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リストラ日記アーカイブ 2010年1月
読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。


日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです


310 九十九里浜で初日の出 2010年1月1日 (金)
311 12月後半の読書 2010年1月2日 (土)
312 313 12月後半のDVD 2010年1月3日 (日)
314 初詣は江の島神社 2010年1月4日 (月)
315 ダレてしまっていた年末年始の休暇 2010年1月5日 (火)
316 ビジネスのヒント(自分のメモ) 2010年1月6日 (水)
317 発火する衣料 2010/1/7(木)
318 送料無料の通販ビジネスモデルとは? 2010/1/8(金)
319 天然素材でも綿はよく燃えるらしいことがわかった 2010/1/9(土)
320 五月雨をあつめて早し 2010/1/10(日)
321 媚薬ではなく鼻炎薬 2010/1/11(月)
322 人気企業ランキングとブラック企業について 2010/1/13(水)
323 リストラ仕掛け人 vs 転職コンサルタント 2010/1/14(木)
324 1月上旬の読書 2010/1/16(土)
325 元気な高齢者はいつまでも働くべきなのか 2010/1/18(月)
326 年越し派遣村と就業支援 2010/1/20(水)
327 さらばスペンサー!さらばロバート・B・パーカー 2010/1/22(金)
328 スペンサーシリーズの読み方(初級者編) 2010/1/24(日)
329 本当に派遣就労全面禁止するつもり? 2010/1/26(火)
330 消滅する書店 2010/1/28(木)
331 過去最悪の有効求人倍率0.47%は果たして底なのか? 2010/1/30(土)




初日の出 2010年1月1日 (金)

310
明けましておめでとうございます。相変わらず不況が続き、厳しそうな年になりそうですが、なにかを残すことができればいいなと思っています。

このお正月は休みが7日間ありますが、遠出をする予定もないので、九十九里浜の片貝中央海岸ふるさと自然公園センターというところへ初日の出を見に行きました。この場所では毎年「初日の出遥拝」として町ぐるみでイベントが行われています。ふるさと自然公園センターと言っても言わば広い駐車場を備えた海水浴場で、砂浜が拡がっているだけです。

未明の4時半頃に家を出て、高速道路を順調に走り、6時過ぎには海岸に到着しました。人はものすごく多かったですが、あちこちでたき火が焚かれ、寒さもしのげて助かります。夜明けの気温はマイナス3度ぐらいでしたが、風がなくそれほどの寒さは感じませんでした。

水平線には少し雲がかかっていますが、その上はよく晴れています。暗かった空が徐々に明るくなり、オレンジ色の朝焼けが綺麗に見えだして、6時50分頃に初日が昇ってきました。






過去に4〜5回初日の出を見ていますので、初日の出を見ても大きな感慨はないものの、また一年が始まったんだなぁという実感はわいてきます。

小田原では水浴しながら初日の出を見る行事があるそうで、その他にも塾の行事で受験生達とか、空手道場の主催とか精神修行を目的とした寒中水泳&初日の出というのは時々ニュースで見かけますが、今年のように比較的穏やかな朝でも芯から冷えてきますので、まったくとんでもない修行ですね。

それはともかく、今年一年がいい年でありますように太陽に手を合わせて拝んできました。

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12月後半の読書 2010年1月2日 (土)

311
 


ブルータスの心臓 東野圭吾
知的創造のヒント 外山滋比古

年末と言うこともあり、仕事や忘年会で忙しくあまり読書は進みませんでした。

「ブルータスの心臓」は複雑な人間関係が絡む殺人ミステリーということで、特に目新しいものはありません。慌ただしい師走に読むにはお気楽で最適かもしれません。ただこの著者超売れっ子で量産が激しく、限られたネタを少しずつ出し惜しみしているって感じで、一冊に込める情熱というのがなくなってしまったという気がします。これはとにかく出せば必ず売れるという欲深い出版社の責任かも知れません。一度3年ぐらい充電して、1年ぐらいをかけてじっくりと1冊の本を書けば、いい本が出来上がるような気がしますが、ファンと出版社には許してはもらえないのでしょうね。

「知的創造のヒント」はヒントというより著者が気に入っている自分の(ライフ)スタイルの紹介本です。自分がいいと思ったこと、好きな言葉や本の羅列でな〜んもヒントにはなりません。この時期に読んだせいなのかもしれませんが。

 


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12月後半のDVD

312 313

マンマ・ミーア!
死神の精度

フィッシュストーリー

誰も守ってくれない

イントゥ・ザ・ワイルド


年末に深夜集中してDVDを観ました。くだらない能のない芸人ばかりが出ているテレビしかやっていない年末年始は、頭を使わなくてもいいこの手のDVDは最適です。新作は3泊までなので、いずれも準新作か旧作品ばかりです。

「マンマ・ミーア!」は恋愛ミュージカル映画ということで、人気スター達と懐かしい音楽でお気楽に楽しめます。でも映画として秀作とは言えません。

「死神の精度」「フィッシュストーリー」は共に伊坂幸太郎の小説の映画化です。わかりにくい部分もありますが、一部の俳優に救われて楽しめます。金城武だけが頼りの「死神の精度」より特に人気スターがいない「フィッシュストーリー」の方がずっとよくできていると思います。こういう地味な国産映画は、観客を呼ぶには難しいでしょうが、ぜひ生き残ってもらいたいものです。

「誰も守ってくれない」は殺人事件加害者の家族の崩壊とそれを保護する刑事のドラマです。性格が悪いという噂の志田未来がそのままの地でワガママ娘を演技しています。加害者の家族や警察を追い込むネット掲示板の悪意だけを取り上げて悪者に仕上げるのは踊る大捜査線と同じ君塚良一脚本の悪い癖でしょう。この人ネット=悪という図式が固まっています。映画としては佐藤浩市や松田龍平のいい演技もあり完成度は高いと思います。

「イントゥ・ザ・ワイルド」は実話に基づいたロードムービーで、大学を卒業した富裕層の息子がお金やカードを捨て、アメリカ各地をヒッチハイクし、最後はアラスカでひとり餓死するというストーリーです。お金持ちしか考えつかないような行動です。共感できる人は少ないと思いますが(私もできません)、どうなのでしょう。自然の風景だけは最高に素晴らしい映画です。




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初詣は江の島神社 2010/1/4

314
混んでいる三が日を外して、4日の今日江の島神社へ初詣に行ってきました。江の島神社は、聖徳太子が現れる少し前の西暦552年に開祖されたという歴史のある神社です。江戸時代には江島弁財天をお参りする江の島詣でで賑わったそうです。祭神は三人姉妹の女神で、海の神、水の神の他に、幸福・財宝を招き、芸道上達の功徳を持つ神とされています。と、考えると私にはあまり関係ないのかもしれません、、、





江ノ島へは小田急や江ノ電で行けますが、車を使って行く人も多く、タイミングが悪いとすごく混雑します。夏場は海水浴客で完全に国道が駐車場と化しまったく動かなくなったりするそうです。マクドナルドの配送はトラックではなくボートを使っていると聞きました。今でもそうかは知りませんが。

さすがに4日ともなれば空いているかなと思いきや、午前中に到着したものの、駐車場は満車で、空き待ちで20分ほど待たなければなりませんでした。夜は夜でライトアップがされているそうで終日混んでいるようです。

三女神がそれぞれ別々に祭ってありますが、その中でも一般的な辺津宮(へつみや)へお参りし、賽銭&おみくじをおこないました。おみくじは末吉ということで、なんとなく行く末が心配です(笑)

その後頂上まで登り、江ノ島の象徴でもある展望台へ行きました。この展望台はただの展望台ではなく「江の島展望灯台」ということで本来は灯台なんですね。でも上の展望台までエレベーターで一気に上がれて楽ちんです。

あいにく雲が多くて富士山は見えませんでしたが、うっすらと大島が見えました。

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ダレてしまっていた年末年始の休暇 2010/1/5

315

このお正月休み(年末年始休暇)は7日間もあったのに、ほとんどなにもできずにダラダラと過ぎてしまいました。う〜ん、、、いかんいかん。

29日(火)
1日中ボーとしていて、あぁ年賀状書かなきゃ、大掃除しなきゃ、車も洗いたいしスタッドレスタイヤに履き替えなきゃと思いつつも、今年もまだ二日もあるさと、昼寝してDVD(フィッシュストーリー)鑑賞してダラダラ、ゴロゴロとしていたらもう夜中だったり。

30日(水)
朝9時からお正月食材等の買い出しで近くのスーパーへ。食材だけで4万円分の買い物はさすがに重い。帰ってからさてどうするかと考えていたら、ネットを介した友人達から電話がかかってきて「早く来〜い!」と年末恒例になった年末オフミへの呼び出し。ランチは横浜でスープカレーというものを初体験。とっても旨かった。夕方帰ってからはなにもやる気が起こらずDVD(死神の精度)&録画ビデオ(Nスぺ)の鑑賞。以前に放送されたNHKスペシャル「自動車革命、スモール・ハンドレッド」を見たがこれは凄い!電気自動車はガソリン自動車と違い、誰もが簡単に作れるので、中国の小さな工場で次々と作られている。値段は1台10万円だって。ゴルフ場にある電動カートに毛の生えたようなものだが、それでも将来性を感じる。ハイブリッドのプリウスの一番安いモデル200万円と、中国製電動自動車で一番高い高級モデル20万円の闘いが今切って落とされた!模様。

31日(木)
昨晩遅くまで読書(NEXT by Michael John Crichton)をしていたので、起きたら昼も近い。やべぇ大掃除しなきゃと思いつつも、手近なところだけをササッと。あと薄汚れてきたカーテンを全部外して洗濯。カーテンがなくなると部屋が明る過ぎてどうも落ち着かない。年末に子供に買ってやったPCのリカバリーディスクを作るため家電量販店へ行きDVD-RWを購入する。帰ってから自分の年賀状をサクサクと作成し1通1通に手書きでコメントも。印刷だけだと寂しいものね。ありゃ?プリンタのインク切れだ!でもそんな時のためにちゃんと買い置きがあるのだ。のだが、あれれ?キヤノン純正とは違う互換インクに変えた途端、色が変になっちまった。マジやべぇ。1色1色では問題なくても複数の色が混ざると、とんでもない色に変色してしまう。しくじったぁ(涙)。再びバイクを飛ばして家電量販店で純正インクを購入。夜に子供のPCでリカバリーディスク作成開始。4枚のDVDが必要で、まぁ全部で30分もあれば終わるかなと思いきや、1枚保存するのに20分程度かかってしまうことが開始後に発覚。哀れ子供はリカバリーディスク作成の見張りで年越しをしましたとさ。私はテレビはほとんど見ず。紅白に永ちゃん?ガキの使い?吉田VS石井?なにそれ?って感じです(よく知っている)。DVD(イントゥ・ザ・ワイルド)鑑賞。Into the Wildはアカデミーショー2部門ノミネートという作品で期待して見たのだが、主人公にさっぱり感情移入ができない。歳のせいかもしれない。

1日(金)
昨年も行った初日の出遙拝ツアー、今年はどうすっかなと思っていたら、子供が行くというので、昨年よりは近場の九十九里浜へ朝4時半に自宅を出発。6時過ぎに現着、トイレに15分並び、たき火にあたりつつ待ち、6時50分頃、朝焼けの雲に紛れて初日がグズグズと登場。帰宅後お雑煮を食べ、初夢を見るため就寝。夜中に目が覚め録画ビデオ(ベクシル2077日本鎖国)とDVD(マンマ・ミーア)鑑賞。ベクシル2077日本鎖国は録画に失敗していて途中から見る羽目に。そのため内容がイマイチわからない。がとても面白い、よくできている。マンマ・ミーアはうるさすぎ。

2日(土)
今まで使っていたジオの日記ページは2000字以内という制限があり、しかも画像やリンクを入れるとそのタグも字数にカウントされてしまい、もはや使い物にならず。そこで新しいサイトへ引っ越しをするために様々な無料で使えるサイトを比較検討。条件は(1)運営会社の経営が安定していてつぶれそうもないこと(2)日記の文字数制限がないこと(3)画像やリンクが簡単に貼れること(4)目障りな大きな広告(無料なのだから広告が入るのは仕方がない)が入らないこと(5)ミーハーなところ(芸能人ブログとかやっているようなところ)ではなく、軽くてシンプルなところを探した結果、このサイトに仮決定。できれば明日からでもテスト運用を始めたい。ただここのサイト運営会社(1)の条件に合うのかどうか、まったく知り得ない。とかでずっとネット作業をしていて一歩も外出せず、いたって不健康な日。

3日(日)
丸井で豪華福袋をやっていので連れて行けと家族から命令され、その運転手。人の多いところでの買い物は苦手なので別行動し、自分用にロールケーキを買う。う〜んここのところ食っちゃ寝ばかりで間違いなく太りまくりだ。帰宅後、新しい日記用のサイト(ブログ)の設定をあれこれおこない、さっそくテスト運用を開始。まだ使い方がよくわからないが、誰か教えてくれないかな。くたびれて早々に読書し就寝。

4日(月)
初詣に行ってなかったので、朝から江ノ島神社へお参り。神奈川県に25年ほど住民票を置きながら江ノ島へ渡るのは初めて。展望灯台からは残念ながら富士山は拝めず。湘南と言えばシラスなので、しらすかき揚げ丼なるものを食べたらこれがまた悲惨。単なる油かす丼みたいなものが出てきた。お〜い!しらすはどこへいった?状態。同じ値段でも年末に食べたスープカレーのほうが100倍旨い。帰ってから、さて車を洗おうか、それともスタッドレスタイヤの交換に行こうか迷う。と、そこに借りていたDVDを返すのを思い出し、それを返しに出掛ける。ついでに本屋で立ち読みしていたらすっかり日も暮れてしまった。

ああ、1年の計は元旦にあり!とか昔の人は言って、身も心も引き締めるものなのだが、こうして神聖なお正月と長期休暇がダラダラと過ぎてしまった。こんなことじゃ、またリストラされるぞっと、冗談じゃなく、、、(反省)

○お正月休みに予定していて、できたこと
・初日の出遙拝ツアー
・初詣
・日記サイトの引っ越し
・DVDや録画ビデオ(映画やNスペ)の鑑賞

●お正月休みに予定していて、できなかったこと
・洗車&コーティング
・タイヤ交換
・散髪
・家中の大掃除(修繕も含む)
・子供と卓球&ボーリングの試合
・PCの分解掃除
・不要品(HDDとか)のオークション出品

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ビジネスのヒント(自分のメモ) 2010年1月6日 (水)

316

昔はモノの値段が下がってデフレっていいじゃん!って思っていた時期もありましたが、今はひたすらにインフレを待ち望んでいます。

いくら中国製のセーターが安く買えるようになっても、給料やボーナスは大きく下がり、下がることのない住宅ローンや子供の教育費を支払続けなければならない、このデフレ不況は本当に困ったものです。

給料が低いからと言って転職を決意することはもちろん、いま会社が傾きリストラでもされた日には、就職難で次が見つかるとも思えないし、さりとて思い切って独立開業しても成功する確率は極めて低いことはわかっている。手も足も出ない雁字搦め(がんじがらめ)というのはまさに今の状態のことです。

でもぼやいてばかりいても仕方がないので、新しいビジネスをいつも考えています。実現できるかどうかはこの際は関係なしです。ただしお金持ちのセレブ向けのビジネスはライバルが多そうなので、相手にはせず、年収のピラミッドで言えば層の真ん中より下側に向けたビジネスに限定です。しかも思いつくままで、なんの根拠も統一性もありません。


■新車が売れない
 →新車は売れないがレンタカーは大人気
 →さらに運営がうまくいっているかどうかは不明だがカーシェアなども既にビジネス化されている
 →現在のカーシェアよりももっと進んだやり方、便利な方法はないか?
 →新車が一般オークションに出品されている(仕入れて在庫抱えてしまうと四の五の言ってられない?)
 →昨日の日記にも書いたが、やがて1台20万円程度の中国製の格安電動カーが自動車市場を席巻するのだろうか?


■モノが売れない時代でもリサイクルショップや中古品オークションの人気は衰えていない
 →オークション出品代行、梱包・配送代行なんかは需要あり?
 →リサイクル法や環境意識向上の追い風もあり不要品回収業(引き取って金が取れる)
 →リサイクル回収+販売は元手がかからずシステム的におこなえば可能性あり(家電や家財道具のブックオフ)
 →案外同業者の多い都会より、最初は地方の田舎が狙い目かも。集積品の保管場所に苦労しないし


■販売支援のため目新しさを追求するために次々と出てくる家電の新製品
 →旧製品の在庫はどうなっている?
 →旧製品でも食品と違い家電には賞味期限はないので思ったほど安くは仕入れられないかも
 →いずれにしても仕入れには多額の資金が必要なので無理
 →メーカーや販売会社とタイアップしてオークション代行ならば可能性あり?
 →ファッション用品同様にアウトレット市場が形成できるといいかも


■少子化で学校経営がますます厳しくなる
 →有名ブランド大学は相変わらず人気(慶応、早稲田、同志社・・・)
 →ユニークな学部や入学試験で話題性を得るのは苦肉の策
 →徹底的な低コスト化で国公立よりも入学金や授業料が安い私立学校は作れないのか?
 →「安い=学力が低い」では決してない
 →多くの貧しい家の子供にも学問の道を開き社会的な貢献度も高そう
 →そもそもお金持ちの子が安い国公立に行ってそうでない子が私立に行くというのは変
 →いずれにしても学校経営は最初に多額のお金が必要なので無理
 →アイデア(ビジネスモデル)を売れないか?


■超高齢化社会、健康志向ブームなのに関わらず、なぜ病院経営は厳しい?
 →医療保険制度の欠陥?
 →特に経営が厳しい病院は公立や大学病院?
 →開業医はかなり儲かっているらしい。なぜ?
 →医療と経営の分離が必要?
 →医療や福祉においては「金儲け=悪」の印象が強いが、いつ払拭できるか
 →コムスンじゃないが社会(特に無知なメディア)を敵に回すと袋だたきに遭う
 →医療保険、介護保険頼りの経営ではいずれ破綻しそう


■高齢者の独居者が急激に増える
 →既にひとり分の食材の宅配などのサービスあり(経営的にうまくいっているのか不明)
 →大手スーパーも宅配サービスや地域に無料の往復バスを運行したりサービス向上に努めている
 →健康な高齢者は長く住んでいた土地を離れるのは嫌がる
 →高齢者の住む一軒屋数軒をまとめて、高齢者団地の建設(介護、共同食堂付き)のアイデア
 →介護保険制度に頼るビジネスはモデルはダメと認識


■エコブーム便乗
 →現在はお金持ちの趣味みたいなもの(例:ハイブリッド車への買い替え、新築時に太陽光発電)
 →「エコ=我慢を強いる」なのか?
 →年収の下層にとっては興味も意識も意味もないのでは?
 →エコでない車や家電や設備を安く買うチャンスかも(例:中古のアメリカンフルサイズカー)


■CO2排出量の25%削減を目指すとすると、社会ではなにが起きるかを考えよ
 →ゴミ収集は2週間に1回だけとか、スーパーへの買い物に徒歩か自転車なら5%OFFになるとか
 →サマータイム制の導入や、ガスや電気料金の大幅値上げ(使用量削減のため)
 →ガソリンの大幅値上げと高速道路通行料の値上げ=物流コストの大幅アップ
 →国内移動コストは自動車、航空機は高くつき、電車は格安に
 →バス路線の廃止と路面電車の復活(欧州では既に多い)
 →行政サービス(証明書発行、税務申告、届け等、選挙)はすべてネット経由がデフォ
 →地産地消の原則強化、輸入食品の高関税化、食品自給率のアップ
 →燃料高騰によりハウス栽培の凋落(季節のモノを食べる)
 →農業優遇政策、流通改革(トラック輸送から貨物列車輸送へ)、赤字路線への補助や廃止路線の復活
 →宅配便の配達は各拠点までは大型トラック、そこからは電動カーか自転車
 →コンビニの配達回数削減と営業時間制限
 →深夜テレビの中止、飲食店やガソリンスタンドの営業時間制限
 →石油精製、化学工場を含め製造業の海外移転が加速

う〜ん、思いつくまま書いてみたけど、時間さえあればいくらでも出てくるので、なかなか面白い(自己満)またそのうちやろーっと!


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発火する衣料 2010/1/7(木)

317
誰でもこだわりというものは持っていると思います。特にファッション(衣料品)に至っては色やデザイン、価格、ブランドなどにこだわったりしている人も多いのではないかと思います。私の場合、色やデザインはもちろんブランドなんかにはあまり興味はなく(年相応の色やデザインというのはあります)、実は素材には譲れないこだわりがあります。

衣料用として一般的に使われる素材(=生地)には天然繊維と化学繊維があるのは知っての通りですが、天然繊維には毛、麻、絹、綿、羊毛、化学繊維にはナイロン、アクリル、ポリエステルなどがあります。それらの繊維を合成したものや、織り方によってまた名称が変わってきたりします。

昔はパジャマと言えばほとんどネルが使われていました。ネルはフランネルの略称で綿の表面を起毛させたものですから天然繊維です。ところが最近のパジャマやパジャマ代わりに着ることの多いスエットスーツ(トレーナースーツとかジャージの上下とも言います)の多くはポリエステル製です。着心地がよければどちらでもいいという考え方もありますし、ポリエステルのほうがシワになりにくい、汗をかいても、毎日洗濯してもすぐに乾く、耐久性があるということで、利便さを求める場合もあるでしょう。

でも、もし、夜中に火事が起きたとしたら、そしてその炎が寝ている部屋に入ってきたらどうでしょう?そして階段など唯一の逃げ道が炎に包まれていたらどうでしょう?その時ポリエステルのスエットスーツを着て炎の中に突っ込めば、アッと言う間にポリエステルが燃えたり溶け出し、身体中にベッタリと貼り付いてしまうことになるでしょう。無事に炎のトンネルを抜け出せたとしても、着ているものはすべて溶けてなくなり、かろうじて残った綿のパンツ一丁で、全身大やけどで病院へ運び込まれることになります。

同様に自動車に乗るときにやはり化学繊維のアクリルのセーターを着ているとします。自動車にはすぐに発火するガソリンが大量積載され、火花を飛ばすバッテリーや、真っ赤に熱した排気管などが僅かなスペースに詰め込まれて、いつ燃えても不思議ではない乗り物です。軽い追突事故で燃えだしたとか、走行中に突然煙が出てきたという話しは珍しくはありません。また車の原因でなく、乗員のタバコや、エンジンルームに置き忘れたウエス(布)から発火することもありますし、衝突した車から火が出てそれが延焼してくる場合もあります。一度発火すると自動車はとにかくよく燃える素材がいっぱい使われていますので、一気に炎に包まれることになります。アクリルやポリエステルのセーター、ズボンなど着ていたら逃げ出す間もなく一緒に燃えてしまうのは必然のことです。プロのドライバーや整備士は決して好んでそのような化学繊維を着て仕事はしません。

そもそも車になぜそれほど燃えやすい素材が多様されているかというと、もちろん安く作るためとメンテナンスの便利さからです。高級車になればシートなどの表面は天然の皮が使われているものもありますが、一皮むけば格安車と変わらず、プラスティックや化学繊維のオンパレードです。高価な不燃性繊維(グラスファイバー等)や難燃加工された天然繊維などは滅多に使われることはありません。

もちろんウール(毛)やコットン(綿)であれば燃えないというわけではありません。有機物ですから間違いなく燃えます。でも少なくとも石油から作り出された化学繊維よりは燃えにくく、溶けにくいことは容易に想像ができます。化学が進んで、燃えにくいポリエステルやアクリルが既にあるのかも知れませんが、果たしてそれが価格重視の衣料に使われているとも思えません。

年末にやっていた世界ビックリニュースみたいなテレビ番組でも、花嫁が持っていたキャンドルサービス用のライターの火が、風に煽られてウェディングドレスに僅かに触れただけで、ドレスにパッと火が点いてしまい一気に燃え広がり大変なことになっていましたし、火事の現場で近所の人がカメラに収めた中に2階からベランダを伝って逃げ出そうとしている男性のズボンだけがほとんど溶けてなかったシーンも見ました。おそらく綿の下着にはなんら影響はなかったものの、パジャマ代わりのポリのジャージパンツだけが熱で溶けてしまったという気の毒な図でした。

身体を守るためでもある衣料を選ぶ際に、素材を気にしないというのは、あまりにも無頓着すぎるような気がするのです。特に子供の服などを買い与える時は、本当に大事ならば絶対に化学繊維の衣料は選べないはずです。

そのような理由から、いつ火事が起きても不思議ではない密集した木造の家に住み、自動車によく乗る私は、起きてるときも寝るときも、ポリエステルやアクリルがメインの素材の衣料は恐ろしくて決して着ません。安いから、デザインがいいから、便利だからという理由だけで衣料を選ぶのは果たしてどうなのでしょう。

衣料品の低価格競争やユニクロなどの色、デザイン、速乾機能重視のおかげで、手頃な100%ウールのスーツやセーター、綿100%のシャツなどが少なくなってきて困っています。つまり低価格重視なら化学繊維、質重視なら天然繊維という図式になってきて、低価格重視の天然繊維がどんどんと駆逐されてしまっている気がします。

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送料無料の通販ビジネスモデルとは? 2010/1/8(金)

318
信じられないというか、常識をくつがえす流通革命がとうとうやってきたのかな?と思わせる記事がでていました。

アマゾン初!すべての商品が送料無料に(2010年01月08日スポニチ)

アマゾン(Amazon)での買い物の配送料が3月末までの期間限定とはいえすべて無料となりました(Amazonマーケットプレイスなど一部は除外)。今までは1500円以上ならば送料無料でしたので、書籍などもまとめ買いをしたり(11月末まで書籍の配送料無料キャンペーンというがありました)、家電等比較的高価なモノに限定されていましたが、それが数百円の書籍はもちろん物品(安価なプラモデルや文房具など)でも一切送料が無料とは、いったいどのようなビジネスモデルになっているのか驚きです。

愚かなで薄学な私の知識で懸命に考えたその理由とは?

1)本当の意味で流通革命が起きている
2)顧客やアカウントを獲得するためのキャンペーン
3)やけくそ

まず1)ですが、大手通販(ネット通販含む)会社の場合、売買商品からの利益以外にも流通コスト(配送費)からも利益を得ているということはあまり知られていません。どういう事かというと、大手通販会社が商品の発送を依頼する運送会社を決める際、より安価に配送してくれる会社を選びます。でもその安くしてくれる分は購入者の利益になるのではなく、通販会社がせしめていることがあります。つまり通常1個の配送料金が800円のものを通販会社は運送会社に大口客先として特別な契約をして500円に値引をさせます。そして差額300円は通販会社が利益としていただいちゃうわけです。消費者(購入者)は配送料金は会社によって多少の差はあってもだいたい800円ぐらいという認識がありますから、通販会社から送料として800円が請求されても不思議には思いません。(※アマゾンは1500円以下の商品の通常配送料は300円でしたので元々それで利益を得ていたとは思えませんが)

その通販会社にとって美味しいはずの隠された利益をゼロにするということは、間違いなく通販会社の懐を痛めることになります。タダで配送を請け負ってくれるところはさすがにありませんので。商品本体の利益(販売額−仕入れ額+保管料等)もせいぜい10〜25%ってところでしょうから、今まで無料の下限1500円の場合、せいぜい400〜500円の粗利益です。ちょうど大幅値引きされた配送料がギリギリ出るぐらいの設定と考えて間違いないでしょう。でも実際にはAmazonで買い物をする人の購入平均単価はそれよりもずっと高いはずで、1500円以上無料の設定でもトータルすると十分に利益が得られていたということです。

今回送料を一切無料にするにはたぶんAmazonだけではなしえなかったと思われます。つまり、Amazonと運命共同体の運送会社が採算を度外視し、超低価格で配送をおこなうことで、配送の圧倒的なシェアをとり、数の力でコストをさらに下げてしまおうという戦略が見えてきます。1棟のマンション、寒村や離島にある一軒に、1個の荷物を配達するのも3個の荷物を配達するのも、ほぼ同じ労力と時間とコストがかかりますので、戦略としては1個を3個にして配送コストを1/3にしてしまおうという狙いです。

同時に、人余りの現在では、一番手間のかかるラストワンマイル(最寄りの物流基地から玄関までの個別配送)の業務には、パートやアルバイトが安く大量に動員することが可能で、この機を逃さず誰にも真似ができない流通革命を起こそうというストーリーが見られます。日通の宅配事業だったペリカン便を税金や法律により優遇された公営企業日本郵政が買い取り、宅配事業に本格参入してきたことも、運輸業界にとって生死をかけた博打をうつ要因となっているのかも知れません。

2)はわかりやすいのですが、他の通販、例えばテレビショッピングや新聞・雑誌の通販、ネット通販各社からAmazonへの乗り換えお試しサービスという意味合いです。Amazonと正面切って戦えるだけの資本力がある通販会社は多くありません。そして一度アカウント(クレジットカード、配送先の氏名・住所などの登録)を作らせることができれば、次からはごく簡単にオーダーが可能になります。私も数年前に最初は安い中古本を買うためにAmazonにアカウントを作りましたが、その後、書籍、子供のゲーム機、PC用品、家電と次第に高価なモノを購入するようになってきました。まんまとその罠にはまっています。

例えば家電製品の例をとれば、価格COMを見ると、Amazonが最安値とまではいきませんが、
 A)クレジットカードが使え 
 B)翌日配達が可能で 
 C)そこそこ安い(数量限定の特売品以外は家電量販店よりも安いものが多い) 
というのは大きな魅力です。

書籍はもちろん、携帯ゲーム機や一般家電製品などをわざわざ店舗まで行って買う必要はありません。店舗に行く必要があるのは、どうしても説明を聞く必要がある商品や、当日中に欲しいもの(Amazonでも追加料金で当日配達も可能です)、大きさや色など実際にサンプルを見なきゃわからないというものぐらいです。店へ行っても展示品はなく取り寄せになる商品や、知人や友人に見せてもらってよく知っているもの、規格や性能が決まっている商品は通販で十分です。

ただ現状では、ネットにあまり親しみのない人はテレビや新聞・雑誌のテレフォンショッピングで、逆にマニア向けには1円でも安いことに価値を見いだし、店舗も在庫も持たない激安ネット通販店が幅をきかせています。しかしテレビや新聞・雑誌には真似のできない商品ラインナップと、激安通販店には真似ができないクレジットカード利用と配送料無料、さらに実際の購入者の感想や口コミが読めるAmazon通販に、一気に顧客を取り込もうという作戦ではないかと思うわけです。同時に一度獲得した客は、先述した通りとにかく便利なのでその後もずっと継続利用してくれるという考え方もできます。

3)の「やけくそ」はさすがにアメリカの会社だけあってロジカルではないのであり得ませんが、1年で一番家電製品が売れるのは年度末の3月ということですから、それに向けた一時的な顧客誘導策&2)のアカウント新規獲得のためのキャンペーンというのが本当のところでしょう。

3月は入学、入社、異動、引っ越しなど新しい生活に入る人が多く、家電製品や生活用品の調達やプレゼントが活性化する時期です。また多くの企業や公共団体は3月末が決算のため、余った予算や利益があれば、この時期にパソコンや事務機器・用品、備品、消耗品などをまとめ買いしておくということが、日本全国で普通におこなわれます。これらの需要狙いというのは明らかでしょう。

でももし3月以降も継続して「送料すべて無料」が継続されたら、、、これは1)の流通革命となり、凄いことです。しかし流通、運輸業界も黒船来港でたいへんなことになりますね。

#Amazonの回し者ではないのであえてリンクは貼りません

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天然素材でも綿はよく燃えるらしいことがわかった 2010/1/9(土)

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薄学な私の知識と恥をさらしてしまいましたが、誤りは誤りとして訂正です。

発火する衣料 2010/1/7(木) で、ポリエステルやアクリルより綿製の衣服のほうが燃えにくいということを書きましたが、調べるとアクリルやレーヨン、キュプラの化学繊維と天然繊維の綿はいずれも「易燃性」の繊維と言うことで速やかに燃える繊維と同等に位置づけされています。またポリエステルは「易燃性」よりもまだ燃えにくい「可燃性」に位置づけされ、綿のほうが燃えにくいというのは明らかに間違いです。その「可燃性」のポリエステルはウール(毛)や絹の天然繊維同じく炎の広がりはゆるやかで徐々に燃えるとされています。その「可燃性」繊維でポリエステルは溶融しながら燃えるのに対して毛や絹は縮れながら燃える違いだけです。逆に難燃性の繊維とは天然繊維ではなく、改質ポリエステルやアクリル系フェノール繊維などの化学繊維ということです。

ついでに着衣着火で多いのは、炊事中に服に着火するケースと喫煙時に着火するケースがそれぞれ三割を占めるそうです。そこのタバコを吸いつつ毎日炊事もこなしている奥様!危険度2倍ですのでご注意ください!(笑)
その着火ですが、「表面フラッシュ現象」という生地の表面の毛羽に瞬間的に火が走ることがよく起きるそうです。表面に綿やレーヨン等の易燃性繊維に毛羽立ちがあるとそれが起きやすいそうです。

どうもポリエステルやアクリルは熱に弱くて炎にあたるとすぐに溶け出してしまう印象が強いのですが、決して天然素材だからと言っても安心できないということがよくわかりました。

一番いいのは各繊維の防炎加工がされている製品がベターなのですが、されていない製品との価格差が2〜5倍近いことが調査から明らかになっています。

平成20年の調査によると、例えばよくパジャマ代わりに使われるトレーナーは一般製品の場合1,900円(綿80%+ポリエステル20%)に対し、防炎加工されたトレーナー(アクリル系55%+綿45%)は12,600円と7倍近い差があります。ちょっと買いたくても買えない差だと思います。

独立行政法人国民生活センター危険!着衣着火に注意報告書(pdf)

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五月雨をあつめて早し 2010/1/10(日)

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昨日の夜に日本テレビの番組「小中学校教科書クイズ」をチラリと見る機会がありました。

有名な松尾芭蕉の俳句で「五月雨をあつめて早し」の後に続く言葉はなんでしょう?というクイズ問題です。記憶力のかなり落ちてきた私でもかろうじて覚えていた「最上川」が正解ですが、その後中学生の子供に「で、最上川ってどこに流れているの?」と聞かれ、ハタと困ってしまいました。実は有名な最上川がどこに流れているのかまったく知りませんでした。

私は関西出身で学生時代には山陰、北陸、四国、九州を旅行したことがあります。社会人になってからは大阪、名古屋、東京に住み、現在は関東に住んでいますが、仕事での出張で札幌、仙台、広島、静岡へは行ったことがあります。その他社会人になってから、関東近県は概ね行ったことがあります。それで知らないと言うことと、松尾芭蕉の奥の細道を考えると、たぶん東北だろうということが想像できます。しかしその先がわかりません。

東北と言えば山形県、福島県、宮城県、岩手県、秋田県、青森県がありますが、私が行ったことがない県の多くがここに集中しています。東北の中では唯一仙台市(宮城県)だけは何度か行きましたが、駅前のビジネス街だけで青葉城すら見ていなかったりします。

最上川と言えば一級河川で日本でも代表する河川であることは間違いないでしょう。また昨年の大河ドラマの主人公だった直江兼続とも縁のある土地でもあり最上川の治水をおこなったという記録もあるそうです。また旧海軍には最上という重巡洋艦があったことも知っています。しかし最上川は、、、

やっぱり一度も行ったことのない土地というのは知らないものです。正解は「山形県米沢市から新庄市を通って酒田市へ流れ日本海へ注いでいる」なのですが、地元の人からは「無知!」と罵られそうです。

反省を込めて今年は今まで一度も行ったことのない、山形県へ旅をしたいと思います。できれば他の東北地方も巡りたいですが、不況のため給料も減っていますので、まずは山形だけに絞っておきます。しかもスキーはやらないので、行くとしたら夏とか秋頃になると思います。

それにしても米が旨いというのは知っているものの、観光(見ておくべき景色や史跡等)はなにがあるのでしょうかね?


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媚薬ではなく鼻炎薬 2010/1/11(月)

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お正月早々の話題でもないのですが、もうだいぶんと昔から慢性鼻炎で悩まされています。この慢性鼻炎というのは、風邪をひいていなくても日に何度も突然片方の鼻が詰まる病気ですが、私の場合は1日に6〜7回は鼻づまりが起きて息苦しくなります。

※先に書いておきますが、下記の薬については私個人の感想ですので、個人差や症状によってはまったく違った結果になる可能性もありますので使用・服用は自己責任でお願いします

鼻が詰まると集中力がなくなりますし、就寝中なら口で息をすることになり大きないびきをかくことになります。また夜中に息苦しくて目を覚ますこともあり、熟睡できないこともよくあります。もう何十年と付き合ってきていますので慣れるかというと、全然慣れません。20年ぐらい前になんとかしたくて一度耳鼻咽喉科へ行き、先生に言われて週2回3ヶ月ほど通院したことがありましたが、全然効果がありませんでした。

そして10年ぐらい前に天下の慈恵医大病院で喉にできたポリープ除去をおこなったとき、たまたま同じ診察室にいた他の患者さんと医者との話が聞こえてきました。

患者「鼻づまりしてつらいのですが」
医者「検査してみないとなんとも言えませんが治すのは難しいんですよ」
患者「手術してよく通るようにしてもらえませんか?」
医者「手術って簡単に言うけど、骨を削ったりするので3ヶ月ぐらい入院できますか?」
患者「えぇ!そんなにかかるんですか?」
医者「そうですよ、安易に考えちゃいけません」
患者「・・・」

というようなことがあり、慢性鼻炎を簡単に治す方法はないんだなぁって、もう医者に頼るのはあきらめました。それにしてもこの応対していた医者、面倒くさそうに応対していたのが気に入りません。たかが鼻炎の手術で入院3ヶ月とは思えませんけど、「最悪の場合」が抜けているのではないのかな?と思ったりします。それにしても、医者に頼ろうとするのはもうどうしようもなくすがる思いで来ているはずなのに、この医者は本当に苦しんでいる人の気持ちが全然わかっていません。

そのようなこともあり、鼻づまり用の薬でナザール(NAZAL)という佐藤(サトウ)製薬の薬がもう10年以上、手放せなくなっています。この薬は劇的な効果があります。スプレータイプで詰まった鼻にシュッと入れて詰まっていない側の鼻を押さえて奥まで吸い込むと、あっという間に詰まっていた鼻がスースーと通るようになります。もう麻薬のようなもので一度使うと手放せなくなります。

このナザール「スプレー」は下記の成分でなりたっています。

 ・ナファゾリン塩酸塩(血管収縮剤で滞留時間が長いため依存性が非常に強く、刺激もあるため大量に投与してはならない。また長期連用は避ける)
 ・クロルフェニラミンマレイン酸塩(アレルギーをおさえる)
 ・ベンザルコニウム塩化物(殺菌・消毒)

注意書として「3時間以上置いて使用すること」とあるように連続しては使えません。また治癒させる薬ではなく一時的に改善させるものですから、持続効果もせいぜい1〜2時間ぐらいです。

一生このナザールを手元に置いておかなければならないなと思っていましたが、今回最近新聞やテレビ広告で派手に宣伝を始めた小林製薬の「チクナイン」という漢方の飲み薬を初めて試してみました。朝と晩の2回服用しますが、1週間分(14包)で2000円と結構高価な薬です。



実際に服用してみたところ、今までは1日に4〜5回は鼻づまりでナザールにお世話になっていたのですが、ほとんど使用しなくてもよくなりました。嘘みたいな話しで自分でもまだ信じられなくてナザールはいつも手元に置いていますが、使っても1日1回(服用後5〜6時間以上経つと鼻づまりが起きるときがある)ぐらいで、夜中に息苦しくて目を覚ますということがなくなりました。

にがい漢方薬ですから毎日飲むのもつらいのと、高価すぎて長くは続けられないと思いますが、ナザールでの対処療法以外の方法があったんだなぁとあらためて驚きです。

もちろん慢性鼻炎を治すには、医師の処方による抗生物質投与やレーザー手術という方法もありますが、まだどれも完全に治癒できるというものではなさそうです。であれば、比較的副作用の少ないとされるこういった漢方薬がいいのかなぁと思っています。これも体質改善を目指していくもので、治癒するというものではなさそうですが。

ちなみにチクナインの成分は辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)エキス粉末というものです。いくつかのメーカーから販売されていますが、市販薬の値段は似たり寄ったりです。比較的安そうなのは一元製薬のノンパースD錠ですが、薬局では見かけないので、通販で購入してみようかなと思っています。また辛夷清肺湯は処方薬として認可されていますので、漢方に詳しい耳鼻咽喉科であれば処方してくれるのかも知れませんね。

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人気企業ランキングとブラック企業について 2010/1/13(水)

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大学生が選んだ就職先人気ランキング2010がダイヤモンド・ビッグ&リード社から発表がありました。

文系男子
1位 三菱商事
2位 三菱東京UFJ銀行
3位 三井物産
4位 三井住友銀行
5位 東京海上日動火災保険

文系女子
1位 東京海上日動火災保険
2位 三菱東京UFJ銀行
3位 ベネッセコーポレーション
4位 三井住友銀行
5位 ジェイティービー(JTB)グループ

「超氷河期」のこの時期、傾向としては当然の結果ですが、大手安定志向が強くなります。こういうときは私なら穴狙いで、将来性を見込んで「社員がまだ10数名のベンチャー企業!」と言いたいところですが、やはり親としては子供には、まず教育・研修がしっかりした大手企業に入ってもらいたいと思ってしまいますので、仕方がないのかも知れませんね。

しかし10数年も前から多くの経済評論家は「総合商社の役目は終わった」「商社の落日」と言ってきてもう久しいのですが、相変わらず商社人気は抜群です。ただし商社のイメージは20年前と大きく変わっていることも確かです。

私が就職活動をした30年前も商社と銀行、損保は大人気でしたが、商社のイメージというと海外勤務でインスタントラーメンから戦闘機までなんでも取引をおこない、特に燃料や食糧については日本の生命線でもあり商社なくして日本経済は成り立たないと言われていました。また特に後進国での商売では賄賂や色仕掛けなんでもありで、日本の商社同士表向きは仲良く足並み揃えながらも裏では熾烈な競争をしていた、なんて小説でしか知り得ませんがそんな感じでした。

しかし最近の商社のイメージはと言うと国内のコンビニや居酒屋のチェーン展開だったり、映画、アニメ、ネットなどのコンテンツ制作であったり、体育会系から文系に変身してしまったような気がします。つまりは頭を使って儲けられることはなんでもありという感じでしょう。

いつもは上位の常連なのに、今年は入っていないというのが、日本航空、全日空、電通、テレビ各局、リクルートと言ったところでしょうか。航空会社はわかりますが、電通、リクルートも大会社であることには間違いがないものの、この厳しい経済環境下で将来を不安視されているのかなと思います。確かに電通の主力事業であったテレビ広告は壊滅的な状況ですし、リクルートの人材事業も散々な状況です。

テレビ局と同様、新聞社や大手出版社もマスコミ人気で常に学生の人気企業ですが、今年はさてどうなのでしょうか。相変わらず競争率は高そうなので、名前を書いたら入れちゃったということにはならないと思いますが、いつ債務超過に陥っても不思議ではなく、つぶれても日本航空や銀行と違って一般の人は誰も困らないテレビ局や新聞社のこれからの20年、30年を背負って立とうという意気込みは大いに買いたいものです。

でも採用する側が、相変わらず指定大学や政治家、大口スポンサーの縁故などに頼り、「楽して稼げる」と思ってやってくる創造力やバイタリティのないお坊ちゃんお嬢ちゃんばかりを採用し続けていると先はもうないでしょう。いまテレビ局や巨大新聞社に本当に必要なのは「給料はどうでもいいから好きなことをやらせてくれ!」ぐらいな、やんちゃでベンチャー精神溢れる学生を学歴や親の職業一切関係なしで採用できるかどうかです。

いずれにしても、片方で「公務員改革だ!」、「公務員の大幅削減を!」と言っておきながら、公務員になりたいという学生が大幅に増えるのは間違いなさそうです。

さて、ついでと言ってはなんですが、最近映画も作られた「ブラック企業」について少し思うところを。

「ブラック企業ランキング」というのは正式には公表されていませんが、検索すればいくらでもそのキーワードで出てきます。つまり本人のせいでクビになったとしても、その企業や上司の悪口をオープンに書けば、それがブラック企業と言うことになってしまいますので、まったく信用がおけません。実際には入社してしばらくしないとその会社が自分にとってホワイトなのかブラックなのかはたまたクリアなのかはわからないということです。

しかし間違いなくブラック企業は多く存在しています。なにがブラックかというと、それぞれ勤める際に求める価値が違いますので、これまた難しいのですが、大きく分けると

 1)入社前の説明と入社後で労働条件が大きく違う(変わる)
 2)法に触れるような(あるいは法スレスレの)仕事をさせられる
 3)毎月、入社する人と、退職する人が複数いて、それがずっと繰り返される
 4)体力的、精神的につらい仕事ばかりやらされる(つらいというのは個人差があるので決めつけられませんが)
 5)経営者や古参社員の性格が悪くイジメやセクハラ、パワハラが蔓延している
 6)労働条件や労働環境が法律や一般常識を超越している
 7)特定の人だけが優遇され公平さや納得感がない(どこにでも不公平や差別は存在するのだが)
 8)経営者や上司が無能でその責任をかぶせられる
 9)尊敬できる人が上司にも同僚にもいない

などでしょうか。
しかし現実問題としては、この不景気な環境でなかなか退職ができない事情というのもあります。一度やめてしまうと次を探し、何度も面接をし、何人かのライバルを蹴落とし、入社して数ヶ月の試用期間を乗り越え、新参者としてこき使われるということを覚悟しなければなりません。

景気の良かった時代は、引き抜きなんてことがよくあり、頼むからうちに来てくれなんて話しもありましたが、今はそういう話しはまず聞かなくなりました。ホンの数年のあいだに180度変わってしまう世の中というのもまた凄いものですね。

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」という長いタイトルの映画は「電車男」みたく2chの書き込みから映画化されたのですが、小池徹平主演で昨年終盤に上映され、知らない間に終わっていました。まぁ映画(=エンタテーメント)ですから大げさにおもしろおかしくディフォルメされているのでしょうけど、事実は小説より奇なりともいいますから、現実はもっと凄まじいことが起きていることを私は知っています。


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リストラ仕掛け人 vs 転職コンサルタント 2010/1/14(木)

リストラ仕掛け人が主人公のドラマ「君たちに明日はない」が1月16日から天下のNHKで始まります。このドラマの原作は「ワイルド・ソウル」で大ヒットを飛ばした垣根涼介氏の小説で、私も文庫になってすぐに読みました。ただそこそこエンタメとしては面白かったものの、印象が薄いんですよね。たぶんあまりにも現実離れしていて、仮想の世界の話しという印象があったからなのか、リストラをテーマに茶化したことに対する感情的なものなのかわかりません。もちろんリアル過ぎると今度は身につまされて怖くて見ちゃいられなくなりますからドラマ化は難しいだろうと思っていただけに、意外な感じです。

主人公役は坂口憲二で、彼のいつも大口開けて笑っているイメージの明るくさわやかなキャラクターと小説の中の主人公ではちょと差があり過ぎかなと思いますが、逆に彼のスマートさと、バラエティにも似合うコミカルなところも持ち合わせるスタイルは、国民から強制的にお金を集めて番組を作っている公共放送として、不況で苦しむ多くの国民を敵に回したくない思いに一役買っているのかも知れません。

放映は1月16日からNHK総合テレビで毎週土曜日午後9時、BS-hiでは同日午後6時放送予定で全6回だそうです。土曜日の夜ですから一般のビジネスマンも見ることができますね。

一方、その二日前、というか今日もう過ぎてしまいましたが、1月14日(木)からは転職コンサルタント(会社によってキャリアコンサルタント、キャリアアドバイザーなどとも言う)が主人公のドラマがテレビ朝日で始まります。

タイトルは「エンゼルバンク」で人材紹介会社(=転職先紹介会社)で、転職希望者に転職のアドアイスをおこなったり、転職先を紹介したりする転職コンサルタント役に主役の長谷川京子が扮します。元々は紹介会社最大手のリクルートエージェントとのタイアップ漫画(広告の発展系)「エンゼルバンク ドラゴン桜外伝」が原作とのことです。さすがに私は読んでいません。

元々テレビ局や新聞社などメディアは、広告とコンテンツ(番組や記事)との境界線が厳しく引かれ、制限されているのですが、広告から発展した原作がゴールデンタイムのドラマになるというのは、民放テレビ局も視聴率さえ取れてスポンサーがつくのであれば四の五の言ってられないという状況にあることがよくわかります。

それにしてもリクルートエージェントは一気にその知名度や業務内容を一般大衆に認知され、莫大な広告効果をもたらすことになります。おそらくこの不況で業績はかなり落ち込んでいるでしょうが、それを補うばかりか、景気が戻ったあとにとてつもなく大きな財産(知名度など)として恩恵を受けることになります。ホンの2年ぐらい前までは人材紹介会社のツートップと言われていたもう片一方のインテリジェンスは、オーナー社長の都合もありUSENの完全子会社となり、大幅な人員がUSENへ異動(出向?)したり、上場も廃止となったのに比べると、そこで働く社員にとっては天国と地獄の差があるように思えます。

放映は1月14日からテレビ朝日で毎週木曜日午後9時からだそうです。

以前には「派遣の品格」というテレビドラマが大ヒットしましたが(一度も見ていませんが)、リストラや転職活動がテーマになるというのはこれも時代なのでしょう。


   


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1月上旬の読書 2010/1/16(土)

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NEXT―ネクスト (ハヤカワ文庫NV) マイクル・クライトン(上)(下)
ジュラシック・パーク」「タイムライン」「ER 緊急救命室」など主に科学やバイオ、医療関係で大ヒットを飛ばしてきたマイクル・クライトン(Michael John Crichton)の生前に出版された最後の作品と言う紹介がされている小説です。なぜこのようなまどろっこしい言い方をするのかと言うと、死後に彼のパソコンからほぼ完成された新作小説が見つかったので、遺作というのはそちらになるとのことです。

最近では「恐怖の存在」など巨大独占企業や過激化する環境保護団体等を非難し敵に回す小説が多かったため、2008年に66歳で突然死亡が伝えられたときは「陰謀説」「暗殺説」が噂されたこともあるようです。アメリカ社会ではなにがあっても不思議ではありませんので、事実はわかりませんが、公式にはガンで死亡と発表されています。

「NEXT―ネクスト」は人間を含む動物の遺伝子操作による倫理的な問題やそれに関しての法律の遅れ、遺伝子特許の弊害、大学などの研究機関と学者が利益追求主義に走る現実、そして遺伝子操作や実験の規制がないに等しいアジア諸国の問題などにスポットライトをあて、現実で起きている出来事とSFが入り交じったなかなかショッキングな小説です。

米や大豆、野菜などの植物、それに家畜にも遺伝子操作がおこなわれているのは誰もが知っていることですが、他の動物に人間の遺伝子を組み込むことや、人間の遺伝子操作をおこなうことはすでにタブーではなくなってきているようです。確かに遺伝子治療で今まで不治の病だった病気を治したり、やがて発症するであろう難病を事前に取り去ってしまうことなど期待されている面はあります。そういった表向きの大義名分を掲げ、止めどもなく暴走していく可能性のある科学者や、それで得られる利益を独り占めしたいバイオベンチャー、巨大製薬会社、そしてもっとやっかいな国家による法律や宗教観などの違いに対し、果たして歯止めがかけられるのか?という問題提起をエンタテーメント小説としています。

1990年代前半までは、映画化された「大列車強盗」「失われた黄金都市」「ジュラシックパーク」のようなエンターテインメント中心のものから、この小説もそうですが、1990年代後半以降は「エアフレーム―機体 」や「恐怖の存在」など、世間ではあまり知られてはいなかったり、誤解されている社会問題を鋭く突くというものが増えてきます。

しかしその意欲と裏腹に、人間の尊厳や特に欧米では神の領域に関わる深刻な問題を「きっと映画化もされるので、無理矢理にエンターテインメント化してみました」というストーリーがうまくマッチしていないようにも思えます。いっそ、ドキュメントでもよかったのではないかと思いますが、小説だから名誉毀損にはならずに許されるという部分もかなりあると想像されます。またドキュメントと小説では読者の桁が全然違ったものになってしまうのでしょう。


偽善エネルギー (幻冬舎新書) 武田 邦彦
偽善エコロジー」の著者が同じ土俵(柳の下のドジョウ)での書き下ろしの新書です。「偽善エコロジー」でもいろいろと新しい発見があり勉強になりましたが、今度は著者の専門分野でもあるエネルギー問題ですので、ややエリート意識が出て独特の独断専行的な書き方には嫌味も感じるのですが、書いてある内容はとてもためになります。

まず現在のエネルギーの主力である石油ですが、過去何十年も前から「あと30年で石油はなくなる」と言われ続けてきたその理由が明確に書かれており、実際に底をつくのはいつ頃かという推測も科学的におこなわれています(推測部分が多いのは仕方がありません)。そしてその石油に変わる代替え燃料として、天然ガスや石炭、太陽光、風力などのエネルギーの可能性について検証されてます。また「電気自動車は本当にCo2を出さないのか?」「日本にとっては地球温暖化するほうが良い」「温暖化しても海面上昇にはならない」などの科学者である著者の理論が展開されます。

日本は世界で唯一実験以外で原子爆弾の洗礼を受けた国として「原子力アレルギー」が特に強く、やむを得ないことではありますが、「原子力」と名が付けばイコール危険・反対という条件反射を持っています。そういう状況なので、政府も電力会社もそういう民意やマスコミを刺激しないよう、できるだけ「原子力」の情報はタブー化し、オープンにはせず、情報公開もせず、ひた隠しにするという体質が出来上がっています。これからのエネルギー政策には欠かせない日本の原子力政策について、著者は政府の原子力問題委員会メンバーでもありながらそこに一番の問題があると指摘しています。

個人的にはまだまったく生産の目処が立っていないものの、日本近海に大量に埋蔵されているメタンハイドレートの事も少しは触れてもらいたかったなと。もしこの深海にある「燃える氷」を数十年後にでも採算の取れるエネルギーとして開発することが技術的、商業的にできれば、一躍日本は世界有数のエネルギー資源大国になる可能性があります。(関連リンク「燃える氷 」高任和夫著)


約束の河 (中公文庫) 堂場 瞬一
警察小説で有名なベストセラー作家、堂場瞬一の小説です。この小説「約束の河」の主人公は、子供の時に友達に命を救われた恩義を持ち続け、その助けてくれた友達がその際に右腕をなくしてしまったという後ろめたい気持ちや事件のトラウマが消えぬまま大人になり、しかも親の法律事務所を継ぐために司法試験を受け続けたが落ち続け、ドラッグにおぼれてしまう情けない男性で、暗く重苦しい話しが延々と続きます。読んでいるとどんどん落ち込んでいきますから、精神状態のいいときに読むことをお勧めします。この著者の作品には割と共通していますが、最後は拍子抜けするぐらいに淡泊に終わります(盛り上がりに欠けるとも言います)。

子供の頃の悲惨な経験とその記憶を引きずって大人になってもトラウマが消えず、犯罪に巻き込まれたり、ドラッグにおぼれたり、自らが精神に異常をきたしたりしていくというストーリーは世界中、特にアメリカの現代小説に多くみられます。こういうところまでアメリカナイズされなくてもと思うのですが、やはりこれも日本でも起きうる(既に起きている)社会問題なのでしょう。

しかしどうして小説と言ったら「死」ばかりがストーリーのメインとして登場するのでしょうか?「死」が平凡な生活にはない非凡なショッキングな出来事だということは理解できます。でも「死」以外のテーマで優れたドラマを作り出せる作家というのは残念ながら極めて少ないような気がします。通常割と身近で起きる死は多くても年に1人か2人でそれも天寿を全うしたりそれに近い死が普通です。小説のように主人公の周りで次々と犯罪の匂いがする死が発生することはまずあり得ません。無理にストーリーを作るには殺してしまうのが一番お手軽なのでというわざとらしさを感じるのです。

この「約束の河」には、発生した時期はバラバラですが、主人公の両親、友人(2名)、友人の両親、友人の妹に「死」がこれでもかとばかりに登場してきます。小説とはいえ安易に人を殺しすぎです。決して80歳で天寿を全うしたという死ではなく、いずれも若くしての事故、病死、自殺、殺人です。不慮の「死」が一度も出てこない読み応えのある本格的なミステリー小説というのは存在しないものなのでしょうか。


   


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元気な高齢者はいつまでも働くべきなのか 2010/1/18(月)

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野村克也元楽天監督があちこち引っ張りだこです。すでに74歳、普通のサラリーマンならとっくに引退し、年寄りの多い国会議員ですら政党によりますが公認が得られなくなる年齢です。元気なお年寄りを見るのは決して嫌いではありませんし、特に野村元監督の舌鋒は聞いていても楽しく共感を覚えたりして悪くないと思っています。パリーグファンの私としては実はノムさん大好きでした。

しかしあえて言わせていただくならば、もういい加減に静かに表舞台から去って隠居してくださいと願っています。

様々な名選手を発掘したり、不調の選手を蘇らせたりする手腕は認めますし、周りの人に好かれる人柄や気を遣うことも知っています。しかし最下位の楽天を4年で2位まで引き上げたという手腕については、南海、ヤクルト、阪神など20年以上も監督、コーチを経験してきたベテラン監督なら、特に賞賛に値するとは思いませんし、それをもって契約延長しない楽天球団の無礼ともまったく思いません。

昨年のシーズンオフに当初の契約通りに勇退が決まっていたにも関わらず「2位になった功績を評価してもう少しやらせてくれるものと思っていた」旨の発言を聞いてからは、ああ、この人もただの欲ボケ爺さんだったんだなぁって思ってしまいました。そしてこの愚痴をどこへ行っても言い続けるのは、(先日大相撲中継にもゲストで登場してこれを愚痴ってました)それを言わせようとするマスコミにも責任はありますが、よくある同じ事を繰り返すばかりの健忘症に罹った老人じゃないかと思ってしまいます。

本当ならば3年契約が終わり、さらに1年延長されたおかげで2位という成績を残せたわけで、球団やオーナーに感謝をして、後進に道を譲り勇退するべきなのではと思います。後進が育たず(育てず)、結局他球団から次期監督を引っ張ってくるしかなかった球団としては、残ってもらっても辞めてもらっても愚痴られる困ったワガママな老人だったでしょう。

ようやく政治の世界では70代の老人が主役の時代から少し若返り始めましたが、少し前までは60歳と言えばまだ若手と言われるぐらいでまったく異常な世界でした。大手企業にもこういった70、80歳まだまだ元気という経営者が結構居座っていて幅をきかせています。このように政治やビジネスの世界でも老人が自分の実力を過信し「若い者には負けない」「後進が育っていない」「自分が一番わかっている」と勝手に理屈を付けて居座っていることが、現在の日本の構造不況の原因になっているという人もいます。

つまり世界一の貯蓄率を誇る日本の老人が、お金を使わないので、一向に内需は拡大せず、若い人の芽を摘み、雇用を狭め、さらにはお金持ちの老人に対して厚く社会保障が約束されているという大いなる矛盾を抱えているからです。

現在働いているサラリーマンの年金受給年齢は徐々に引き上げられていきますが、現在既にもらっている老人の多くは高度成長期に働き、退職金もたっぷりもらい、悠々自適の生活を送っている人がかなり多いはずです。そうでなければ60歳以上の世帯平均貯蓄額が2000万円を超えているなんて統計が出てくるはずがありません。それらの老人に毎月巨額の年金の原資(社会保険料や所得税などの税金)を支払っているのは、現在、住宅ローンや子供教育費などを抱えて、貯金をする余裕はまったくなく、厳しい生活を送っている世代や、働き口がなく、フリーターや派遣で働かざるを得ない人達なのです。

泥棒に追い銭はちょっと言い過ぎですが、社会保障(福祉、年金、医療保険、介護保険等)を厚くして老人達にお金を配ったり老人医療費を格安にしても、老人は住宅ローンはなく、子供の教育費もかからない、また家族でレジャーへ出掛ける活発さも理由もない、と大きなお金を使う必要も機会もありません。公共交通費に至っては都市によりますが老人パスで無料だったりします。なので、そういう人達を優遇すればするだけお金は死に金となり、蓄えたお金はおそらく死ぬまで表には出てきません。

いっそ、相続税や譲渡税を90%かけるとか(1億円の遺産を相続すると9000万円が税金で持っていかれる)とすると、銀行や郵貯などに眠るお金がもう少し活発に消費や投資へ回ると思いますので、そういう極端な政策でも採らない限り、ため込んだ老人達の貯金は出てきそうもありません。

野村元監督が「もうお金は十分あるので、無報酬でいいからあと1年監督やらせて」と頼めば、資金力のない楽天球団としてはOKしていたかもしれません。でもあと1年と決まっている監督の元で働く選手やコーチのモチベーションはさっぱり上がらないでしょうね。そもそも年俸がチームの人気選手よりも高額な雇われ監督の言いなりになって雇い続けるほどビジネスの社会は甘くありません。

いずれにしても、野村元監督はこれからは解説者やセミナー講師として引っ張りだこで、監督時代よりお金儲けはできるでしょうが、現役を引退して仕事探しでたいへんな数多くの元選手のためにも、もうそろそろテレビなどマスコミから引退してもいいのではないでしょうか。

※ここで引退や補助金の削減のターゲットにしている高齢者とはたっぷり預貯金など資産を持っている老人が対象です。貯金もなく年金だけが頼りの高齢者をさらにいじめようとする政策はきっぱり反対です。ただ貯金を持っているかどうかは一般人なら調べられないので、相続税や贈与税を強化するのが手っ取り早いのではという結論です

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年越し派遣村と就業支援 2010/1/20(水)

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お正月の恒例になりつつある年越し派遣村ですが、就職支援金の持ち逃げ者が続出したことで、問題になっています。そもそもの話しで恐縮なのですが、派遣村に本当の意味で派遣切りに遭い、年末近くに派遣会社の寮を追い出され、住み処をなくした人というのはどのぐらいいらっしゃるのでしょうか?おそらく半数、いや30%もいないのではないかと思われます。根拠はなくあくまで推定ですが。

つまり推定通りであれば派遣村とは「労働者派遣=悪」というイメージを国民に植え付ける目的で派遣反対派が名付けたものと考えていいと思います。正式に付けるなら「ホームレス年末年始避難所」ではないでしょうか。

この派遣村については、行政側、ホームレス側、マスコミ、支援団体等からそれぞれに様々なことを言っていますが、すべてになんらかのバイアスがかかっていると思わざるを得ませんので、いったい何が本当のことかさっぱりわかりません。ただ就職活動や公的な福祉活動が完全に停止してしまう年末年始のこの時期に、ホームレスの人達が暖かな食事と暖かな布団で過ごせるということは、人道的に言えばいいことに違いありません。そしてそこに入居できる人を厳しく制限することは平等とは言えず、結果的に希望者はすべて受け入れざるを得ないということになります(入居するには職安に登録するなど簡単な条件等はあります)。

しかし一般論からすると、ホームレスの人を正規に雇おうという企業や公共団体はまずありません。正規というのは一時的なアルバイトやパート、日雇い労働、季節労働を除いた正社員、長期の契約社員という意味です。つまりホームレスになるということは、その時点で本人の意志はともかく現実的に正規な就業をあきらめてしまったということです。1960年代のように集団就職や出稼ぎ労働者の需要が高かった時代は、住み込みで働いたり、寮や社宅が完備されている職場も多かったようですが、それも時代が変わり、労働者が溢れてしまい、そこまでお金をかけて労働者を集める必要がなくなっています。

そういうホームレスの人達を集めて就労相談をおこなったり、仕事の紹介をしても非常に効率が悪い(決定しない)ことになります。本気で就職を探すなら、まず例え四畳半の部屋でもいいので、住民票をおく住まいを決めなければなりません。しかし無職の人に貸してくれるアパートはありませんし、保証人の問題や敷金(保証金)などでつまづく人も多いのではと思います。国や自治体が支援をするならまずそこからだと思います。そういう手を打ってもなお、好んでインターネットカフェや公園で寝起きすることが自由でいいという人には正規な就労の意識はないと判断せざるを得ません。あとは、健康上の理由で、毎日は働けない、職場や仕事内容を選ばざるを得ないというハンデを背負った人達に、どのようにサポートするかを考えればいいのです。

派遣村のようなところには、正規就労を本気で目指している人達もいれば、正規就業する気はなく、一時しのぎのためや支援金目当ての人達が当然混ざってくるでしょう。性善説をとり、本当は就労意欲のない人にまで、同じように支援金をばらまくと結局はこういう結果となり、真面目に就職を探している人や、申告している人達が同じように見られてバカを見ることになってしまいます。それが一番気の毒でもあり、悔しく思うところです。

ただ、繰り返しになりますが、自宅通勤の若い大卒予定者ですらなかなか正規就労先が決まらない現状の環境下で、ホームレス状態で仕事(正規就労)を探そうなんていうのは正気の沙汰ではありません。ホームレス支援と就労支援とはまったく別のことではないかと思うのです。また法律で日雇い派遣を禁止するのは構いませんが、それによって現状よりさらに多くのホームレスや失業者が出てくることをどうするのか考えておく必要があります。

そこで私の考えたホームレス&就業支援対策

ホームレス支援策1:ホームレスの希望者が住居に長期に住めるよう公営住宅や借り上げ民間住宅を安価に提供

就業支援策1:ホームレスで住居への入居を希望しない人には正規就労以外の(日雇い、アルバイト、季節労働)を職安が率先して紹介する(正規就労を望まない人向けと日雇い派遣禁止であふれ出る失業者の救済)
就業支援策2:少なくなったとはいえ各種公共事業の入札業者には支援策1の就労希望者の採用を義務づける(天下りをひとりやめれば一般職で2〜3名は雇えます)
就業支援策3:支援策1の就労希望者を人材紹介会社が就労先を決めた場合は、追加して紹介手数料の50%を職安から支払われる(紹介会社は通常の手数料100%+50%で計150%の収入になり積極的に対応する)

その他:職安のやる気のない職員全員を民間の派遣会社や紹介会社の最前線へ1〜2年間出向させる。また逆に派遣会社、紹介会社から営業パーソンやキャリアコンサルタント等の出向を受け入れる(双方緊張感があり刺激になりまた互いの業務をよく知ることで積極的な就職(派遣)支援に結びつく)

さてどうでしょう?

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さらばスペンサー!さらばロバート・B・パーカー 2010/1/22(金)

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毎日新聞 2010年1月21日
訃報:R・B・パーカーさん77歳=米ハードボイルド作家
19日のAP通信などによると、米マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で18日死去。死因は不明。
32年同州生まれ。ノースイースタン大などで教えるかたわら、73年に私立探偵「スペンサー」を主人公とする「ゴッドウルフの行方」でデビュー。76年発表の「約束の地」で米国推理作家クラブ最優秀長編賞を受賞した。テレビドラマ化もされた「スペンサー」シリーズが人気を博し、ハードボイルド作家としての地位を確立した。(共同)
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男のロマンを感じさせてくれるたいへん好きな作家でした。ベタな言い方をすれば、ハードボイルドの代名詞ともなった私立探偵フィリップ・マーローで超有名なレイモンド・チャンドラーの魂を引き継いだ作家でもありました。死因は不明とのことですが、年齢的に言えば、アメリカ人の平均寿命は超えているので、特に驚きはしませんが、まだまだ読みたかったので残念なことです。

好きになった作家の本は基本的には片っ端からすべて読むのが自分の修正なのですが、この作家はとにかく多作な作家で、スペンサーシリーズだけでも37冊もあります。その他、ジェッシィ・ストーンシリーズ、サニー・ランドルシリーズ、エヴェレット・ヒッチ シリーズがあり現在出版されているものだけでも50冊以上あるのではないでしょうか(ただ大型書店でもその半分も置いてありません)。なので、とても全部は買い揃えていません。

20年ほど前から少しずつつまみ食い的に読み進め、今までに約30冊ぐらいは読んだでしょうか。ということはまだこれから彼の作品を20冊ぐらいは読めるということですね。ちょっと安心しました。

ハードボイルド小説のお気に入りについて以前日記に書いたことがあります。その中の海外の作家で現役のローレンス・ブロック、マイクル・コナリー、フレデリック・フォーサイスに頑張ってもらわなければいけません。

自分へのメモとして読んだロバート・B・パーカーの小説を書いておきます(今までに4冊ダブって購入しました)。いずれも面白かったです。書店には比較的新しい2〜3種類しか置いていないので、私は買うときは丸善や紀伊国屋の本店へわざわざ出掛けました。今はAmazonでほとんど揃っているので便利になりました。しかしさすがのAmazonでも本の表紙の画像がなかったりします。画像がないものはテキストリンクだけ貼っておきます。



儀式 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
キャッツキルの鷲 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
虚空―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
残酷な土地 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
誘拐 (ハヤカワミテリ文庫―スペンサー・シリーズ)

                                           
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スペンサーシリーズの読み方(初級者編)

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故ロバート・ブラウン・パーカー(Robert Brown Parker)の代表作スペンサーシリーズは基本的にどの物語から読んでも面白く読めますが、やはりその周辺事情を知っておく方がより楽しめます。

ゴッドウルフの行方(1973年)はシリーズ最初の作品でマニアの中でも評価は高くお勧めの一品です。スペンサーも元警官ですが、この時から探偵小説には欠かせない殺人課の刑事マーティン・クワークとフランク・ベルソンが登場し、その後もスペンサーの良き理解者、協力者としてずっと縁があります。

誘拐(1974)ではスペンサーの恋人スーザン・シルヴァマンが登場します。スーザンとの絡みはその後ずっと続きますので押さえておくべきでしょう。

スペンサーが活躍するボストンはもちろんレッドソックスの本拠地。パーカーもレッドソックスファンらしくメジャーの話題も時々出てきます。3作目の失投(1975年)はそのレッドソックス球団が舞台です。

約束の地(1976年)はアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞し、名実とも評価が高まってきました。この後ほとんどのシリーズに登場する無茶苦茶強くてしかも理知的な黒人の相棒ホークが初登場です。

ユダの山羊(1978年)はヨーロッパが舞台です。依頼人の妻を死に追いやったテロリスト達を追いかけてイギリス、デンマーク、オランダなどを転々とします。相棒ホークも大活躍です。

レイチェル・ウォレスを捜せ(1980年)はシリーズの中でも私のベスト3に入るお気に入りです。レスビアンでフェミニスト活動家(作家)のレイチェルに最も嫌悪されているタイプの男臭いスペンサーがレイチェルの護衛につきますが、隙を突かれて誘拐されてしまいます。

初秋(1980)は私がベストと思う一品。両親に捨てられたも同然で自閉症になってしまった少年ポール・ジャコミンを自立させるために立ち上がります。スペンサーの優しさと男らしさがうまく表現されます。この作品で作家パーカーと主人公スペンサーの名前を世界に知らしめ、ハードボイルドの世界で不動の位置を占めたと言っても過言ではありません。

拡がる環(1983年)では今後時々出てくる最高の銃使いヴィニー・モリスが登場します。実はこの無口な殺し屋ヴィニーが登場人物の中で私の一番のお気に入りです。以降時々ちょい役で登場しますが、恋人スーザンの護衛という役回りが多いようです。

告別(1984年)で登場したリタ・フィオーレは最初は検事補、その後敏腕弁護士として登場しますが、何度もスペンサーを誘惑しようとしてフラれ続けます。

晩秋(1991年)は初秋の続編で、初秋で救った少年ポール・ジャコミンが立派なアーティストになって登場します。

ペイパー・ドール(1993年)ではスペンサーの友人達が多く登場します。中でもゲイの刑事リー・ファレルにはとっても味があります。

虚空(1995年)はホークの登場しない珍しい作品で、舞台はロサンジェルス。友人でもある刑事フランク・ベルソンの妻を救い出すため、LAのギャングチョヨと組むことに。

悪党(1997年)ではスペンサーが殺し屋グレイ・マンに撃たれ瀕死の重傷に。グレイ・マンとはその後和解し、仲間になります。

ポットショットの銃弾(2001年)は過去のシリーズで登場したガンマン達(ホーク、ヴィニー・モリス、テディ・サップ、バナード・フォーチュナート、チョヨ、ボビー・ホース)が結集して荒野の七人をやります。

冷たい銃声(2005年)では相棒ホークが撃たれ重傷を負う。対決するために以前スペンサーを撃ったグレイ・マンやヴィニーに協力を依頼する。

番外で、スペンサーシリーズではありませんが、多大な影響を受けているレイモンド・チャンドラーの執筆途中の遺作「プードル・スプリングス物語」はパーカーが完成させて1989年に世に出しました。無理した部分もあるのでしょうけど、チャンドラーの小説というより、パーカーの小説と思って読んだ方が良さそうです。

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本当に派遣就労全面禁止するつもり? 2010/1/26(火)

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人材派遣の業界団体、日本人材派遣協会の2009年度の調査によると、派遣労働者の42%が今後の働き方としては「正社員になりたい」と考えているとのことです。一方「派遣で働きたい」「紹介予定派遣で働きたい」は合わせて41%で、2年前(リーマンショック前)と比べると約7ポイント下がっているそうです。

この派遣で働いていた人が次は正社員になりたいという「42%」という割合ですが、人材派遣の全面禁止反対の立場を取る団体の調査ですから、多少疑って見る必要がありますが、多いと思うか、意外と少ないと思うかは人それぞれあるでしょう。

20年以上人材系ビジネスに関わってきた私に言わせてもらえれば、20数年前からこの比率というのはほとんど変わっていないなという感じです。

バブル景気の頃や、売り手市場(求職者有利)の時には、派遣社員の正社員志向が減り、逆に買い手市場(求人側有利)になると、正社員志向が高くなります。つまり仕事がいっぱいあり派遣でもそこそこの収入が得られるときは派遣(フリー)志向になり、仕事が少なくなると、四の五のは言ってられないので自由がなくなっても正社員志向となるわけです。人間って安易に都合よく考えるものなのです。

現在は就職難の買い手市場ですから、少しだけ正社員志向が高くなります。つまり派遣やバイトの仕事が減ってしまうと「正社員のほうが収入が安定している」「仕事内容や会社を選んでいる余裕がない」「少々嫌なことにも目をつぶる」と言って正社員志向が高くなるわけです。

「バイトや派遣はもうこりごり」「使い捨ての派遣なんて」「正社員になって責任ある仕事を」という声を聞くのは今の不況の時代だからで、また景気が戻り、求人が増えてきたら「好きな時間に好きな仕事に就きたい」「仕事中心の人生なんか嫌だ」「組織の歯車にはなりたくない」「嫌な上司の下でずっと働くなて考えられない」「派遣の仕事こそプロフェッショナル」ということで、派遣就労か、それとも派遣が禁止されたならそれにかわる別の働き方をする人が確実に増えることになります。

法律で派遣就労を全面的に禁止し「これでやむなく派遣で働いていた人が救われるだろう」と言うのは組合員の激減で困っている労働組合や団体の陰謀(政治家は票になるので逆らえない)で、アンケートで正社員を希望していると書くのが42%ですが、実際にその高いハードルをクリアする(できる)のはさらにその半分の20%ぐらいじゃないかなと思います。

高いハードルというのはなにも正社員になるための採用試験や面接試験のことを言っているのではなく、

 (1)毎日定時に出勤し
 (2)サービス残業を黙々とこなし
 (3)時には休日出勤や深夜労働も強要され
 (4)ノルマや実現不可能とも思える高い目標を与えられ
 (5)毎日朝晩に檄を飛ばされ、無能な上司に馬車馬のように尻を叩かれ
 (6)理不尽な理屈で古参社員にいじめられたり人間関係に悩まされ
 (7)嫌な上司に対してゴマをすり、同僚とは出世競争に明け暮れ
 (8)気に入らない人事異動や不公平な人事考課を快く受け入れて
 (9)それを何年も延々と続けていく

という高いハードルの事を指しています。でもこれらって正社員になると普通で当たり前のことでしょ?

※注:派遣社員だからと言って上記の(1)〜(9)がまったくないわけではありません。でも派遣社員の場合、事前にある程度は職場や仕事内容などを自分で選択することができる(自分で選んだのだから仕方がない面もあるし我慢もできる)のと、本当にそれが嫌であれば、拒否したり交渉(派遣先を変えたり条件の変更交渉)することができます。正社員でそこで長く勤めたいならば、いずれについても拒否することも交渉することもできません。その違いは大きいのです。

さて、残り80%近くのご都合主義的な働き方(失礼!)の背景には、

A)親と同居していて、とりあえず住むところはあるので、無理して働く必要がない
B)親または配偶者が働いているので、生活費にはそれほど困っていない
C)正社員になってもどうせ安定雇用や終身雇用が約束されているわけではないでしょ
D)正社員になって会社の古い慣習に従わされたり、上司や同僚に気をつかうのが嫌
E)いずれは親(や親戚の)の商売を継ぐのであくせく働かない
F)貧乏には慣れているので、それよりも自由が欲しい

などの理由があります。
その他にも「司法試験の勉強をしているので」「事業をやってるがそれが軌道に乗るまで」とか様々な理由があります。またブラックな話しをすると「過激派のメンバーがターゲット企業の調査のために内部に潜り込むため」とか「新興宗教団体が大手企業の秘密(強請るネタ)を探るため」という目的で派遣社員になっている場合もあります(実話)。つまり決して「正社員になれなかったので派遣社員をやっている」「派遣が禁止されると正社員になれるので嬉しい」という人は実は少数派なのです。

考えても見てください。
ここ1年ぐらいはともかく、この10年のあいだには人不足で売り手市場の時もありました。35歳まで10年間派遣社員でやってきた人が、その10年間にずっと正社員を希望してあちこちに応募をし、正社員になるため必要な資格や技術を勉強し、必要に応じて専門家(転職コンサルタントとか)に正社員になるためのアドバイスをもらってきたのでしょうか?10年間ずっと派遣就労暮らしで、最近仕事が打ち切りになり、残金数千円しかなく、派遣会社の寮を追い出されてホームレスになったという人が「気の毒」「派遣会社は極悪非道」「派遣就労はけしからん」とよくマスコミに取り上げられますが、その人達がインタビューで答える「派遣はこりごり、正社員になりたい」という言葉が私には空虚に聞こえてなりません。

派遣が法律で全面的に禁止された場合、現在400万人とも言われる派遣労働者が、就職、転職、パート、アルバイトの市場に出て、また失業給付や生活保護、職業訓練の場に出てくることになります。そのインパクトは、日本経済や国民福祉に計り知れないものがあります。誰がどのように責任を取ってくれるのか知りませんが、少なくとも派遣全面禁止を叫ぶ社民党の党首や労働組合の老人達ではないことは確実です。

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消滅する書店 2010/1/28(木)

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さもありなんと思ったのが、「消える書店、10年間で29%減 和歌山県ではほぼ半減」という1月26日の朝日の記事です。出版業界が厳しいとはよく言われていますが、当然それを販売している書店経営ももっと厳しいのではないでしょうか。特に大手チェーン店以外の町の小さな本屋さんが。

2000年には書店数は全国で2万1922店あったそうですが、2010年現在では1万5519店とのこと。減少率の高い県は和歌山、山口、佐賀となっています。人口の推移と合わせて見ると、人口減少率(2007年度調査)の上位10県、秋田、青森、高知、長崎、和歌山、岩手、山形、島根、鹿児島、鳥取では和歌山県だけが入っていますが山口や佐賀は入ってなく必ずしも書店減少数と同調しているわけではなさそうです。ちょっと意外かも。

全国の書店を調査しているアルメディア

書店が減る(書店で購入しなくなった)理由としては下記が考えられます

 1)ネット販売の普及
 2)若年層の読書離れ
 3)趣味や余暇の中に占める読書時間の減少
 4)団塊世代の現役引退
 5)長引く不況
 6)中古本の流通
 7)乗り物移動時間中の携帯メール・ゲームの普及

1)ネット販売の普及
ネットで書籍を購入したことがある人はよくわかるでしょう。期間限定ですが、Amazonでは1冊の文庫本でも送料無料で、ほとんどのところには翌日到着しますし、地域にもよるでしょうけど別料金を支払えば注文当日配達も可能です。在庫があるかどうかもすぐにわかり、なければそのまま中古本を調べることも可能です。デメリットは、本の中身をパラパラ見て納得してから買いたいと思う人には不向きですが、それも今後改善されていくようです。また目的なくブラリと書店をのぞき、いい本に出会いたいと書店を利用する人にもネットは不向きですが、中には大型書店で下見をしておいて、帰ってからネットで注文すると言う人もいるようです。特に専門書や美術書のように重くてかさばる本だと何冊も持ち帰るのはつらいですからね。

2)若年層の読書離れ
いつの時代にも言われているのと、さらに少子化が追い打ちをかけて、歯止めはかからないでしょう。また回転率が高く書店にとって美味しい人気雑誌や漫画誌は、今やコンビニやスーパーで手に入りますので、わざわざそのためだけに書店に行く必要がなくなっています。あと若年層の収入が伸びないばかりか逆に下がってたりしますので、高い書籍が買えず、図書館の利用や中古本の購入へと流れていることもあります。

3)趣味や余暇の中に占める読書時間の減少
10年ぐらい前まで自宅で暇がある場合の過ごし方としては、テレビ(ビデオ)を見るか、本や雑誌を読みながらラジオを聞くぐらいしか選択肢がありませんでした。しかし今では携帯電話(メール)やパソコン(ネット)があります。テレビをあまり見なくなったのはネットのせいだとよく言われますが、同時に新聞を読まなくなったり、読書をしなくなったのもネットの影響が少なからずあるのでしょう。

4)団塊世代の現役引退
団塊の世代が青年期になった頃には思想系や学術系、アイドル系、エッチ系の本が大量に売れ、社会人になれば恋愛小説、ハウツー本、ゴシップ週刊誌が売れ、出産育児時期には育児書や料理本。やがて中高年にかかるとビジネス書やレジャー本、株や投資関連本が大量に売れました。つまり出版業界は子供の頃から本に親しんできた団塊の世代を常にターゲットとしてきました。ところが2007年問題と言われた団塊世代の大量定年による現役引退で、団塊世代の本の需要が一気にしぼんでしまいました。お金はたっぷり持っている人が多いのですが、いかんせん年なので行動力がなくなり、新しいことをやる意欲もなく、おまけに目が弱ってきているのであまり読書をしなくなっています。読書って意外に体力、視力、集中力が必要で、老人にはいずれもキツイですから。新聞などは中高年者向けに文字を少し大きくしたりしていますが、文庫本(特に岩波文庫)なんかは相変わらず小さな文字で、老眼の人は読むなと言っているようです。

5)長引く不況
2)でも書いたとおり長引く不況のため、本来なら書籍(雑誌や漫画含む)に親しむ機会の多い若年層の収入が増えず、本の購入が妨げられています。同時になぜか公共福祉とか言って図書館にも税金が使われ新刊本以外はなんでも揃っています。お金のない地方の図書館では寄贈本を受け入れて住民がボランティアで整理を手伝って運営しているところもありますが、今後は都会の図書館も書籍購入費に無駄に税金を使わなくても、寄贈品で必要な本が集められるのではと思います。購入する予定だった費用で寄贈本の整理を手伝ってくれるパートを雇えば、雇用対策の一環にも貢献しますし、ついでに言えば全国の公共図書館の蔵書データベースを構築し(既にあるかも?)、どこの図書館へ行けばその本が読めるか(借りられるか)、予約状況、予約受付をネットで公開すべきでしょう。まぁそれだけ図書館が充実するとますます書店へは行かなくなってしまいますけどね。

6)中古本の流通
言うまでもなくブックオフの大躍進です。私は古本屋巡りが好きで、以前はよく行きました。文庫や単行本も買いましたが、古い雑誌や懐かしい漫画本を見つけると、かび臭い暗い書店の中に光明を見出したごとくワクワクしたものです。その古書店の古くさいイメージを一新したのがブックオフで、システムは合理的で店内は明るく清潔で、新書販売の書店と見間違いそうです。またAmazonでも本を検索すると新本と同時に中古本(の価格)も表示されます。新本が在庫切れや廃刊であっても、中古本を買うことができますのでとても便利です。

7)乗り物移動時間中の携帯メール・ゲームの普及
一般の人が週刊誌や雑誌を買うのは自宅近辺のコンビニや書店か、駅の売店や駅に近い書店で、それを移動時間中の暇つぶしに読むのが普通でした。私も月に一度の割合で東京から大阪までの出張をしていたときは、駅の売店で週刊誌を2冊(週刊新潮とフォーカスなどの写真週刊誌)と文庫本1冊を買っていました。しかし最近では近郊電車の中ではおよそ2人にひとりは携帯電話を手に持ちメールやゲームなど操作をしていますし、出張中のビジネスマンが新幹線の中でパソコンを開いてカチャカチャやっている風景も珍しくはなくなりました。最近、電車の車内吊り広告が読まれなくなった(効果が薄れてきた)という話しも聞きましたが、携帯電話や携帯音楽プレイヤーの影響が大きいのだと思います。

その他に、書店を使わなくなった理由として

・本屋の本は立ち読みのせいでヨレヨレで汚いものがあるが、通販だと綺麗なものが届く
・小さい本屋は品揃えが悪く、取り寄せもやたらと時間がかかる
・書店の在庫書籍は取り次ぎ業者の配本セット任せで特徴がなく面白みがない

などという人もいます。

では、今後書店はどうすればいいかと言うと

・趣味性、専門性の高い特徴ある書店に変える(大都市圏に限る)
・在庫を取次店に任せず、仕入れの選択は自分でおこなう(リスクはあるが特徴を出せる)
・人気本や注力している分野の本は中古本も新本と同列で並べて客に選ばせる
・在庫状況をネットで検索できるようにし、予約、取り置きも可能とする
・立ち読みや本探しで疲れた人用にコーヒー、日本茶が飲める(有料)カウンタースペースを作る
・暇つぶしの人が多いのは事実なので立ち寄りやすいように「いらっしゃいませ!」などあまり声をかけない
・あの本のタイトルは何だっけ?とすぐにネットで検索できるようネットに接続できるマシン設置(堂々とホームはAmazonの検索用ページにしておけばよい)
・同様な書店と連合を組み在庫をネット上で共有し互いに販売できるようにする
・地元の歴史・名所のガイドブック、割引券、ミニコミ誌、私製本、自費出版本の無料置き場所の提供や委託販売をおこなう
・無理を承知で近県在住の著者に面会を求め、販売用書籍数冊に著者のサインをもらう

しかし日本の書籍販売には取次制度(多くの出版社とさらに多くの書店とを結びつける役目を果たすが卸とは違って委託販売の形式をとり、金融面でも一定の保証をおこなう制度)や再販制度(値引は許さない)という昔からのしきたりがあり、出版社も書店も好き勝手ができないようになっています。もし再販制度がなくなり本の値段が自由競争になると、有利になると思われるのは1番は無店舗のネット販売、2番は資本力、販売力のある大手チェーン店、3番目はコンビニ、4番目はJRなどの駅の売店を独占しているKIOSKとなるのでしょう。いずれにしても町の本屋さんは生き残れません。

これらの制度、もちろん戦後の混乱期から高度成長期にかけて、いい面もいっぱいあったのですが、自由競争をさまたげ、特定の既得権益者を保護している面もあります。言ってみれば旧国鉄やNTTなどの旧三公社五現業や、旧大蔵省がバックについて護送船団方式だった生保、損保、銀行、証券などの金融業界、旧通産省管轄の放送、電波認可制度などと同じで、いつかは、その古い制度が破綻してしまうのは明白です。

ただ他とは違うのが、ネット系以外のメディア(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌)は、その再販制度や放送法等で既得権益を守られている面がありますので、その問題点の追求については、及び腰です。というかタブーなので滅多に表沙汰にはなりません。たまに良心的で出版で食っていないフリージャーナリストが、今後マスコミから干されるのを覚悟で、ちょっとだけ問題提起をすることがあります。

だいぶんと話題がそれてしまいましたが、結論としては今後、駅中の書店と大型チェーン店以外の書店はなくなってしまうのでしょう。小さな書店はブックオフやレンタルDVD(のチェーン加盟)に切り替えるしかないでしょう。「専門性や趣味性の強い」と言ってもそれはあくまで大都市圏での話しです。

ということを見てくると、これは町の小さな電気屋さんがつぶれて、大型家電量販店へ切り替わってしまった家電業界と似ていなくもないですね。つまり本も家電も工業規格品で、どこで買ってもその違いはないと言うことなのでしょう。個人的には本屋さんが大好きなので、寂しい気持ちでいっぱいですが。

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過去最悪の有効求人倍率0.47%は果たして底なのか? 2010/1/30(土)

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2009年の有効求人倍率が過去最悪の0.47倍だったと厚生労働省から発表されました。一昨年2008年と比べるとなんと0.41ポイントも下がり(悪化)ました。完全失業率は2009年平均で5.1%で、前年2008年よりも1.1ポイント上昇(悪化)しました。

完全失業率とは求職者総数から見た失業者数ですが、厚労省で定めている失業者の認定の基準が実体とは大きくかけ離れているのと、失業者と認定されるには数ヶ月かかる場合もあり、即時性がないので、あまり信用はできません。これに対して、求人倍率は単純に求人数と求職者数の比率を示していますので、失業率よりも比較的信頼が置けます。

求人倍率が0.47倍ということは、求職者100人に対して47の求人しかないということですが、この47の求人うち、普通ならば応募しない(できない)求人も一定の割合で含まれます。例えば「弁護士資格や米国公認会計士、オラクルのプラチナ、シスコのCCAの資格を持っている人」など特殊な資格が必要な仕事や、「農業、漁業、林業」などの第一次産業も都市部に住む多くの人には転居や単身赴任が必要であり、体力的、年齢的にも限界があるでしょう。

また最近注目されている介護関連の求人は増えているのは間違いないところですが、「どこへも行くところがないから、仕方ないから介護でも」という人では、受け入れる職場も、また介護でお世話になる人達もできれば御免被りたいものです。そのようなまず決まらないミスマッチ求人が好景気、不景気関係なしに一定割合が必ずありますので、有効求人倍率が例え1倍以上になったとしても求人数が不足していることにかわりありません。

ということで、現在は統計上100人のうち47件の求人がありますが、実はその47件は上記のような普通の人では難しい仕事ばかりで、本来なら1.2〜1.3倍以上の求人倍率がないと、思うような仕事が見つけられない可能性が高い気がします。

ちなみに、有効求人倍率が1倍を超えていた年は、統計のある1963年以降の47年間の中で1967〜1974年(8年間)、1988〜1992年(5年間)、2006年〜2007年(2年間)で15年に過ぎません。一番高かった(求人数が多かった)のが1973年の1.73倍、次が大阪万博があった1970年の1.41倍、1990〜1991年の1.40倍です。1960年代後半〜1970年代前半は高度成長華やかし頃で、1990〜91年はバブルの絶頂期ということでわかりやすいです。この1倍を超えていた好景気で求人数の増加する期間が8年→5年→2年と段々と減ってきているのが気になります。

昨年は統計開始以降で最も低い0.47倍でしたが、ワースト2番目はバブル崩壊後、大型倒産やリストラの嵐が吹き荒れた1999年の0.48%です。私が失業して苦渋の8ヶ月を送ったのは2002年で、求人倍率は0.54倍でこれがワースト3です。

すでにJALやプロミスなど大手企業が大幅な人員削減表明し、出過ぎてしまった杭、いや、トヨタ自動車がアメリカに完膚なまでに叩かれてしまい、その波及はまもなく国内にも影響が出るでしょう。デフレスパイラルと相まってこの3月で退職や解雇を余儀なくされる人が大量に出てくることになりますから、少なくとも今年の前半は求人倍率はもっと厳しくなると思われます。

さらに追い打ちをかけることになりますが、正社員だけに絞った有効求人倍率は当然もっと低く、昨年(2009年)は0.28倍です。つまり求職者100人に対して、応募が可能かどうかはともかく、47人分の仕事はあるが、その中の4割は契約社員か臨時雇い、パート・アルバイトで、正社員の求人はこれも応募が可能かどうかは問わず、たった28件だけという極めて厳しい環境です。先日「本当に派遣就労全面禁止するつもり?」を書きましたが、そう、今まで派遣で職を得ていた四百万人も来年一気ということではないにしても、今後新たに求人競争に加わってくることになります。

とにかく戦後5年ぐらいまでの混乱期はともかく、これほどひどい状況は日本では初めてのことで、この先に何が起きるのか、現在仕事に就いている人も含めて、不安と疑心暗鬼に陥ってしまいそうです。

若くてエネルギーの余っている多くの人達が「働きたくても働けない」「転職したくてもできない」というこのような状況が長く続くと、生活が破綻して荒れてしまい、将来への不安も拡がり、さらに雇用主側が有利な立場になることで職場では過重労働やリストラの加速、いじめの温床となっていきます。

そしてそのような不満がやがて充満し、その鬱憤の矛先が老人、在日外国人、子供達など社会的弱者へ向かってしまうという、日本の国民性の危うさを最近感じています。日本以外の国ならばその矛先は政府や国会に向かうのですが、日本人はなぜか昔から「長いものには巻かれろ」「お上(政府や官僚)には盲信的に従う」「異端を排除」「弱い者いじめ」「新聞・テレビのマスコミは嘘は言わない」という誤った伝統を持っています。

なので、ちょっと心配しているんですが、私を含めてほとんどの日本人は、「自分や自分の家族を守るのが精一杯」というのが現実ではないでしょうか?

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