだトム・クランシー著「いま、そこにある危機」(1989年)にも詳しく書かれています。それらを最新の戦術でアップデートさせた内容でした。 しかしすべてが予定通りにうまくいきすぎて、そんなに簡単じゃないだろ?と思わなくもありませんが、そこは単なるエンタメフィクションということで納得しておくしかありません。 ヒヤヒヤ、ドキドキすることもなく、あっさりと麻薬戦争は勝利に終わりますが、最後にちょっとだけ意外な展開が待ち受けているのは読んだ人だけのお楽しみと言うことで。 ★★☆ 10月後半の読書と感想、書評 2023/11/4(土) |
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019 | アフガンの男 (上)(下) (角川文庫) The Afghan |
ジェフリー・アーチャーと同様、当たり外れのない英国の作家です。ただ作品数は少なく、でも寝る間を惜しんで一気に読みたくなる作品を書いてくれます。ちなみに私はフォーサイスの本(翻訳本)はすべて読んでいますが、その半数は文庫ではなく単行本です。文庫になるまで待てなかったという意味です。 古くは実在した元ナチ高官の秘密組織を追い詰める「オデッサ・ファイル」や、映画で大ブレークした「ジャッカルの日」など、戦争、諜報、暗殺、政治、東西冷戦などに鋭く切り込み、徹底した取材と緻密なストーリーで読む人を引きつけます。 1996年に突然断筆宣言をして長くその作品を読むことができませんでしたが、8年後の2004年に「アヴェンジャー」など数作品を次々と発表、この「アフガンの男」は2008年に発刊され今年2011年に文庫化されたものです。 ストーリーはSIS(英国特殊部隊)を引退して、英国の田舎で古い農家を買い取り、余生を過ごすためゆっくりと自分で直していこうとしていたマイク・マーティン元大佐が、中東での戦闘などを買われ、しかもアフガン人の特徴を有していることから、オサマ・ビンラディンらが率いるアルカイダに潜入し、9.11に続く、謎の大規模テロの情報を掴んでいくというものです。 このマイク・マーティンという主人公、もちろん実在の人ではありませんが、どこかで聞いたような記憶がありました。読後に真山仁氏の解説文を読むと、同作家の小説「神の拳」(1994年)に登場していることが書かれていました。この小説の舞台はやはり中東で、サダム・フセイン率いるイラクがクエート侵攻をおこない、対する多国籍軍に多大な被害を及ぼすであろう新兵器「神の拳」を探り出して撃退するまでのストーリーで、非常に読み応えがありました。 相変わらずストーリーの切れ味は抜群なのですが、中東、アラブ界隈の地名や人名はとにかく覚えにくく、当然それに加えて米英両国のスパイマスター、中東問題専門家、コーラン研究家などが加わりますので、作中にはカタカナばかりが羅列されることになります。逆に読むなら一気に読んでしまわないと、あいだを置くと、誰と誰がどうだったのかがこんがらがってしまうということになります。 ハリウッド映画のようにすべてがハッピーエンドで終わるというものではありません。そして国際的には不合法な身代わりの不法入国でスパイ活動をするわけですから、その功績を表だって顕彰できるはずもなく、事実を知っているわずかな人達の思いと、改装中で残されたままの農家が、最後にジワリと涙を誘うことになります。 2011年3月後半の読書 2011/4/1(金) |
018 | アヴェンジャー (上)(下) (角川文庫) Avenger |
2008/04/04、2008/04/06読了 「BOOK」データベースより 1995年。ボスニアで一人のアメリカ人青年が消息を絶ったことが、全ての始まりだった…。2001年。ベトナム帰還兵のデクスターは、退役後、弁護士をしながら、“アヴェンジャー”というコードネームで「人狩り」の仕事を請け負っていた。今回の依頼は、ボスニアで孫を殺害した犯人を捜してほしい、という財界の大物エドモンドからのもの。そしてこの依頼こそが、世界を“9.11”へ向かわせる引き金だった…。 エドモンドはかつての戦友の上院議員を通じてCIAにも問い合わせるが、犯人の所在は入念に秘匿されていた。青年虐殺の容疑で行方を追われるこの男こそ、ビン・ラディン逮捕計画のキーマンなのだ。その時がくるまで、必ず安全に泳がせ続けねばならない…。そして、アヴェンジャーとCIA捜査官の命運は、男が隠棲する南米の地で、遂にクロスする―。戦争に彩られた半世紀を描ききった、軍事スリラーの傑作。 |
017 | ハイディング・プレイス The Hiding Place |
2006/07/23読了 |
016 | 囮たちの掟 (角川文庫) The Veteran The Art of the Matter |
2004/04/09読了 「BOOK」データベースより バンコク発ロンドン行き英国航空10便。バカンスを終えた家旅客らを乗せた機内で繰り広げられる麻薬組織とMI5の闘いを描く「囮たちの掟」、西部開拓時代を舞台に、ネイティヴ・アメリカンの娘と騎兵隊の男の一途な恋の逃避行を描く「時をこえる風」の二編を収録。キング・オブ・ストーリーテラーが放つ、物語の真髄を極めた至高の短編集。 |
015 | 戦士たちの挽歌 (角川文庫) The Veteran |
2004/04/06読了 「BOOK」データベースより ロンドンの寂れた街角で、足の悪い老人が二人組の男に襲われた。犯人は殴る蹴るの暴行のうえ、財布を奪って逃走。被害者は脳内出血で、身元不明のまま死亡してしまう。やがて、犯人は目撃者の証言によって逮捕され、誰もが有罪確実とみていたのだが…。表題作「戦士たちの挽歌」をはじめ、結末の意外性が存分に楽しめる三編を収録。物語の醍醐味が凝縮された、珠玉の短編集。 |
014 | マンハッタンの怪人 (角川文庫) The Phantom of Manhattan |
2003/02/04読了 「BOOK」データベースより 十九世紀末、パリ。オペラ座の地下に潜み、闇の世界を支配する怪人はその醜い容姿ゆえに、それまで愛というものを知らなかった。オペラ座の歌姫に生涯ただ一度きりの恋をするまでは。だが、あの夜、悲劇的な運命の事件は起こってしまった…。そして十三年後。一通の手紙がニューヨークのある男の元に届く。巨万の富と絶大な権力を手にし、街を支配するこの男こそが、パリから消えた怪人だった。そしてこの手紙は、全ての者の運命の輪を、終幕へ向かってゆっくりとまわし始めた―。不朽の愛の名作『オペラ座の怪人』、ここに完結。 |
013 | イコン(上)(下) (角川文庫) Icon |
1997/08/13読了 「BOOK」データベースより 1999年。天文学的なインフレに見舞われた瀕死のロシアに、一人の政治家が彗星のように登場した。イゴール・コマロフ。このカリスマ性溢れる情熱的な雄弁家は、冷静な戦略家でもあり、国民の圧倒的な支持を得、次期大統領の座は確実だった。ある日、在露英大使館に不審な文書「黒い宣言」が投げ込まれる。そこには醜悪ともいえる過激ナショナリズム政策が記されていた。英情報部はあることに疑念を募らせる。そして数日後、コマロフの側近が死体となって発見された…。混迷する近未来ロシアを巨匠が大胆に描く、超大型スリラー。 コマロフの野望は阻止されねばならない。英情報部は元CIAのジェイスン・モンクに白羽の矢を立てる。彼にはかつてソ連に苦杯を喫し、CIAを追われるという苦い過去があった。が、対露工作に関して、彼の右に出る者はいない。英情報部の作戦は、繊細を極めた。単なる暗殺では、第二のコマロフを誕生させるだけだ。モスクワに潜入したモンクは世論に影響力を持つ四人の人物に接触を始める。が、追手はすぐに迫ってきた。現役時代の宿敵、元KGBで、今やコマロフの右腕となったグリシンだった…。諜報小説の巨匠が二十五年の万感を込めて描く、絶筆作品。 |
012 | 神の拳(上)(下) (角川文庫) The Fist of God |
1996/12/26、1997/01/09読了 「BOOK」データベースより 1990年、イラクに技術協力していたロケット砲弾開発の世界的権威ジェラルド・ブル博士がブリュッセルで暗殺された。数日後、サダム・フセインはクウェートに侵攻。アメリカを中心とする多国籍軍は、サウジアラビアで戦闘の準備を進めた。その頃、イラクからの電波が傍受された。「“神の拳”がまもなく手に入る」。“神の拳”とはなにか?フセインは何を考えているのか?―学者や諜報機関のベテランが情況分析を試みる。その結果、詳細な情報入手のため、ある男にバグダッド潜入員として、白羽の矢を立てた―。徹底した取材とストーリー・テリングの天賦の才が結実した、迫真の傑作長編。 褐色の肌の英国軍将校マイク・マーチンはインド人の母と英国人の父を持ち、少年時代をバグダッドで過ごした。彼はアラブ人を装い、空爆が始まったバグダッドに潜入する。多国籍軍は最新ハイテク技術でイラク軍戦力を完璧に把握していると思われていた。が、多くの戦争設備は偽装によって隠されていた。マーチンはかつて級友と遊んだ街で、活動を開始した。イスラエルが抱えるサダム政権内のスパイ“ジェリコ”に接触し、“神の拳”の正体を暴き、その使用を阻止するために。フォーサイスは史上初の衆人環視下の戦争“湾岸戦争”を通して告発する。事実は報道された通りではないのだと。 |
011 | THE DECEIVER 4 カリブの失楽園 (マクレディ・シリーズ) The Deceiver A Little Bit of Sunshine |
1992/01/02読了 「BOOK」データベースより その年、騙し屋サミュエル・マクレディは外交官を名乗り、カリブ海の英領バークレー諸島を訪れていた。まばゆい光にあふれ“サンシャイン”と呼ばれるその島は、一見、平穏そのもののように見えた。が、島はイギリスからの独立をひかえ、独立反対運動と初代首相の選挙戦で揺れていた。そういうなかで、マイアミから休暇で釣りにきていた刑事が消息を絶った。彼は以前から追っていた麻薬犯罪組織の手掛かりを偶然この島で見つけていたのだ。そしてそらに、現職の総督が何者かに暗殺された。二つの事件は関係があるのか、総督はなぜ殺されねばならなかったのか。“外交官”マクレディは騙し屋の本領を発揮し、真相の究明に乗りだした―。雄々しく闘ったスパイたちに捧げる鎮魂歌。マクレディ・シリーズ4部作完結篇。 |
010 | THE DECEIVER 3 戦争の犠牲者 (角川文庫) The Deceiver A Casualty of War |
1991/12/31読了 「BOOK」データベースより マクレディは、難問をかかえてトム・ロウズを訪ねた。かつての優秀なスパイは一切の諜報活動と縁を切り、妻と二人で静かな作家生活を送っていた。マクレディは、ある事件を解決するよう彼に申し入れた。西側に復讐を企てるリビアのカダフィ大佐が、IRAのテロリスト・グループを使ってロンドンを襲おうとしているのだ。リビアからの武器輸送ルートを探り、悲劇を未然にくいとめなければならない。マクレディは、要請に難色を示したロウズに、敵がロウズのかつての宿敵であることを告げた。“最後のスパイ小説”マクレディ・シリーズ四部作第三弾。 |
009 | THE DECEIVER 2 売国奴の持参金 (角川文庫) The Deceiver The Price of the Bride |
1991/12/30読了 「BOOK」データベースより 引退を勧告されたマクレディの聴聞会が再開された。ソ連軍将校団がイギリス軍の演習に招待された時のことだ。演習は、それぞれの思惑を秘めながらも穏やかに進んでいた。ところが一人のソ連将校が逃亡し、アメリカへの亡命を申し入れた。彼の正体はKGB大佐。アメリカは亡命を受け入れた。亡命者は多くの情報をもたらした。CIAはその情報の裏付けをとり、彼を信用し始めていた。だが、マクレディは何か腑に落ちなかった。亡命者の真意は何なのか、スパイ対スパイの息詰まる駆け引きが始まる―。“最後のスパイ小説”マクレディ・シリーズ四部作第二弾。 |
008 | THE DECEIVER 1 騙し屋 (角川文庫) The Deceiver Pride and Extreme Prejudicer |
1991/12/30読了 「BOOK」データベースより 騙し屋とよばれるサム・マクレディは、イギリス秘密情報機関SISのベテラン・エージェント。切れ者で世界各地で敵を欺き、多くの成果をあげてきた。しかし、冷戦は終結し、共産主義は崩壊した。世界情勢は急転したのだ。それは、スパイたちに過酷な運命を強いることになった。マクレディは引退を勧告された。SISの人員整理構想のスケープゴートにされたのだ。マクレディは現役に留まるため、聴聞会の開催を要請した…。世界のフォーサイスが贈る、スパイたちへの鎮魂歌。“最後のスパイ小説”四部作第一弾。 |
007 | ネゴシエイター(上)(下) (角川文庫) The Negotiator |
1989/読了 「BOOK」データベースより 石油資源は確実にあと数年で涸渇する―モスクワとヒューストンで、二人の男がその不吉な予見に怯えていた。彼らの不安に追い討ちをかけるのが米ソの大幅な兵器削減条約であった。もし批准されれば軍と産業界の一部にとって痛烈な打撃となる。二人の男、ソ連国防軍参謀長と、テキサスの石油王は、それぞれ独自の方法で密かに行動を開始した。その頃、合衆国大統領子息が何者かに拉致されるという事件が発生した。モスクワとヒューストンでめばえた陰謀が、スペインの田舎町に引退したはずの交渉人を人質解放の任務へと引きもどすことになる。 アメリカ兵器産業界の大物と石油王による陰訪が始動した。サウジアラビア王制転覆、そして米大統領の政権追い落としが狙いである。大統領の子息誘拐事件はその発端にすぎなかった。米英両国の危機管理体制も、周到な誘拐犯にただ翻弄されるのみ。その背後にひそむ真の意図に気づいた者は皆無だった。交渉人クインは、混迷する人質救出作戦に秘術を尽くし、ついに突破口をひらいた。そのとき、まったく意外な悲劇が発生する―。常に世界のエンターテインメント界をリードしてきた巨匠、フォーサイスが、綿密な取材を基に書きあげたベストセラー長編。 |
006 | 第四の核(上)(下) (角川文庫) The Fourth Protocol |
1984/読了 「BOOK」データベースより 〓イギリスに革命の可能性あり〓その分析がソ連書記長の決断を促した。4人の男が秘かに私邸に招かれ、極秘作戦の検討に取りかかった。イギリスを直接のターゲットとし、世界の勢力図を一気に塗りかえることを狙った超ウルトラ作戦である。プランは完成した。成功すれば西側世界に壊滅的な打撃を与えるこの作戦は「オーロラ」と名づけられ、ただちに最初のKGB工作員がイギリス潜入の途についた 「オーロラ」計画は始動した。イギリスに潜入したKGB工作員のもとへ、世界各地から伝令が集結しはじめた。彼らの任務は、ある兵器を組みたてるたれの部品を、巧妙なカムフラージュを施してイギリス国内へ運びこむことだった。その頃、機密漏洩事件を調査中のMI5は、まったく意外な事実をつかんでいた。それは「オーロラ」との初めての接点だったのだが…。「悪魔の選択」に続き、再び大スケールで描く巨匠フォーサイスの力作。 |
005 | 帝王 (角川文庫) The Emperor |
1982/読了 八時間に及ぶ凄絶なファイトの果てに、五〇〇sを超える伝説のブルーマルリン“帝王”を釣った男に訪れた劇的な運命の転換とは? 冒険、復讐、コンゲーム…男の世界を描く魅力の傑作集。 |
004 | 戦争の犬たち (上)(下) (角川文庫 ) The Dogs of War |
1977/08/05読了 プラチナ採掘権独占を企むマンソン社の会長ジェームズ卿は、新興国ザンガロの独裁大統領を廃すべく、五人の「戦争のプロ」を送り込んだ。消えゆく外人部隊のロマンを謳いあげる雄渾の巨編! マンソン鉱山会社の会長マンソン卿は、アフリカの小国ザンガロに膨大な埋蔵量のプラチナ鉱脈があることを知り、その利益を密かに自分のものとすべく、ザンガロにクーデターを起こし傀儡政権を作り上げた上で、自らが操るペーパーカンパニーにその採掘権を与える計画を企んだ。そのため、腹心のサイモン・エンディーンに最適な傭兵を探させ、もう1人の腹心マーチン・ソープに、現在は活動していないが由緒のある会社の入手を命じた。エンディーンは、若いがやり手と評判の傭兵隊長キャット・シャノンを選び出し、真意を伏せつつ、クーデターの計画、武器、兵員調達、輸送、戦闘全てを委任した。シャノンは自らザンガロを訪れ、現地調査の上でクーデターの遂行は可能とのレポートを提出する。そして以前からの部下4人を集め、非合法な資金輸送や武器の裏取引の知識を使って準備を進める。一方でマンソン卿の真意についても探っていく。100日後、シャノンはザンガロの独裁者キンバを倒すクーデターを起こすべく、ザンガロに向かう。しかし、アフリカの現地の悲惨さを知っているシャノンには別の考えがあった。イギリスの作家フレデリック・フォーサイスの軍事・経済小説。1974年発表。 |
003 | シェパード (角川文庫) Shepherd |
1977/読了 事故は北海上空、高度一万フィートで発生した。すべての計器が止まった。眼下は霧の海。漆黒の空間を漂う愛機…。その時、霧の中から一機の古いモスキートが! 傑作中編集。 |
002 | オデッサ・ファイル (角川文庫) The Odessa File |
1974/読了 オデッサとは元ナチス親衛隊隊員の救済を目的とする地下組織で、その存在は公然の秘密とされている。リガの殺人鬼と呼ばれた元SS高級将校を追って、この悪魔の組織に単身挑む一記者の戦慄の追跡行。 |
001 | ジャッカルの日 (角川文庫) The Day of the Jackal |
1973/読了 暗号名ジャッカル――ブロンド、長身、ひきしまった体躯のイギリス人。プロの暗殺屋であること以外、本名も年齢も不明。警戒網を破りパリへ……標的はドゴール。計画実行日”ジャッカルの日”は刻々と迫る! |
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