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日本の農業はどこへ向かうか マイカーで東京から京都まで旅行する場合 ゴルフをプレイしている人の年代層割合に驚いた 世界と日本の宗教別信者数 2021年版出版社不況 客員教授と非常勤講師ってなんだ? ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ 窓ガラスの熱割れで火災保険は使えるか? 天然素材でも綿はよく燃えるらしいことがわかった やっとのことでJ:COMを退会した 貯まった1円玉はどうする? 自動車整備士に未来はあるか? 液晶テレビが壊れた件 リタイア後の心配事 運転免許証取得者は意外にも増えている 著者別読書感想INDEX −−−−−−−−
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リストラ日記アーカイブ 2020年1月 読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。 日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです |
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---------------------------------------------------- 12月後半の読書と感想、書評 2020/1/1(水) 2020年 令和2年 明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年も昨年同様、読書ネタからのスタートです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 12月後半の読書と感想、書評 ●定年ですよ 退職前に読んでおきたいマネー教本 日経ヴェリタス編集部 ●ユートピア 湊かなえ ●舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか(上)(下) 加治将一 ●堕落論 坂口安吾 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1396 定年ですよ 退職前に読んでおきたいマネー教本 (集英社文庫)ですよ 日経ヴェリタス編集部 平均とは思えない大手企業を定年退職したばかりの男性世帯主を主人公として、老後の資金計画や年金、保険、高齢者雇用、各種制度の特例などについて解説を加えていくという、学びながら面白く?読める指南本です。 主人公は大手自動車会社で40年勤務し、ローンの支払いが済んだ一戸建て住宅、退職金3千万円、通常の2階建て厚生年金だけでなく、3階建ての企業年金もあり、65歳までは子会社で雇用延長で働ける、日本の労働者の中ではおよそ1%に満たないようなめちゃ恵まれた環境で、仙台にひとりで住む親の介護があるものの、その親には自宅と年金とさらに駐車場収入まである地主というこれまた超恵まれています。 さらに主人公の長男はこれまた大手製薬会社に就職、結婚して子供(主人公からは孫)にも恵まれています。長女は独身ですが、物語の進行中に結婚が決まり、無事挙式。 こんな恵まれた世帯はいったい日本にどれほどあるのか、さすが、エリート揃いで、高学歴・高収入ばかりが集う日本経済新聞社系列出版社の編集・出版です。 それにこの書籍を出版した日経ヴェリタスは、週刊の投資金融情報専門紙で、特にインテリで裕福な人向けのお金にまつわる雑誌ですから、このレベルに合わせているのでしょうけど、私含めて下々の人がこの本を読むと「ありえねぇー!」「こんちくしょー!」「羨ましい〜!」の連続で、逆に腹が立ちますので、そういう方にはお勧めしません。私も読んでみるまでそういうことだとはつゆ知らず、、、 ちなみに私のところは、退職金はゼロ(15年ほどかけた確定拠出年金が少しばかり)、老いた親は義理の父がいますが、公営住宅に住み、時々お小遣いを送らなければならない状態、子供は就職はしたものの、給料は安くて結婚せず(できず)に実家にパラサイトしている状態。 この書籍とはなにもかも違っていて、本当にこういうモデルの人っているのか?と半信半疑です。 ま、そんなわけですから、感想と言われても「こんちくしょー」としか言いようがなく。 ★☆☆ ユートピア (集英社文庫) 湊かなえ 2008年刊の実質的なデビュー作品「告白」が大ブレークしてからすでに11年。それ以来、すっかり若手?売れっ子作家さんとして大活躍中の著者の2015年単行本、2018年文庫刊です。 その「告白」以降、計8作品を読んできましたが、その中ではまだ「告白」を上回る作品はありません(個人的感想です)。 今回小説の舞台は、海が綺麗なのどかな町で、唯一地元の産業と言える大手の水産加工会社があり、景気が良かった頃にはそこの多くの従業員などで栄えた場所。 そこへ陶芸家や絵描き、フラワーアート作家などが住み着くようになり、そこで地元民との微妙なバランスで保たれています。 町おこしの一環として、新しく来た住人達がアイデアを出して商店街フェスティバルを開催しますが、そこで新住民と旧住民との間に複雑な感情が表立ってきます。 町で過去に起きた殺人事件、女性同士の見栄の張り合い、芸術作品を有名にして世に出たいと思う欲望など、特に立場がそれぞれ違う3人の女性主人公達の感情のぶつかり合いなど、読んでいて気が重くなるばかりです。さすがイヤミスの女王様って感じ。 主人公はその3人の女性達ですが、その夫や同居人、隣人など、登場人物が結構多くて、誰が誰だったか?としょっちゅう思い出すのがたいへんでした。 そのうちドラマ化や映画化がされそうな気がしますが、その登場人物の多いことで、果たして実質1時間半の枠にその多くの登場人物をどうやって収めるのか?ってことが一番難しそうです。 最近では、リタイアした高齢者が、住宅や生活費の安い地方に移住することが増えていて、そこで起きる様々な都会から来た人と、ずっと地方に住み続けている人との感情のすれ違い、慣習や文化レベルの違いなどの話しを思い浮かべます。 なにかもっと奥深いものがあるのかと思っていたら、案外最後はパタパタと終わってしまい、ちょっと物足りない感じもしました。意外性はありましたけれど。 ★★☆ ◇著者別読書感想(湊かなえ) 舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫)(上)(下) 加治将一 歴史ミステリーものの小説でいろいろと物議を醸し出してきた著者の作品は、過去に「失われたミカドの秘紋」「アルトリ岬」を読んでいますが、2008年に単行本、2010年に文庫化されたこの作品が一番読みたかった作品で、天皇が変わった今年、令和元年の最後に読むのがこれです(年内に間に合ったので、もう1冊坂口安吾著「堕落論」を読みましたが)。 ずいぶんと昔になりますが、高木彬光著「古代天皇の秘密」を読んで、俄然古代天皇のことに興味がわきました。 タブーともされる古代天皇に関しては、古代史の研究論文とかあるのでしょうけど、読み物としては少なく、またフィクション小説としてでも書く以上は、様々なところから矢が飛んできても「自己責任」ということになりそうです。 本書でも触れられていますが、時の権力者は「過去の歴史を変えたがる」、正確に言えば、歴史は不変で変わらないけれど、権力者の都合が良いように事実をねじ曲げて改変し、その改変した歴史をなにかに記録しておけば、後世はそれが歴史として残っていくというもの。現代のように、ネットに長期間残っていくということもないので、書いて残した者勝ち!ってことです。 現在発見されている中では一番古い歴史書「古事記」と「日本書紀」(どちらも8世紀初頭頃)についても、その時の権力者が、過去はこうだったと事実を曲げて書かせることなど簡単なことだったでしょう。 例えば、日本に中国から文字が伝わってきたのが、諸説ありますが、1〜3世紀頃だろうと言われています。 しかし初代の神武天皇が在位したのは、それより何百年も前、紀元前6世紀頃とされています。文字もない時代のまだ日本という国名も文字もなかった時に、神武天皇がいたと、上記の歴史書に残されています。 文字はなかったけど会話は当然ありその伝聞だと言っても、じゃ、その神武という文字は後世の人が勝手に名付けた後付?ってことになります。 そうやって考えると、過去の歴史書がどこまで真実が書かれているのか、すべてその時の権力者が想像して作った神話だと言っても良いかも知れません。 と、いうように、出雲、奈良、九州などを旅しながら、小説の主人公が推理をしていくというストーリーです。 ミステリーの詳細は読んでのお楽しみ、古代天皇というと難しそうですが、私のような素人にもわかりやすいように、書かれていて好感が持てます。 但し、こうした歴史ミステリー小説の常ですが、当然作者の思い込みや想像、創作なども混じり、どこまで根拠のあるlことなのかなどはわからず、読む人があれこれ想像たくましくして勝手に決めれば良いと思います。 ★★☆ ◇著者別読書感想(加治将一) 堕落論 (角川文庫) 坂口安吾 終戦後間もない1946年に雑誌「新潮」に掲載され、その後、続編を経て単行本が1947年に刊行された評論及びエッセー集と言う体裁の書籍です。 意外だったのは、映画の仕事に就き、徴兵に応じず逃げ回り、戦後に多くの小説を残されていることから、もっと左翼系あるいはリベラルな作家さんだと思っていましたが、そうではなく、右にも左にも揺れ動く、現代人以上に思想的であり、感受性豊かな人だったんだなってこと。 例えば「特攻隊」に関しては、「アメリカに物量ではとうていかなわないのだから、最初から重爆など作らず特攻兵器だけ作って戦略的に投入していれば勝てたかも」と書いているかと思うと、「第40代の天武天皇以前は神話で作り話」とか、「純朴な農村」というイメージに対し「農村に文化や進歩などあるはずもなく、あるのは排他精神と疑り深い魂だけ」と言いたい放題な感じです。 古代天皇の話しでは、上記の「舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか」と並行して読んでいたので、内容に関連性があり、ちょっと混乱を引き起こしました。 しかし、どちらも、「古事記」、「日本書紀」、「三国志」の中の「魏志倭人伝」に書かれていることの信憑性の話しとなって、興味がそこの解釈に集中しています。 ただ、この「堕落論」が書かれたのは1947年以前で、「舞い降りた天皇・・」(2008年)と、同じようなテーマでも60年以上の開きがあり、その60年の間に新たに判明したり解明されたことなども数多くありますので、その違いは差し引かなければなりません。「舞い降りた天皇・・」も今から50年後に読むと、同様に事実誤認などが指摘されそうです。 残念ながら全般的には、現代人にとってはというか、私が生まれる10年以上も前に書かれた本書は、意味不明な内容も数多く出てきて、ざっくり読む派の読書ではかなり消化不良に終わってしまいました。できればリタイア後に、もう一度ゆっくりと読み返してみたい一冊です。 ★★☆ 【関連リンク】 12月前半の読書 いつか夜の終わりに、しない生活 煩悩を静める108のお稽古、乳と卵、晩夏光、ラスト・ワルツ 11月後半の読書 夜と霧の隅で、朽ちないサクラ、我が家のヒミツ、天魔ゆく空(上)(下) 11月前半の読書 人斬り以蔵、晴れた日は図書館へいこう、アンガーマネジメント入門、幕末時そば伝 ---------------------------------------------------------- 早期退職はありかなしか 2020/1/4(土) 1397 早期退職制度はバブルが弾けた90年代頃から次第に増えてきて、最初の頃は50歳以上とか定年間近の人が対象だったのが、2000年代になると見境なく、30代でも応募を受け付ける、単なる経営者の無能ぶりを世間にさらす人減らしとなってきました。 政府が言うには景気がよくなってきているはずなのに、昨年も多くの企業で早期退職者を募っていました。今年は、東京五輪特需が終わると、一気にこの早期退職者募集が増えていきそうな予感がします。 2019年の希望・早期退職募集は、9月時点ですでに2018年超え、6年ぶり1万人超(Insource)
朝日新聞、45歳以上の「早期退職」募集…退職金の「驚きの金額」(現代ビジネス)
みずほ証券、早期退職を来年1月開始−50歳以上(Bloomberg)
LIXILグ、早期退職優遇の「キャリアオプション制度」導入(日本経済新聞)
レナウン、希望退職者を150人程度募集 グループの2割を削減(日本経済新聞)
鳥居薬品、希望退職に281人が応募(日本経済新聞)
協和発酵キリン、希望退職に296人(日本経済新聞)
アルペン、初の希望退職300人募集(日本経済新聞)
オンキヨー、100人の希望退職を募集(日本経済新聞)
味の素が希望退職100人募集 50歳以上の幹部対象(朝日新聞)
企業ばかりでなく役所もたいへんそうです。 平成30年度 定年前早期退職希望者の募集及び認定の結果(大分県)
早期退職募集制度の公開(岐阜県高山市)
早期退職募集の実施状況について(熊本市)
こうした企業や役所が早期退職などリストラ(再構築)をおこなうのは、高齢化と人口減少に歯止めがかからず、五輪バブルというか、今まで経済を牽引してきた建設需要などが、五輪後にその反動で落ち込み、経済的に再び長期的な不況に陥ることを想定しているからに他なりません。 政治家達は、「成長戦略」など、選挙で勝つためには嘘も平気でつきますが、それなりの優秀な人材を抱えている企業はそれほど馬鹿ではありません。生き馬の目を抜くがごとし、生存競争に勝ち残るため10年先、20年先を考えています。 しかし、こうしたニュースになる大手企業や、職員保護に手厚い役所で働く人はまだ幸せです。雇用者の割合で言えば、大企業で働く人の割合はおよそ12%と言われていますので、大部分の雇用者にはこうした恩恵はありません。 中小以下の企業で働く人には、こうした早期退職優遇制度などなく、いきなり身に覚えのない理由を突きつけられリストラされて路頭に迷うというのがよくあるパターンです。 それを証明するように、2016年の政府統計「民間企業の勤務条件制度等調査」からすると、民間企業の中で、定年前の早期退職金優遇制度があるのは全体の10%ほどですが、企業規模が大きいほど制度がある企業が増えます。 例えば社員1000人以上の企業だと早期退職優遇制度があるのは41%、500人以上だと24%です。逆に50人以上100人未満の小企業では優遇制度があるのは5%程度とほとんどないのも同然です。 小企業は「ファミリー経営で、安易に定年前に辞めさせたりしないのでは?」というのは安直で、退職率(リストラだけでなく自主的な退職も含みます)は平均すると大企業より中小零細のほうがずっと高く、辞めても優遇される制度はありません。大企業だからこそ退職時に優遇できる資金力があるってことです。 学者や評論家、大企業出身のコンサルタントなどが、「有能でやる気のある人はベンチャー企業や中小企業を目指せ」とかふざけたことを言っているのに対し、私が、なにかにつけて、就職するなら「大企業を目指せ!」と言うのは、こうした退職優遇制度などはそのごく一例として、入社してから様々な恩恵が大企業社員にはあるからです。 先日「50代で退職したらどうなる?辞めてはいけない4タイプ」(ITmedia)という面白い記事を読みました。
早期退職制度を使って大企業を辞めた人を何人か知っていますが、結局はその人自身が持っている物質的な財産(遺産含む)や、退職してから「やりたいこと」の覚悟が決まっているかで、大きな差が出るようです。 私の知っている身近な例をいくつか書いておくと、 まず親の家や土地など大きな遺産や財産を引き継ぎ、優遇された数千万円の退職金以外に、今まで働いて貯めた預貯金などがあれば、50歳で早期退職した後、もう働く必要はなく、あとは趣味などをして余生を送れる恵まれた人がいます。 また、早期退職に応募する前に、しっかりとその後の計画を立て、マッサージ師の研修(国家試験のあん摩マッサージ指圧師ではない)を受けて各地に展開するチェーン店のクイックマッサージ店で働いている大企業出身の人もいます。話しを聞くと何歳になっても働き続けられるからこの仕事に決めたとのこと。今では常連客もつくほどの人気となっているようです。 最高にエンジョイしている知人は、30代で起業し、まずまず成功し、その事業を40代で売り払って数十億円を手にして、日々ゴルフや海外旅行をして独身生活を満喫しています。ここまでくると、羨ましくはないですけどね。 一方では、大手電機メーカーを優遇制度で退職後、自分で会社を設立し事業を立ち上げましたが、2000年頃からのITバブル後に廃業し、個人的につながりのあった会社へ再就職をした人もいます。まだ若かった(退職時は40歳前半)からできた芸当ですね。 そのように、それぞれの立場や境遇によって、また早期退職制度に応募する時の年齢によってその後の身の振り方が変わってきそうです。 しかし中小企業や零細企業に勤めていると、そうした制度すらなく、また大企業出身者というブランドもなく、起業するにしても再就職するにしても、苦労することは見えています。 私も40代前半で転職し、その後の数年間は、つらくて厳しい日々が続きました。 もし、人に早期退職のありなしを聞かれたら、「相当の財産がなく、相当の覚悟がないなら、辞めるのはやめておきなさい」と言うでしょう。 ただ失敗することは、その後の人生にとって、決してマイナスばかりではないと知っているので、覚悟さえあればそれぞれの挑戦に応援もしたい気持ちもあります。 それと大事なことですが、「なにが幸せか?」というのは、人によって違うので、自分の幸福感や人生観を基準にした物差しで、良い悪いを判断したり、決めつけるのはダメですね。 【関連リンク】 1255 独身を通すという生き方 1141 リタイアメント 947 不法解雇や退職勧奨を強要された時に打つ手 ---------------------------------------------------------- 2019年11〜12月に観た映画 2020/1/8(水) 1398 億男 2018年 映画「億男」製作委員会 監督 大友啓史 出演者 佐藤健、高橋一生、藤原竜也 原作は映画プロデューサー川村元気による2014年発刊の長編小説です。お金に固執する現代社会を痛烈に皮肉っているというか、あまり現実的ではないドタバタ劇という感じもします。 主人公は兄の借金を肩代わりさせられ、掛け持ちで働く青年。その主人公に宝くじ3億円が当たり(この辺りがリアルでない感じその1)、持ち慣れないお金の使い道を教えてもらおうと、起業家として大富豪となった大学時代の親友(これも嘘くさいその2)にアドバイスをもらいに行きます(まさか!その3)。 しかしその3億円を親友が持って行方不明となり、主人公は親友を探しに駆けずり回ることに。 その親友と一緒に事業をやって大金持ちになった人を訪ね歩いて行方を捜しますが、それぞれ、家庭の主婦だったり、セミナーで金集めをしている教祖だったりとユニークな人物ばかり(その4)です。 結局、なにが言いたいのか、私にはよくわかりませんでした。もうそういう若い人の感覚が理解出来ないオッサンと言うことなのでしょう。 ★☆☆ バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(原題:Batman v Superman: Dawn of Justice) 2016年 米 監督 ザック・スナイダー、出演者 ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス タイトルからすれば、当然ながらどちらも正義の味方で売っているわけで、「vs」とついていながらも、どちらかが悪者になると言うことはありえねぇってことで、途中までは敵対したとしても、最後は二人が協力し合って最大の敵に立ち向かうというイメージを持っていましたが、やはりその通りでした。ゴジラ対ガメラみたいなものですね。 バットマンもスーパーマンもそれぞれの特徴や弱点を表に出しつつ、対決するシーンを散りばめながら、決定打は出さずに、最後は手を組み、さらにワンダーウーマンまで合流しちゃうと言う、アメリカン特撮スーパーヒーローファンにはたまらない代物です。特撮と言うよりは現代ではCGなのでしょうけど。 オッサンのくせにどうしてこういう作品を?という意見はさておき、あまり選ばずにいろんなジャンルから見るようにしているので、時にはこうした映画も仕方ありません。 って言うか、バットマンにしても、スーパーマンにしても、若い人より今のオッサン達のほうが、そのデビュー時からの思い入れは強いわけで、同様に「ミッション:インポッシブル」シリーズや、「サンダーバード」も、元はテレビドラマ「スパイ大作戦」などで熱くなったベビーブーマー、現在の高齢者にも受け入れてもらえるように作った?という感じもします。 日本でもそろそろ「月光仮面」や「忍者部隊月光」などが再び復活するのかも。あ、そうそうウルトラマンが「シン・ウルトラマン」として2021年に復活しますね。ウルトラマンの象徴だったカラータイマーが付かなくなるってのがちょっと残念だけど。 ★★☆ マーニー(原題:Marnie) 1964年 米 監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演者 ティッピ・ヘドレン、ショーン・コネリー ヒッチコック映画と言えば「北北西に進路を取れ」(1959年)、「サイコ」(1960年)、「鳥」(1963年)などが代表作として出てきますが、この映画はそれら代表作と近い時期に制作された作品です。 主人公の女性マーニーは美人で有能なタイピストとして次々転職をしながら働きますが、その職場でお金を盗み、職場から消えてしまいます。 そうした盗癖を見抜いた金持ちの事業家が、その女性の性癖を知りつつ一目惚れし、自分がそばについて治そうと求婚します。 調べて行くと、子供の頃に起きたトラウマが、突然フラッシュバックし、その時に盗癖がでることがわかり、その子供の頃に起きた原因を母親の元に行き問い詰めることになります。 なかなか怖いサイコスリラーですが、主人公が若くて美人というだけで、周囲の男性がみんなチヤホヤし、やがてメロメロになっていくのは、いつの時代も変わることなくなんともはやです。 以前テキサス大学の教授が調査したレポートで、美人はそうでない人より生涯年収で3千万円得しているって言いますから、家柄や、両親が裕福かどうかなどと同様、やっぱり恵まれているってことですね。 ★★☆ 赤ひげ 1965年 東宝 監督 黒澤明 出演者 三船敏郎、加山雄三、山崎努、団令子 先日、山本周五郎著の小説「赤ひげ診療譚」 (1958年)を読みました。ちょうど年末にBSで放送があったので、録画をして見ました。 物語の内容は、「9月後半の読書と感想、書評 2019/10/2(水)(赤ひげ診療譚)」参照 この作品は海外でも評判が高く、ヴェネツィア国際映画祭で男優賞(三船敏郎)とサン・ジョルジョ賞を受賞しています。 実はもう20年以上前に一度レンタルビデオを借りて見ているのですが、やっぱり原作を読んでからみるとまた違った印象を受けます。 ただ映画には原作にはない登場人物やストーリーも加わっていて、原作に忠実に作られた作品も良いですけど、こうした監督の意志が入ったものもなかなかです。 原作者からも、映画を見て「原作よりもよくできている」とお墨付きを得ていますから、さすが黒澤天皇と言ったところでしょうか。 今でこそ芸能界の重鎮の加山雄三ですが、この映画では幕府のお抱え医師になるべく野心満々の若手医者を演じていて、良い味を出しています。当時はすでに若大将シリーズでアイドル的存在でしたが、こうしたシリアルな役でも存在感を醸し出しています。 そう言えば黒澤映画では「椿三十郎」(1962年)に続いてこれが2作目で、最後の出演作品となります。 また主演の三船敏郎はこの「赤ひげ」の公開と同年に「姿三四郎」で黒澤映画に出演していますが、それが最後の黒澤映画出演となります。 ★★★ 【関連リンク】 2019年10月 遥かなる大地へ(1992年)、モンスター上司(2011年)、ワイルドカード(2015年)、早春(1956年) 2019年9月 この世界の片隅に(2016年)、東京暮色(1957年)、大殺陣(1964年)、横道世之介(2013年)、ジョバンニの島(2014年) 2019年7〜8月 ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年)、万引き家族(2018年)、ジョイ・ラック・クラブ(1993年)、マネーモンスター(2016年)、ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年) ---------------------------------------------------------- 生涯未婚率はこれからも上昇する? 2020/1/11(土) 1399 今年は5年に一度の国勢調査がおこなわれる年ですので、そこで様々な統計結果の分析と傾向から近未来の将来までが、つまびらかにされていくことになります。 生涯未婚率というのは、男女別で50歳時点で一度も結婚したことがない人の率を表しますが、これが高まると、当然ながら出生数に影響し、10数年先には生産年齢人口や年金の賦課方式の限界にも影響してくることになります。 近年では、結婚という形式にこだわらないというカップルや、LGBTの同性婚など、様々な家族の形が増えてきているので、一概に過去のデータとの比較は正確ではない面がありますが、統計はそうした形式ばったものしかないので、仕方がありません。 過去の総務省の国勢調査と、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の世帯数の将来推計(2020年以降予測)」からすると、生涯未婚率は留まることなく、今後も高まっていくと予想されています。 男性23.4%、女性14.1%…生涯未婚率の現状と今後(Yahoo!ニュース)
この「生涯未婚率」の名称が今年から変わるそうです。 「生涯未婚率」やめます、政府(共同通信社)
ま、確かに50歳を過ぎてから結婚する人も増えてきているでしょうから、実態に合わせたということなのでしょう。 しかし、婚姻という形態に縛られず、実態として同居し、家族となっている人達や、同性カップルが養子をもらって子育てしているというケースまでは、今のところ統計上は補足できないでしょう。それらも無視できない数になってくれば、やがては変わってくるのかもしれません。 20代〜50代の未婚男性と未婚女性では、人口数で300万人以上の差があります(2015年国勢調査)。つまり男余りな状態です。さらに60代以上ともなるとそれに増して寿命の長い女性が圧倒的に多いです。 「未婚男性」は未婚女性より340万人超多い現実(東洋経済オンライン)
生物学的に、生まれたての時には女性より男性の方が身体が弱く、乳幼児死亡率が高いので、男性の方がやや多く生まれてきますが、戦後になってから医学の進歩により、出産後から幼年期で亡くなる赤ちゃんの数が劇的に減ったため、そういうアンバランスになってきたと言われています。 結婚する相手が見つからないという場合、よく考えられるのは外国人花嫁を連れてくるというものです。今でも地方の農家などでは、多く見られます。バブル経済が華やかな頃、1980年代後半あたりから一時期はブームとなりました。 親戚づきあいなど田舎のしきたりや風習が残り、両親と同居し、しかも労働(家事、育児、農業、介護)がたいへんな農家へ嫁ぎたいという女性がバブル時期以降、急速に減ってきたことが大きな要因でしょう。 しかしこうした外国人花嫁も、すでに世界中で男余りが顕著化し、特に中国の男余りは日本とは桁違いの数となっていて、それだけ花嫁の争奪戦が激しくなってきています。 そうしたことを若いとき、できれば小学生から中学生の頃にちゃんと教育で教えていれば、男性はもっと若いうちから積極的に結婚相手を探すでしょうし、それがひいては晩婚化にも歯止めがかかりそうな気がします。 あとは、若くして結婚した場合、共働きは当たり前として、もし子供ができたときのサポート体制や、休業補償など金銭的負担をいかに減らすことができるかというのが、今後の生涯未婚率の上昇を抑え、少子化に歯止めをかけられるかでしょう。 今のまま、なにもしないと、今後経済成長がますます進み、裕福になっていくアジア諸国へ、逆に高齢化と人口減少で経済力が低下していく日本の女性が、よりよい結婚生活と子育て環境を求め、海外へ嫁いでいくと言うことも考えられそうです。 そうしたことを防ぎ、日本で結婚し、豊かな生活ができるのかという分岐点に近づいてきているような気がします。 【関連リンク】 1393 女性活躍ブームと女性管理職 1255 独身を通すという生き方 1125 離婚についてのあれこれ ---------------------------------------------------------- 1月前半の読書と感想、書評 2020/1/15(水) 1400 光圀伝 (角川文庫)(上)(下) 冲方 丁 2012年に単行本、2015年に文庫化された、水戸黄門様として有名な徳川光圀(1628年〜1700年)の伝記風歴史小説です。 著者の作品は、過去に「天地明察」(2009年)、「マルドゥック・スクランブル」(2003年)を読んでいます。本書のような歴史物から、SFまで幅が広い作家さんです。 なんでも地元水戸市では、観光振興や話題作りのため、この作品を原作とした大河ドラマの制作をNHKに提案しているのだとか。 但し、民放で制作される勧善懲悪の好好爺の水戸黄門様と違い、夜な夜な屋敷を抜け出し、頻繁に吉原通いをし、酔った勢いで将軍からもらった刀で無宿人相手に試し斬りをする、侍女に手を出してはらませたりと、それが通用した時代と若気の至りとは言え、そのイメージの落差に眉をひそめる人も多そうで、そういうことを考えると大河ドラマでは実現しそうもありません。 そうしたやんちゃな若いときに、老成した宮本武蔵や沢庵和尚と出会って、武蔵に漢詩を褒めてもらうシーンなどは著者の創造力を堪能できる小説の醍醐味です。 上記に書いたように、光圀は若いときには無鉄砲な若者でしたが、やがて妻をめとり、本来は水戸徳川家の光圀の後を継ぐべきだった兄の長子を後継に据えることで、義を果たしたいと新妻に頼みます。 また明暦の大火で、多くの重要な歴史史料が焼けてしまったことを憂い、才ある妻とともに修史事業に邁進していくことで、後世に名を残すことになります。 知らなかったのですが、水戸、尾張、紀州の徳川御三家の当主とその世子(跡継ぎ)は、それぞれの領地(水戸、名古屋、和歌山)に住まうのではなく、常に江戸に住まうというのが当時のしきたりだったということ。 数年ごとの参勤交代でかかる多額の経費は不要だった代わりに、将軍の許可がないと滅多なことでは地元に帰れず、不自由なことも多かったでしょう。 したがって、三男として生まれた光圀ですが、兄は幼児の時に病死したり、病弱だったことから、当主(父親の徳川頼房)から世子を命ぜられ、それ以降の人生のほとんどは江戸住まいとなります。 若いときから、常に死に別れが身近につきまとい、正妻にいたっては5年しか連れ添っていなかったり、兄から預かった世継ぎの養子もすぐに病死、若いときに意気投合して親友となった儒教家も若くして亡くなったりと、ツキがない人です。 この小説では、引退前の光圀がどういう人生を送ってきたのか、なぜその時代の大名として今でも語り継がれるようになったのかなど、フィクションの小説とは言え、知らないことが多く面白かったです。 ★★★ ◇著者別読書感想(冲方丁) たんぽぽ団地のひみつ (新潮文庫) 重松清 2015年に単行本「たんぽぽ団地」、2018年に改題されて文庫化された、著者のお得意の高度成長期に建てられた団地を舞台とする長編小説です。 著者の作品は、社会問題を鋭く捉えた作品から、ほのぼのとする小説まで様々で、2000年頃からボチボチ買って読んできました。 調べると過去16作品(冊数では19冊)を読みましたが、年間5冊以上も上梓される売れっ子多作作家さんゆえ、全然追いついていません。一番最近読んだのが2018年に読んだ「ファミレス(上)(下)」(文庫版2016年刊)で、こうして振り返ると著者の作品を読むのは1年に1話ペースです。今年はもう少し増やそうと思います。 ストーリーは、小説やドラマによくある時空もので、1960年代に次々建てられたニュータウン団地、そこで生まれ育ち生活してきた子供達が、やがて大きくなった時に、忘れ去られ、取り壊されていくそれらの団地の想い出を回想するというもの。 1960年代を象徴するツールとして出てくる「ガリ版」は、私の年代では小学生時代に実際よく使っていたもので、つい最近、松本市にある国宝「旧開智学校」の中にそれが展示されていたのを見て、懐かしさひとしおでした。 思い出すのは小学校の上級生になった頃には、それまでのガリ版印刷から、画期的なコピー機が導入され、ちょうどその両方を経験したことを思い出します。最初に使ったコピー機は感光紙を使った湿式タイプで、1枚単価がやたらと高価なもの(と先生に言われた)でした。 小学生を主人公として、やんわりとした中に、懐かしさと人の温かさなどが伝わってくる良い作品でした。 ★★☆ ◇著者別読書感想(重松清) 涙香迷宮 (講談社文庫) 竹本健治 2016年に単行本、2018年に文庫化された長編小説です。この著者の作品を読むのは今回が初めてです。 小説のタイトルにもなっている「涙香」とは、実際に明治から大正時代にかけて新聞業界等で活躍した「黒岩涙香(本名:黒岩周六)」のことで、この人物が書き残したとされる詩文をめぐるミステリーがテーマです。 正直、この「黒岩涙香」という人物のことは初めて知りました。Wikipediaによると「日本の小説家、思想家、作家、翻訳家、ジャーナリスト。翻訳家、作家、記者として活動し、『萬朝報(よろずちょうほう)』を創刊した。」とありますが、その多くは古い文体で書かれた翻訳本であまり馴染みがないと言うことでしょう(現代訳のものもあるでしょうけど)。 Amazonで検索すると「幽霊塔」や「鉄仮面」「巌窟王」など、多くの名著の翻訳本が普通に並んでいます。その訳本自体を読んだことはありませんが、子供の頃に漫画や絵本になったものは見たり読んだことはあります。 残されたミステリーを解くのは、主人公であり、囲碁のタイトルを総なめにしているプロ棋士の牧場智久という設定です。この牧場智久を主人公とした作品は他にも何冊かあるようです。 主人公が関わるきっかけは、囲碁の途中に殺されたと思われる事件が起きた時、たまたま刑事と一緒にいたことからですが、それと並行して、囲碁や連珠にも造詣が深かった涙香が残した茨城にある別荘というか荒れた隠れ家の中を調査しようと同好の士達が集まることになり、それに参加します。 隠れ家の各部屋に書かれていた「いろは文」(いろはの48字を使い、かなを重複させず、意味が通るように作られた誦文で七五調(色は匂へど 散りぬるを/我が世誰ぞ 常ならむ/・・など)の中に秘められた謎を解こうとします。 そしてその隠れ家の中で毒殺事件が起きます。しかも台風の影響で、すぐには警察や救急車も近づけず、世間と隔離された山の中の隠れ家です。 その殺人事件の犯人捜しと、涙香が作ったとされる「いろは文」に隠された謎とを解いていくという流れですが、そのために著者は48種以上の「いろは文」を作成せざるを得なく、そのたいへんな苦労が忍ばれます。 事件としてのミステリーはやや平凡な気もしますが、上記のように涙香が考えた(とする)誦文など、なかなか手間のかかった力作であると同時に、半ば埋もれてしまた黒岩涙香という超絶多才な人物を掘り起こしたということで、よい作品だと思います。 ★★☆ 高熱隧道 (新潮文庫) 吉村昭 1967年に単行本として発刊されたノンフィクション小説です。完全なノンフィクションではないのは、登場する人物や企業が、それぞれモデルはあるものの、実際の名称からは変えていたりするからです。 戦前の1936年に着工した黒部川第三発電所(仙人谷ダム)を建設するため、その工事資材を運び込むためのトロッコを走らせるトンネル軌道工事が小説のメインとなっています。 時は、第二次世界大戦前の世界中がきな臭くなっていた頃、関西の軍需工場へ電力を供給する必要があり、国家的事業として、建設会社が地元の漁師でも立ち入らないという難攻不落な道を切り開いていく実話を元にしています。 また一般的に黒部ダムというと馴染みが深いのは、映画「黒部の太陽」で有名な黒部第4ダムで、こちらは戦後に建設されたもので、この小説の話しとは違います。 小説のタイトルになっている通り、このトンネルを掘削していく途中で、異常なほど高温の熱水帯にぶつかり、勢いよく熱湯があふれ出てきて工事は難航を極めます。その温度は100度を軽く超えるという凄まじいものです。 現代のようにシールドマシンがあるわけでなく、人力で岩盤に穴をあけ、その中にダイナマイトを詰めて爆破していくという工法でトンネルを掘削していきます。そしてダイナマイトがトンネル内の熱で自然発火してしまい暴発するなどして多くの犠牲が伴います。 そうした難工事の上、厳しい冬には大きな雪崩(泡雪崩)で鉄筋の宿舎が吹き飛ぶなどして、このトンネル工事だけでも300名を越える犠牲者を出します。 請け負った建設会社の工事監督や現場土木技師は、計画を立て、工事の方法を考え、命令する立場ですが、当然ながら灼熱のトンネル内で身を削りながら作業をするのも、ダイナマイトの誤爆で吹き飛ばされるのも、突貫工事のため現場宿舎に泊まり雪崩に巻き込まれるのも、岩を満載したトロッコが暴走して押しつぶされるのも人夫達です。 そうしたことから、命令を下す側と、お金のためとはいえ、次々と仲間が死んでいく人夫側とで、次第に不穏な空気が流れ出します。 トンネルが完成した時、普通は「黒部の太陽」でもそうだったように、関わったみんなが肩を抱き合い、うれしさで感動するところ、この小説のラストでは、人夫のリーダー役の人夫頭の助言で、監督や現場土木技師達は、誰にも告げず、そっと静かにその現場から逃げ去るように去って行くところが、この工事が只者ではなかったことを象徴しています。 ★★★ ◇著者別読書感想(吉村昭) 【関連リンク】 12月後半の読書 定年ですよ、ユートピア、舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか、堕落論 12月前半の読書 いつか夜の終わりに、しない生活 煩悩を静める108のお稽古、乳と卵、晩夏光、ラスト・ワルツ 11月後半の読書 夜と霧の隅で、朽ちないサクラ、我が家のヒミツ、天魔ゆく空(上)(下) ---------------------------------------------------------- 2019年に読んだベスト書籍 2020/1/18(土) 1401 2013年から続けてきたこの年間ベスト書籍は、今回で8回目となります。 いや〜飽きっぽい性格に関わらず、また誰からも評価されることもないのに、よく続いているものです。とりあえず10回までは続けてみたいです。 1295 リス天管理人が2018年に読んだベスト書籍 1191 リス天管理人が2017年に読んだベスト書籍 1093 リス天管理人が選ぶ2016年に読んだベスト書籍 993 リス天管理人が選ぶ2015年に読んだベスト書籍 886 リス天管理人が選ぶ2014年に読んだベスト書籍 784 リス天管理人が選ぶ2013年に読んだベスト書籍 676 2012年に読んだ本のベストを発表 まず2019年の1年間に読んだ書籍は全部で108作品で、冊数としては115冊(上下巻などあるため)。冊数で見ると、月あたり平均9.6冊読んだことになります。 前年の2018年は99作品110冊でしたので、作品数で9作品、冊数で5冊増えています。2018年は4巻からなる「村上海賊の娘」など複数巻の作品が多かったため作品数が大きく減っています。 さて、今年の大賞発表も、 ■新書、エッセイ、ノンフィクション、ビジネス部門 ■海外小説部門 ■国内小説部門 の3つの部門でそれぞれおこないます。 先に断っておきますが、諸般の事情から旧作や文庫本ばかり読みますので、出たばかりの新刊本はまず読みません。したがって新刊本は大賞候補には入ってきません。その点が多くの書籍の賞とは違います。 ■新書、エッセイ、ノンフィクション、ビジネス部門 2018年は26作品だった新書、エッセイ、ノンフィクション、ビジネス部門の対象作品は、2019年は29作品を読み、前年より少し増加しました。 しかし、大賞候補作品はというと、これといった突出した作品がなく、中庸な作品が並び立つことになりました。言い換えると昨年は不作の年(昨年発刊された本ということではなく、昨年読んだ本という意味)と言わざるを得ません。 29作品の中から、大賞候補作は18作品あります。 謎解き 関ヶ原合戦 戦国最大の戦い、20の謎 桐野作人 「やりがいのある仕事」という幻想 森博嗣 「日本の四季」がなくなる日 連鎖する異常気象 中村尚 アンガーマネジメント入門 小林浩志 ひとり暮らし 谷川俊太郎 ファスト風土化する日本 郊外化とその病理 三浦展 言ってはいけない 残酷すぎる真実 橘玲 新個人主義のすすめ 林 望 生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント 西原理恵子 地方消滅 東京一極集中が招く人口急減 増田寛也 日本農業への正しい絶望法 神門善久 非属の才能 山田玲司 美学への招待 佐々木健一 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか 鴻上尚史 本能寺の変 四二七年目の真実 明智憲三郎 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 河合雅司 友がみな我よりえらく見える日は 上原隆 堕落論 坂口安吾 この中から、大賞は、、、、、、、、 言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書) 橘玲 著 ということにしておきます。 感想は、 1313 3月前半の読書と感想、書評 私自身、皮肉が好きな嫌みなヤツですので、こうした世間の空気読まず「事実とは違って本当はね、、」っていう暴露本的なものが肌に合っているというか、好感を感じてしまいます。やや偏向してますね。 皮肉にしても暴露にしても「だったらそれがどうした?」って言われかねませんが、こうした裏に隠されたり、誤魔化されている世界を垣間見て、「ヤレヤレ」と深くため息をつくのもワルかないかな〜という歳になりました。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ■海外小説部門 海外小説は、2018年は9作品(13冊)だったところ、2019年は8作品(9冊)と少し減りました。これだけAI活用の機械翻訳ブームが来ていても、翻訳小説にはまだ応用できていないらしく、したがって、時間あたりの賃金が高い有能な人の手作業での翻訳のため、原価が高くなり、なかなか手を出せないのと、次々新たな作家さんが出てきてどの作品が自分にあっていそうかよくかわからず、つい安全策をとって、新書や国内小説へと向かってしまいます。今年はもうちょっと意識して海外作品を読みたいと思います。 大賞候補作品は下記の7作品からです。 Yの悲劇 エラリー・クイーン 悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル その女アレックス ピエール・ルメートル 暗夜を渉る ロバート・B・パーカー ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ジョナサン・サフラン・フォア 湿地 アーナルデュル・インドリダソン 彼女のいない飛行機 ミシェル・ビュッシ 結構迷います。シンプルで上質なミステリーと言えば名作「Yの悲劇」ですが、読み物として楽しいのは「湿地」や「彼女のいない飛行機」など。国内でも大流行しているイヤミスな「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」などは私の中ではイマイチです。 ここは心を鬼にしてえいやっ!と決めると、大賞作品は、 湿地 (創元推理文庫) アーナルデュル・インドリダソン著 に決定! 感想は、 1344 6月後半の読書と感想、書評 著者は日本と馴染みが少ない、アイスランドの作家さんで、北欧ミステリーという言葉もあとで知りました。作品は地元で2000年に発刊され、日本語翻訳版はだいぶんと遅れて2012年に出ています。 有能なベテラン刑事が主人公で、通りすがりの強盗殺人ではないかと思われた事件に違和感を感じ取り、殺された孤独な老人の過去を調べていき、犯人を追い詰めていくミステリーです。 刑事物の小説は星の数ほどありますが、タイトル通り、湿気でジットリと粘つくような場面が目に浮かびそうになる文章はとても印象に残ります。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ■国内小説部門 最多の国内小説は2018年に64作品(71冊)でしたが、2019年は71作品(77冊)とやや増加しています。 できるだけ意識をして偏らないように、古いものから新しいもの、男性作家も女性作家も、ベテランから若手まで幅を持たせて読むようにしています。 そうすると、古い小説は廃刊の危機などを乗り越えて、本当に良いものだけが残っていきますので、評価はどうしても古い作品に有利となってしまうのはやむを得ないかも知れません。 過去の国内小説部門の1位を書いておくと、 2012年 「あかね空」 山本一力 2013年 「東京セブンローズ(上)(下)」 井上ひさし著 2014年 「東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン」 リリー・フランキー 2015年 「屍者の帝国」 伊藤計劃×円城塔 2016年 「八甲田山死の彷徨」 新田次郎 2017年 「漂流者たち 私立探偵・神山健介」 柴田哲孝 2018年 「紀ノ川」 有吉佐和子 と、古いものから、割と新しい作品まで、無難なところに落ち着いているような感じです。 さて、今年は、どういう結果となるでしょうか。 全71作品の中から大賞の候補は下記の12作品です。 アキラとあきら 池井戸潤 ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石 上・下巻 伊集院静 ハサミ男 殊能将之 国境(上)(下) 黒川博行 手のひらの音符 藤岡陽子 赤ひげ診療譚 山本周五郎 占星術殺人事件 島田荘司 地層捜査 佐々木譲 田園発港行き自転車(上)(下) 宮本輝 夜と霧の隅で 北杜夫 約束の海 山崎豊子 俘虜記 大岡昇平 ベテラン作家さんや、売れっ子作家が並びますが、この中から大賞の1作を選ぶとすれば、、、 赤ひげ診療譚 (新潮文庫) 山本周五郎著 に決定! 感想は、 1370 9月後半の読書と感想、書評 今回は昨年に続き60年以上も前の古い小説(1959年発刊)が大賞となりました。2018年の国内小説大賞も偶然ですが、同じ1959年刊の小説「紀ノ川」(有吉佐和子著)でした。 やはりよいものは時代を問わず読み継がれ、そしてそれは決して色あせていかないということでしょう。 30年ほど前にレンタルビデオでこの小説を原作とした映画を借りて見ましたが、その時は登場人物達の背景がよくわからず、単に黒澤明監督の名作映画ということと、三船敏郎演じる主人公だけをうっとりして見ている感じでした。今回、年末にBSで放送されていたので録画し、お正月にゆっくり見ることができました。 そうしたことから、私的には、まず小説で、時代や登場人物の背景を知ってから映画を見るというのが好きです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 国内小説の次点として2作品あげておきます。 ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫) 上・下巻 伊集院静著 感想は、 1374 10月前半の読書と感想、書評 約束の海 (新潮文庫) 山崎豊子著 感想は、 1296 1月前半の読書と感想、書評 この選考は新鮮味がなく、ベテラン作家さんの作品となってしまいましたが、ここは奇をてらうことなく、いたって真面目に検討した結果です。 「ノボさん」は、明治初期に活躍した文人であり詩人、正岡子規を主人公にした伝記的な作品ですが、同級生でもあった夏目漱石との友情をメインにもってきて、面白い作品に仕上がっています。 夏目漱石は長生きして数多くの作品を残しましたが、短命に終わった子規(34歳没)の生涯と、そのユニークな発想や行動を、あの老けた感じで頭でっかちの横顔の写真からは想像できない行動的な人物像を描いています。 正岡子規は日本で野球普及に大きく貢献した人物で、そのつながりから、野球好きな著者が子規をテーマにした小説を書こうとしたのは自然な成り行きでしょう。 「約束の海」は、著者の遺作となった作品ですが、著者独特の実際に起きた事件や事故をモデルにした小説の集大成という気がします。 ただ残念なことに、この小説は第1部と第2部で終わり、本来はクライマックスとなる予定だった第3部に至れず亡くなったのは残念です。 さて、今年はまたどんな名作に出会えるかワクワクドキドキ楽しみです。 ---------------------------------------------------------- 警察官の年齢構成はどうなっている 2020/1/22(水) 1402 以前、学校の教職員の平均年齢が上がってきて、若い人の採用が進まない問題をこのブログで書いたことがあります。調べるとなんと11年も前に書いた記事でした。 527 教員の高齢化について 最近、ふと気になっているのが、同じく地方公務員の警察官の高齢化です。 その時の警察官は、もう定年過ぎてる?と思えるほど髪の毛が真っ白で、かなりくたびれたお爺さんっぽい人で、「お爺ちゃん!危ないからバイクなんか乗ってちゃダメよ〜」と言ってあげたくなりそうでした。皮肉やイヤミではなく。 そんなベテランっぽい老警官がバイク(白バイではなくスクーター)に乗って街中を警邏しているのにちょっと驚きました。 警察官は教員と同様、同じ地方公務員ですから、団塊世代の大量退職以降、警察官の年齢構成ってどのように変化しているのか気になりました。 ただ、教員と違い、警察官は割とつぶしが効き、定年後も早期退職時にも天下り先というのが割と豊富に用意されていて、その点は教員より恵まれていそうです。 そのためか警察官は、定年までは勤務せず、天下り先へどんどん転職してしまうという風土もあるそうで、そのあたりも教師のままで定年を迎えることが多い教員と違う点です。 命に関わる危険な仕事で、組織内は体育会系ブラック、若造のキャリアにアゴで使われる悲哀をたっぷり味わい、しかも現場と事務の両方をひとりでこなさなければならない忙しい仕事ですので、給料は同世代平均と比べると意外に高目なのですが、年齢を重ねていくと体力的、精神的につらくなり、転職する人が多いのだろうと想像できます。 天下り先としては、パッと思い浮かべるだけでも、「交通安全協会」や「交通安全センター」、「公安委員会指定の自動車教習所」、「放置車両確認機関(駐車監視員)」、「警備会社」、「タクシー会社」「損害保険会社」「金融機関」など。 その他にも、生活安全課とは関係が深い「パチンコ業界」など風営法関連や、分割された各地の旧道路公団、信号機や標識を作っている企業などにも、その利権独占メリットが享受できる代わりに警察官OBの積極採用は欠かせません。 以前なら、総会屋対策などのため大手企業がこぞって警察官OBを採用していたことがありますが、最近は後ろめたいことをしている会社以外では、そうしたことは減ってきているようです。 特に目立ったのが、団塊世代の大量定年に合わせるように、今までの企業や団体以外にと急いで警察官の再就職先をひねり出したのが「駐車監視員」の制度で2006年から始まっています。 また少子化や若者のクルマ離れにより、経営が傾きかけてきた公安指定の自動車教習所に対し、認知機能検査や実技の「高齢者講習」の制度を新たなビジネスとして加え、多くの警察官天下り先の危機を救いました。 ま、再就職先の確保は今後も続くでしょうけど、現在の警察官の年齢構成はどうなっているのでしょう。 現在と言ってもなかなかこうしたデータはなく、ちょうど団塊世代が定年で次々と辞めていったあと、6年前のデータです。 警察署の捜査員の年齢構成の推移(平成5〜平成25年) このグラフを見る限り40代や50代の割合が大きく減ってきて、若手にチャンスがある職場というイメージです。 上記のグラフは警察庁が広報として出しているもので、おそらく団塊世代を一掃した後に、若手の優秀な警察官を募集するために、2014年頃に「若手が活躍できる職場」というイメージをPRしたくて作ったものでしょう。 ただ、よく見ると、5〜6年前には30〜40歳のゾーンに入っている、就職氷河期時代に大量採用した(できた)、いわゆる団塊ジュニア世代のボリュームが異常に大きく、この世代が現在は40〜50歳に入っていると思われます。それが最近の年齢構成を出していない理由かなと思います。 この団塊ジュニア層がこれから10年ぐらい先に定年を迎えるとき、また新たな再就職先の確保が警察の命題となっていくのでしょう。 ということで、現在定年間近の人の割合(6年前のグラフで、40代後半から50代前半ぐらいの人)は、教員などと比べると少なく、先に書いたバイクで警邏している高齢警官が余っている?というのはどうも違っている感じです。 【関連リンク】 1338 防衛大学校の深い闇 1007 退職金の不思議 800 高齢化社会で変化している交通事故の統計を見る ---------------------------------------------------------- 年金相談会へ行ってきた 2020/1/25(土) 1403 年金の一部(特別支給の老齢厚生年金)が受給できるのは、まだ少し先(約1年後)になりますが、心配性の性格でもあるので年金相談会に予約して行ってきました。 まず、年金の相談先ですが、サラリーマンならば、地元の社会保険事務所か、日本年金機構(以下機構)があります。 どちらで相談しても基本的には変わりませんが、旧社会保険庁のデタラメぶりを知っているだけに、その直系の流れをくむ陰気な社会保険事務所とはあまり関わりたくないので、機構を選びました。 機構だってそのまま社会保険庁の業務を引き継いでいるので、変わりがないと言えばその通りですが、対応してくれる相談員が社会保険事務所と違い、所属する公務員ではなく、一般の社会保険労務士が委託を受けおこなっています。それだけに、四角四面な公務員と違い、いろいろと相談しやすそうに思えます。 それに、社会保険事務所では、このご時世にまだ「相談は窓口へ先着順」って感じで、事前の予約は受け付けていないようです。機構は、先着順の窓口もありますが、事前予約も受け付けていて、無駄な待ち時間を減らすことができます。 病院でも、人気ラーメンでも、福袋でも、日本人は真面目に静に並ぶのが好きですね。私はせっかちな性格で、時間を無駄にしたくないので、極力そうした待ち時間をなくせるならそういう(予約)方法をとります。 予約をするために、まず機構へ電話をすると、年金番号や氏名、相談内容等を聞かれます。相談内容によって係員や相談場所も変わってくるそうです。 幸い、私の相談は受給時の手続きやタイミングなど平凡な内容ですので、どこの相談所でもOKとのことでした。複雑で対応が違う相談ってどういう相談なのでしょうかね? ブログにも何度か書いてきたように、今年の6月で仕事は辞めて、無収入になりますので、1日でも早く年金をもらわないと、虎の子の貯金を食い尽くしてしまいます。 そんなわけで、相談に行くのは、63歳になってすぐに申請を(年金は自分で申請しないともらえない)するために、その準備を万全にしておくためと、年金受給に関して様々な特例などを知っておきたいからです。 例えば、63歳から「特別支給の老齢厚生年金」をもらい、65歳から支給される「老齢基礎年金」だけ68歳とかに繰り下げ支給できるのか?とか、年金受給しながら、勤労者の子供の扶養家族に入れるのか?今はもう働く気はないけど、もしあと2年ほど働くと「厚生年金の加入期間44年の特例」の可能性があり、それはどれほど得なのか?など。 専門家なら当たり前のことでも、とにかく年金に関してのことは難しすぎて、素人にはよくわかりません。社会保険庁があった昔は「一般庶民はなにも考えるな!お上が与えてやる!」みたいなところがあったんだと思います。 その中には、今年6月まで今の給料で勤務した場合の63歳から65歳まで受給できる「特別支給の老齢厚生年金」の額、そして65歳以降の「老齢基礎年金+老齢厚生年金」の額、それと知らなかったのですが、配偶者加給、差額加給(失業中、国民年金を支払った分)など、受給できる詳細を出してもらえました。 いくら本を読んでもネットで調べても、知りたい事ってなかなかわからないもので、こうした年金相談の場で社会保険労務士さんに聞くのが一番早くて正確だと実感しました。 もちろん社会保険労務士さんにも得意分野や経験度によっては、年金相談に関してあまり頼りにならない場合もあるので、闇雲になんでも信じるだけは避けるべきです。 63歳になって「特別支給の老齢厚生年金」を誕生日のある月の翌月からもらうためには、63歳の誕生日の前日以降できるだけ早くに申請をする必要があります。年金は自動的にはくれないので、忘れていると自己責任となります。 問題はその際に戸籍謄本が必要とのことを知りました。私の場合、本籍地が遠隔地のため、郵送で申請し、返送してもらうため、誕生日から1〜2週間遅れての申請となりそうです。 というのも、その申請日(誕生日前日)以降の日付の戸籍謄本をとることが必要で、事前に取得しておくことができません。面倒くさいですね〜。 配偶者加給などの関係もあり、申請可能日まで離婚していない、死別していないなどの証拠書類ということなのでしょう。 それだけ取得すれば、そのまま、年金相談センターで、必要事項を記入し、申請するところまで見てくれるとのこと。63歳の誕生日が過ぎて、戸籍謄本が取れ次第、もう一度、予約を取って来ることにしました。 付け加えておくと、様々な銀行やJAなど金融機関でも、社会保険労務士を講師にして年金相談会をおこなっていますが、当然ながらそうした金融機関で年金受け取り(振込先)を誘導することが目的ですから、その金融機関に振り込みをする気がなければそういうところへ行くのはどうかなと思います。 個人的に年金の受け取りはどこでも良いのですが、近所に店舗がなく不便ですけど、現役時代から住宅ローンやネットバンキングを使っている都市銀行をそのまま使おうと思っています。 今後コンビニでの現金引き出しが有料化されたり、ネットで他行への振り込みが有料(現在は優遇制度で月3回まで無料)になったりすれば、その時点で受け取り先金融機関を変更することもできるでしょうからね。 【関連リンク】 1384 ねんきん定期便を精読する 1136 定年延長の功罪と年代格差 970 生活保護世帯の増加は高齢者増加だけが原因なのか? |
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