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読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。

日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです
1046 変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3) 2016/8/6(土)
1047 変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4) 2016/8/13(土)
1048 8月前半の読書と感想、書評 2016/8/17(水)
1049 変形性股関節症の人工股関節置換手術まとめ 2016/8/20(土)
1050 PCデポ炎上 2016/8/24(水)
1051 最近見た映画 2016/8/27(土)
1052 8月後半の読書と感想、書評 2016/8/31(水)



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変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3) 2016/8/6(土)

1046 
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編

【過去の経緯】
40過ぎ頃から右足に痛みを伴う異変を感じ、その後変形性股関節症とわかってからも、我慢に我慢を重ねてきましたが、今年58歳で両側の股関節が末期状態と診断され、とりあえずひどく痛む右側だけ人工股関節置換手術をおこなうことにしました。

手術に至るまでの病院選び、入院前の検査等は上記変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)(2)をご覧ください。

いよいよ手術編の始まりです。

◆手術前日(入院1日目)
今回入院したのは東京都内の総合病院です。手術前日の入院で午前に入院窓口へ行きます。入院の手続きをして、翌日の手術に向けて血液検査等と、リハビリを担当する理学療法士が股関節の可動域など測定をおこないます。部屋は事前に頼んでおいた個室で快適です。

別に大部屋が嫌というわけではないのですが、個室には有線LANが敷かれていて、持ち込みのパソコンがそのまま使えます。大部屋では病院のLANが使えないので、モバイルWi-Fiルーターを個別に持っていないとネット接続ができません。

最近はネットはスマホで十分という人も多いので不自由しないのかも知れませんが、仕事で使うとするとちょっとスマホでは役不足なこともあります。ただし個室を借りるには保険がきかない差額ベッド代(1万円〜)が必要となります。

入院後の食事は昼食からあります。夕食を食べると、その後は明日の手術日は食事はなし、翌々日の朝食からとなります。

枕が変わると寝られない?という人には、頼めば睡眠導入剤が処方されるそうですが、どちらにしても翌日には全身麻酔で無理矢理眠ることになるので、少々寝不足でも問題ないかも。

私の場合は個室と言うこともあり、消灯(21時)後もしばらくテレビを見て、その後は読書をしていると11時過ぎに自然と眠たくなりました。

         

◆手術当日(入院2日目)
不安感とか緊張してというよりは、夜中部屋が寒かったり暑かったりして、時々目覚めよく眠れませんでした。個室の場合エアコンのコントロールが自由にできますが、部屋が狭いだけに下げればすぐ寒くなるし、上げたり停めると汗だくで目覚めたりとその調整が難しいです。

午前中から別の患者の手術がおこなわれていて、私は二番目の12時過ぎからの予定です。いろんなブログを読んでいると、手術前に浣腸をするということが書かれていましたが、この病院ではありませんでした。

「麻酔で寝ている間に脱糞することはないのか?」って聞いてみたら、「全身麻酔の影響で腸の働きが悪くなるので、そうしたことはまず起きない」だそう。

11時頃に手術用の紙パンツ(T字帯)を履き、手術着に着替えます。腕に針を刺し、点滴用のベース?をあらかじめ作っておきます。そして、いよいよ呼び出しがあり、看護士さん数名と手術室まで歩いて向かいます。

手術室には中央に狭いベッドが置かれていて、そこに乗っかると、次々いろんな装置や点滴がつながれていきます。全身麻酔は点滴で入れていくということで、なんの痛みも感じる前に意識はすぐになくなります。

誰かのブログで「腰から麻酔注射するのがとても痛い」とありましたが、麻酔の方法もいくつかあるのでしょうけど、麻酔の意味を考えると、麻酔を打つのが痛いというのは本末転倒で、痛みはないに越したことはありません。

で、目が覚めて気がつくと手術は終わっています。

目が覚めた時には、点滴と尿道カテーテル(バルーンとも略される)、両足にエコノミークラス症候群の血栓防止用のカーフポンプ(間欠的空気圧迫装置)、心電図用コネクタ、血圧測定装置などが身体中につながれていて、あまりにも物々しい感じなので、その状態だけを付き添いの家族が見るとまるで重体患者のように見えて取り乱したりすることがあるそうです。

別の人の手術(両側同時手術)では、傷の箇所から血を抜くドレーンというパイプがつながれているとブログに書いてありましたが、私の手術ではドレーンはありませんでした。

点滴は抗生剤とともに、以前輸血用として抜いた自己血を戻されます。いずれも体温よりも低い水分を入れられますので、身体はやや冷えていく感じがします。

カーフポンプは別名フットポンプと言われていますが、手術後数時間は装着するのが通例となっています。実はこれが結構痛くて困りました。

麻酔から覚めた後の傷の痛みが苦しかったという話しをよく読みましたので覚悟をしていましたが、鎮痛剤を入れてくれていたのか、傷の痛みはあまり感じませんでした。

それよりもフットポンプが何時間も続けて同じ場所を圧縮し続けますので痛いのと、身体が動かせない窮屈さでなにもできないままジッとしているのが苦痛でした。

本来は「手術終了から3時間経過後の手術当日の夕方にはフットポンプや尿管カテーテルを取り外し、車椅子に移る」と聞いていましたが、手術の開始時間が少し遅れたこともあったのか、なんの話しもなく、そのまま一夜をベッドの上のままで過ごすこととなり、翌朝になり、フットポンプを外してもらい、点滴が終わり、そして尿管カテーテルを引き抜いてもらいました。結局、車椅子に移れたのは手術終了から18時間後経ってからです。

尿管カテーテルは初めての経験でしたが、装着時は全身麻酔時でなにもわからないのですが、抜くときは当然起きていますので、一瞬とは言え気持ち悪いものでした。抜いた後の最初から数回の小便では、予想通り激痛が走り、一種拷問に近いなと感じました。

個人的にはこの手術において苦痛だったことの順位を書いておくと

1位 尿道カテーテル(バルーン)の引き抜きと最初のおしっこ
2位 フットポンプの長時間装着
3位 手術後から車いすへの移動までの18時間の拘束状態

         

◆手術後1日(入院3日目)
先述の通り、手術の翌日になって車椅子に移ることができ、トイレにも自由にいけるようになりました。

ただ侵襲(傷口)の痛みと、下半身の筋肉痛がひどいのと、全身麻酔や点滴の抗生剤の影響なのか、精神的にまだ安定してなくて、例えば読書やブログを書いたりと意識を集中することができません。意識がまだボーとしている感じです。

食事は朝から出ますが、おかゆと煮物小鉢、味噌汁、ヨーグルトで、おかゆはほとんど味もなく、半分も食べられませんでした。この日は3食とも主食はおかゆで、これが味もなく食欲がわかずにきつかったです。

午後にはリハビリ担当の理学療法士が迎えにきてくれて、車椅子でリハビリ室へ行きます。痛みはあまりなかったので気晴らしにいい感じです。

主に手術した足と筋肉痛の箇所などを丁寧にマッサージをしてくれますが、これはたいへん気持ちいいです。その後、無理のない範囲で足を曲げたり、力を加えてのストレッチをいくつか教えてもらいます。

ストレッチは方法だけ指導を受けて、あとは自主トレと称して自分でおこなってくださいということです。私の場合、手術した股関節というよりも、身体が硬くなっているので、そちら方面のストレッチを多く指導されました。

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)へ続く


【関連リンク】
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編


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変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4) 2016/8/13(土)

1047
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編


◆手術後2日(入院4日目)〜手術後6日(入院8日目)
2日目からは1日1時間程度の理学療法士のストレッチやマッサージ、自主トレーニング、シャワーのルーチンの繰り返しです。特に医師の診断もなければ、行動を制限されることもありません。

2日目までは車椅子で、3日目は歩行器、5日目からは杖でリハビリルームへ行くことができました。一般的に人工股関節置換手術をするのは60代以上の人が多いので、まだかろうじて50代の私なんかは元々の筋肉もまだついていて元気なほうで、歩行や片足立ちなどは早くから可能でした。

術後1日。透明のテープのようなもので留められています。
侵襲跡から血が滲んでみえますが、出血はすでに止まっています


入院患者用に浴槽はなく、シャワー室があるだけです。そのシャワー室を使うには予約表に使いたい時間を自分で記入するようになっています。使えるのは25分だけなので、足が悪くてもグズグズはしていられません。

         

◆手術後7日目(入院9日目)
この日は上記のルーチンに加えて、術後1週間を迎え、血液検査と抜糸がおこなわれました。

抜糸は遠い昔の記憶では傷口が開かないように縫っている糸を引き抜くというイメージですが、最近というかこの病院では傷口は透明のテープで留めてあるだけで、さらにその上に水を通さない透明の保護テープが貼られている感じです。したがって抜糸とはいえ糸は使われていません。

その透明の保護テープ、侵襲箇所のテープをペロンとはがすだけで抜糸は終了です。表面上は血がにじみ出ているのが見えていたので、それとテープがくっついてはがすときに痛いかな?と思っていたら、全然くっついてはなく、サラリとはがれましたのであっけなく終わりました。ちょうどテフロン加工されたフライパンとかクッキングホイルの上に乗せた卵焼きみたいになんの抵抗もなくはがれます。

傷口は綺麗にふさがっていて、糸で編んだような傷跡はなく、一直線にスパッと切って、それをまた合わせてくっつけたという感じです。

術後7日。抜糸後。上部が侵襲口でもう傷口は完全にふさがっていますが、下部に皮下出血が拡がっていく


侵襲の傷口付近を中心に大きな範囲で大きく腫れていて、ぷっくりと盛り上がっているという感じです。この大きな腫れのためリハビリで前屈しようとしてもそれがつっかかってうまくできません。

周辺の皮下出血は手術の後は誰にでもできるそうですが、これが見かけは非常に大きく真っ赤にただれたような感じに見えますのでちょっと驚きました。看護師さんに言わせると、皮下出血のあざはだんだんと薄れるから気にしないでとのことでした。

         

◆手術後8日目(入院10日目)退院

リハビリも順調で筋力の測定でも手術前の7〜8割程度まで筋力が回復していることがわかりました。そうしたこともあり、前から医師から理学療法士と相談して退院はいつでもどうぞということでしたので、この手術後8日目に退院することにしました。

午前中に最後のリハビリに向かい、1週間のお礼を述べ、会計をクレジットカードで清算して退院しました。

この病院では片側の人工股関節置換手術で合併症のないケースで術後13日(入院後14日)が平均とのことですので、それと比べるとかなり早くの退院となりました。

その理由としては、この病院の特徴でもある筋腱切離を行わないAL法を用いたMIS(Minimally Invasive Surgery;最小侵襲手技)手術を施行していることと、関節を覆っている関節包を後部を残すことで、筋力があまり落ちないことと安定期の脱臼事故がかなり抑制される技術を持っていることでしょう。

あと残念なことですが、身体障害者申請用紙の記入を依頼したところ、手術後6ヶ月経過後の状況を書くことになっているからと書いてはもらえませんでした。

以前、区役所で聞いたときは、変形性股関節症末期で人工股関節の場合なら問題なく取得できるので、手術前でも後でも15条医師に証明書を書いてもらい申請してもらえれば受領すると言われていたのですが、どうも世の中そんなには甘くなさそうです。


退院が早かったため、感染症など合併症の検査を少し後に行う必要があるということで、2週間後に診察に来るように言われました。

その後は、3ヶ月後、半年後、1年後の定期診察があり、問題がなければあとは毎年1回の定期検診をおこなうということになります。

変形性股関節症の人工股関節全置換手術まとめ へ続く


【関連リンク】
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編


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8月前半の読書と感想、書評 2016/8/17(水)


1048
小説 上杉鷹山 (人物文庫)(上)(下) 童門 冬二

 
1983年に初出、その後文庫化された著者の代表作とも言える名著の誉れ高い作品です。

1961年にJ・F・ケネディが大統領になったとき、日本人記者がインタビューで「日本人で尊敬する人は?」と質問した時に「上杉鷹山」と答えたことは有名な話しで、その頃上杉鷹山を知る日本人はインタビューした記者を含め、ほとんどいませんでした。

なぜアメリカ大統領が上杉鷹山を知っていたかというと、1908年に内村鑑三が英語で書いた「Representative Men of Japan」(代表的日本人)を読んでいたということのようです。

「なせばなる、なさねばならぬ、なにごとも・・・」は私が小学生の頃に担任の先生から何度も聞かされた言葉ですが、その「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」と家臣に対して詠んだ言葉です。

米沢藩の上杉というから当然上杉謙信を祖とする上杉景勝の子孫と思いきや、鷹山は九州の武家の次男で養子として米沢にやってきた外様です。

そのせいで財政破綻をして重税に疲弊した民衆が逃げ出すような状態から、思い切った改革をしようとしても、最初は米沢藩を牛耳っていた藩の重役達に徹底的に邪魔をされて反抗されます。

しかし、あきらめずにわずかでも改革に賛同してくれる今まで冷や水を飲まされていた有能な藩士を味方に付け、藩を潤すためのアイデアをひとつひとつ実行していきます。

また自らも質素な生活に努め、城内の空き地にも桑を植えたり売るための鯉を飼ったりして、後に山本五十六の言葉として有名になる「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ」の元となる「してみせて、言ってきかせて、させてみる」を200年前に実行して使っています。

そうした若くして米沢藩主となり、数々の妨害をうけながらも古い慣習や悪習を廃して、見事に米沢藩を蘇らせた希代稀な真の政治家の伝記です。

★★★


         

秋霧の街 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫) 柴田哲孝

2012年に単行本、2014年に文庫化された「私立探偵・神山健介シリーズ」第4弾です。過去には「渇いた夏」(2008年)、「早春の化石」(2010年)、「冬蛾」(2011年)と夏、春、冬ときて最後?の秋です。

なぜ「?」かというと、この作品のあとに、東日本大震災にまつわる事件を描いた「漂流者たち」(2013年)がすでに加わりましたので、四季の4部作を超えて続いているからです。

前3作はすでに読みましたが、いずれもなかなか面白く、このシリーズがもっと長く続くといいなぁと思っています。

今までは主人公が移り住んだ福島周辺が舞台だったのが、今回は新潟と少し離れます。

新潟を舞台としたハードボイルド小説では佐々木譲氏の「北帰行」が思い出されますが、ロシアの闇組織、中古車の海外輸出業者など、似通った場面があり、新潟ってそういう街なの?ってちょっとイメージが変わってしまいそうです。

それはともかく、今までにない派手な銃撃戦や暴力が展開されて、このシリーズはちょっとそういうはちゃめちゃなハードボイルドではなかったはずなのにという気がしないでもありません。

シリーズ続編の「漂流者たち」は主人公が住む福島で大きな被害がでた東日本大震災に関連した内容となっているそうで、それに期待したいところです。

★☆☆


         

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫) 姫野カオルコ

2007年に「ああ正妻」というタイトルで単行本が発刊され、2010年に上記のように改題されて文庫版が出ました。文庫本のタイトルのほうがはるかにインパクトがでかいですね。ただ最初タイトルを見て「これってエッセイ?」って思いつつ買いましたが、ちゃんとした長編の小説でした。

すでに結婚している若い男性編集者と老作家が織りなす様々な夫婦を描いたコミカル小説です。

山の手のお嬢様育ちで、お金に苦労はしたくないという唯一の目的で、容姿などにはこだわらず、高学歴、大企業勤務の旦那を早々に捕まえて、専業主婦に収まり、子供を大学まで一貫の私立幼稚園に入れて満足する女性が登場しますが、こうした女性はデフォルメしてあるとはいえ、決して珍しくないような気がします。

私の周辺にもそういう夫婦はかなりいそうな感じで、団塊ジュニア世代に多い気がします。

ま、男性にしても、誰もがうらやむような美人を妻に迎えられて、その本当の目的が収入だけだったとしても、それで幸せを感じられるのならいいのかも知れません。

女性側も下手にハンサムな旦那を捕まえてもすぐに浮気されたり、仕事で失敗して収入が途絶えたりすることを避けるには、浮気しそうもない、平凡で真面目な旦那を若いうちに捕まえるに越したことはないでしょう。

結婚したいけどできないていう女性の多くは、若くて自分を高く売れる時代に「もっといい男はいないのか?」「もっと高収入でリッチな男は?」「家柄がよく財産を持っている男は?」なんて夢を見ている間にどんどん年を取ってしまい、結局は安売りせざるを得なかったり、バーゲンセールしても買い手が見つからなかったりするものです。

結婚が墓場がどうかは、本人の考え方ひとつでどうにでもなりますが、それ故に、他人が人の結婚生活を見て、あーだこーだというものではありません。

しかし今の世の中、専業主婦を願う女性には厳しい世の中と言わざるを得ません。ひとつ教訓があるとすれば、結婚相手の両親が健康で、しかもそれなりに財産や家持ちであることが、配偶者の人となりよりも重要な時代になってきているのかなってこの小説を読みながらちょっと感じたり。

★☆☆


         

史上最強の内閣 (小学館文庫) 室積光

著者は1955年生まれということで私とも近いだけに考え方も割りと似通っているかなと初めて読んでみます。この著者、元々は俳優としてご活躍で「3年B組金八先生シリーズ(1979〜1998年)」や「マー姉ちゃん(1979年)」など多くのドラマや映画に出演されています。知らなかった、、、。

作家としてのデビューは2001年の小説「都立水商」で、その作品はその後にコミック化、ドラマ化されています。

本作品は2010年単行本、2013年に文庫化された小説です。続編の「史上最強の大臣」も2013年に発刊されています。

ストーリーは、日本の経済封鎖措置などにより、北朝鮮が核ミサイルを日本に向けて発射しそうな事態に陥りますが、日本の内閣総理大臣はこの非常時においてリリーフ登板してもらう「最強内閣」を京都から呼び寄せることを決意するところから始まります。

そんな無茶な〜と思いますが、多くの日本人が心の中で思っている現在の政治や政治家への不信感、中国、韓国などの対日感情問題、北朝鮮との不平等な関係など、この最強内閣が本音のところをズバズバと突いていき、未来を切り開いていくところが痛快と言うしかありません。

ディズニーランド好きな北の将軍様の長男を日本で捕まえ、その後は自由に国内で遊ばせておき、奪還するために送り込まれた工作員を懐柔し肉体派アイドルとして芸能界デビューさせるとか、はちゃめちゃぶりが際だっていますが、北のあの調子に乗っかってまともに相手をすることのバカらしさがよく伝わってきます。

結果的に怒った北朝鮮は核ミサイルを日本に向けてぶっ放すわけですが、、、その後の処理はどうぞお読みになってください。

★★☆


【関連リンク】
 7月後半の読書 サクリファイス、ティファニーで朝食を、残念な人のお金の習慣、ロスト・ケア
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変形性股関節症の人工股関節置換手術まとめ 2016/8/20(土)

1049
2016年7月に変形性股関節症による右人工股関節置換手術をおこないました。そのまとめです。

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)リハビリ、退院編


【足の違和感】
私の場合、今から10数年前から右足に違和感を感じはじめました。その頃はどこから発生する痛みかわからず、なにが原因かも不明でした。それほど強い痛みではないこともあり、放置していました。

しかし右足の痛みは消えず、しだいに強まってきたので、2年後の2004年に家の近所にある小さな内科(リウマチ科)と整形外科で受診を受けましたが、血液検査、レントゲン撮影等では痛みの原因は特定できませんでした。

右足の痛みが増し、走ることができなくなってきた2012年には股関節あたりに原因がありそうだと判断して再び近所の整形外科を受診し、変形性股関節症が判明しました。

その時はあらかじめ股関節痛だと言うことを自分では特定していましたが、レントゲン写真を見るまでは、医師は問診で私が主張する股関節症を疑っていて、「それはないでしょう」と言っていました。つまり50代の男性で変形性股関節症は極めてまれなようです。下手な医者の思い込みは判断を誤ることがよくわかります。

もし足に異変を感じた場合、様々な可能性がありますが、身近にある整形外科よりも、ぜひ股関節に詳しい医師がいる病院を探して行ったほうが二度手間にならずにいいと思います。


【病院選び】
通常は近所の整形外科から紹介状をもらって専門病院へ行くというのがルールですが、上記のように近所の整形外科はまるで信用がおけなかったので、そこへは2度とは行かず、いよいよ歩くのさえつらくなってきた段階で、ネットで調べ、股関節専門外来のある総合病院へ直接予約を入れて行くことにしました。紹介状なしで総合病院へ行くと初診料以外に特別料金が別途請求されますが、やむを得ないでしょう。

変形性股関節症の人工股関節置換手術についてはネット上に豊富な資料があります。素人の口コミ情報もありますが、それは話半分ぐらいに読んでおき、病院や医師が実名で公開している年間の術例数や新しい術式などを参考にして、あとは何度か通うことになりますから、自宅から通うのに便利な場所ということを考えて選ぶようにしました。

よく「有名な先生だから安心」という書き込みを見かけますが、年間で7万件近くもおこなわれているポピュラーな人工股関節手術の場合、そのような有名な名医が一般患者に対して直接執刀することは、著名人や難手術以外ではあまりなく、実際の執刀はほとんどが若い医師に任されているようです。それほど人工股関節置換手術は術例が多く、リスクが少なく、経験が少ない整形外科医師でもできる簡単な手術ということです。

それでも同じ病院にそうした股関節手術の名医がいるというだけで、その病院全体の医師の技術レベルは確実に上がるでしょうから、有名な医師がその病院や整形外科にいるというのが無意味という意味ではありません。


【手術前検査】
初診を受けたあと手術をするかどうかを医師と相談して決めますが、手術を決めた場合、手術日と事前検査日を決めます。

初診では問診、血液検査、レントゲン撮影があり、変形性股関節症とわかれば痛みがその股関節から来ているかを確認するため、股関節造影検査といって股関節に局所麻酔を注射し、それで痛みが消えることを確認します。これをおこなわない病院もあります。

片側だけの手術と両側同時に手術をする場合がありますが、後者の場合、病院や医師によって断られる場合もあるようです。両足が悪い場合、できれば1回で済む両足同時手術のほうが様々な意味で負担が少なくていいですが、その分リスクとリハビリ期間は長めとなるようです。

手術のおよそ2〜3週間前には事前検査として、血圧、血液検査、肺機能測定、CT撮影、X線撮影、心電図測定がおこなわれ、さらに手術時の輸血用に自己血の貯血をおこないます。病院にもよりますが、私の場合400ccを1回だけの貯血でした。両足同時手術の場合はその倍ほど貯血することになるそうです。

そのあと麻酔医と面談をして、手術時の全身麻酔についての方法やリスクなどの話しを聞きます。

最後に入院時の説明(個室にするかとか、当日の持ち物とか)などを聞き、それで手術前検査はすべて終了です。


【入院・手術】
入院は通常手術の前日で問題ありません。大部屋か個室の選択は事前に決めておきます。仕事を持ち込んだり、PCのネット接続をする場合には個室利用ということになるでしょう。

手術は、医者を信じて任せるしかないので、まな板の鯉状態です。心配しても仕方がないことです。

手術後から約1日は傷の痛みと身体を自由に動かせない不自由との闘いです。骨をバッサリと切られていますが、骨には神経が走っていないため、その痛みはまったく感じません。

ひたすら、「関節痛の痛みから解放されて、昔のような元気な生活が取り戻せる」という明るい未来を想像し、頑張るしかありません。

人口股関節の進歩もめざましく、耐久性も向上してきています。しかし実際には使い方や周囲の骨の状態など個人差があり、1年に1回の定期検査でゆるみや異常がないかを確かめる必要があるようです。


【リハビリ】
10年ほど前の手術では、術後に脱臼を防ぐため禁忌肢位というのがあり、しばらく落ち着くまではダメな姿勢などがありましたが、最近の手術ではそれもなくなっているか少なくなってきています。

私の場合は、術後3日目で「では正座をしてみましょう」と言われて挑戦しました(笑)。しかし右足が大きく腫れていて、とてもスムーズには曲がらずにできませんでした。それぐらい昔なら無茶と思えるほどのリハビリが行われます。

「リハビリはきつい」と聞かされていましたが、私の場合、特にキツイと思ったことはありませんでした。理学療法士の指導で、歩行や片足立ち、柔軟運動など自主トレをおこないますが、入院中他に何もすることがなく、1日のうち1時間ぐらいリハビリに費やしても暇つぶし程度に思えました。


【退院】
だいたい片足の手術で平均2週間ぐらいで退院と聞いていましたが、早い人は1週間程度で退院する強者もいるという話しを聞いていて(ブログを読んで)、それに挑戦したくなりました。

結果的には術後8日、入院10日目の退院となりましたが、これでもかなり順調なほうです。

とにかく、杖でサクサク歩けるようになれば、入院している意味はあまりなく、自宅でリハビリをするほうが、家族が病院へ通う手間がなくなりますし、なんと言っても好きな時間にお風呂に入ったり、好きな料理を食べたり、深夜まで録画しておいた映画を見たりすることができます。

自宅では二階の部屋が自分の部屋ですが、つかまり歩きをしながら階段を上り、自由にゆっくりと生活できるのが、とても嬉しかったです。


【関連リンク】
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)リハビリ、退院編


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PCデポ炎上 2016/8/24(水)

1050
フローとして日々流れていってしまう時事ネタやニュースはこのブログではあまり書かないのですが、PC DEPOT(以下PCデポ)については私も身近に感じていて、以前はよく利用していた者として、少し書いておこうかなと。

PCデポ 高額解除料問題 大炎上の経緯とその背景


ご存じの方も多いと思いますが、80過ぎの高齢者が、PCデポで明らかにふさわしくない年間サポート契約を結ばされていて、それを家族が解約しようとすると高額の解約料を請求されたという問題です。

私自身、ここ10年ぐらいのあいだにPCデポは大きく変わってしまったと感じていました。

以前は、PC関連商品について、近所ではヤマダ電機など家電量販店と比べて品揃えがよく、また価格も多少安く、PC本体、周辺機器(マウス、ハードディスクドライブ、DVDドライブなど)や関連商品(プリンターインク、メモリー、アプリ、印刷用紙など)をよく買いに行ってました。

ヤマダやコジマのように、私の嫌いなポイント還元で実質値引きという姑息な手段を使わず、現金値引き勝負だったのがポイントが高かった点です(笑)。

ところがどうもここ数年、新聞に入るチラシを見ると、初心者向けに抱き合わせ販売や、ネット新規契約との合わせ技で一見安く見せかけている販売がミエミエなものが多く、例えば、光契約とセキュリティソフトの3年契約セットで新型PCがこの値段というような素人騙し、情報弱者騙し広ばかりが目立ちます。

また素年前に娘が大学生になったとき、PCデポでノートパソコン(型落ちのアウトレット新品)を購入したとき、しつこく本体と一緒に月額契約のサポートやセキュリティソフトの契約を勧めてきたことにも違和感を感じました。

以前は秋葉原のPC専門店と同様に、PC中・上級者向けのマニアックな店舗という感じで、店員の愛想もなければ、箱も説明書も付かないバルク品やアウトレット品の販売なども多く、客がある程度の知識を持っていないとダメで、買った後うまく動作しなくても、それは自分に見る目と知識がなかっただけで自己責任でした。

そういう雰囲気が好きだったのですけどね。

それが全国で大規模にチェーン展開をしていき、経営戦略にも大きな変更があったようで、中・上級者のマニアックな人向けから、初心者を相手にする戦略に変わっていきました。

ここ数年、パソコン販売台数は伸びていないので、同社の主力商品はスマホやサポートへと移ったわけですが、その戦略変更自体は間違っていないのでしょう。

間違いがあったとすれば、素人相手なら少々無茶をしたり強引な手法をつかっても、キチンと契約をしていれば問題はないだろうと錯覚したことでしょうかね。それに高齢者は若者よりもずっとお金を持っていて、金払いがよいのはオレオレ詐欺をみてもわかる通りです。

一部の店舗でそうしたことが起きたという人もいますが、私はそうは思っていません。会社の経営戦略がそうであれば、程度に多少の差はあれ、どの店舗でも同じようなユーザーを騙すような表現、説明がまかり通っていたことは間違いありません。またそういう店長でないと認められなかったはずです。

今年の春にはDELLの通販で購入した息子のノートPCが故障してしまい、私はDELLに修理を依頼すべしと言ったにもかかわらず、息子は「他店で購入したPCの故障修理歓迎」を唄う、近所のPCデポへ持っていって修理を依頼したいと言うので、一緒についていきました。

そして故障したPCを検査したあと告げられたのは、「修理には6〜7万円かかります。いっそ新しいPCを購入されてはいかがでしょう?ご案内しますがいかがですか?」という予想通りの回答。

う〜ん、、、完全にパソコン初心者と思われている感じです。そういう親子も多いのでしょう。また初心者親子に対するセールスもちゃんとマニュアル化されているって感じです。

そんなに高いのならDELLへ直接聞いて見る」と言うと「もしかすると4〜5万円、いや、もっと安く済むかもしれませんが、、、」と急に慌てたように態度が変わったのが笑えました。

信用がおけないので、依頼せずに持ち帰りました。昔のPCデポならば、そのようないい加減なセールストークはなかったのですが、明らかに初心者に買い換えを促すため、修理費を盛って話しをしてきます。それがあの「他店で購入のパソコン修理歓迎」の最大理由なのでしょう。

DELLへ故障修理を依頼すると、修理に出す前に、原因が特定できるまで、あれこれ作業を電話で指示されて面倒です。それを息子は嫌がったわけですが、かと言ってたかだか10万円程度のPCの修理代に6〜7万円と言われれば黙っていられません。

私が代わりにDELLへ電話をして修理を依頼すると、事前の故障原因チェック指示があり、それを時間をかけておこない、原因がある程度絞られた時点でDELLのサポート言うには、、、

この故障は無償で修理できますので、いついつ取りに伺います!

と。

最初からDELLへ修理依頼をしなかったこちらがバカだっただけで、PCデポへ持ち込んで6〜7万円と言われた修理費は、購入したDELLに出せば送料含め結局はすべて無料という結果だったのです。

このように、ちょっとした面倒臭さや初心者の無知につけ込んだ、素人相手の濡れ手に粟ビジネスは別にPCデポだけでなく多くのところでおこなわれています。

携帯電話も基本的には長期契約で、途中で解約するにはペナルティを支払わされるという構造は変わりません。その他、解約料はかからないまでも、毎月、あるいは毎年少額ずつ自動引き落としされる支払いのサービスが急速に増えています。

一度に数万円の支払いとなれば誰しも考え込んでしまう商品やサービスでも、月、数百円〜千数百円(で複数年契約)と言えば、すんなりと求めに応じてしまうことがあります。それが売り手の狙いとは知らずに、、、

先般、毎月1万数千円を自動引き落としで支払っているケーブルテレビ(TV視聴とネット接続、固定電話の契約)に電話して、子供も大きくなってテレビもあまりみなくなてきたのでと解約を申し出てみました。ネット接続はもっと安い別のプロバイダーに変更し、固定電話は加入権もあるのでNTTへ戻し、テレビは自分でアンテナを立てればよいと思ったからです。

そうすると、最初に電話を受けたカスタマーサポートから、老獪な解約阻止部隊?へと回されて、「なにが不満なのか?」「次の契約はどことするのか?」「それはどういう契約か?」など細かく聞いてきます。それは今回の解約申し出が本気かどうかを確かめているのでしょう。

解約すれば手続きが面倒だぞと柔らかく脅されましたが、事前に別の安い光プロバイダーを調べておいたので、それを伝え、ケーブルテレビ契約の解約に向けて回線工事の日程まで話しが進んだとき、突然、「大幅値引きするからこのまま継続して欲しい」と必死のお願いが(笑)

その割引額が半端でなかったので、じゃぁもう少し続けるかということで、継続しましたが、言わないのと言うのとでは毎月3千円程度を無駄に支払い続けていたことになります。世の中のモノやサービスの値段の仕組みってそういうものなのです。

敵さん(店側)は例え大幅にディスカウントしても、いったん取った契約を途中で打ち切られるより継続してくれるほうが得と考え、それはつまり長い期間の契約はそれだけ美味しい(=消費者にとっては不味い)ものなのです。

そんなこんなで、最近はすっかり足が遠のいていたPCデポでしたが、個人的には売り込みの激しい店員は嫌いですが、店としては嫌いではないので、今後もちょっとした周辺機器やメモリーなど買いに寄らせてもらいたいと思っています。

マニアック向けではビジネスがもう成り立たなくなっているというのもわかりますが、今回の出来事を反省し、初心者にも優しい、誠実なビジネスで持ちこたえてもらいたいものです。


【関連リンク】
1027 格安スマホ(MVNO)に替えた
963 続:ケーブルテレビの契約見直し
962 ケーブルテレビの契約見直し
470 地デジアンテナ設置さてどうするかな
398 自宅のパソコンが逝ってしまった件1(トラブルいろいろ解決編)


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最近見た映画 2016/8/27(土)

1051
家で古い映画を録画したものや、久しぶりに映画館へ行って見た映画の感想です。


麗しのサブリナ 原題:Sabrina 1954年米
監督:ビリー・ワイルダー 出演:オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン

ローマの休日」で一気にスターダムにのしあがったオードリー・ヘプバーン主演作で、我が儘で気分屋のお転婆娘に恋をしてしまう大金持ちの家の兄弟にハンフリー・ボガートとウィリアム・ホールデンという豪華人気俳優を寄せ集めしたみたいな映画です。

1954年当時と言えば、日本にマリリン・モンローが来日したり、街頭テレビでは力道山が大きな外国人をバッタバッタと倒していりした頃です。そしてこの映画でヘプバーンが履いていた低いパンプス風の靴が「サブリナ・シューズ」として大ヒットしました。

ヘプバーンが演じる娘は、金持ち一家に雇われている住み込みの運転手の娘で、その金持ち一家の兄弟から、立場や階級を超えて見初められるという、その後「プリティ・ウーマン」のような数多く製作される、若い女性のサクセスストーリーの元祖みたいな感じです。

展開が早く、集中して見ていないと、物語はすぐに何年も経っていたりしますが、ベテラン俳優陣を相手に若きヘプバーンが堂々とした役者ぶりを示すのは見ていて気持ちいいものです。

★★☆


         

白熱 原題:White Heat 1949年米
監督:ラオール・ウォルシュ 出演:ジェームズ・キャグニー、マーガレット・ウィンチェリー、ヴァージニア・メイヨ

アメリカのギャング映画と言えばマフィアの組織的なギャングを描くことが多いのですが、母親とマザコンの主人公のギャングというちょっと風変わりな設定が面白いです。

1949年という戦後まもなく作られた映画だけに、特に凝ったところはなく、直球勝負でギャング団の狂気の世界が冷徹に展開されていきます。

列車を襲撃して大金を奪い殺人も犯し、それが原因で当局からは重罪で追われることになりますが、母親のアイデアから犯行時には遠隔地で微罪を犯したということで自首をし、列車強盗の重罪から逃れるという知能ぶりもみせます。

しかし刑務所に収監中に妻の不貞や腹心の裏切りを知り、犯罪の師でもあった母親も亡くなり、やがては自暴自棄となっていくシーンがもの悲しく泣けてきます。

ちなみに同じ「白熱」と書いてデッドヒートと読ませる1977年公開の日本映画がありますが、まったく別物で、こちらは当時若者のあこがれだったスカイラインGTRとセリカGT(ターボチューン)の戦いを描いた田中光二氏の小説の映画化です。

★★☆


         

第七の封印 原題:Det sjunde inseglet 1957年スウェーデン
監督:イングマール・ベルイマン 出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド

日本ではあまり見ることがない、珍しいスウェーデン映画で、私の生まれた1957年公開の映画という点に興味を覚えて見てみました。

いわゆる宗教映画なので、キリスト教を身近に知らない日本人だと、なかなか見ていても意味がわからなかったりして、退屈するところですが、主演の二人(騎士のアントニウス・ブロックとその従者ヨンス)がなかなか味わいのあるいい演技をしていて、惹き付けられます。

映画のテーマは、無益だった十字軍の遠征から国に戻ってきたスウェーデンの騎士が、コレラや魔女裁判などで荒廃する祖国をみて神の不在を感じるというものです。

同時に自らが死神に憑かれてしまい、命をかけて死神とチェスの試合をするというのはちょっと笑えてしまいます。

題名は新約聖書のヨハネの黙示録からのものです。

★☆☆


         

最前線物語 原題:THE BIG RED ONE  1980年米
監督:サミュエル・フラー 出演:リー・マービン、マーク・ハミル

最初第1次大戦のモノクロシーンが続き、そういう時代の映画なのかと思っていたら、その第1次大戦の中で生き残った軍曹が次の第2次世界大戦にも同じくアメリカ陸軍第一歩兵師団(The Big Red One)の軍曹として復帰。そこからカラー映画となります。

復帰した歴戦の勇士である軍曹は、若き分隊の兵士に生き残る術を教え込み、最初は北アフリカへの上陸、次にシチリア、そしてノルマンディー上陸、ポーランドと常に最前線の厳しい環境の中、部下とともに戦っていきます。

北アフリカでのフランス軍との奇妙な迎合や、シチリアではナチから解放された住民の歓迎、そして悲惨きわまりないノルマンディー。ポーランドではナチスの強制収容所を開放するシーンがあり、瀕死の子供との短い交流など泣かせる場面もあります。

こうしたヨーロッパ戦線で戦うアメリカ人歩兵というのは、やはり有名なテレビドラマ「コンバット」がベースにあり、なかなかそれを越えるようなものは作られないのですが、この映画も「コンバット」の影響が見え隠れする感じです。

ノルマンディー上陸シーンは、砲火の中、鉄条網を爆破するという限定的で、「プライベート・ライアン」のように大規模で臨場感満載のシーンは展開されませんが、こうしたヨーロッパ戦線を次々転戦していく流れの速い映画の場合は仕方がないのでしょう。

主演のリー・マービンはこうした歴戦の軍曹という役には最適で、北アフリカでは負傷して仲間から離れ野戦病院に収容されたあと、アラブの衣装を着て病院から脱走し、分隊を探し出すというコミカルな場面もあります。

★★☆


         

シン・ゴジラ 英題:GODZILLA Resurgence 2016年東宝
監督:庵野秀明 出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ

Twitterで評判だったというか、うまく大規模なステマにやられたか?って気もしましたが、それも承知の上で映画館へ観に行ってきました。

実はゴジラ映画を映画館で観るというのはこれが初めてです。なぜか子供の頃からゴジラにはあまり興味はなくて、せいぜいテレビで放送された映画を見るぐらいでした。

夏休み中と言うこともあり、小さなお子さんも多くいましたが、これは単に怪獣映画というものではないだけに、それを知らずに来た小さなお子様ににはちょっとつらいかも?でした。

とにかく話しの2/3が役人、官僚、政治家、アメリカ公使、防衛省、学者のやりとりで、それが日本の現実と言えばそうなのですが、ジェットコースター的なエンタメ映画を期待していると退屈きわまりないかもしれません。

しかし政治や自衛隊装備、危機管理などに造詣が深ければ、庵野秀明監督の細かなところまでディテールにこだわる設定ゆえに、それなりに楽しめる映画かも知れません。CG技術が進化したおかげでこのリアルさが表現できたとも言えます。

ゴジラは2度上陸して、その2度目は鎌倉付近から武蔵小杉あたりまでやってきた時、「多摩川を越えて東京には入れない!」と自衛隊が現実的な装備、10式戦車、99式自走155mmりゅう弾砲、96式多目的誘導弾システム、多連装ロケットシステム自走発射機M270 MLRSなどで反撃することになります。

おいおい東京守るため川崎はどうなってもいいって言うのか?

しかし普段よく見慣れた川崎や多摩川の風景が、ゴジラに壊されていくというシーンはなかなか興味深いものです。

★★☆


【関連リンク】
1042 男と女の不都合な真実、スリーデイズ、ダークナイト ライジング、鍵、北の零年、海街diary
990 るろうに剣心 京都大火編、るろうに剣心 伝説の最期編、アメリカン・スナイパー、新劇場版 頭文字D「Legend1 -覚醒-」、「Legend2 -闘走-」、ジョーカー・ゲーム 
983 我が青春のヒーロー、スティーブ・マックイーン
966 映画 無法松の一生
915 「風と共に去りぬ」を観てわかるアメリカ史
885 神様のカルテ2、選挙、トリック劇場版 ラストステージ、夜叉、ドクトル・ジバゴ


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8月後半の読書と感想、書評 2016/8/31(水)

1052
挽歌 (新潮文庫) 原田康子

1956年に初出の小説で、その後重版を重ね、1957年と1976年と2回映画化されたり、外国語へ翻訳されたりと、長く読み継がれている作品です。

ストーリーはいまでは特に珍しくもない不倫を描いたものですが、主人公の腕に障害を持つ独身の娘と、才能があり妻子ある建築士の男性との恋愛を、その我が儘で自由奔放な主人公の視点で淡々とつづられているという感じ。

海外の建築物の話しなど現在ではめずらしくもないでしょうけど、当時はまだ海外への渡航自由化がされていない時代でもあり、物珍しさというか新鮮な話しでもあったのでしょう。

もっとも建築士の男性が海外で見た建築物の話しは、戦争中にカンボジアへ進軍したときに遺跡を見たとかです。

そうした時代背景を感じつつ、読むのにはいいですが、現代の世相と重ねて読むにはちょっとつらいものがあるかも知れません。テレビドラマ化も過去4回作られていますが、1982年版が最後でその後は作られていません。

★★☆

         

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫) エンリケ・バリオス

著者はチリの作家で、1986年の作品です。日本語版では当初1995年に「アミ 小さな宇宙人―アダムスキー マイヤーをしのぐUFO体験」として発刊されました。その後、2000年に改題され、さくらももこが挿絵を担当したことで注目を浴びました。

ファンタージーというかSF仕立ての児童文学ですが、大人が読んでも面白く読めます。

少年がある日池の中に落ちてきたUFOを見つけて、その中から出てきた少年のような宇宙人と会話をし、そのUFOに乗って月や他の惑星を見学するという話し。

善を説くことで、宇宙は平和を維持しているけど、争いが絶えない地球人はまだ進化の途中で、野蛮で原始的だと一刀両断されます。

で、理想的な世界はと言うと、争いごとがなく、平等で、精神社会が安定、充実し、労働は基本は機械がおこなうという。理想的な共産主義社会なのかな?とも思わせる節がありますが、現実はそうはいかないことも実験済みで、、、

星の王子さま」や、「アルケミスト―夢を旅した少年」をこよなく愛せる人ならば、この小説もたいへん面白いと思います。

★★☆

         

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 歌野晶午

2004年の「このミステリーがすごい!」の1位を受賞した作品で、この年のミステリー界を席巻したと言ってもいい作品ということです。

単行本は2003年刊、文庫は2007年刊です。この作家さんの小説を読むのは今回が初めてです。

いわゆる探偵小説モノですが、主人公が探偵をしているというのではなく、なんでも屋稼業で、過去に数ヶ月だけ探偵事務所にアルバイトで働いた経験があるという変わった設定。

頼まれて悪徳商法事業者との闘い、個人的な相談、鉄道自殺をしようとしていた女性の救出など、いくつかの事件や行動がやがてひとつにつながっていくというのは、よくあるパターンですが、最後の最後まで謎が明らかにならず、ちょっとストレスがたまりますが、それだけ仕掛けが巧妙とも言えます。

どちらかというと、海外の古い私立探偵小説のようなストレートな展開が好きな私としては、このように凝ったストーリー展開はちょっと苦手かも。でも最近のミステリー小説ってどれもこうしたもので、それでないとファンというか読者は納得しないのでしょうね。

★☆☆

         

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 (ハヤカワ文庫JA) 沖方丁

過去に「天地明察」(2009年)を読んだことがありますが、それとはまったく違うSF小説です。この小説はシリーズ化されていて、「」(2006年)、「マルドゥック・フラグメンツ」(2011年)、「マルドゥック・アノニマス」(2016年)と続いていきます。

「マルドゥック・スクランブル」とは、説明が難しいので、Wikipediaから引用すれば「(架空の未来都市)マルドゥック市における人命保護を目的とした緊急法令「マルドゥック・スクランブル」の一つで、保護証人の人命保護のために委任事件担当捜査官および保護証人に禁じられた科学技術の使用を認める法律」ということ。

殺されかけた少女娼婦に、加害者の裁判で証言をおこなわせるために、緊急法令の下で禁じられていた科学技術を使って生き返らせ、さらに加害者からの刺客から身を守るため超人的なサイボーグに作り替えられます。

まぁ、一種ロリコン小説と言えなくもありませんが、こうした若い少女がサイボーグの身体を手に入れて、強い男や変態どもをバッタバッタとやっつけていくという筋書きは、その筋の人にはウケるのでしょうかね。私にはよくわかりませんが、、

個人的には「天地明察」がすごくよかっただけに、反動が大きくて残念な結果に終わりました。

★☆☆


【関連リンク】
 8月前半の読書 小説 上杉鷹山、秋霧の街、結婚は人生の墓場か?、史上最強の内閣
 7月後半の読書 サクリファイス、ティファニーで朝食を、残念な人のお金の習慣、ロスト・ケア
 7月前半の読書 ビッグデータがビジネスを変える、鍵のかかった部屋、二十五の瞳 、クジラの彼
 6月後半の読書 天の方舟(上)(下)、無痛、下山の思想、沈黙のひと
 6月前半の読書 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活、深泥丘奇談、他人を攻撃せずにはいられない人、日の名残り

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