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読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。

日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです
761 10月後半の読書と感想、書評 2013/11/2(土)
762 客員教授と非常勤講師ってなんだ? 2013/11/6(水)
763 認知症患者の増大で国は衰退する? 2013/11/9(土)
764 思い出の香港 2013/11/13(水)
765 労働生産性はむやみに上げるもんじゃない 2013/11/16(土)
766 11月前半の読書と感想、書評 2013/11/20(水)
767 若者の離職の原因は単なるミスマッチなのか? 2013/11/23(土)
768 無口な人はコミュニケーション能力が低い? 2013/11/27(水)

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10月後半の読書と感想、書評 2013/11/2(土)

761
時のみぞ知る クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)(上)(下) ジェフリー アーチャー

書店で平積みされていた文庫新刊「死もまた我等なり クリフトン年代記 第2部」を見つけて手に取りましたが、その前に発刊されているこの前作を読まなければ途中からになってしまうので、先にこの作品を探して買ってきました。

外れがない著者の長編小説で、この第一部上下巻を読む限り、過去に読んだ同氏の作品「ケインとアベル」「チェルシー・テラスへの道」「運命の息子」を足して3で割ったような感じです。

副題になっているハリー・クリフトンという英国生まれの主人公が、そのたぐいまれな才能を開花させ、極貧の中からのし上がっていくという著者のいかにも好きそうなストーリーで、ロンドンから200kmほど離れた港町ブリストルが舞台です。

時はまだ第二次大戦勃発前のことで、造船所に勤めていた父を生まれたときに戦争(第一次大戦)で亡くし、母親とその兄、母親と暮らしているハリーは、ろくに学校にも行かず、造船所の中に置いてある客車を住まいにしているホームレスのような老人に興味を覚えます。

そこからハリーの目覚ましい奮闘と活躍が描かれますが、なぜ周囲の人達が、ハリーの頑張り以上に優しく接してくれて、また挫折を味わってもその後うまくリカバリーできるのか、そういった謎が次第に明らかになっていきます。

こうして1900年初頭の英国の姿を見ると、当時から先進国であったのは間違いないものの、貧乏人の子供は貧乏なまま一生を終え、金持ちは代々途方もなく金持ちで、その子供に引き継がれていくという、いわゆる世襲社会と貧富の格差が大きいことがわかります。

貧しい家で、しかも父親がいない主人公は、本来なら小学校を出た後は亡くなった父親の後を継いで地元の造船所で働き、油まみれでその一生を終えるはずでした。

しかし様々な幸運や才能に恵まれて、造船所のオーナーの孫が通う名門校へ入ることができ、しかもそのジャイルズと親友になり、やがては、その妹エマとも婚約することになります。

ここまででもある程度のネタバレしてしまいましたが、実はもっと恐ろしい罠が潜んでいて、エマとの婚約を破棄せざるを得なくなり、その失意を払拭するため、まもなく戦争になることを予想し、いずれは戦艦に乗って戦おうと、その前に単身でキューバ行きの船に乗り込み船乗りとしての訓練を自分に課すことになります。

波瀾万丈の人生ドラマと言っては陳腐な表現ですが、なにか勇気を与えてくれる小説です。この第一部では何度目かの危機一髪で突然終わってしまいますので、第二部を読まないわけにはいかないでしょう。

著者別読書感想(ジェフリー・アーチャー)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

湾岸リベンジャー 戸梶圭太

いろんなジャンルの作品を多く描いている著者ですが、この作品はストーリー性と言うよりは、エンタテーメントを意識した娯楽作品となっています。2001年に発刊され、10年後の2011年にようやく文庫版が登場しました。

戸梶圭太氏の作品は、過去に映画にもなった「溺れる魚」を2001年に、そして今年「判決の誤差」(2008年初出、文庫版2011年)を読んだきりです。いまいち続けて読みたいと思わないのはなぜでしょう。ちょっと感性が合わないからかな。

タイトルに使われている湾岸といえば、楠みちはる氏のコミック&アニメ「湾岸ミッドナイト」を思い浮かべる人は相当なクルマ好きですが、この小説の舞台も同じく首都高湾岸線で、結婚したばかりの妻を事故で失った元ラリーストが、事故が起きるきっかけを作った暴走族を捜し復讐をしようというものです。

こういう設定、昔なにかで読んだなぁと思って調べてみると、1979年に田中光二氏の「白熱(デッドヒート)」という小説にありました。

「白熱」はその後映画にもなりましたが、妻ではなく後輩が挑んだ暴走レースで命を落とし、その時の相手を探すため全国の走り屋が集まる場所へと出掛けていくというものでした。

結婚したてで愛し愛されていたと思っていた流れが、途中で変わってしまうのは、妻の遺品の中に見つけたメモリーカードで、その中に結婚指輪をしたまま他のさえない男と嬉しそうに不倫をしている妻の姿を見つけてしまい愕然とします。

その部分がこの小説に必要だったのかはともかく、いまいち最後ははちゃめちゃで、タイトルの「湾岸リベンジャー」とはまったく関係しない理解しにくい終わり方をしてしまいます。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

新・世界の七不思議 (創元推理文庫) 鯨統一郎

邪馬台国はどこですか?」や「作家 六波羅一輝の推理シリーズ」など数多くの作品を出し続けている著者の2005年初出の作品です。著者の本名は源氏名で覆面作家さんです。

以前読んだ「邪馬台国はどこですか?」でちょっとした衝撃と感銘を受けて、その後著者の本を数冊読みましたが、どれもなかなかユニークな視点と発想で、他にはあまりみかけない意外性ある面白い作品が多いのが特徴です。

この作品は「早乙女静香シリーズ」の2作目で、すでに3作目の「新・日本の七不思議」も出ています。このシリーズは新宿にあるあまり流行っていない場末のバー「スリーバレー」の中で、歴史学者の早乙女静香や雑誌ライター宮田、バーのマスター松永などが、古代の謎を披露し、それを斬新な手法で解いていくという古代ミステリー小説なのですが、いずれも酒の席での軽目の話しとなっていて、あまり深掘りされることがないのが少し残念なところ。

「邪馬台国はどこですか?」についても従来の学者の説をすべて否定してしまう独自の論を展開しますが、やや納得するには材料が物足りない感じがあり、いつかまた続編が出てくるのでは?と勝手に期待しています。

しかしその名前や由来こそ知っていても、それにまつわる謎や背景を詳しく知らない一般の人にとっては、本文中で丁寧に解説をしてくれていますので、お酒のうんちく話しとともに、雑学的知識の勉強になります。

さて、一般的に世界の七不思議(古代)といえば、紀元前二世紀にビザンチウムのフィロンが記したという「7つの驚異的な建造物」が元になった

 1.ギザの大ピラミッド
 2.バビロンの空中庭園
 3.エフェソスのアルテミス神殿
 4.オリンピアのゼウス像
 5.ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
 6.ロドス島の巨像
 7.アレクサンドリアの大灯台(フィロンが書いた時は「バビロンの城壁」)

が定番となったようです。

その他にも「中世の七不思議」や「コットレルによる世界七不思議」、「自然の七不思議」、「自然現象七不思議」など様々な人や団体、言い伝えなどがあります。

最近になってからは、スイスに本部を置く「新世界七不思議財団」が定めた「新・世界七不思議」ができ、

 1.チチェン・イッツァのピラミッド(メキシコ)
 2.イエス・キリスト像(ブラジル)
 3.万里の長城(中国)
 4.マチュ・ピチュ(ペルー)
 5.ペトラ(ヨルダン)
 6.コロッセオ(イタリア)
 7.タージ・マハル(インド)

が選ばれているそうです(wikipedia)が、この本で取り上げられる新・世界の七不思議は、
 
 1.アトランティス大陸
 2.ソールズベリのストーンヘンジ(英国)
 3.ギザのピラミッド(エジプト)
 4.ノアの方舟
 5.始皇帝(中国)
 6.ナスカの地上絵(ペルー)
 7.イースター島のモアイ(チリ)

が選ばれています。

これらの謎解きにずっとつき合わされた古代史の世界的権威、ペンシルベニア大学のハートマン教授は、念願だった早乙女静香との京都旅行が、延期に次ぐ延期となりますが、果たして来日中の間に京都へ行くことができたのか?は謎のままです。

ストーンヘンジと神社の鳥居、ピラミッドと盛り塩、ノアの箱船と桃太郎の童話、モアイ像と大仏など、意外な組み合わせ満載で、今回の謎解きもなかなか新鮮且つユニークで面白く読めました。まだ買っていないけど「新・日本の七不思議」も楽しみです。

著者別読書感想(鯨統一郎)


【関連リンク】
 10月前半の読書 私の男、恋愛時代(上)(下) 、小説・震災後、通天閣
 9月後半の読書 脳に悪い7つの習慣、コンダクター、ガセネッタ&シモネッタ、その街の今は
 9月前半の読書 緋色の研究、眠れぬ真珠、王国記 ブエナ・ビスタ、心に龍をちりばめて


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客員教授と非常勤講師ってなんだ? 2013/11/6(水)

762
テレビに出ているコメンテーターや、フリーのジャーナリスト、ベンチャー起業家、投資家、作家などのサブタイトルに「○○大学客員教授」とか「△△大学客員准教授」「××大学非常勤講師」などのタイトルをよく見かけるようになりました。また政治家や元政治家の多くにはハクを付けるためか客員教授という肩書きを持っている人もいます。

東京大学また、あまたある新書などビジネス書を読むと、その著者の紹介欄にも「客員教授」「非常勤講師」「兼任講師」「特別招聘教授」「特任教授」などという肩書きが付いていないことのほうが最近珍しくなってきました。

大学客員教授、非常勤講師の大安売りと言ってはなんですが、それらにどれほどの価値や信頼があるのかと言えば、多くの人は「なんだか知的で偉そうに見えるが、よくわからない」ってところでしょう。

もちろん大学に常勤で雇われている教授や講師が偉くて、客員や非常勤が劣るというものではありませんが、単に小遣い稼ぎだったり、肩書きに箔を付けるためのものが多そうで、どうもいまいち信用がおけません。

学校法において定められている大学の職務としては、学長、副学長、学部長、教授、准教授、講師だけです。あとは各大学の定めで定年後の再雇用や救済のため名誉教授を加えてもいいことぐらいしか決まっていません。

そうすると、客員教授や客員准教授、非常勤講師、特任教授という役職?は公式(学校法上は)なものではなく、各大学がそれぞれに一応基準とかは決めているのでしょうけど、勝手に決めているに過ぎないということです。

最近はどうか知りませんが、銀行では入社まもない若手社員が、支店配属となり営業勤務をする際に「支店長代理」という肩書きをつけた名刺を持たされていました。中小零細企業の知らない人がその名刺を見ると「この若さで大銀行の支店長代理とは、すごいやり手の人か!」と勘違いしてくれそうで、そういう狙いがあるのかどうかわかりませんが、銀行内では「お代理さん」と呼ばれ、イコール「役職なしのヒラ社員」という意味です。

客員教授や、非常勤講師もなんとなくそのような感覚に近いものがありそうで、必ずしも人に教えるための特別な訓練を積んできたわけでも、その分野で研究論文を数多く発表してきた専門家というわけでもなく、世間体として「なんとなく偉そう」とするために与えられた称号みたいものです。

繰り返しますが、もちろん「客員教授」や「非常勤講師」でも、本当に学生のためになる専門知識が豊富で、大学で教鞭を執るのが相応しい方がほとんであろうことは付け加えておきます。

最近特に多そうに思われるのは、タレントやジャーナリスト、作家、経営者などを客員教授に迎え、年に数回だけのコマを担当してもらうことで、学生にいわゆる学問だけでなく広範囲の知識や興味を持ってもらうことで、大学の開かれた先進的なイメージを強調してみせたり、さらに新入生募集では、年に数回の非常勤講師であっても、客寄せパンダ的に使うことで十把一絡げの大学紹介とは違った差別化するためではないかと思うことがしばしばあります。

それ自体は別に悪いことではなく、私の学生だった頃にもそういったオープンな場で著名人が来る講座があれば、部活やバイトばかりに明け暮れず、もう少し教室に通ったかもと思わなくもありません。

もうひとつ双方にメリットがあるのは、本来なら単発の講演に来てもらうには1回あたり数十万円、著名な人なら百数十万円の謝礼が必要です。そういう人にゲストとして年数回講演してもらうのはコストがかかりすぎます。そこで大学側は「客員教授」の称号を差し出すことで、講演料を大幅に下げることができるのです。しかも客員教授という金を生む札は乱発することが可能です。

名もない零細個人事業主や企業経営者、元議員、元大会社勤務という肩書きより、有名大学の(客員)教授という称号のほうが世間体はずっとよく、それを自由に使うことができ、著書やセミナーなどの講演、政府や国の各委員会メンバー、テレビ出演などにはそういう肩書きは効果絶大でしょう。またなにか社会的な地位が欲しいと思っている人にとっては、逆にお金を支払ってでも欲しい肩書きです。

大学側は、本来お金で報酬を支払うべきところをその大部分を「客員教授」という肩書きを恭しく差し出すだけでまかなうことができるのです。これほど双方にとってうまいwin-winの関係はありませんから蔓延しているのでしょう。

大学のエンタテーメント化と最初に言ったのは田原総一朗氏だったか、堺屋太一氏だったか忘れましたが、そのように言われて久しくなりますが、少子化と高等教育の高騰(シャレではなく)もあり、今後ますます学生集めの安易な手段として、有名人気講師を集めるという傾向が強まるでしょう。

それが果たして日本の高等教育にとっていいことなのかどうかはわかりませんが、少なくとも学生の経済的負担はより大きくなり、本気で教職に人生を捧げようと覚悟を持った人が職からあぶれてしまうという結果をもたらしてしまうことは間違いないでしょう。

【関連リンク】

747 農家の知恵はいまの熱中症を予防する
729 まだかなえられていない夢がある
727 大学生の就職率推移と卒業後の進路
635 英語の憂鬱


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認知症患者の増大で国は衰退する? 2013/11/9(土)

763
認知症とは後天的な脳の障害により、知能が低下した状態のことで、記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出てしまう病気ですが、国内には2012年で400万人を越える認知症有病者がいると言われています。

2004年までは一般的に「ボケ」や「痴呆」などと呼ばれていた主に老化が原因の病気ですが、ガンの発症率と同様、日本人の高齢化が進み、医療の発達で寿命が延びたことにより目立ってくることになりました。映画「恍惚の人 」は1973年の映画(有吉佐和子氏の原作本は1972年刊)で、今から40年も前にこの問題を取り上げ、当時私は中学生で観ていませんが、大ヒットしていた記憶があります。

ショッピングセンター認知症有病者のうち99%は65才の高齢者で、わずかながら若年性認知症も見られます。渡辺謙主演で映画にもなりましたが、荻原浩氏の小説「明日の記憶 」で、初期は仕事で面会のアポイントをうっかり失念してしまうようなところから始まり、徐々にそれがひどくなって、仕事で外出中に自分がどこへ行こうとしていたのか?自分が今どこにいるのかさえわからなくなったり、最後には妻の顔までわからなくなる若年性認知症の恐ろしさが描かれていました。

さらに日常生活にはほとんど支障はないものの、認知症の前段階と言えるMCI(Mild Cognitive Impairment)と思われる人が380万人にのぼり、このMCIの中から毎年10〜15%の人が認知症へと移行していくということです。

65才以上の高齢者は2010年でおよそ2900万人で、そのうち程度に差はありますが15%が認知症を患っていることになり、予備軍のMCIも含めると3割近い高齢者が認知症と無縁ではないということです。

その65才以上の人口、2012年ではすでに3000万人を越え、3079万人となりました。そして今後もまだまだ増え続け、もっとも多くなるのが今から27年後(現在38才の人が65才に達する時)の2040年頃で、65才以上人口は3868万人と予測されています。もちろん私もその一員で、認知症予備軍です。

もしそれまでに画期的な治療法や特効薬が出てこず、現在と同じ割合で認知症患者が増えていったとしたら、有病者数は2040年には580万人、MCIを含めると1100万人という人数に達し、その頃の日本の人口1億700万人の1割を越えてしまうことになります。全国民のおよそ1割に認知症またはその初期の疑いがみられるという、想像を絶する認知症国家になってしまう可能性があるのです。

そしてこの認知症、発症する率は年々減少ではなく、寿命の伸びとも関係あると思われますが、増加傾向にあるそうです。つまり27年後に580万人ではなく急増して700万人800万人という可能性もあるわけです。原因が特定されず特効薬や治療法がない以上そうなる可能性はあります。

そのことでなにが大変かと言えば、認知症が発症すると一人で生活をすることは様々な問題があり難しく、終始目を行き渡らせ、進行度によりますが食事や排便、入浴、洗濯、着せ替え、運動、散歩など身の回りの世話をするため、複数の家族や介護人を必要とします。もし600万人が認知症となると、それ以上の体力や技能がある家族または専門の介護人が必要ということです。

介護者が認知症患者から一時でも目を離してしまうとどういうことになるかという厳しい判決が先日出ました(現在控訴中)。今回は家族(長男と妻)が介護者でしたが、今後は特別養護老人ホームなど介護施設やそこの従業員への賠償責任も問われていくでしょう。

 遺族に賠償命令 波紋呼ぶ 認知症男性、電車にはねられJR遅延
認知症の男性が電車にはねられたのは見守りを怠ったからだとして、電車の遅延の賠償金約720万円を遺族からJR東海に支払うように命じた判決が、名古屋地裁であった。(中略)家に併設する事務所出入り口のセンサー付きチャイムの電源を入れるなどの対策をせず、妻も目を離すなど注意義務を怠った…

少子化や核家族が進んでいるなかで、家族に24時間365日ずっと世話をしてもらえる高齢者はそう多くはないでしょう。またJR東海側にしてみると、認知症患者が原因で大きな被害を被った場合、安全に必要な措置を怠っていたという点はあるにせよ、なんらかの損害賠償を請求するのはビジネス上普通のことでしょう。このような双方に被害を受けてしまう事例が今後ますます発生し社会問題化していくことは必至です。

高齢者の増加にともない、国の施策は在宅介護に向いてきていますが、それとは逆行するように介護施設の不足から老老介護、娘や息子が介護をするために仕事を辞めざるを得ないなど多くの課題があります。

それにしても認知症患者を適切に預かれる施設や介護人の数が圧倒的に足りません。安い公営の特別養護老後ホームは今でも数万名の待機者が出ています。それにも関わらず、今後毎年数十万名の入居希望者が新たに出てくる可能性もあります。

また例え施設を作っても、それを24時間態勢で健全に維持運営できるスタッフの確保ができるのか?と言う問題にも直面していくでしょう。経済成長三本の矢も結構ですが、こうした光りが当たりにくい医療・介護・福祉といった面での充実にも世界の先陣を切って取り組んでもらいたいものです。

認知症を患った人の特徴として、徘徊、幻覚、(被害)妄想、焦燥などがあります。それらが高じると夜中など監視が十分に行き届かない時に、こっそり外へ出掛けてしまったり、患者同士、または介護人や家族に対して暴力をふるったり、暴れるケースも起きてきます(現在既に起きています)。つまりそういう暴力的な患者に対しては、老老介護や女性がひとりでおこなう在宅介護では無理があり、組織的かつ複数名であたらなければなりません。

う〜ん、どうすればいいんでしょう?

私が子供の頃には、事実かどうかは知りませんが、精神病院の入院患者は「格子付きの部屋にずっと押し込められていて、暴れる患者は手足を拘束されてベッドに縛り付けられている」というイメージがありました。「悪いことばかりしていると精神病院へ連れて行かれるよ!」は子供に対して絶大な脅し文句となりました。今はどこの病院や施設でも人権には最大限気を遣うようになり、そういう話しは噂にすら聞きません。

しかしこれからは団塊世代など元気で体力がある高齢者が一気に増えていき、その人達の1割以上が認知症を患い、徘徊や暴力的素行のある患者が増えていったとしたら、家族や介護人の安全、医療の経済性・効率性を考えると、決して望ましい形ではありませんが、「ずっと鎮静剤で大人しくさせておく」「部屋の中に軟禁しておく」という悪夢がおこなわれるようになるのかもしれません。

もし認知症患者に可能な限りの自由を与え、十分なケアと介護と監視をしていくとなると、少子化で若手の労働者が少なくなり、海外からの移民政策も遅々として進まない以上、例えば「任侠ヘルパー」じゃないですが、刑務所の受刑者全員に介護の技能を身につけさせて勤労させるようになるとか、仮出所の期間は強制的にその仕事に就かせるとか、高校生、大学生の授業や単位の一環として生徒・学生に介護ボランティアを義務づけるとか、早期に人工知能を持った介護ロボットの開発とか、患者に寄り添って異常や徘徊を24時間監視する介護犬の養成とか、限界集落になった町や村をそっくりまるごと県や市が買い取り、介護人と患者だけを集め、患者が勝手に徘徊しないように塀を張り巡らした「認知症村」を作るとかなどなど。

そのようなことをしなくてもいいように、原因の特定と画期的な認知症医療が早く見つかればいいのですが。


【関連リンク】
733 高齢者の地方移住はこれからも進むか
719 道の駅は次の段階へ進めるか
711 地方が限界集落化していく


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思い出の香港 2013/11/13(水)

764
先日録画しておいた映画「慕情 」(原題:Love Is a Many-Splendored Thing)を、ゆっくりと鑑賞しました。この映画は私の生まれる少し前の1955年(昭和30年)に劇場公開されたヘンリー・キング監督のアメリカ映画です。

主演は当時人気絶頂中のハリウッドスター、ジェニファー・ジョーンズとウィリアム・ホールデンの二人。舞台は日本の敗戦で再び英国の植民地となっていた香港です。

香港なぜ今頃この映画を見たかというと、25年前に香港へ数ヶ月仕事で渡ったときに、現地の人に何度か「慕情」を観たか?と聞かれたことがありました。おそらく地元の人が「ここがあの時のシーンで使われた場所だ」とかを自慢したかったらしいとあとになって気がつきましたが、その時は「香港が舞台の古い有名な映画があったんだ」ぐらいにしか知りませんでした。私の年代で香港が舞台の映画といえばブルース・リーやジャッキーチェンが主演の映画が代表的なものです。

今の香港しか知らないと、この60年近く前のこの映画に出てくる街や海岸を見ても、それがいったいどこなのかはさっぱりわからないでしょうけど、雰囲気がなんとなく戦後間もない頃の日本の地方の風景と似ています。今なら数え切れないほど建っている高層ビルも当時はありません。

そして当時は、日本の敗戦後、東アジア情勢は再び緊迫してきており、香港のすぐ近くで起きていた中国の国共内戦が拡大し、香港へも多数の難民が押し寄せているという時代です。さらにはその後勃発する朝鮮戦争が、主人公の二人に降りかかる悲劇をもたらす結果となります。

ヒロインのジェニファー・ジョーンズは物語では中国人と英国人のハーフという設定で、共産党が勝利しつつあり、親戚が住む中国本土に戻るか、それともこのまま英国領の香港に留まるかという選択を迫られますが、アメリカ人ジャーナリストへの愛を選択し香港に居続けます。しかしどうみても派手な面立ちでいかにも欧米人然とした立ち振る舞いのヒロインが、衣装だけチャイナ服を着ていても違和感があります。

でも、ストーリーとしてはよくできた面白い映画で、香港で暮らす上流階級のエキゾチックな雰囲気も楽しめ、映画が大ヒットした理由もわかります。

欧米人にすれば東洋の真珠といわれていた香港という街の蠱惑的な魅力と、当時はまだ人種的差別も普通に残っていただろう中で小柄なアジア人を下僕のように使い、周囲で戦争(内戦)が起きていても我関せずで(ベトナム戦争もまだ起きていない)、王様のような特権階級に身を置く欧米人が、優雅な生活をおくりながら暇つぶしのようにする悲恋は、さぞかし現実離れしたファンタジーだったでしょう。

アジア人からすると、アジア人の血が半分入った(とされる)ヒロインへの思い入れで感情移入し、妻がいるものの、ハンサムでこまめに愛情を注いでくれるアメリカ人男性に対し、儚くかなわぬ恋が破れ去りきっと多くの女性が同情し涙したことでしょう。

と、映画「慕情」を観た後、その時たまたま読んでいた村山由佳著の小説「ダブル・ファンタジー 」に、旦那のいる主人公がテレビ取材ロケハンのため香港を訪れてスターフェリーに乗っていると、偶然昔の恋人とバッタリ出くわし、そのまま関係を復活させるというシーンがありました。映画「慕情」では男性に妻があり、この小説では女性に夫がありと、どちらも不倫の関係であるところがなにか印象的です。香港の魅力の中では倫理観や道徳心も消し去ってしまい、男女の欲情を高ぶらせるなにかがあるのでしょうか。

この小説では「慕情」の5年後の1960年に公開された、やはり香港が舞台の映画「スージー・ウォンの世界」(英・米合作)の話しが出てきます。主演は同じくウィリアム・ホールデンなので、おそらく「慕情」の大ヒットで二匹目のどじょう狙いだったかも知れません。

話は変わって、私が香港で仕事をしていたときに、偶然知り合った同い年の友人とは、結婚式に招かれたり、帰国後も時々食事をすることがありますが、先日会ったときには「あと5年で定年になれば、香港へ渡って事務所を開こうと思っているので、一緒に来ない?」と声をかけてくれました。

もちろん社交辞令ですが、25年前香港で知り合ったときには全然別の仕事をやっていましたが、なぜか気が合い、海千山千の香港人相手に苦労をしながら一種戦友的な友情が育っているようです。

そう言えば、香港にいる間、普通なら日本人駐在員グループで住まいもアフター5も集まりたがるところ、彼も私も日本人がひとりもいないアパートに住み、休みの日は他の日本人同士で遊ぶことはなく、現地で親しくなった香港人と一緒に遊びに行くのが楽しみで、そういうところがお互い共通していました。

股関節を傷めていて、ろくすっぽ歩けない私には、東京以上に激しく行動的な香港へ行ってなにか一仕事をするのは無理ですが、それでも時に懐かしい香港の猥雑としたけん騒を時々思い出すことがあり、こうした映画や小説に香港が出てくると、おもわず嬉しくなる今でも十分に魅力ある街です。

【関連リンク】
735 遠い夏の記憶
706 高齢化社会の行方
611 海外移転で製造業の労働者はどこへいったのか?


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労働生産性はむやみに上げるもんじゃない 2013/11/16(土)

765
日本は世界の国と比較して労働生産性が低いと言われています。どれぐらい低いかと言えば下記のOECDが発表する統計データを元にした数値とグラフがよく使われています。

労働生産性上位30国
労働生産性上位30国

労働生産性上位30国

1人当たり国内総生産とは、その国の国内総生産額(GDP)を総人口で割った数値で、労働生産性は就業人数で割った数字です。日本のように少子化でリタイヤした高齢者の比率が急激に進むと就業人口が大きく減ってきますので、もしGDPに変化がなければ1人当たりGDPや労働生産性は今後高まっていく可能性があります。

1人当たりGDPと労働生産性のトップはルクセンブルグで、人口が少ない(486,000人)割りに重工業が発達していて、さらに国際的な金融センターもあり、それらが効率よく機能していて労働生産性が高くなるそうです。その他比較的人口が少なく、その国が推し進める主要産業がヒットしている国々が上位にきています。

日本は主要先進七カ国(黄色)の中では労働生産性は最も低く、国民1人当たりのGDPでも最下位のイタリアに続きブービーという散々な状況です。

これらを見て、日本人の労働生産性の低さを嘆く人が多いのですが、私はそれにはなにも関心がありません。

私も30年以上社会人をやってきて、その中ではわずかな期間ながら外国人(アメリカ人、カナダ人、香港人、韓国人、インド人、ドイツ人)と一緒に仕事をやってきた経験があり、彼らの仕事に対する考え方や、合理性にうなづく点は多々ありました。そして平均的な日本の会社では仕事の進め方や時間の使い方に無駄が多いと感じたこともあります。一般的に「お役所仕事」と言えばもっとも効率が悪い保守的で前例主義の働き方で、それが今までの代表的な日本の生産性です。

それでもやっぱり、この日本人の特性や感性を考えると単に「労働生産性を上げる」ことはいいことだと思わないのです。

わかりやすく説明すると、製造業において労働生産性を上げるというのは、「生産効率を上げ同じ時間で同じ(ような)製品をたくさん作る」「人がやっていたことを正確で速い機械(ロボット)に置き換える」「安い労働力の海外へ工場を移転する」などが考えられます。

しかし「生産性を上げる」の名の下に、それまで人が丁寧に作り込んでいた製品を、効率とスピードを重視するばかりに精度が落ちてしまったり(品質劣化)、検品ではギリギリセーフの不良製品が多く混じったり(歩留まり悪化、初期不良の増加)、機械(ロボット)で作ることを優先し(失業者増加)、製品の機能やデザイン、美的センスが失われたり(製品の画一化、製品を使い続けたいというファンやロイヤリティの高い消費者減少)していきます。

1970年代以降から1980年代の日本の工業製品はそれこそ世界を席巻していたと言ってもよいでしょう。その頃でもすでに「労働生産性」という意味ではトヨタの「カンバン方式」や米国から持ってきた大量生産のノウハウが生かされていましたが、現在製造業の現場でおこなわれているほどの究極的なものではありません。

そして当時日本で作られたMade in JAPANの製品は、今では過剰品質とも言えるほどの「質がよくて壊れない」という伝説を作り上げることができました。なんしろアメリカの高価で精巧な誘導ミサイルに使われている部品より、ソニーのビデオデッキに使われている部品のほうがはるかに精度が高かったという時代です。また例え製品が壊れても「修理が簡単にでき、交換部品もすぐに手に入る」ことも大きなメリットでした。

それが90年代以降経済成長が止まり、製造業が軒並み目一杯のコスト削減や、それこそ労働生産性を上げてライバルに打ち勝つため、そして利益を出すため必死で改革を推し進めました。

その結果どうなったかと言えば、工場の海外移転と大量の失業者、工業製品の品質低下、そしてMade in JAPANの崩壊です。すでに日本が世界に誇った家電製品や、最近はバイクや自動車まで海外生産する時代となりました。

日本だから作れるという工業製品は、極めて特殊で精緻を極めたいわば芸術的作品のみとなり、最近の海外製の家電は安いけれど初期不良が多く、また耐久性がなくてすぐに壊れ、中の主要な部品はブラックボックス化されていて簡単には修理ができないという「次は買いたくない3拍子」が揃ってています。労働生産性をむやみに上げてきた結果、このようなつまらないことが起きたわけです。

さらに日本の労働生産性を産業別に見ると、すでに製造業の労働生産性は主要7カ国中ではアメリカに次いで第2位と高くなっています。つまり低いと言われる労働生産性は製造業以外のところで起きていることがわかります。

他国と比べて労働生産性が低い業種は卸し業、小売業、飲食業、金融業、不動産業、建設業と言ったところです。

では小売業や飲食業の労働生産性を上げるにはどうすればいいでしょうか?

答えは「お・も・て・な・し」の心をスパッとやめてしまえば労働生産性は上がります

店員を大幅に削減し、わざわざ来店時の挨拶やお声掛けは不要、いちいち客の好みを聞いてアドバイスをしたり、客に水やおしぼりを運ぶなんてのも効率が悪いので廃止。店員数を極限まで減らし、単なるレジ打ちやセルフサービスにしてしまえばいいのです。それで(客が減らなければ)生産性はグッと上がります。味で勝負の行列のできるラーメン店などではすぐに実践できそうです。

不動産業にしても、法律で定められている「重要事項説明」なんてしち面倒臭いことは規制緩和して廃止し、宅建などの資格も大幅緩和、誰でも参入が容易にすることでずっと効率は高まるでしょう。

大きな建物を造る際の近隣住民説明なんて義務も手間がかかりすぎるので廃止。賃貸マンションの紹介もわざわざ従業員がクルマで送迎して何部屋も見て回るなんて無駄の骨頂は即刻廃止し、客には間取り図とGoogleストリートビューや動画を見てもらい即決してもらいます。

金融業もお金のない若者や中小零細企業などは相手にせず、お金持ちの高齢者や大企業、優良企業だけを優遇するサービスを展開。一流の銀行や証券会社で口座を作るには個人で1千万円以上、法人なら1億円以上の貯金が必須とか。銀行が相手にしない貧乏人や零細企業にはきっとサラ金や闇金、地元の信用金庫、JAなどが相手にしてくれるでしょう。

日本では就業人員がこれからどんどんと減っていくのですから、効率の悪い貧乏人相手の仕事や無駄が多い仕事を次々と廃し、もっと生産性が高く、高付加価値を生みだす仕事に就かせなくてはなりません。

・・・という日本がお好みであれば、自然と労働生産性は向上していくのでしょう。私は嫌だけどね。

繰り返すと、労働生産性を上げようというのは、政治家や経営者にとっては願ったりかなったりのことで、誰も反対しません。だってそれによって自分(政治家や経営者)は名を上げたり儲かるわけですから。

では雇われている人が、労働生産性を上げることは?

考え方ですが、労働生産性を上げたことで、それによって浮いた時間が自分のために回せるのか?と言えば、それは現実的ではなく、浮いた時間は新たに別の仕事や労働生産性の低い人の仕事をを余分に入れられ、そして「もっと労働生産性を上げようね」でお終いっていうのが実際のところでしょう。

また労働生産性が向上したことで、その分の売上が伸びて給与にも反映されれば経営者も従業員もお互いハッピーですが、人口が減っていく国内向け、新興国との競争が激しい海外向けの市場においても、今後大きく成長し規模が拡大していく産業というものはほとんどありません。規模が拡大せずに生産性だけ上がると、結局は雇用が減っていくだけです。

一部の外資系企業のように、個人個人の具体的な目標がハッキリと決められていて、それを半期か四半期ごとにクリアさえすれば、あとは勤務中になにをしていようと、時間をどう使おうと勝手というところなら、自分の労働生産性を頑張って上げて、例え部下や同僚が苦しんでいても見て見ぬふりをして定時でさっさと帰社し、ひとりだけ長い有給休暇を取るのもアリでしょうけど、今のほとんどの日本企業でそのようなことが許される環境ではないことは誰でも知っているはずです。

よかれと思い自分の労働生産性を頑張って上げ、そして労働生産性の低い部下や上司の分まで仕事を回され、そのせいでストレスや疲労がたまり、とうとう身体を壊して、、、というようにならないことを願うばかりです。

但し、競争の激しい民間企業の中では、個人の労働生産性が周囲と比べて著しく低い場合、昨今は真っ先にリストラの対象となる可能性があります。なので決して個人の労働生産性が低いことをただ推奨しているわけではなく、身体をこわさない程度にほどほどにねって言うことです。


【関連リンク】
725 農業の大規模化と零細な起業
639 前からだけど日本の大手製造業はやっぱり変だぞ
636 昨今の新入社員は終身雇用制を支持している


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11月前半の読書と感想、書評 2013/11/20(水)

766
ダブル・ファンタジー (上)(下) (文春文庫) 村山 由佳

2009年刊(文庫は2011年刊)の長編小説で、中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞の文学賞トリプル受賞という高評価な作品で期待をしつつ読み始めました。

結婚している35才の売れっ子女性脚本家が主人公で、旦那はそれまで勤めていた会社を辞め、妻が仕事に集中できるよう家事を一切を引き受け、また仕事のマネージャーとして妻をサポートしています。

しかしいきなり冒頭で、自宅に出張ホストを呼びつけての濡れ場が展開され、いったいどういうストーリーなのか、単なる女性向けのエロ小説か?とも思いつつ読み進めると、次には主人公と師匠と仰ぐ売れっ子演出家の男性との退屈でベタな不倫を匂わすメールのやりとりが延々繰り返されます。ここらで読むのを断念するかと何度思ったことか。

これはおそらく週刊文春への連載小説という性格があったのでしょうね。飽きられないように時々は激しい濡れ場を挟むのは一種読者サービスで、そうしないと毎週買ってくれません。

村山由佳氏と言えば2003年の直木賞受賞作「星々の舟 Voyage Through Stars」を読んだときは、内容はいちいちくどいところがあるものの、終盤はそれなりに面白かったからと気を取り直して読み進めていくことにしました。

しかし結局、どこまでいっても女性主人公の異常とも思える旺盛な性欲が、世の中の倫理や道徳など吹き飛ばし、勘違いしている旦那とは別れられないまま、男をとっかえひっかえしつつ、ただ官能の世界を重ねていき、その都度男のテクニックを事細かく評価していくという困ったちゃんです。

きっと現実社会で欲求不満な女性読者(週刊文集にどれほどの女性読者がいるのかは知りませんが)にとっては「その夢のようなモテモテの環境に一度は浸ってみたい」と気持ちのいい気分にさせてくれるのかもしれません。おぞましい限りです。

したがって枯れつつある中年男性が読んで面白いわけもなく、文学賞受賞作だからといって、必ずしも読む価値があるとは限らないという見本のようなものでしょう。

著者別読書感想(村山由佳)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

一刀斎夢録 上・下 (文春文庫) 浅田 次郎

単行本が2011年刊、文庫本は2013年刊の浅田次郎作品文庫新作で、新選組の中で一番腕が立つとも言われていた新選組三番隊長・斎藤一(さいとうはじめ)が主人公の小説です。

新選組が壊滅した後は会津で闘ったものの降伏とあいなり、その後改名して藤田五郎と名乗り警視庁勤めをしていた時、腕はべらぼうに立つが、散々人を斬ってきた斎藤一の本名が警視庁の中で出てくるのはさすがにまずかろうと、名前をひっくり返した一刀斎という隠語で語られるようになり、それがタイトルとなっています。

著者は新選組がたいへんお好きなようで、過去には「輪違屋糸里」「壬生義士伝」などの作品がありますが、いずれも新選組が好意的に書かれています。この作品を合わせて新選組三部作と言われているそうです。

映画になった「壬生義士伝 」では大正時代まで生き残った斎藤一を佐藤浩市が、大河ドラマ「八重の桜 」では会津藩とともに戦う斎藤一を降谷建志が、いずれもイケメンで格好良く演じていましたが、近年では新選組の中では土方歳三、沖田総司に次いで人気がありそうです。

その一刀斎の小説ですが、物語の出だしは皇居のそばをひとりで馬に乗って名残惜しく散策する乃木将軍です。乃木将軍といえば世界に日本という強国があることを知らしめた日露戦争で活躍した武人で有名ですが、明治天皇が崩御されたあと、天皇に殉じるため妻と一緒に自害を果たし、それはつまり明治という世が名実ともに終わったことを指しているわけです。

やがてもうひとりの主人公で、陸軍近衛師団の梶原中尉が、剣道仲間から教わり、老いた斎藤一が住む家を訪ね、1週間連続してその壮大なる剣士の語り部を聞くという流れです。

壬生浪士組の成り立ち、芹沢鴨の暗殺(暗殺には立ち合わず、芹沢と仲のよかった永倉を見張っておく役目、坂本竜馬の暗殺(自分がひとりで得意の居合いで斬り、自分が去った後、つけてきた京都見廻組がとどめを刺したと語る)、伊東甲子太郎ら御陵衛士暗殺の油小路事件、負け戦だった鳥羽・伏見の戦い、勝安房守(勝海舟)にはめられた感のある甲州勝沼の戦い、死に場所を求めて最後の砦となる会津へ下る話しなど戊辰戦争のこと、降伏し謹慎後に警視庁に勤めるようになり、その警察官として参加した西南戦争など新選組というか幕末から明治にかけての話しがこれでもかというほど(著者の想像や推測も含め)登場してきます。

特にクライマックスの西南戦争では、鳥羽伏見の戦いでは薩摩藩に裏切られ、敗走する結果となった新選組など幕府側の志士達の生き残りが、今度は逆に官軍となり西郷隆盛率いる旧薩摩藩士と戦うという構図に不思議な縁を感じます。

これはもしかすると武士世界が終わり、全国にはびこっていた不平士族達を抑え込み、明治政府を安定させるために大久保利通と西郷隆盛の策略にはめられたか?との疑念をもちます。そう考えると、明治政府に楯突き、多くの官軍兵士を殺したはずの西郷どんが、戦争終結後まもなく首都東京の上野公園に銅像が建てられ英雄視されるのも不思議ではなかろうと。

そして最後に待ち受けていたのは、不思議な縁を持つ二人の鬼と呼ばれる師弟が激突することになります。

いや〜面白い、楽しい、こうした江戸前の頑固一徹オヤジの語りをさせると浅田次郎氏の右に出る者はいません。

余談ですが、読み続けていて、斎藤一の語りの聞き役だった梶原という近衛師団の陸軍中尉が陸軍内で一二をを争う剣道の達人という設定になっているので、その梶原中尉が新選組の中で斎藤一がただひとり実戦的な居合いを教えた元浮浪児だった弟子市村鉄之介の子供だったとか、ゆかりがあったというオチが最後につくのかなと思っていましたが、残念ながらそれはありませんでした。

著者別読書感想(浅田次郎)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

小太郎の左腕 (小学館文庫) 和田 竜

映画化もされた「のぼうの城」で文学界にデビューを果たした著者の3作目にあたる小説です。この作品は2009年に初出(文庫化は2011年)で、前2作品と同様に戦国時代が舞台のエンタテーメント小説です。

ちなみに映画「のぼうの城」は戦国時代に埼玉県行田市に実在した忍城の攻防を描いた作品で、この難攻不落の城を石田三成が周囲の川をせき止める大土塁を築き上げて水攻めをすると設定でしたが、その公開予定がちょうど東日本大震災の津波災害直後だったということもあり、諸般の事情をくみ1年遅らせて公開されたといういわくつきの映画です。

この小説のストーリーは、祖父と山で暮らしている小太郎という子供が、雑賀衆の血筋に目覚め、メキメキと射撃の腕を上げていき、その子供を不利だった隣国との戦争でうまく利用した武将との関係をドラマチックに描いた小説です。

雑賀衆とは、16世紀頃、和歌山で発達した鉄砲など武器製造や、それを扱う専門家を養成していた武装組織で、戦国時代には織田信長や豊臣秀吉とも闘lいました。

タイトルにもなっている小太郎という子供がその雑賀衆の末裔で、その天性で身についた射撃の腕にいちはやく気がついた武将が、鳥を撃つのにも心で詫びているその優しい心をもった子供に対し、躊躇なく人を撃つことができるように、少年の唯一の心の拠り所であり、身内である祖父を殺め、その責任をすべて敵方になすりつけ、復讐のためと味方につけます。

しかしその純粋な子供を騙して殺人マシンに変えてしまった後ろめたい気持ちが、やがては武将を追い詰めることになり、想定はしていたものの驚愕のクライマックスへと突入していきます。

内容は映画化にも向いていそうなエンタテーメントですが、上記の「のぼうの城」と比べると、派手さや迫力に乏しく、しかも史実に沿った内容でもないので、時代劇や歴史ファンの心をつかむのはちょっと難易度が高そうです。

著者別読書感想(和田竜)


【関連リンク】
 10月後半の読書 時のみぞ知る(上)  クリフトン年代記 第1部(上)(下)、湾岸リベンジャー、新・世界の七不思議
 10月前半の読書 私の男、恋愛時代(上)(下) 、小説・震災後、通天閣
 9月後半の読書 脳に悪い7つの習慣、コンダクター、ガセネッタ&シモネッタ、その街の今は


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若者の離職の原因は単なるミスマッチなのか? 2013/11/23(土)

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新宿ビル街厚生労働省の調べで、2010年の大学新卒者が3年以内に退職した率が、従業員5人未満の零細企業では61%、従業員が5人から29人の小企業でも50%にのぼるというデータがありました。一方では従業員が1000人以上の大企業では22%ということです。1000人以上の大企業と5人未満の零細企業とでは3年以内に退職する人の割合は3倍近くの開きがあるとの結果です。

また新卒3年以内の離職率が高い業種として、宿泊業・飲食サービス業が51%、教育・学習支援業が49%、医療・福祉が38%となっていてサービス業関連は全体平均の31%を上回る結果となっています。サービス業は一般的に製造業や建設業、流通業などと比べると中小零細企業が多いのでそのような結果でも特に驚きません。どうせ業種で比較するなら規模が同じところの比較があるといいのですが、全体での比較だとこの数値だけでは判断ができません。

大企業に入社した新人は、中小零細企業へ入社するより安定した勤務と収入が得られるということで、これが私が繰り返し言う「コメンテーターや識者が公に言う嘘に惑わされず、まず大企業を目指すべき」最大の理由です。

「大学卒業しての就職で中小零細企業に入る人は、みんな我慢や能力が足りないだけだろ?」と言われそうですが、もちろんそんなことはありません。

中には大企業に入れるだけの能力や才能がありながら、意図して中小零細企業に入る人もいますが、多くの場合運悪く採用試験の成績で落ちたり、それ以前に出身校でダメだしされていたり、有力なコネがなかったり、あるいは最初からあきらめて中小零細に活路を見出した人達です。社会人としてのスタート時点では、テストの成績や出身大学がものを言う時代でもなく個人の潜在能力に大きな差などありません。

大企業なら数十人、数百人の採用をおこない、すぐに戦力とならなくても余裕があります。しかし中小零細企業はそうはいきません。1日でも早く新人を戦力化しなければ、それだけコストと先輩社員の負担が増えて困ります。

つまり新人の戦力化に期待する要求度は大企業より中小企業のほうがずっと高く、大企業よりも早く仕事を覚えさせて実戦に投入されます。それはそれでやる気のある人にとっては決して悪いことばかりではないでしょう。

しかし決定的に違うのは、新人に対して早くから企業に多大な貢献を要求をする中小零細企業と、入社数年間は勉強期間と割り切れる大企業とで、そこに大きな差が出てしまいます。

厚労省はこの結果だけをみて「中小企業では採用と雇用のミスマッチが起きている」と判断していますが、大企業並みかそれ以上の待遇や条件の厚労省など中央機関にいる人や中小企業で働いた経験もない学者先生には、中小零細企業の採用と雇用の実態などわかるわけもなく、分析などできないでしょう。

これは「雇用のミスマッチ」などではなく、大企業と中小零細企業の(給料など)待遇、勤務条件、教育、福利厚生、要求事項の違いで、安い給料で深夜までサービス残業当たり前、土日も出勤、労基法など関係なし、研修などなく、すべて仕事は自分で考えろ的な多くの中小零細企業で、さらにその上終身雇用が壊れてきたことも加わり退職率が上がるのは極めて当たり前のことです。

要は大企業に入社した有能な人がその中小零細企業へ来たとしても同じことで、マッチングではなく、すべては勤務先において、社員を大切にし長い目で人を育てていく環境にあるかないかという伝統であり社風であり、それを許すことができる余裕があるかないかなのです。

逆に言えば従業員が1000人以上の大企業でも22%が3年以内に辞めているというのは、昭和感覚で言えばまったく驚くべき数値で、30年前なら考えられないことでしょう。それだけ今の大企業も、中小企業並みに経営環境、労働情勢の厳しさが増し、新人に対して手厚くサポートができなくなってきている証左かもしれません。

新人が3年以内に退職するのは、30年前と比べると新卒入社数年で再就職をする第2新卒市場が整ってきたことも関係していると思われます。しかし私に言わせると、せっかく苦労して大企業に就職しておきながら、3年未満で転職すれば、今までよりも環境悪化が確実の中小企業や非正規雇用の道しかありません。その不合理と将来にわたる不利な条件となることをまだ社会人になって2〜3年の若者では理解ができないのでしょう。有川浩氏著の小説「フリーター、家を買う。 」に登場する主人公など、その典型が描かれています。

大企業に勤めたら、嫌なことがあっても転職してはいけないと言っているのではありません。

大企業には様々な自分が成長できる研修機会や大企業同士の有能な人達と知り合いになれる場があります。留学や資格を取るための補助や支援制度だってあります。そういった中小企業では得られない経験や人脈、資格を一通り得てしまえば、あとは本人のやりたいこと、目指すことを自由にやればいいのです。そのためには最低でも5年、できれば10年は大企業に居座るのがいいでしょう。

社会で活躍している多くの有名人達の多くは、その略歴を見ると学校卒業後、最初はだいたい大手企業や中央官庁に勤めています。それをみれば明らかなのですが、そういう新卒即大企業就職組から学生に向けて発せられる「やる気があるなら中小企業を目指せ!」という言葉はどうしてもうさん臭く聞こえてしまうのです。


【関連リンク】
717 非正規から正規雇用への転換策
710 40歳以上の解雇や退職勧奨は最悪だ
714 離職率が高いことは悪ですか?


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無口な人はコミュニケーション能力が低い? 2013/11/27(水)

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三船敏郎世界の三船敏郎が「男は黙ってサッポロビール」とテレビ画面に颯爽と登場し、一世を風靡したのは高度成長期もいよいよ円熟してきた1970年、今から43年前のことです。社会に大きな影響を及ぼしてきた団塊世代はその時既に22〜25才ぐらいに達しています。

その頃までは「おしゃべり」と言えば女性の専権事項のようなもので(差別とかでなく当時の一般論として)、男性は無口なほうが値打ちがあり、沈着冷静、口数が少なく謎めいた男性のほうが女性によくモテたという時代がありました。

それが80年代後半以降のバブル時期以降、大きく変わってしまい、男女ともに「無口」=「主張がない」、あるいは「無口」=「根暗」、「無口」=「消極的」などと、「無口」という言葉にはネガティブな要素がつけられるようになりました。

また現代では社会に出る時に必要とされるビジネス能力のひとつに「コミュニケーション能力」が新たに加えられるようになり、無口な人はコミュニケーション能力が低いとされてしました。

高倉健これは日本の経済と雇用が、無口でも問題が少なかった(逆に無口で黙々と作業に徹してくれるほうが有能とされた)製造業や建築業から、口達者が好まれるサービス業が主役へと変化してきたということもあるでしょう。

ま、確かに今の社会では「あの人無口なので、何を考えているのかさっぱりわからない」と、仕事の相手として敬遠されることもあるでしょう。逆に頭の回転の早くてそれをうまく口に出せる人が有能であると勝手に決めつけてしまう風潮があります。

でもだからと言って「無口」=「ネガティブ」ととらえるのはどうかと思うわけで、人によってインプットした後、何度もよく熟考して、アウトプットするまでの時間や、判断を下すまでのスピードには差があって当たり前です。レストランで料理を選ぶときだってそうでしょ?

それを一部の人の感覚的なスピードで判断して早い遅いの優劣をつけるのは一種の差別につながっているのではないかと思うわけです。「お前は走るのが遅いから人間として劣っている」とは言いませんよね?それと同じはずです。

自慢じゃありませんが、私自身はどちらかというと口数は少ない方で、普段から軽口もあまり言えるタイプではありません。しかしそれで今まで困ったことはほとんどありません。生きてきた時代がよかったせいかもしれません。

社会人となり仕事上では営業の仕事を長くやってきたこともあり、知らない人に声をかけたり、相手の年齢にかかわらず気軽に会話をすることにはなんの抵抗もありません。それらは高校時代から始めていた様々な接客を含むアルバイトや、就職してから自然と身につけた後天的な能力です。

ただ世間の風潮というのは「よく喋り」「声がでかく」「表情豊か」な人がポジティブととらえる向きがあり、これはもしかすると、テレビのバカバカしいバラエティ番組でひな壇に並び、リアクション芸人とか言う、大げさにわめいている下劣な芸人さんが流行しだした頃と妙に一致していて、悲しいかなそういう人が今の時代にはもてはやされているようです。つまらない世の中になったものです。


【関連リンク】
724 離婚の多さと結婚という形式
720 そして次男坊は希少価値を持つ
635 英語の憂鬱


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