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005 もらい泣き
004 光圀伝(上)(下) 003 はなとゆめ
002 マルドゥック・スクランブル 圧縮  001 天地明察(上)(下) 



1977年岐阜県生まれ。1996年早稲田大学在学中に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞の金賞を受賞し小説家デビュー。早稲田大学第一文学部中退。サイエンス・フィクション、ファンタジー、歴史小説など幅広いジャンルの小説を執筆する。代表作に『ばいばい、アース』(2000年)、『マルドゥック・スクランブル』(2003年)、『天地明察』(2009年)、『光圀伝』(2012年)、『十二人の死にたい子どもたち』(2016年)など。(Wikipediaより引用 2022年)


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005 もらい泣き (集英社文庫)

2012年に単行本、2015年に文庫化されたショートショート的なエッセイというか自分で集めたり経験した泣ける話集です。

元々は「小説すばる」で2009年から2011年にかけて連載していた30数回分をまとめたものです。

んー、、でも、どれも個人的には泣け話しではなく、様々な人の不思議?な経験談を小説家のテクニックを使って架空の話しっぽくうまくまとめた?という感じです。実話が元にはあるのでしょうけど。

最初は「怒り」をテーマに書こうと思ったそうですが、「怒り」は単純すぎて連載していくのは難しいと判断し、「泣ける話」に落ち着いたそうな。

そこで周囲の仕事する人や知り合いなどに「泣ける話」を聞いて回って、個人が特定できないよう、性別を変えたり、仕事を変えたりして文章にしたものです。

唯一楽しめたのは「爆弾発言」で登場してきた話しで、空気をまるで読まない爆弾発言をして空気をすっかり入れ換えてしまう人の話し。その爆弾発言女が最後に著者の妻だというのには泣くどころか笑ってしまいました。

やっぱり著者の作品は、「天地明察」や「光圀伝」のような歴史長編小説が好きです。

★☆☆

7月後半の読書と感想、書評 2021/7/31(土)

004 光圀伝(上)(下) (角川文庫)
2012年に単行本、2015年に文庫化された、水戸黄門様として有名な徳川光圀(1628年〜1700年)の伝記風歴史小説です。

著者の作品は、過去に「天地明察」(2009年)、「マルドゥック・スクランブル」(2003年)を読んでいます。本書のような歴史物から、SFまで幅が広い作家さんです。

なんでも地元水戸市では、観光振興や話題作りのため、この作品を原作とした大河ドラマの制作をNHKに提案しているのだとか。

但し、民放で制作される勧善懲悪の好好爺の水戸黄門様と違い、夜な夜な屋敷を抜け出し、頻繁に吉原通いをし、酔った勢いで将軍からもらった刀で無宿人相手に試し斬りをする、侍女に手を出してはらませたりと、それが通用した時代と若気の至りとは言え、そのイメージの落差に眉をひそめる人も多そうで、そういうことを考えると大河ドラマでは実現しそうもありません。

そうしたやんちゃな若いときに、老成した宮本武蔵や沢庵和尚と出会って、武蔵に漢詩を褒めてもらうシーンなどは著者の創造力を堪能できる小説の醍醐味です。

上記に書いたように、光圀は若いときには無鉄砲な若者でしたが、やがて妻をめとり、本来は水戸徳川家の光圀の後を継ぐべきだった兄の長子を後継に据えることで、義を果たしたいと新妻に頼みます。

また明暦の大火で、多くの重要な歴史史料が焼けてしまったことを憂い、才ある妻とともに修史事業に邁進していくことで、後世に名を残すことになります。

知らなかったのですが、水戸、尾張、紀州の徳川御三家の当主とその世子(跡継ぎ)は、それぞれの領地(水戸、名古屋、和歌山)に住まうのではなく、常に江戸に住まうというのが当時のしきたりだったということ。

数年ごとの参勤交代でかかる多額の経費は不要だった代わりに、将軍の許可がないと滅多なことでは地元に帰れず、不自由なことも多かったでしょう。

したがって、三男として生まれた光圀ですが、兄は幼児の時に病死したり、病弱だったことから、当主(父親の徳川頼房)から世子を命ぜられ、それ以降の人生のほとんどは江戸住まいとなります。

若いときから、常に死に別れが身近につきまとい、正妻にいたっては5年しか連れ添っていなかったり、兄から預かった世継ぎの養子もすぐに病死、若いときに意気投合して親友となった儒教家も若くして亡くなったりと、ツキがない人です。

この小説では、引退前の光圀がどういう人生を送ってきたのか、なぜその時代の大名として今でも語り継がれるようになったのかなど、フィクションの小説とは言え、知らないことが多く面白かったです。

★★★

1月前半の読書と感想、書評 2020/1/15(水)

003 はなとゆめ (角川文庫)
2013年に単行本、2016年に文庫化された、平安時代絵巻風で、主人公というか語り手が清少納言という変わった趣向の長編小説です。

清少納言と言えば、今から1000年ほど前の西暦1000年頃に、都(京都)で活躍していた女流歌人であり「枕草子」で有名です。同世代には「源氏物語」の紫式部などもいます。二人に直接の接点はなかったようですけど。

その他の有名人では、陰陽師の安倍晴明がちょっと出てきたりします。平安時代の寵児ですね。

著者の作品は、過去に時代物の「天地明察」とSF物の「マルドゥック・スクランブル─圧縮」の2作品を読んでいますが、今回の作品含め、3作品はいずれも共通性がまったくないもので、著者の多才ぶりがよくわかります。

内容は、清少納言というあだ名が付けられた経緯や、代表作とされる随筆「枕草子」が書かれるゆえんとそのタイトルの話しなど。

「枕草子」は、中国の司馬遷が編集した「史記」から「敷物」を連想し、「敷物≒寝具」には「枕」が似合うという言葉遊び(しゃれ)からという説をとっています(諸説あり)。草子は冊子という意味です。

それにしても「清少納言:枕草子」は、日本の青少年が学校で習う定番ですが、その人物のことや、書かれた背景を知っている人はごくわずかでしょう。

今では古い資料を見て推定するしかないものの、さすがに千年以上前の資料が新しく発見されることはあまり考えられず、こうした作家さんが考えた小説が人気を博し、また映画など映像化もされていくようになると、やがてはこれが通例となっていくのかも知れません。

★★☆

2月前半の読書と感想、書評 2019/2/16(土)

002 マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
過去に「天地明察」(2009年)を読んだことがありますが、それとはまったく違うSF小説です。この小説はシリーズ化されていて、「マルドゥック・ヴェロシティ」(2006年)、「マルドゥック・フラグメンツ」(2011年)、「マルドゥック・アノニマス)」(2016年)と続いていきます。

「マルドゥック・スクランブル」とは、説明が難しいので、Wikipediaから引用すれば「(架空の未来都市)マルドゥック市における人命保護を目的とした緊急法令「マルドゥック・スクランブル」の一つで、保護証人の人命保護のために委任事件担当捜査官および保護証人に禁じられた科学技術の使用を認める法律」ということ。

殺されかけた少女娼婦に、加害者の裁判で証言をおこなわせるために、緊急法令の下で禁じられていた科学技術を使って生き返らせ、さらに加害者からの刺客から身を守るため超人的なサイボーグに作り替えられます。

まぁ、一種ロリコン小説と言えなくもありませんが、こうした若い少女がサイボーグの身体を手に入れて、強い男や変態どもをバッタバッタとやっつけていくという筋書きは、その筋の人にはウケるのでしょうかね。私にはよくわかりませんが、、

個人的には「天地明察」がすごくよかっただけに、反動が大きくて残念な結果に終わりました。

★☆☆

8月後半の読書と感想、書評 2016/8/31(水)

001 天地明察(上)(下) (角川文庫)
2009年に発刊され吉川英治文学新人賞や第7回本屋大賞を受賞し、直木賞にもノミネートされた長編時代小説で、映画やドラマに引っ張りだこの岡田准一主演で2012年に映画化もされ人気を博した出世作です。

主人公は江戸城に勤める囲碁棋士で、算術に強くやがて天文暦学者になる安井算哲(渋川春海)という実在の人物で、知る人ぞ知るというユニークな人生を歩んだ人物にうまくスポットライトをあてたのはさすがと言えます。

春海は、徳川4代目家綱から5代目綱吉の時代に活躍し、それまで日本で利用されていた800年も前に唐からもたらされた宣明暦を、緻密な観測と中国と日本の位置からくる違いを計算し、新しい和暦(貞享暦)を初めて作りました。

暦の基本形を作るのはいまは国立天文台ですが、当時は主に祈祷師や神社などが中国の暦を元に勝手に作っていて、地域によっては1年が数日違っていたりすることもあったとか。

今でも旧暦という太陰暦は特に占いや年中行事などではよく使われていますが、当時もやはり暦と占いや年中行事は切っても切れない関係にあったようです。また各地の有名神社が独自の暦を発行することで、大きな収益を得ていたと言うこともあるようです。

様々な妨害や、伝統や権威と戦い様々なプレッシャーにも負けず、粘り強く日本の暦を新しく変えた主人公の成功物語と言ったところでしょうか。

余談になりますが、日本初の和暦となった貞享暦は、その後宝暦暦、寛政暦、天保暦と変わっていき、ついに明治5年11月9日(西暦1872年12月9日)には世界標準となっていたグレゴリオ暦(新暦)へと変更されます。

この新暦への変更時は、年末まであと2ヶ月近くあると思っていた国民が、いきなりあと3週間で年が改まると聞かされ、そこで起きる様々なドタバタは小説や、映画、落語などでもよく出てきます。

2月前半の読書と感想、書評 2014/2/19(水)



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