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藤原伊織 FUJIWARA IORI 既読書籍
008 | ダナエ | 007 | 名残り火てのひらの闇2 |
006 | 遊技 | 005 | シリウスの道 |
004 | てのひらの闇 | 003 | 雪が降る |
002 | ひまわりの祝祭 | 001 | テロリストのパラソル |
1948年〜2007年(59歳没)、大阪府大阪市出身。東京大学文学部フランス文学科卒業。電通に勤務する。1977年「踊りつかれて」で野性時代新人文学賞佳作を受賞(藤原利一名義)。1985年『ダックスフントのワープ』で第9回すばる文学賞受賞する。1995年ギャンブルでかさんだ借金の返済のため賞金1000万円を目当てに『テロリストのパラソル』を江戸川乱歩賞に応募し受賞する。翌年同作で直木三十五賞も受賞。2002年、電通退社。代表作『テロリストのパラソル』(1995年)、『てのひらの闇』(1999年)、『シリウスの道』(2005年)など。(Wikipediaより引用 2022年) |
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008 | ダナエ (文春文庫) | |
ちょっと古い2007年単行本、2009年文庫化された短・中篇小説集で、「ダナエ」、「まぼろしの虹」、「水母(くらげ)」の3篇の構成です。 本のタイトルになっている「ダナエ」とは私は知らなかったのですが、オランダの画家レンブラントがギリシャ神話をテーマにして1636年に描いた大きな裸婦(ダナエ)の絵画のことです。(レンブラント以外にも多くの著名画家がダナエをテーマに絵画を描いています) そしてこの絵画は1985年にリトアニア人の青年に硫酸を浴びせかけられ、さらに刃物で切りつけられたという過去があります。 それになぞった形で、そこそこ著名になった主人公の画家が描いた妻の父親で大企業のオーナーの肖像画を展示中、硫酸をかけてナイフで傷つけられるという事件が起きます。 神話では美しいダナエは権力者の父親に軟禁されていましたが、全知全能の神ゼウスの子を産むことになり、その子がダナエの父親を殺すというストーリーに沿った形で、絵のモデルとなった主人公の義理の父親の元へ殺人予告メールが届きます。 絵画の世界に詳しくないとさっぱり理解できないところですが、小説の中でそうした説明がちゃんとされますので安心して読めます。ギリシャ神話って深いですからね。 惜しむらくは中篇なので、事件やギリシャ神話の解説などでバタバタとしているうちにアッという間にクライマックスに入ってしまい、「起ーーーー承ーー転/結」って感じ。尻切れトンボじゃないですが、終わり方が慌ただしくてちょっと残念な感じです。 あとの2篇は印象の薄い短篇で、ちょっと迫力に欠けてしまっています。 ★★☆ 11月後半の読書と感想、書評 2021/12/1(水) |
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007 | 名残り火 てのひらの闇2 (文春文庫) | 藤原伊織氏は電通に勤務時代から二足のわらじで作家デビューし、1995年に「テロリストのパラソル」で直木賞受賞、2000年には電通を退職して、本格的に創作活動をはじめられました。しかし残念なことに2007年に59歳の時、食道癌で亡くなられ、この作品が最後の作品ということになります。 本作品は1999年発刊(文庫版は2002年)の「てのひらの闇」の続編となっていたので、すっかり抜け落ちていた「てのひらの闇」を再読することにしました(6月後半の読書)。再読したところ途中で思い出すかなと思ったらさっぱり思い出せず歳のせいかそれともアルツ…、、、やばいなぁって思った次第です。 さて物語はヤクザの組長の息子として育ったものの、飛びだして飲料メーカーの宣伝部で真面目に20年間勤務したあと、リストラの早期退職に応募して個人で細々と企画マーケティング会社をやっていたところ、前の職場の親友がオヤジ狩り風に若者に殺されたという事件が起き、警察をも出し抜いて調べ上げていくというストーリーです。宣伝部とか企画マーケというところが元電通マンらしく詳しく描かれています。 この本だけでも十分に楽しめますが、やはり先に「てのひらの闇」を読んでからのほうが楽しめます。このストーリーだと予定は聞いたことありませんが映画にしても面白そうです。 7月後半の読書 2010/8/3(火) |
006 | 遊戯 (講談社文庫) | 2009/08/30読了 「BOOK」データベース 「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。 |
005 | シリウスの道(上)(下) (文春文庫) | 2005/08/26読了 「BOOK」データベース 大手広告代理店・東邦広告に勤める辰村祐介には、明子、勝哉という2人の幼馴染がいた。この3人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。その過去が25年の月日を経た今、何者かによって察知された…。緊迫した18億円の広告コンペの内幕を主軸に展開するビジネス・ハードボイルドの決定版ここに登場。 新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚らは全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の許に届いた。そして勝哉らしき人物が上野近辺にいることを突き止めた辰村は、ついに行動を起こす!広告業界の熾烈な競争と、男たちの矜持を描くビジネス・ハードボイルドの結末は。 |
004 | てのひらの闇 (文春文庫) | 2002/12/13読了 この本は2002年に既読なのですが、今年6月に続編となる「名残り火」の文庫版が刊行され、それを読む前に前作のおさらいをしておこうと、書棚から引っ張り出してきました。ちなみに藤原伊織氏はすでに亡くなっておられ、「名残り火 てのひらの闇2」が遺作のようです。 前作を8年前に読んだ内容はすっかり抜け落ちていて、読み始めても最後のネタバレをしないのは、うれしいような困ったような複雑な気持ちです。これじゃ、新しい本を次々と買うより、蔵書している本を片っ端から読んだ方が経済的かつ効率的かもしれません。 小説の主人公は20年間勤続している飲料メーカーのサラリーマンですが、出自はやくざの組長の息子だったという設定です。同じような設定をこれとは別の日本のハードボイルド小説で読んだ記憶がありますが、それがなんだったか忘れました。ただしサラリーマン金太郎のような「できるスーパーサラリーマン」ではなく、冒頭のシーンでは、酔いつぶれて道路で寝ていると、朝方の雨で目が覚めるというさえないくたびれた中年です。 ヤクザの世界から抜け出して、リストラの早期退職に応募して20年間のサラリーマン生活に終止符を打とうとしたとたん、今まで縁がなかったヤクザとまた関わりがでてきた、、、というストーリーですが、読み応えは十分あります。 7月前半の読書 2010/7/16(金) |
003 | 雪が降る (講談社文庫) | 2001/07/23読了 「BOOK」データベース 母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。 |
002 | ひまわりの祝祭 (角川文庫) | 2000/07/19読了 「BOOK」データベース 妻が妊娠をかくしたまま自殺した。ショックで隠遁生活を送る秋山に、元上司から奇妙な依頼が来た。「一晩で500万、カジノで負けてくれ。」その日から、妻に似た謎の美女、やくざ、闇社会の大物などが現れ、執拗に付けまわされる。謎を解く鍵は、ゴッホの名画「ひまわり」だった―。直木賞・乱歩賞受賞第1作。名作『テロリストのパラソル』に並ぶ、疾走感溢れる展開と緻密な構成が秀逸なミステリの傑作。 |
001 | テロリストのパラソル (角川文庫) | 1998/07/22読了 「BOOK」データベース ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする――。小説史上に燦然と輝く、唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作! |
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