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リストラ日記アーカイブ 2010年7月
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日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです

403 サッカーで絶対に1点とれる方法 2010/7/2(金)
404 2010年6月後半の読書 2010/7/4(日)
405 国産品購入のススメ〜Buy Japanese Products運動〜 2010/7/6(火)
406 成長することの是非 2010/7/8(木)
407 私のリストラ激闘記 2010/7/10(土)
408 TAGのつかないHeuerが宝物 2010/7/12(月)
409 民度が計れる国政選挙は政治家と鏡 2010/7/13(火)
410 7月前半の読書 2010/7/16(金)
411 業界では常識でもマスメディアでは一切報道されないこと 2010/7/19(月)
412 7月のDVD 2010/7/22(木)
413 Googleのあまり知られていない便利な方法や裏技 2010/7/25(日)
414 ニュースの焦点と日本人 2010/7/28(水)



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サッカーで絶対に1点とれる方法 2010/7/2(金)

403
先日、サッカー日本代表の強化策のひとつとして、「キャプテン翼」を描いた痛ユニフォームを着て世界を転戦することを提案しましたが、サッカーの話題でずっと以前から気になっていて、考え続けていることがあります。

それは「サッカーで絶対に1点取れる方法」についてです。

この「サッカーで絶対に1点が取れる方法」については、なにかで紹介されたことがありますのでご存じの方も多いと思いますが、やり方はこうです。

前半・後半のうち必ずどちらかはセンターサークルから味方のキックオフで試合がスタートします。

その際に、キックオフしたボールをキーパー以外の味方全員(10名)で腕を固く組んで取り囲み、相手をその輪の中に寄せ付けず、ボールを輪の中にキープしたまま相手ゴールへなだれ込むという戦法です。

なるほど!と思いつつも、当然相手は呆然と見送っているわけではありませんので、激しいタックルやスライディングなど輪を崩してボールを奪取するため必死に飛びかかってくるでしょう。

なのでこの戦法は相当に訓練されたチームワークとスピードと意外性が必要です。また私のアイデアを加えると相手が反則覚悟で輪を崩しにくるために、その対策として輪を外側は6人、内側に4人と二重にして、完全に相手の足がボールに届かないようにして、ラグビーのモールからのトライやスクラムトライ、いやまるでムカデ競争の要領でイチニイチニと掛け声とともに一気にゴールまで運ばなければなりません。


どうです、想像してみてください。笑えるでしょう?

さて、ここでサッカーに少々詳しい方なら、ルール的に問題あり!と思われるかもしれません。

つまり相手陣地で輪の中心にボールがあれば、そのボールより前にいる選手は、オフサイドポジションとなってしまいます(一番前にいる選手が後ろ向きで一人でずっとボールキープしていればオフサイドになりませんが、それでは相手にその1名を集中的に狙われてしまいます)。確かに相手選手が輪の前方(ゴール前)に二人以上いなければオフサイドの反則となってしまいます。

その対策ですが、これも私の案ですが、もしゴールの前で相手選手がオフサイドトラップを仕掛けてきたとしたら、輪の前にはキーパーしかいない状況になります。そうなれば輪の前方にいた選手はパッと左右後方に下がり、後方にいた選手がPKのごとく狙いすましたシュートを撃つことができます。

そもそも、突然そのような集団が突っ込んできたら、相手のバックス陣は慌てて前から勢いを止めようとするに違いありませんので、そのバックスや最後の砦のキーパーもその輪の道連れにして、ボールをそのままゴールへ押し込んでしまうのが作戦ですから、あまりその心配はしなくてもいいのではと思っています。

またこの作戦は、ゴール近くで取ったペナルティキックや間接フリーキック、コーナーキックでも使えます。

もちろん万が一ボールが輪から飛び出してしまい、相手に渡りカウンターを喰らうケースもあります。その対策のため、サッカー技術はともかく、足だけはものすごく速いスプリンターを1〜2名、輪になるチームに入れておき、いざというときには、相手のドリブルに追いつき(相手もオフサイドになるのでパスができない)反則覚悟で守備をする選手が必要です。

うん、絶対にこの作戦はいけると思うのですが、どうでしょう?

ただし、もし1回でもこの作戦が公式ゲームで成功すると、サッカーの国際ルールが一部改正される可能性もあり、FIFA国際サッカー連盟を驚愕させる作戦であることは間違いありません。


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2010年6月後半の読書 2010/7/4(日)

404
6月後半はサッカーワールドカップ南アフリカ大会で熱戦を繰り広げたことで読書の時間が大幅に減少してしまいました。通勤時も寝不足がたたって集中できずぼんやりとしている時間が多かったように思います。ま、4年に一度のことですからお祭りですから梅雨空を吹き飛ばして楽しみましょう。

最も遠い銀河(幻冬舎文庫) 白川道 1巻 冬・2巻 春・3巻 夏・4巻 秋
2009年7月に刊行された長編小説の文庫版です。単行本では上下巻2冊でしたが、文庫本になると1巻から4巻までの4冊に。単行本2冊で3570円で、文庫本4冊で2910円。その差は660円です。私のように満員電車の中で小さくなって読まざるを得ないのでなければ単行本で買う方が魅力ありそうです。

病葉流れて」、「朽ちた花びら―病葉流れて〈2〉(幻冬舎文庫―病葉流れて) 」、「崩れる日なにおもう―病葉流れて〈3〉(幻冬舎文庫) 」のシリーズが、白川氏の自伝的要素を含んだ長編小説に対し、白川氏お得意の麻雀、競輪、株式投資の話しはまったくなく、彼にとっては新境地と言ってもいい新しい世界を描いているのがこの作品です。

舞台は北海道の小樽と東京の2ヶ所で、ガンに冒され余命幾ばくもない北海道警の元刑事と、極貧の中から苦労の末ようやく大きなチャンスをつかんだ新鋭気鋭の建築デザイナーの二人が主人公です。

この小説を読んでいると、現在の成功を守るため犯した犯罪を必死に隠そうとする主人公と、その過去を暴き主人公の生い立ちや苦悩に感情移入しつつも追い詰めていく刑事という森村誠一氏の名作「砂の器」「人間の証明」などを思い出します。

しかし森村氏の作品が、やむを得なく殺人を犯した主人公を追い詰めていく刑事に対し、こちらは殺人よりずっとずっと軽い病死した恋人の死体遺棄という犯罪に、リタイヤした刑事が手弁当でそこまで執着して追い詰められるものか?また犯人側も身近な親友や婚約者まで巻き込み混乱させて、ついには死者まで出すことになってしまい、そこまでして隠し通さなくてはいけないような重大な犯罪か?という現実感がイマイチわかないのが残念です。

身寄りのない病死した恋人をその遺言通りに故郷の海に沈めたことは犯罪には違いないですが、学校の先生や法務関係の仕事に従事しているわけでもなく、建築デザイナーという才能がすべての世界で、世間の評判が一気に落ちてしまい再起不能になるとは考えられません。逆に近年まれに見る美しいエピソードとして有名人になりそうな気がします。

あまりにも偶然の出来事が頻発するのは、ま、小説を盛り上げていくために仕方がないと思いますが、前述の犯罪の重大さを含め、もう少しリアリティさがあったほうが、興ざめすることなく泣かせられるのではと思います。そう考えるといつも泣かせる小説をサラッと書く浅田次郎氏はたいした作家なのだとあらためて思ったりして。

この小説は森村誠一氏の小説と同様、映画化されると、感動と涙を誘うそれなりに面白いものになると思います。


ノンストップ!(文春文庫) サイモン・カーニック
原題は「RELENTLES」で「過酷な」とか「容赦ない」という意味の形容詞ですが、日本ではあまり一般的でない言葉なので「ノンストップ」という単純明快なタイトルに変更されたのでしょう。ただ、それが作者の本来意図することであるかはまた別の問題で、出版社側の「売りやすさ」が優先されたような気がします。

文庫で440ページの中長編小説ですが、その事件が起きて解決するまではわずかに2日間。その2日間に様々な出来事がこれでもかというぐらい主人公を襲い続けます。

親友から4年ぶりにかかってきた電話から聞こえてきたのは、その親友が何者かに襲われていて、自分の住所を白状しているところから始まり、心配になって妻の職場へ行くと、いきなり覆面した男に殺されかけ、その場から命からがら逃げ出して、保護してもらえると思った警察では殺人犯人扱いされ、なんとか誤解を解いて釈放されると、今度はまた別の男に銃で脅されて誘拐されることにと次々に。

こういった小説では最後は家族や妻との絆が深まってというラストが多いのですが、この小説では妻の不倫や同性愛などが次々と暴露されていき、よりややこしくなっていきます。もうまったく踏んだり蹴ったりの主人公には同情してやみません。

登場人物の中では小説にはよくある話しですが、愛する妻を失ってしまった影ある刑事、国家犯罪対策局警部補マイク・ボルトが魅力的です。


     
     
   

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国産品購入のススメ〜Buy Japanese Products運動〜 2010/7/6(火)

405
過去の日記でも書き、ちょっと高尚なニュースや新書等では時々出てきますが、日本の長引く不況の原因や国際競争力の低下原因には製造業の海外移転(流出)から始まったという考え方もあります。もちろんそれだけではないということもわかってはいますが、少なくとも雇用数の減少の影響は少なくないと思われます。雇用機会や雇用数が減ればそれだけ、購買力も納税額も減少します。

70年代頃までは「舶来モノ」と言えば高級品の代名詞で、それは安い国産品と比べて、高率関税などの影響もあり、さらにその伝統や先進性に裏付けされた高品質なモノとして「高価な外国製品」という図式がありましたが、70年代後半から80年代は世界中に「Made in Japan」が、その質と安さで世界中を席巻したと言ってもいいでしょう。ちょうどその頃が日本の製造業の絶頂の時期でもありました。

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「経済状況」、「政府の効率性」、「ビジネスの効率性」、「社会基盤」の4分野からランキングされる「2010年世界競争力年鑑」で、日本の総合順位は58の国や地域の中で27位だった。昨年から中国、韓国、台湾などに抜かれた。評価の基準は一部異なるが、日本は調査を始めた1989年から93年まで首位だった。2010年の競争順位上位は1位シンガポール、2位香港、3位アメリカ、4位スイス、5位オーストラリア
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80年代半ばから内需拡大を中心としたバブル経済を迎え、景気と共に人件費もうなぎ登りに高騰し、円高の影響もあって、国際比較すると日本人労働者の賃金は世界でもトップクラスとなりました。ただこの人件費高騰については、為替や生活地域など様々な要因があり、いいとも悪いとも決めつけはできません。

問題はバブル景気により人件費が高騰し、さらに楽してお金が稼げる金融やサービス業に若者の気持ちが向かい、第一次、第二次産業、特に製造業が労働力不足に陥ってしまったことにあります。その頃には、第一次、第二次産業を若者が忌避する理由を揶揄する3K(きつい、きたない、危険)という言葉が流行ったのがその象徴的なことです。

政治の話しをすれば、60〜70年代には国内産業を育成し守るために、政治家や官僚は先進国のアメリカなどと闘いながらも関税というガードをかけ続けてきました。しかし80年代になると強くなった日本経済に非難が集まり、貿易不均衡の是正、関税の撤廃などを求められ圧力がかかりました。それでもまだ購買意欲の高い内需で国内の製造業が持ちこたえられる間はよかったのですが、その限界を超えてしまったのが、90年代初頭のバブル崩壊後です。

そして、そのような労働力不足と賃金高騰、急激な内需の減衰に陥った製造業が、生き残りをかけて向かったのが、ひとつは海外からの安い労働者の受け入れ、二つ目は製造拠点の海外移転です。

それと同時に日米欧からの技術移転が進んだアジア各国や、独自の成長を遂げてきた東ヨーロッパ諸国などから、大量の安い輸入製品が日本中を席巻していくことになってきます。それらの国の労働賃金は安く、日本向けの製品には国産メーカーが「日本基準」を持ち込み、安い上に優れた品質で提供ができるようになりました。それまでは「Made in Japan」が最高だと思っていた人でも、違和感なくすんなりと受け入れられるようになりました。

そして90年頃からこの20年の間にそれが拡大浸透し、街のスーパーや家電量販店へ行くと「Made in Japan」の製品がすっかり少なくなってしまう結果となりました。

例えば、2000年代後半になって液晶テレビが普及するまで主流だったブラウン管テレビは、国産メーカーのブランドが付いていても、1990年以降は国内での製造はほとんどなく、その他の家電製品の多くも海外生産に移りました。一般家電製品のような機能や性能に大きな技術の差がないものは、結局は製造コスト(≒人件費)が安いところへ移転するということです。

日本人の感性からすると、ソニーやパナソニックなどの国内メーカーのブランドがついていれば、それがどこで製造されているかというのはあまり気にしないでしょう。同様にホンダやヤマハであれば原付バイクがどこで製造されているかは問題にせず、スタイルや性能、それと価格で選ぶことが多いのではないでしょうか。日本のメーカーの原付バイクもそのほとんどが海外生産になっています。

もちろん家電製品やバイクだけでなく、食品や衣料品など日用品についても、失われた10年とも20年とも言われるバブル後の不況下において、安くなければ売れなくなり、もはや国産品は高級品という位置づけになってしまい、それらを製造していた人(その周辺のビジネスも含む)の多くは仕事を失っていくことになりました。

多くの労働者を雇用していた製造業がなくなれば、当然雇用がなくなってしまいます。一時期にはその減った雇用は、IT情報系の新しい分野や、増えていくサービス業で吸収できると理想をいう人も過去にはいましたが、IT分野やその後登場したインターネットを活用する分野(EC、モバイル、クラウド、通信など)でも日本は世界に遅れをとってしまい、とても十分な雇用を吸収するには至っていません。

そこで、小さな草の根の提案ですが、日本人がいま唯一できること、つまり少々高いことを承知の上で「Made in Japan」をできるだけ選んで買うことです。海外生産品が安くてもあまり売れないとわかれば、メーカーは海外製を再び国産に切り替え、さらに海外生産品と遜色のない安価で作れるよう努力と工夫をするはずです。そこにあらためて新しい雇用とビジネスが生まれます。

海外の製造業の人件費が日本人の1/10だとしたら(2008年時点で中国と日本の製造業の賃金格差は約10倍)、日本の工場ではITとロボット技術、優れたインフラ、高度な教育制度、そして数的余裕があり年金と組み合わせると比較的低賃金が可能な高齢者の労働力などを駆使することで、日本人1名で外国の10名の労働力に匹敵する新しい製造業の仕組みを創り出します。戦前の劣った生産設備とモノがない時代に、世界最高峰の戦闘機や軍艦を造り出したように、技術者というのは追い詰められて初めて最高の知恵とアイデアを出すのです。

家電製品や日用品以外にも、野菜だって、加工食品だって、少々高くはつきますが、必ず産地、製造国名を見て、国産を優先して買うという国民全体の総意がいま必要なのです。

国が政策的にそのような指導や規制をおこなったり、高い関税をかけることはできません。もしそんなことをやれば逆に日本製品が海外ではまったく売れなくなってしまいます。しかし国民が自主的に自分の判断で、高い国内産を選ぶことは、誰に文句を言われる筋合いのものではありません。だから国民の自主的な草の根運動なのです。

すべてのメーカーに、その製品が国内産であれば、大きく目立つように「国産品」の表示をつけてもらいましょう。シャープの「亀山モデル」などはそうなっています。それによって少しでも魅力が増すというならメーカも喜んで協力してくれるでしょう。せめて日本で消費される分だけでいいので、製造業や農林水産業を日本に取り戻すために、見識ある国民として協力したいものです。

ただそうなると過去にもあったように、北朝鮮から輸入したアサリを瀬戸内海に数日つけておいて「国産だ!」とか、豪州の生きた牛を輸入して、数日日本で飼育したから「国産牛だ!」といったインチキは、なんとしても排除しなくてはいけません。

考えてみればメーカーも好きで海外へ工場移転をしているわけではありません。他社よりも安く作らなければ売れないから、また国際競争力を維持できないから、さらに輸入制限の圧力があるからなどで、仕方なく海外で生産をおこなうケースがほとんどです。折しも中国にあるホンダの自動車工場で大規模なストや騒動が起き、日中労働者の賃金格差が問題になっていますが、このような安い賃金を求めての工場移転は、その国の賃金格差の問題や、政治的な日本に対する国民感情問題など複雑に絡み合い、今後も問題が頻発することでしょう。

日本国内で製造業や農業が再びひかり輝くために、良識ある日本国民のサイレントマジョリティで「Buy Japanese Products運動」がジワリと浸透し、拡大していくことができればいいのですが。

とは言え、以前連載した「液晶テレビが壊れた件」では、結局私の家では海外製のテレビに交換されることになりました。故障による交換とはいえ「言ってることとやってることが違うじゃん」と自分でも思いますが、他にも食べ盛りの子供が3人もいる家(我が家のことです)で、焼き肉やすき焼きをするときに、国産和牛だけを調達しようとすれば破産しかねません。なので現実的にはなかなか難しい問題なのです。


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成長することの是非 2010/7/8(木)

406
一般的に言って人でも企業でも国家でも常に「成長」することを求められます。この「成長」ですが、人が幸せになるためには、本当に必要なものなのでしょうか?たぶんその人の環境や年齢によっても考え方が大きく違ってくると思いますが、私なりに考えてみました。

普通子供はただ生きているだけでも身体は大人へと成長していきます。やがて親離れをして自立できる社会人となるため、しつけや経験から理性を身につけ、学習を通じ知の成長を求められます。そして社会人になったあとも、さらにより高難度の仕事をするため、あるいは高報酬を得るため、さらには自己満足を得るために成長していく必要があります。だから人は成長し続けなければなりません。

企業は継続していくために利潤を生み出す必要があり、その利潤と利潤を貯めた資本は多ければ多いほど、将来への投資に回すことができ、ライバルと競争する時にも有利に戦えます。また急激な景気変動など予期しないことに対し事業運営資金を貯めておく必要もあります。そして企業の持ち主たる株主に十分な配当を出したり、お金を稼ぐ役員や従業員が気持ちよく働けるように給料や福利厚生をよりよく整備して安定した事業運営が可能となります。だから企業は成長し続けなければならないのです。

国家は豊かで安全で健康的な生活が送れるよう国民と約束し、それを与え続けるため、成長していく必要があります。国家は経済的に成長することで、税収が増え、教育や社会保障、司法、行政、立法の各制度や高度な社会インフラが整備され、継続した豊かな国家運営がおこなえます。そして近代国家として他国との関係をよくするためには、相互に貿易振興や人の交流、経済支援、防衛体制などが必要ですから、やはり国家財政は成長し続けていく必要があります。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

人が幸せと思うのは必ずしも豊かな生活や高給、財産、社会的名誉ばかりではないでしょう。高度成長期の日本人の価値観はおそらくそれらが多数だったかもしれません。長引く低成長&デフレの現在はと言えば、それらの反省もあって「仕事より生活」「物質より精神」「量から質」「集団から個」「国家統制から自己責任」へと日本人の考え方や感性は変わってきていると言われています。

成長期にある国家観、国民感情は、がむしゃらに遊び、学び、そして働いてきた青少年期と言えます。今はそれを脱し、落ち着いた大人への転換にあるのではないかと思うわけです。大人になれば青少年とは違い、価値感や企業の存在価値、国家のあり方が変わっても当然のことです。

企業はほとんどの場合、株主と経営者(社長を含む取締役)は利益という面では一心同体であり、一般的に支配階級となります。つまり「企業の成長」というのは株主と経営者の利益拡大が最大の目的です。これは2000年以降リーマン不況に至るまで企業の経常利益は拡大してきたのに、そこで働く従業員の給料は下がり続けているという統計データからハッキリわかります。年功序列を壊し、従業員への配分を減らして、内部留保や株主の配当などへ回した結果です。

株主と経営者の利益拡大は、なにも直接の配当金や役員報酬額のアップだけを言っているのではなく、資産が増えて企業価値が上がれば株主や経営者にとって間接的にも大きな利益となります。しかし一般の従業員にとって会社の利益や資産が増え、会社の価値が上がってもほとんどなにも関係がありません。

しかし企業は従業員に対し「企業は成長し続けることが重要」「企業と共に社員も成長する」「価値のある成長企業に」と、呪文のごとく言い続けます。一見するといい言葉のように思えますが、その真意は「株主と経営者により多くの利益を」なのです。

そしてまもなく経営者に手が届きそうな、いわゆる部長クラスの競争は熾烈を極めます。つまり支配層に入れるか被支配層のままでいるかというのは、収入面はもちろん社会的な地位も大きく違ってきますので、その苛烈な競争は端から見ていると哀れを通り越してまるで喜劇の世界です。年功序列の昔と違って今は黙っていても自然と昇進はしていきません。

漫画やドラマでは、欲のない部長が、実力者に見初められ一挙に社長に抜擢されるという夢物語が出てきますが、現実には絶対にあり得ない話しだから、漫画や非日常を描くドラマになるわけです。現実はと言えば、公の企業であるはずの上場企業でも、役員は同族ばかりだったり、ゴマすり男だけが昇進したり、バカ息子に社長を引き継ごうとする例は枚挙にいとまがありません。

というような事を書くと必ずと言っていいほど「お前は共産主義者だ!」と断言されてしまいそうですが、学生時代に自分の意志で海上自衛隊へ体験入隊をしたり、観艦式に出席したり、自衛隊にいた友人に頼んで東富士での総合演習を見学させてもらったり、最近では靖国神社へ花見を兼ねて2度お参りをしたり、時々は書店で雑誌「丸」を立ち読みしているどちらかと言えばやや右傾がかっている?ありきたりで無思想な人間です。

では成長を求めない人や企業や国家は、本当に生き残れないし、存在する価値はないのでしょうか?

日本の法人数の約8〜9割を占める個人経営を含む零細企業は成長よりも安定を求めているように思います。もちろん安定させるための手段としての成長もひとつの方法ですが、欲をかいたり無節操に成長させようとすると人手が足らない、既存の店(事務所)では狭い、多くの運転資金が必要、新たな設備が必要となり、成長を目指して背伸びをしたあげく借金まみれという例はいっぱいあります。

零細企業の多くは家族だけで経営していくような商店や工房のようなもので、形態は「酒屋からコンビニ」とか「工場から体験工房」とか「風呂屋から賃貸マンション経営」へと時代と共に変化はしていきますが、決して成長は求めていないというケースが多く見られます。同様に1980年代のバブル時にも決して過大な投資や新事業への進出などはせず、地道に安定を求めてやってきた企業というのは、昨今の不況でも比較的手堅くやっています。倒産する企業の理由を見ると、現在でもまだなお「バブル時の多大な投資の借金が重荷となり…」という文言が入っていたりします。

こうした決して目立ちはしないけれど、安定した経営を長く続けていることは、決して遅れているというわけではなく、技術や顧客からの要請や需要はその時々に変わっているはずですので、それらにうまく順応できる技術力や柔軟性、スピードをもっている証拠なのです。

世界を見渡せば、何十年も目立った経済成長せずとも、国民の多くが生活に満足している国はいくつもあります。例えばノルウェーやスウェーデン、デンマークなど北欧諸国は人口も日本よりずっと少なく、日本と同様資源は少なく、冬が長くて生活環境も厳しく、G7各国のような先進的な工業国ではありませんが、多くの国民の生活は比較的豊かで安定しています。

それらの社会福祉国家体制が日本に向いているかどうかはわかりませんが、決してGDPが2位だ3位だとか、BRICS諸国に追いつかれるぞ、負けるなと言って、背伸びしながら成長することだけを国や企業の目標としてはいけないのではと思った次第です。

日本の国も企業も、そういった成長や競争を求めない大人の仲間入りをしてはどうでしょうか。このご時世に及んでもまだひたすらに「成長」を口にする政治家や企業人は、私にとってはどうにも怪しく、欺瞞に満ちているとしか思えません。「成長」を言う人は決して相手のことを思っていうのではなく、自分の利益のためにそう言っているのに過ぎません。そう、ハッキリ言って成長を求められることに「疲れちゃった」というのが私の本音です。

(参考)
リスクの少ない国(The Economist Country Risk Ratings)
(1)スイス (2)フィンランド、ノルウェー、スウェーデン (5)カナダ、デンマーク、オランダ (8)ドイツ …
(13)日本 

国際競争力(IMD)
(1)米国 (2)シンガポール (3)香港 (4)スイス (5)ルクセンブルグ (6)デンマーク (7)オーストラリア (8)カナダ (9)スウェーデン (10)オランダ …
(22)日本

平和な国(GPIランキング)
(1)ノルウェー (2)ニュージーランド (3)デンマーク (4)アイルランド 
(5)日本 (6)フィンランド (7)スウェーデン (8)カナダ (9)ポルトガル (10)オーストリア

豊かな国(社会生産性本部)
(1)ルクセンブルグ (2)ノルウェー (3)スイス (4)デンマーク (5)スウェーデン (6)アイスランド (7)米国 (8)カナダ (9)アイルランド (10)オーストリア …
(14)日本

人間開発指数(HDI) (UNDP(United Nations Development Programme))
(1)ノルウェー (2)オーストラリア (3)アイスランド (4)カナダ (5)アイルランド (6)オランダ (7)スウェーデン (8)フランス (9)スイス 
(10)日本

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私のリストラ激闘記 2010/7/10(土)

407
この日記は元々私のリストラ体験から就職までの就職活動やその時に思ったことなどを記録しておこうと始めたわけですが、最近方々で「リストラされそう」「昨年リストラに遭って仕事が決まらない」という声がよく聞こえてくるようになりましたので、あらためて私の再就職体験談を簡単にまとめておきます。

私がリストラされたのは2002年(ITバブル崩壊)の時期で、現在のほぼすべての業種で景気が悪い状況と比べるとまだマシだったと思いますし、現状とはだいぶんと状況が違っていたり、必ずしも私のやり方がまっとうだったかどうかはわかりませんので、参考になるかどうかわかりません。

第1話にあたる「リストラ通告1」を書いたときは、せいぜい2〜3ヶ月間の就職活動が終わる頃までの記録を書いておこうと思っていましたが、それがなんと、なんと、役にたたないどうでもいい雑談が多いのですが、すでに400回を超えています。(過去のINDEXはこちら

私と自作Webサイトとの付き合いは、1998年頃に無料で開設できるジオシティーズに趣味の自動車に関するサイトを見よう見まねで作ったところから始まります。その頃は仕事もまぁ順調で、趣味と遊びでサイトを作っていくのが楽しみでした。もちろん自己流でしたから、それはそれはとってもひどいものでした。

そしてその後2000年に誘われるままに、20年間勤めた会社を退職し、初めての転職をしましたが、その1年9ヶ月後に業績不振の影響を受けてリストラとなりました。社員の中でも年齢と年俸とも高い方でしたし、他にも十数名が同様な目に遭いましたので、やむを得なかったと思っています。

勤続年数は、転職後1年9ヶ月ですので、もちろん退職金などはなく、2月に3月末付けでの解雇を言い渡され、1ヶ月分の給料を上乗せしてもらうことが精一杯の交渉でした。もし次の就職の見込がまったくないと知っていたら、もう少し抵抗していたかも知れませんが、その時は「すぐに決まるだろう」とタカをくくっていましたので、それが大きな失敗のもとでした。

リストラ当初は、前の会社に戻ることが頭にあり、知り合いに軽く打診してみたところ、感触は良好だったので、あとは、どんな仕事でも、どこの場所でも、元部下の下で働くことになっても仕方がないぐらいに思っていました。

しかし、紆余曲折があり、最終的には前の会社に出戻りすることはかなわないことがわかり、その時には呆然となりましたが、住宅ローンや子供の教育費もあるので、焦りながらも5社ぐらいの転職サイト、10社ぐらいの紹介会社にWEB上で登録しました。

また雇用保険を申請しにハローワークへ行き、一応求人検索もやってみましたが、年齢からすると給料が歩合制の保険会社や住宅設備会社ぐらいしかなく、恥を忍んで、知人に次々と頼みに行きました。

同時に、二紙取っていた新聞の一紙を解約、前の仕事絡みで増えていたクレジットカードも5〜6枚あったのを2枚に整理、家で眠っていた車の部品をオークションで販売するなど緊縮財政を組み、住宅ローンは期間を延ばす代わりに月々の支払を減額するよう銀行と交渉しました。

そして、今回のリストラで、雇われることのむなしさを思い知らされ、もし次が決まっても、またクビになったり会社がつぶれてしまうことだってあるわけで、それならいっそ自分でなにか事業を始めれば、定年後もずっと働き続けられるなと考え、様々なフランチャイズビジネスや個人事業の開業について調べ、具体的な話しを聞いたりもしました。

人材紹介会社からの紹介で、初めての面接が決まったのは4月で、前職の関係から面接の流れは熟知していて、自信満々で出掛けましたが、ビジネスへの取り組みについての考え方が合わず、お互いに印象はよくなく、結局、先方から断られてしまいました。まぁこれは仕方がないとあきらめもつきました。もし「これはいけそう!」と思っていながら先方から断られると、ショックが大きいと思いますので、あまり楽観的にはならない方がよさそうです。

5月に入り同じ紹介会社から2社目の紹介があり、今度は、今まで経験してきた仕事に近いので、面接でもまぁまぁの感触を得ることができました。ただ問題は外資系ということで、私は事前に英語はできないと断っておき、それは了承してくれていました。

しかし2回目の面接で、外国にいる外国人ボスと電話で面接をおこなうといきなり言われて慌てました。これほど英語が理解できなかったのを悔やんだことはありません。言い訳ですが、面接という緊張感の中、電話から聞こえる声だけのビジネス英語はさっぱり理解できませんでした。

でも結局その会社に入社することが決まり、とりあえず勤務をすることになりました。しかし当初から外国人のボスとうまくコミュニケーションがとれなかったということもあり、何となくですが「この会社で長く働くことはないな」という直感がありました。しかし家でグズグズしているよりは、外に出て一時的にでも働いている方が、次の仕事を探すのにも有利です。

その会社での仕事は新しく始める事業の営業全般でしたが、わずか1〜2ヶ月で相応の結果を出すことは難しく、それでも期間中に頑張って数件の受注を得ることができましたが、予定されていた見込と大きく違うということで、6月中旬から9月中旬までの試用期間3ヶ月間で、めでたく終了となりました。

雇う方からすると、試用期間を超えて雇い続けると、うまくいかなかったとき撤退する際に採用した社員への保障がたいへんになります。逆に雇われる側からすると、3ヶ月間の試用期間の場合、1カ月前の事前予告ということは入社から2カ月の時点までに成果を出す必要があり、これはゼロからの新規事業においてはかなり厳しいものです。でも中高年の採用というのはいかに即戦力であるかということですから、このような無理無茶が普通なのかも知れません。

いよいよ、中高年の求職活動はもう無理かなと思い、知人の会社に机をひとつ置かせてもらって、自分で事業を始めようと思って事業計画書などを書き始めていた矢先、別の紹介会社から連絡があり、3社目の面接へ。

面接へ行くと、この会社の事業や社長がなかなか面白そうで、私自身も今まで面接を受けた2社とは違い、なんとかここに入りたいと思いました。計3回の面接と試験(あるテーマでプレゼンをおこなう)を経て、無事入社することが決まりました。解雇を告げられてから約10カ月近く過ぎていました。

不思議な縁というのはあるもので、面接をした社長と取締役の両名ともそれぞれに、私と共通の知人がいることがわかり、それがひとつの人物保証になったのではと思います。

つまり、その共通の知人達に私のことを聞いたかどうかはわかりませんが、いずれも信頼の置ける人達ですので、その人達と古くからの知り合いなら、問題はなかろうという判断です(勝手な解釈ですが)。

そう言うことを考えると退職する時は、いつまたどこかで巡り会ったり、共通の知人という可能性があるので、立つ鳥は跡を濁さずはとても重要だと感じました。転職において一番頼りになるのは、紹介会社や職安ではなく、ビジネスを通じて自分の事を理解してくれるよき友人や知人だということです。

まとめ
(1)リストラが近いと感じたら、急いで転職活動をスタートさせる(最終的に解雇されなかったら内定とれていても取り消せばいいだけ。失業中の転職よりも在職中の転職のほうが圧倒的に有利なので)
(2)転職活動で一番頼りになるのは親や親族を除くと、次は友人・知人。プライドなんかかなぐり捨てて頼みまくる。
(3)ハロワは雇用(失業)保険をもらう場所と割り切ろう。自らは安全な場所に居てやる気のない役人相手に多大な期待はしないほうがよい。
(4)紹介会社はそれぞれに非公開求人情報を数多く持っているので、できるだけ数多く登録すべし
(5)求人と求職はタイミングがすべて。タイミングが悪いときはジッとしのぎ、チャンスが来るのを待つべし(チャンスを得るために積極的に行動することは大事)
(6)例え恨みつらみがあっても退職する会社の上司や同僚、取引先とは円満に。どこでどう巡り会うかわからない。
(7)あきらめない。失望しない。自信を失わない。終わったことをくよくよ考えずに前向きに。

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TAGがつかないHeuerが宝物 2010/7/12(月)

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今から25年ぐらい前に中国に返還される前の香港へ行ったときに買ったホイヤー(Heuer)の腕時計を愛用しています。最近は携帯電話を時計代わりに使っていて腕時計をしない人が増えているようですが、今のところ私は腕時計愛用派です。

25年前と言えば、ホイヤーの腕時計は日本では今ほど有名でなく、いわゆる業界人(テレビとかファッション業界の男性)の一部に密かに愛用されていたぐらいだったようです。どうして業界人でもない私がホイヤーの腕時計を買ったかと言えば、ある雑誌でホイチョイプロダクションの馬場康夫氏が「テレビ局のディレクター達が競ってホイヤーを使っている」みたいなことを書いていて、「うぉ!かっこいい!」と単純に思ったからという軽薄な理由からです。

ホイヤーは今から150年前、1860年にスイスで創業されストップウオッチやクロノグラフを取り入れ、ダイバーやスポーツ向けの名門時計メーカーですが、安価で性能のいい日本メーカーなどに押されて経営的に苦しくなり、1985年にTAGグループに買収され、さらに1999年にはルイ・ヴィトンで有名なLVMHの傘下に入ることになります。TAGやLVMHに加わってからはタイガー・ウッズモデルやF-1セナモデルなど派手な宣伝により高級時計としてよく知られるようになりました。

私が購入したときにはまだTAGグループ入りをする前で、しかも小振りなスタンダードなモデルで、現在のモデルと比べてきらびやかさや高級感はありませんが(値段も安かった)、それゆえに飽きもこないで、25年間ずっと使い続けています。現在のモデルには文字盤にはすべて「TAG Heuer」のロゴが入っていますが、私のは「TAG」の付かない「Heuer」だけのモデルなので、自己満足ですが私的には貴重なお宝です。

「TAG Heuer」を持つお金持ちはいくらでもいるでしょうけど、「Heuer」のモデルを使い続けている人は少ないらしく、直営店へ持ち込むとその店では最安値帯の時計なのですが、文字盤を見ると「おっ!これは」と一目置かれることになります(笑)。

この腕時計で一番誇れるのは、20年以上経つのに自分で停めない限り、一度秒針まで合わせておくと、その後はまったく狂いがないことと、今までに何度かコンクリートの上に落としたり、デスクの角にぶつけたりしたけれど、頑丈なのでびくともしないことです。しかも小振りながらもダイバー用のモデルなので、海やプールに泳ぎに行ったときでも、外す必要はありません。

しかしこの時計は精密さと防水機能の保守と維持が厳格に管理されていて、普通の時計屋さんでは修理はもちろん電池交換すら行ってもらえません。電池交換のために時計屋さんへ持って行くと「防水機能の保証がなくなるのでホイヤー代理店へ持って行ってください」と断られます。

実は一度そう言うのを無視して街の時計屋さんで電池交換をしてもらったのですが、その後案の定水分が内部に入ってしまい、文字盤や針に湿気が付いてしまい蛍光塗料が黒ずんでしまったことがあり、直営店で長針、短針、秒針の3本とも交換する羽目となりました。それ依頼反省してそのようなことはしていません。

電池交換は4〜5年に一回ぐらいで済みますが、もし地方とかに住んでいると、代理店(正規取扱店)が近くになかったりして不便かも知れません。ただそれも有料ですが頼めば引き取りにきてくれるピックアップサービスがあるようで、さすがはお金持ち相手のビジネスです。私の場合は、ずっと東京で仕事をしている関係で、代理店は方々にあり、直営店もそう遠くないところにあり、いつも表参道にある直営店へ持ち込みます。

4〜5年に一度とはいえ、やはりこういう時計の電池交換や分解掃除の費用は高く、電池交換だけでも6,300円(交換後自宅までの配送費込み)、分解修理を依頼すると2万円を越えます。リューズやパッキンなど交換する部品があるとさらに高額となります。以前、ベルトや針を交換した時は、軽く3万円を越えていたと思います。

電池交換は時計がある日突然止まるのではなく、電池残量が少なくなると、時間は正確なままで秒針が4秒おきに飛ぶようになり教えてくれます。最近の時計ではみんなそのような機能が付いているのか知りませんが、これはとてもありがたい機能です。

今回その症状が現れたので、さっそく直営店へ持ち込みました。前回分解掃除をおこないましたので、今回は電池交換だけを依頼しましたが、戻ってくるまで3週間もかかります。電池交換だけで3週間!?とちょっと驚きですが、簡単なメンテナンスとチェックをしてくれるようです。

ところがしばらくして手紙が送られてきて、中を見ると「見積書」が。電池交換でなんの見積もり?と思ったら、「リューズ摩耗のため防水不良のおそれ」「ガラス欠けにより防水不良」でそれぞれ交換を要し修理代金として25,620円(電池交換込み)の見積もりでした。


修理見積書


長引く不況で収入がダウンして、毎日倹約して質素に暮らしている中で、さすがにこの追加料金は支払えません。「見積に了解するかキャンセルするか返答せよ」とのことなので、当初の予定通り電池交換だけを依頼する旨連絡を入れておきました。

さて、防水不良を承知で電池交換だけで送ってくるか、それともキャンセル扱い(有料)されるか、どうなるでしょうか、、、。もしちゃんと電池交換だけされて返ってきても、今後は水の中にジャブジャブつけるようなことは控えなければいけません。


タグホイヤー(TAG Heuer)

   
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民度が計れる国政選挙は政治家と鏡 2010/7/13(火)

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参議院選挙が終わり与党の過半数割れという結果になりました。これは選挙前から沖縄の普天間問題による首相辞任や消費税論議などによって、ある程度予想されていたことでもあり、特に驚くべき事ではありません。細川元首相が官僚にそそのかされて突然福祉税導入を提案したように、今回も官僚や元官僚達、官僚と親しい学者達に踊らされたような気もしますが、実際のところはどうなのでしょう。

Twitterでは選挙結果について様々な意見、暴論、デマ、総括が飛び交っていますが、その中でふと目に止まったのが次の発言です。

1回目の予算執行が始まって3ヶ月で不信任投票で、はしごはずされて、その後アメリカと戦えとか官僚と戦えとか民主党も大変だな。

私もまだ政権交代してわずかに1年で、何十年も続いてきた自民の垢を落とし、結果を出せというほうがご無体な限りだと思っていたので、ここはジッと我慢して少なくとも3年は新しい発想で政策を実行してもらいたいと思っていました。

新党などミニ政党は、政権を担う可能性は皆無なので、有権者にとって耳に心地よいことだけを言っていればいいわけです。また自民党はさすがに何十年という政権党だっただけあり、組織票も固く相手の失点に付け入る老獪な選挙戦は得意です。

一方、民主党は選挙に老獪な小沢一郎を表面から外さざるを得なくなり、一気に昔の野党時代の民主党に戻ってしまいました。官僚や官僚が操っている自民党にしてみると民主党の幹事長から小沢一郎外しが成功したことで、もう勝ちに等しかったことでしょう。

これから衆参ねじれ現象により、政治の停滞、責任問題、妥協案、密室会議、閉塞状態など、様々な問題が起きてきますが、それらは、国民にとって何一ついいことではなく、上記のTwitterのつぶやきにあるとおり、手足を縛られたうえで、強力な官僚達やアメリカと民主党は闘わざるを得なくなりました。

さらには国内のデフレや雇用、財政再建など問題は山積みですが、なにひとつ法案が通らない、通すためには他党の条件をまるまる飲まなくてはならず、そのために多くの時間と精力を使うことになります。これは逆の立場だったときに安部晋三や福田康夫元総理が、就任後に著しく消耗していった様子を見れば明らかでしょう。

しかしこれは首相が1年ごとに替わってしまうことを非難する一方で、選挙ではなんら忍耐することもなく毎回違う政党に投票する気まぐれで無責任な国民が多い限り、仕方がないことでしょう。

普段なら気にも留めない夕刊紙に「もし与党が過半数を割ってしまうと、ねじれ現象が起き、再び政治に大きな空白期間ができてしまう。それは国民にとって決してよくない。せっかく政権交代をしたのだから、もう少し気長に見てみないか?」という主旨の記事と主張が出ていましたが、何でも批判的で皮肉っぽく書く夕刊紙にとってたいへん珍しいことで驚きました。そう思っている記者も僅かながらいるんだと思いましたが、やはりそれが本流とはなりませんでした。

あと、毎度あげつらっていますが、一票の格差で言えば、今回も5倍近い一票の格差があり、千葉法務大臣は神奈川で69万票を取っても落選し、高知では13万票で当選者が出ています。総得票数からすれば比例区も選挙区も民主党が自民党よりも多く得票しているにもかかわらず、議席数は合計で7つ自民党が多くなります。まるでトリックのようなことが起きているのですね。これは与党として複数名を擁立した選挙区の影響や、特定の候補者に人気が集中したこともあるのでしょうが、しかしこれらの数字を見て、最低限の公平な選挙であるかと聞かれれば私はまったくNoだと答えます。

Chikirinの日記
2010-07-13 格差問題@一票の価値

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7月前半の読書 2010/7/16(金)

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ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)  蟹沢孝夫
書籍裏表紙の筆者紹介のところに自分のことを『某有名私立大学を経て、いわゆる「勝ち組」職場の事務職として勤務。…』と書いてあるのには大笑いしました。多くの場合この紹介文は著者が自分で書いたり、少なくとも誰かが書いてくれたものを自分でチェックするわけですが、このような紹介文を自分で書いたり認めたりするような人は、うぬぼれが強く、自尊心旺盛で、傲慢で一般的には信用しないほうが良さそうです。

書いてあることは至極まっとうなことばかりですが、たった数百人の面接経験からこうだと決めつけてみたり、Aさん、Bさんといくつも事例が出てきますが、その多くは自分で都合よく作っているなぁって感じを受けてしまいます。新書を書き下ろすにあたり、ヒントはその経験から出てきたものが多いのでしょうが、事例で書かれている内容は、よりシンプルにデフォルメしたものだろうと思います。

また「解雇規制を緩和することで企業が中途採用や解雇が気楽にできるようにすべし」というようなことが書かれていますが、まったく馬鹿な話しです。これはつまり欧米のように失業率を今の5%から10〜20%以上にするための方策を述べているに過ぎず、そういうことをすればほとんどの企業は安い給料で元気に働く若者以外必要とせず、決して健康とは言えず、子供の進学や住宅などで一番お金が必要な(高給な)中高年者はほとんど失業です。

百歩譲って解雇規制を緩和するならば、企業が欲しい年齢層20〜30歳までだけを対象とし、31歳以上は現状の規制をさらに強化するぐらいにするべきでしょう。30歳までならまだ転職するのに中高年者よりは不自由しませんし、いろいろ経験して自分になにが向いているかを考え、やり直すこともできる年齢だからです。

ネット上では「ブラック企業」「ブラック会社」と検索が多く「ブラック会社&○○」(○○は実際の企業名)で検索をされる人がもの凄い数になっています。

というのも、以前に私が書いたブログで学生の「人気企業ランキング」を書いたものがあり、その同じ記事の中に、たまたま偶然ですが「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」の映画の話しを入れたところ、その人気企業ランキングに出てくる企業名とブラック会社の二つのキーワードで検索が大量に来ていたことがわかりました。この本もそのような時流に合わせた一過性のものだろうと推測しています。


家日和 (集英社文庫)  奥田英朗
私と同年代の作家さんで、すでに「空中ブランコ」で直木賞、「オリンピックの身代金」で吉川英治文学賞など大きな賞をすでにいくつも取っています。この短編集の作品も柴田錬三郎賞を受賞されています。私は受賞作品以外に映画にもなった「サウスバウンド」や「真夜中のマーチ」「東京物語」がお勧めです。

ほぼ同年代で1950年代生まれの荻原浩氏や盛田隆二氏より少しだけ若い作家さんですが、上記のように多くの賞を取っているのにはどういう理由があるのか不明です。扱うテーマが広く、機を見るに敏な作家さんなのかも知れません。

淡々と過ぎていく日々の生活や夫婦の姿が当たり前のようで当たり前でなく描かれているこの短編集は、奥田英朗氏の作品としては珍しい気がしますが、その中に光るエピソードやユーモアが散りばめられていてちょっとした空き時間にちょっと読むのに適しています。

私はちょうどワールドカップ期間中だったので、ハーフタイムの時間や、キックオフまでの待ち時間に読んでいましたが、このような短編集の場合は区切りやすくて便利です。ただ、実際の初出は知らないのですが、いかにも女性向け雑誌か月間文芸誌の読み切り小説っぽさが伺えます。



エコー・パーク (上)(下) マイクル・コナリー
長らく待っていました、ロス市警に復帰したハリーボッシュシリーズの最新刊(文庫)です。1992年に「ナイトホークス」で登場して以来、シリーズの11作目となります。個人的にはロバートBパーカーが亡くなり、スペンサーシリーズが遺作(未読)を残して終了してしまったので、今後はコナリーのこのハリー・ボッシュシリーズに期待したいところです。

主人公のボッシュ刑事は一度ロス市警を退職したあと、再び刑事になったという変わった経歴を持ちますが、この作品では前に刑事だった時に担当し、未解決に終わってしまった女性の行方不明事件が、13年後に新たな展開で動き出すと言うところから始まります。

タイトルに使われ、小説の舞台となるエコーパーク(Ecoh park)はロサンジェルスのダウンタウンにあるドジャースタジアム近くに実在している大きな公園です。ちょうど東京ドームそばにある小石川後楽園と言ったところでしょうか。ロスに詳しい方なら割と知っているのではないでしょうか。


てのひらの闇  藤原伊織
この本は2002年に既読なのですが、今年6月に続編となる「名残り火―てのひらの闇〈2〉」の文庫版が刊行され、それを読む前に前作のおさらいをしておこうと、書棚から引っ張り出してきました。ちなみに藤原伊織氏はすでに亡くなっておられ、「名残り火 てのひらの闇2」が遺作のようです。

前作を8年前に読んだ内容はすっかり抜け落ちていて、読み始めても最後のネタバレをしないのは、うれしいような困ったような複雑な気持ちです。これじゃ、新しい本を次々と買うより、蔵書している本を片っ端から読んだ方が経済的かつ効率的かもしれません。

小説の主人公は20年間勤続している飲料メーカーのサラリーマンですが、出自はやくざの組長の息子だったという設定です。同じような設定をこれとは別の日本のハードボイルド小説で読んだ記憶がありますが、それがなんだったか忘れました。ただしサラリーマン金太郎のような「できるスーパーサラリーマン」ではなく、冒頭のシーンでは、酔いつぶれて道路で寝ていると、朝方の雨で目が覚めるというさえないくたびれた中年です。

ヤクザの世界から抜け出して、リストラの早期退職に応募して20年間のサラリーマン生活に終止符を打とうとしたとたん、今まで縁がなかったヤクザとまた関わりがでてきた、、、というストーリーですが、読み応えは十分あります。

     
     
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業界では常識でもマスメディアでは一切報道されないこと 2010/7/19(月)

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NHKとは日本放送協会という特殊法人ですが、ちょっと気になったことを書きます。専門家ではないので間違いや誤解があるかもしれませんが、その場合は指摘いただければ訂正をする準備はあります。

NHKの事業収入は、ご存じのとおり視聴者から強制的に徴収する受信料収入(21年度6442億円)と、研究開発費や国際番組制作に使う国からの交付金です。それらのお金で作られたコンテンツ(番組など)の著作権は基本的にはNHKが持ち、言い換えれば本来は視聴者(≒国民)の共有財産となるべきものです。

もし現在の著作権が下請けの制作会社になっていたり、共有となっているならば、他の民間放送局が下請けが制作した番組のほぼすべてを放送局側に著作権があるようにしているのと同様、契約を変更するべきです。

しかし現在は、NHKが制作、放送した番組でも、一般の民間会社であるNHKエンタープライズが、コンテンツ販売などを独占しており、ご多分に漏れずこの会社の社員の多くはNHKからの天下りや出向者が全社員の約3割を占めるという異常な持ちつ持たれつの関係となっています。現在の代表取締役社長も当然のようにNHKからの天下りです。

番組制作についてもNHKエンタープライズが特権的に請け負うことが当たり前となっていて、NHKが多くのNHK社員が在籍する民間会社に、仕事を次々に回しているという極めて不健全な構造です。本来ならば番組制作会社は日本中にいくらでもあり、法人税を免れ、その他種々な恩恵がある特殊法人という立場からすれば、発注に関してはもっと公平公正な入札がおこなわれてもしかるべきです。

それによって制作価格が下がり、品質向上が図られれば、視聴率も増え、受信料や交付金を減額することも可能となります。詳細は不明ですが、NHKエンタープライズへの発注は、他の一般的なプロダクションと比べると割高の発注と思われます。

現在のこのような関係では特殊法人のNHKと株式会社のNHKエンタープライズとの間で、利益誘導や利益の付け替えなどが起きても不思議ではないでしょう。つまり公開企業でもないNHKエンタープライズの業務や財務については、公正な監査ができないからです。

例えばNHKの受信料による収入がその年度で余りそうなならば、上乗せした割高な金額でNHKエンタープライズに業務を委託発注して蓄えておくことや、逆の場合にはNHKから社員を多く出向させてNHKの人件費を抑えてバランスをとったりすることができます。また考えたくはないですが、受信料の一部がエンタープライズを経由して一部のNHK職員の闇給料や飲食費、あるいは特定の政治家や団体に渡らないとも限りません。

本来NHKの事業仕分けも徹底的におこなうべきでしょうが、収入のほとんどが受信料で、国が出している交付金は他の多くの天下り団体と比べるとそれほど巨額ではないので、現状では国が積極的に動くということはなさそうです。またNHKを敵に回した政治家が、次の選挙で日本最大の強力なマスメディアの力でしっぺ返しを受けることを恐れて、うかつに手を出すことができません

そのNHKが、本来の姿である、すべての番組の著作権を保持さえいれば、DVDや書籍販売、オンデマンド配信などを再販または2次利用許諾をおこなう場合、国民共有財産という考え方で、基本的には広く国民に対して広く無料または実費代だけの安価で提供ができます。

すでにNHKでは過去コンテンツの一部をオンデマンド放送と称しバカ高い費用でおこなっていますが、予測とは大きく違い契約者は極めて限定的なものとなっています。所詮その程度の知恵しかない人達に独占させておくのは、猫に小判もいいところです。

オンデマンド放送は、教育、研究、報道関連番組(報道、NHKスペシャル、ドキュメンタリー、語学講座等)について、過去放送分について完全無料にしてすべて開放し、現在やっているような高くて使わない(使えない)有料課金は即刻あらためるべきでしょう。

また、エンタテーメント系コンテンツ(音楽番組、ドラマ、スポーツ、趣味、旅行)に関しては、NHKの収入を補完(交付金や受信料の負担軽減、各種研究費の増額、制作品質の向上など)するため、公平な入札により民間会社(出版社、DVD販売プロダクションなど)に販売すべきです。

もしNHKがより研究費を増やしたいと思えば、質が高く、高額で入札してくれる番組制作を作ることが必要となり、競争原理が働きいいことではないかと思います。現状ではほぼ自動的に制作も販売もNHKエンタープライズが独占的に受注をしていて、まったく健全な競争がおこなわれていません。

その他にもNHKの関連会社、団体に株式会社NHK放送出版協会、株式会社NHK文化センター、株式会社NHKアート、株式会社NHKアイテック、株式会社NHKプロモーション、株式会社NHKエデュケーショナル、学校法人日本放送協会学園、財団法人NHKサービスセンター、財団法人NHK交響楽団、財団法人NHKインターナショナルなどがあり、そのほぼすべてにNHKの天下りが代表者に鎮座し、出向者も送り込み、NHKエンタープライズ同様に関係性に極めて不明瞭なところがあります。

こうした、決してマスメディアでは報道されない不可思議で納得ができない実態について、公費や法により強制的に受信料を徴収しているNHKは、自らが先頭に立って姿勢を正すか(無理だと思いますが)、あるいは外部の専門チームによって一度関連団体や会社が精査され、出向や天下りのリストとその必然性、相対取引の実態、発注・受注金額の妥当性などを国民に対しすべて公開するべきではないでしょうか。

広告収入の激減でマスメディアの危機が叫ばれている中で、広告収入に頼らなくても巨額の受信料が自動的に手に入る特権的なマスメディアに対してもっと厳しい目を向ける必要があると思います。世の中不況とデフレが続いているのですから、NHKも天下りや無駄を廃して、国民に対して受信料の大幅値引きなどを率先して実施するべきでしょう。


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7月のDVD 2010/7/22(木)

劔岳 点の記  2009年東映など 監督:木村大作 主演:浅野忠信
日露戦争が終わった明治時代後期に、陸軍参謀本部陸地測量部(現在の国土地理院)によって未踏の北アルプス・立山連峰で行われた実話の山岳測量プロジェクトを描いた新田次郎の小説の映画化です。

三角測量において、日本地図にある空白を埋めるためと、民間の日本山岳会に未踏の山を先に越されることを陸軍がメンツを賭けて測量官だった陸軍技師柴崎芳太郎を中心に困難な山岳測量に臨むというストーリーで、日本アカデミー賞を総なめにしたことでも有名です。

劒岳(つるぎ岳・剣岳・劔岳・劍岳)は、立山連峰の一番北に位置し標高は2999メートルで長い間霊山として人を寄せ付けなかった霊峰です。冬山と陸軍とくると有名な映画「八甲田山」を思い浮かべますが、想像を絶する冬山の厳しさがこの映画からもよく伝わってきます。


BALLAD 名もなき恋のうた  2009年東宝 監督:山崎貴 主演:草なぎ剛、新垣結衣
2002年に公開されたアニメ映画「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を原作とした実写版ということですが、主なストーリーは踏襲しているものの、やはりギャグマンガと実写ではすべて一緒というわけにもいかず、適当にうまく変えてあります。その「クレヨンしんちゃん」の原作者臼井儀人氏は、この映画が上映開始された時とほぼ同じ時期に荒船山で不慮の事故で亡くなり衝撃が走りました。

元々のアニメがフィクションではあるものの、当時「大人が観ても十分耐えうるアニメ」として、異常なぐらいに史実や時代考証を忠実に再現されていたということで、こちらの実写版も、その点はよく考えられていると思います。

先にアニメ版を観ていたのでストーリーは知っていましたが、それでも結構ドキドキしながら楽しめました。でもタイムスリップする小学生が普段の通学に自転車を使っていたりで高級な携帯電話を持っているなど、現代の時代考証の細かい部分ですちょっと気になったり。


南極料理人  2009年 監督:沖田修一 主演:堺雅人
想像をしていたよりもずっとおもしろくよくできた映画でした。主演の堺雅人が秀逸で、他には超有名俳優は出ていませんでしたが、それなりに脇をしっかり固めていました。この映画の主役はなんと言っても寒すぎてウイルスさえも存在しないという昭和基地から1000kmも離れ、標高3800mにある「ドームふじ観測拠点」です。昭和基地以外にこのような施設があるなんてほとんどの日本人は知らないのではと思います。

南極というとペンギンやアザラシというイメージがありますが、このドーム富士では零下70度を下回ることもあり、しかも富士山よりも高地にあるので空気も気圧も低く、見渡す限り生物はまったく存在しない別世界です。そこでのロケは

主演の堺雅人は「ジェネラル・ルージュの凱旋 」ので医師速水晃一役として出ていましたが、その役はあまりあっていたとは思えません。先に小説で読んでいたので、そのときはもっとクールでしかも存在感のありそうな伊勢谷友介か岩城滉一って感じかなと思っていただけに、コメディにも時々出てやや軟弱っぽい堺雅人だったので、意外というかミスキャストだと思いました。実際に映画を見てもやはりちょっとイメージが違う感じがしました。この映画ではコメディ要素も多分に含まれるので、堺雅人にはどんぴしゃピッタリのはまり役という感じがしました。

今のところ予定の噂は聞きませんが、できることなら、単身赴任からやっと帰ってきたのに、不幸にもまた選ばれてしまって南極へ行くことになる続編を期待したいところです。


アバター  2009年米 監督: ジェームズ・キャメロン 
1986年のターミネーター、1994年のトゥルーライズ、1997年のタイタニックなど大ヒットを飛ばすキャメロン監督の映画で、一部の上映館では3Dで上映されたことで有名です。今年は本格的な3D普及元年と言える年になるかも知れませんが、その先鞭を付けたのがこの映画です。

確かにこの映画は3Dで観ると面白そうです。例えば高所からの眺めや空中を飛び回るシーン、地球外生命の植物や生物の動きや表情などどれも立体的に見る価値がありそうです。3D上映の映画館で観た人がうらやましい限りです。

ストーリーは、単純明快でしばらく観ると結末は容易に想像が付きましたが、この映画はストーリーをどうこうではなく、特殊撮影の素晴らしさと環境破壊や人間のエゴを扱ったテーマを感じるものでしょう。

エイリアンシリーズで大ブレークしたシガニー・ウィーバーがこの映画でも活躍しています。還暦を過ぎてだいぶんとおばさんになりましたが、SF映画には欠かせない相変わらず強くて綺麗な女優さんです。

続編のアバター2が制作されているそうで、さらにパワーアップした特殊撮影が楽しみです。今度はちゃんと映画館の3D映像で観たいぞ!

       

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Googleのあまり知られていない便利な方法や裏技 2010/7/25(日)

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ご存じの方も多いと思いますが、Googelの検索窓では通常の検索以外にも様々な使い方ができるようです。ちょっとした工夫で効率を上げることができます。

※検索ワードは「 」で、検索結果は「→」で表示しています

例えば計算をする

180×25の場合、検索窓に
「180*25」 または 「180×25」
と入れると 
→ 180 * 25 = 4 500 または 180 × 25 = 4 500
と計算結果が検索結果画面の一番上に現れます。

演算子はExcelなどでよく使う記号(+-*/)でも×÷√等でも可です。
「√2」
→ √(2) = 1.41421356 (ひとよひとよにひとみごろ〜♪)


外貨換算では、

「3500ドル」
と入れると、
→ 3500米ドル = 30.4718788 万円
とその時点での円に換算した結果が出ます。
同様に
「100円をユーロ」
→ 100円 = 0.890111593 ユーロ

しかし「100円をジンバブエドル」は計算されませんでしたorz


距離や速度や面積では、

「100メートルをマイル」
を入れると
→ 100メートル = 0.0621371192 マイル

「510ヤードをメートル」
→ 510ヤード = 466.34400 メートル

「27ノットは」
→ 27ノット = 13.89 m / s
※27ノットというのは戦艦大和の最高速力です。
実際は時速のほうがわかりやすいのになぜか秒速だけです。

「30坪は何平米」
→ 30坪 = 99.1735537 平米


お天気情報は、

「天気 横浜」
と入れると
→ 横浜駅(神奈川) の天気情報 が表示されます

「帯解 天気」
で、
帯解駅(奈良) の天気情報
がちゃんと出てきます。えらい!(なぜ帯解?ヒント:三島由紀夫)


地図はGoogleマップが重宝しますが、乗り換え案内も充実しています。

例えば、
「東京から心斎橋」
と入力すると
→ 東京から心斎橋の乗り換え案内
として
→ Googleトランジット - 駅探 - えきから時刻表
の3つの検索方法が選べるようになります。


電車の運行状況は、

「運行情報 小田急線」
→ 小田急多摩線・小田急江ノ島線・小田急小田原線に遅れの情報はありません。○月○日○時 ○分現在


株価を調べるには、

「株価 NTT」
で、現在のNTTの株価チャートとともに、
→ 日本経済新聞 Yahoo ファイナンス ロイター Infoseek マネー MSN マネー みんかぶ
のリンクがすぐに出てきます


プロ野球の試合中であれば

「ジャイアンツ」
→ 東京読売巨人 4 - 4 横浜ベイスターズ 試合中
さらにテキストのスコア表まで出てきます


少し中級編になると、

通常検索する場合、キーワード1(A)とキーワード2(B)の二つぐらいを入れて検索することが多いと思いますが、その場合
「A OR B」 いずれかのキーワードを含むWebページを検索
「A -B」 Aを含み、Bを含まないWebページを検索(ブログや広告を排除するときなど)
「"A B"」 キーワードを、つながりのあるフレーズとして検索

なんてことを簡単に操れるようになると検索効率はアップします。

さらに、
「ヤマト 99999999999(12桁の伝票番号)」で検索すると、
ヤマト運輸の宅配状況がダイレクトに検索ができます。

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ニュースの焦点と日本人 2010/7/28(水)

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7月23日〜24日のニュースを見て一見すると関係がないように見えて、実はそれぞれに関係がある今の日本を象徴することに気がつきました。考え過ぎかもしれませんが。

そのニュースとは、

・スイス氷河特急事故で日本人ツアー客多数が死傷

・世界最大の花に来園者が殺到


・引きこもり70万人。30歳代が多い。

それぞれのニュースの概要はというと、

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邦人女性1人死亡、38人負傷=「氷河特急」脱線−日本人、横転車両に集中・スイス
ツアー客の兵庫県在住の女性(64)が死亡したことを明らかにした。意識不明になっているのは横浜市在住の71歳の女性と千葉市在住の62歳の女性。別の横浜市の女性(68)が集中治療室に運ばれた。長野県在住の女性(60)が骨折したものの、命に別条はない。2010/07/24

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「世界最大の花」に客殺到、入園を停止 小石川植物園
「世界最大の花」とされるショクダイオオコンニャクが開花し、小石川植物園には23日朝から、花を見ようと来園者が殺到した。周辺の道路が渋滞し、警察から対応を求められたことから、同園は午前10時半ごろ入園を停止した。
開園直後の時間帯、最寄りの都営地下鉄三田線の白山駅からは通勤通学のラッシュ時に近い人込みが植物園に向かった。帽子やベストを着ている中高年が大半で、カメラバッグを持った人も多かった。2010年7月23日

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引きこもり、推計70万人=半数近くは30代−内閣府調査
全国の15〜39歳のうち、自宅に閉じこもってほとんど外出しない人は推計で69万6000人。職場でのトラブルなどが原因で引きこもりとなるケースも多く、半数近くを30代が占めた。
年齢別では35〜39歳が23.7%と最多で、30〜34歳の22.0%、20〜24歳の20.3%、15〜19歳の15.3%の順。引きこもりになったきっかけのトップは、「職場になじめなかった」と「病気」が23.7%で並んだ。2010/07/24

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この3つの記事から推定できるのは、引退して暇な高齢者のうち、お金持ちは海外旅行、お金のない人は珍しい花を見に近場の植物園へ殺到している。

仕事をしないで引きこもりをするためには、不満のない額の生活費を出してくれる誰か保護者がいるはずで、30歳代の親と言えば平均資産が2500万円を越えている65歳以上のお金持ち高齢者。

50歳以上を対象とした調査では、およそ半数の人が年1回以上海外旅行をし、年1回程度と回答した人が31%ともっとも多くなっています。(シニア世代の旅行動向gooリサーチ 2005年12月)
クラブツーリズム株式会社が運営する「クラブツーリズム」では、760万人超の顧客の7割超を、50歳代以上が占めています。

今や海外旅行ビジネスは若いワーキングプアには見向きもしないで、中高年者が主力です。従って外国の観光地で事故や事件が起きると、お気の毒ですがほぼ間違いなく60歳以上の日本人が巻き込まれているという現実があります。

男性中高年者に大人気なのが、一眼デジタルカメラです。最近は女性向けの小型一眼も増えてきましたが、男性中高年者にとってはスポーツカーやオーディオ以上に、高級一眼カメラはあこがれです。

そしてそのカメラの出番の多くは春夏秋冬の花や風景で、そのタイミングには朝早くから高級一眼カメラを抱えた中高年者が群がるのがもはや風物詩となっています。桜や紅葉、富士山が綺麗に撮れる時期と場所には必ず多くの中高年が暗いうちから待ちかまえています。時間ならたっぷりありますからね。

世界最大の花がまもなく開花するという情報が朝日新聞で報道されたのが7月14日。その後22日には「開花」宣言がされて、23日には平日というのに早朝から1万人以上が殺到して入園停止になりました。桜や紅葉と違って分散しないことと、開花しているのがわずか2〜3日だけという短さで、このような混乱が起きたようです。夏休みに入って子供連れもいたと思いますが、早朝から並んで待っていたのは、カメラをぶら下げた高齢者がほとんどだったと断言できます。

そして引きこもりですが、一般的には引きこもりというのは、不登校になった子供や、就職がうまくいかなかったり入社しても数ヶ月で退職してしまったりした若い人が多いというイメージではないでしょうか?

しかし年代で見ると30代がもっとも多いという結果になっています。39歳までのデータなので40歳以上はどうなのかということにも興味がありますが、おそらく30歳代以上には多くはないと思われます。10年後はとなるともしかすると今の30歳代の引きこもりがそのまま上がり40歳代が一番多くなるかも知れません。

なぜ30歳代?と言えば、前述した通り、働かなくても平均2500万円以上の貯蓄を持ち年金もたっぷりもらっている裕福な高齢者の両親が養ってくれるからに他なりません。もし親がいないで、引きこもって収入がなければ生きてはいけません。そうすると携帯もネットもテレビも持つことができません。

そういった引きこもりながらもバーチャルな外の世界とつながっていられるのが、ネットでありテレビであり、携帯電話なのです。ただ一般的にはそのことだけで避難することは誰にもできません。大金持ちのどら息子や深窓の令嬢が一生働かずに生きていけることだってありますし、成人していれば外に出る出ないというのも他人がどうこう言うべきことではありません。

ところが面倒を見ていた親が亡くなったり、親がうるさく言うと下記のような象徴的な事件が起きる可能性があります。

引きこもり殺人勃発…“爆弾”を抱える家族の実態
「誰がネットを解約したんだ」。愛知県豊川市で4月17日、引きこもり状態だった30歳の男が、こう叫びながら家族を刺殺した。
事件は4月17日未明、愛知県豊川市の会社員(58)宅で起きた。会社員の長男、岩瀬高之容疑者(30)=殺人容疑などで逮捕=が、寝ていた家族5人を次々と包丁で刺した。会社員とその1歳の孫が死亡、3人が重軽傷を負った。
殺害の動機は「父親にインターネットの契約を解約され腹が立った」というたわいのないトラブル。しかし、岩瀬容疑者にとって、ネットは自身の“ライフライン”だったようで、事件のあった日には、暗い家の中を懐中電灯で照らしながら、「誰が解約したんだ」と叫び、母親(58)をたたき起こしている。
引きこもり殺人勃発…“爆弾”を抱える家族の実態
ここ数年、引きこもりをきっかけとする殺人事件が相次いでいる。平成18年には、引きこもり当事者が親を殺害する事件が5件、親が引きこもりを殺害する事件が2件あった。そのうち2件では本人も自殺している。
このうち、大阪府河内長野市で発生した殺人事件では、当時37歳の男が母親=当時(57)=を石で殴って殺し、遺体をセメントで詰めたバケツ内に遺棄。男は高校卒業後、自宅でパソコンばかり操作しており、母親から「仕事をしなさい」と注意されていたという。
「このような引きこもり殺人事件の背後には、表に出てこない形で数十倍もの『未遂』がある」と語るのは、引きこもりの専門家で大阪大非常勤講師の井出草平氏(社会学)。


このように30歳代の引きこもりを大量に作り出したのは「不景気で好きな仕事ができない」、「ストレスが多い」など世情もありますが、やはり親の責任が大きいと思われます。親が子供離れをしない、子も親離れをしない、ちゃんと親子で向き合わないなどで、一時期流行ったパラサイトシングルがそのまま家の中にこもってしまった図式です。

少子化のこともあり、今後も親が子供を可愛がりすぎて、手放したくなく、子供をいじめる学校や社会に対して耐性を付けさせることもなく過剰に保護しているので、今後もこの手の引きこもりはなくならないと思われますが、団塊世代以下の中年が高齢者になったときには、今の高齢者と比べると圧倒的に貧乏なので、成人した子供を養えるかどうかはわかりません。


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