リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
リストラ天国 日記(BLOG)
読書感想INDEX
加治将一 KAJI MASAKAZU 既読書籍
003 | 舞い降りた天皇 初代天皇「X」はどこから来たのか(上)(下) | ||
002 | アルトリ岬 | 001 | 失われたミカドの秘紋エレサレムからヤマトへ「漢字」がすべてを語り出す |
Amazon書籍売れ筋ランキング ビジネス・経済 ビジネス実用本 文庫 新書 文芸作品 ノンフィクション ミステリー・サスペンス SF・ホラー・ファンタジー 歴史・時代小説 経済・社会小説 趣味・実用 コミック |
||
1948年北海道生まれ。1978年渡米。以後15年間ロサンゼルスで不動産関係の仕事に従事。1993年に帰国。帰国後、執筆活動に入る。(Wikipediaより引用 2022年) |
||
003 | 舞い降りた天皇(上)(下) 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫) | |
歴史ミステリーものの小説でいろいろと物議を醸し出してきた著者の作品は、過去に「失われたミカドの秘紋」「アルトリ岬」を読んでいますが、2008年に単行本、2010年に文庫化されたこの作品が一番読みたかった作品で、天皇が変わった今年、令和元年の最後に読むのがこれです(年内に間に合ったので、もう1冊坂口安吾著「堕落論」を読みましたが)。 ずいぶんと昔になりますが、高木彬光著「古代天皇の秘密」を読んで、俄然古代天皇のことに興味がわきました。 タブーともされる古代天皇に関しては、古代史の研究論文とかあるのでしょうけど、読み物としては少なく、またフィクション小説としてでも書く以上は、様々なところから矢が飛んできても「自己責任」ということになりそうです。 本書でも触れられていますが、時の権力者は「過去の歴史を変えたがる」、正確に言えば、歴史は不変で変わらないけれど、権力者の都合が良いように事実をねじ曲げて改変し、その改変した歴史をなにかに記録しておけば、後世はそれが歴史として残っていくというもの。現代のように、ネットに長期間残っていくということもないので、書いて残した者勝ち!ってことです。 現在発見されている中では一番古い歴史書「古事記」と「日本書紀」(どちらも8世紀初頭頃)についても、その時の権力者が、過去はこうだったと事実を曲げて書かせることなど簡単なことだったでしょう。 例えば、日本に中国から文字が伝わってきたのが、諸説ありますが、1〜3世紀頃だろうと言われています。 しかし初代の神武天皇が在位したのは、それより何百年も前、紀元前6世紀頃とされています。文字もない時代のまだ日本という国名も文字もなかった時に、神武天皇がいたと、上記の歴史書に残されています。 文字はなかったけど会話は当然ありその伝聞だと言っても、じゃ、その神武という文字は後世の人が勝手に名付けた後付?ってことになります。 そうやって考えると、過去の歴史書がどこまで真実が書かれているのか、すべてその時の権力者が想像して作った神話だと言っても良いかも知れません。 と、いうように、出雲、奈良、九州などを旅しながら、小説の主人公が推理をしていくというストーリーです。 ミステリーの詳細は読んでのお楽しみ、古代天皇というと難しそうですが、私のような素人にもわかりやすいように、書かれていて好感が持てます。 但し、こうした歴史ミステリー小説の常ですが、当然作者の思い込みや想像、創作なども混じり、どこまで根拠のあるlことなのかなどはわからず、読む人があれこれ想像たくましくして勝手に決めれば良いと思います。 ★★☆ 12月後半の読書と感想、書評 2020/1/1(水) |
||
002 | アルトリ岬 (PHP文芸文庫) | 2008年に単行本、2011年に文庫化された長編小説で、著者自身が自己啓発セラピストとして活動されていることもあり、いわゆるカウンセリング小説というジャンルになるものです。 かといって、なにか押しつけがましいところや、「こうあるべき」みたいな指導書やHOW TO本ではないので、気楽に読めて楽しめます。 この著者の作品では昨年「失われたミカドの秘紋―エルサレムからヤマトへ「漢字」がすべてを語りだす!」とやたらと長い題名、副題の小説を読んでいます。これはなかなか面白かった小説でした。 3月前半の読書と感想、書評 2018/3/14(水)「失われたミカドの秘紋」 主人公は、気弱であまりやる気がない中年男性で、仕事がリストラに遭い、派手好きで浪費家の妻との関係も悪くなり、二人の子供も不登校だったり非行に走ったりして、どん底に落ちています。 当たると評判の占い師にお告げをうけて、家族を捨てひとりで北海道に渡りやり直そうと就職します。 そこへ借金取りから逃げるように家族がやってきて、また元の険悪なムードに満たされてきますが、不登校の子供が、偶然海岸で知り合った年配の男性と犬に癒やされていき、その後、家族全員がその男性のアドバイス(カウンセリング)を受けるようになっていき、変わっていくというのがあらすじです。 カウンセリングが本業でもある著者からすれば、家庭の不和も、ちょっとしたきっかけや他人のアドバイスで良くなっていくということを知っていて、そうした例を小説にまとめたという感じなのでしょう。 政治家や芸能人、評論家の過激な発言や、ネット上で吹き荒れる非難、炎上など、これだけストレスがたまる世の中ですから、こうした素朴で最強の「愛情」を気づかせてくれるカウンセリング本は、小説としての出来不出来はともかく、できるだけ多くの人に読まれるといいですね。 ★★☆ 6月前半の読書と感想、書評 2019/6/15(土) |
001 | 失われたミカドの秘紋: エルサレムからヤマトへ 「漢字」がすべてを語りだす! | 2008年に「舞い降りた天皇―初代天皇「X」は、どこから来たのか」を書いた著者の、天皇関連第二弾の2010年単行本刊、2014年に文庫版刊の長編歴史小説です。 感想は主人公が天皇の祖先の推理や中国の歴代皇帝の人種などに触れて、警察からも中国警察からも付け狙われるという微妙な問題を多く含んでいるのと、特に何度も出てきますが秘密主義で自分たちの利益を守るだけと宮内庁を攻撃しているところが、小説と言うより私怨を強く感じられる文章になっています。 端的に言うと、古代に進んだ文明をもったエジプトやユダヤから、陸続きのユーラシアを旅して中国へ、そして朝鮮半島や日本へもその係累が住み着き、強力な武器で土着民を支配し、やがて王朝を作っていったという流れです。 特に、古くからある漢字の意味や発音がユダヤ語と親和性が高いことなどから、漢字が生まれた中国を含み元々土着していた漢民族や大和民族はではなく、西方からやってきた異民族がその根っこにはあるのだとする言説を主人公に推理させています。 小説の出来としては少々読みづらく、変なエンタメ精神などどうでもいいので、もっと端的に整理して書いてくれたら読者も増えるのだろうになと思います。 多くの古代の名前や都市名等が次々と出てきて、その関連性や時代背景が専門家の論文ではなく、ほとんど予備知識がない人が読む小説としては、ただ混乱を与えるだけでしょう。 しかし個人的にはこういう古代歴史推理小説は嫌いでなく、高木彬光氏の小説「邪馬台国の秘密」や「成吉思汗の秘密」「古代天皇の秘密」などはコンパクトにまとめられ、ロマンもあって楽しめました。 また著者が主人公に言わせているように、日本の全国に散らばっている古墳など、宮内庁が許可をしない場所を徹底的に発掘調査すれば、歴史の謎や天皇をはじめとする有力者のこと、そのDNAを調べてどこから来た人種とか判明し、古代ロマンが拡がっていくのにって思いますが、知らぬが仏、空想していられるときが幸せなのかもしれません。あるいは知られて困るようななにかを隠しておきたいのかも知れません。 ★★☆ 3月前半の読書と感想、書評 2018/3/14(水) |
Amazonタイムセール ビジネスの書籍売れ筋ランキング 文庫の売れ筋ランキング 新書の売れ筋ランキング |
ミュージックの売れ筋ランキング 車&バイクのほしい物ランキング ヘルメットのほしい物ランキング 洗車用品のほしい物ランキング |
リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
リストラ天国 日記(BLOG)
読書感想INDEX
一番上へ