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日本の農業はどこへ向かうか マイカーで東京から京都まで旅行する場合 ゴルフをプレイしている人の年代層割合に驚いた 世界と日本の宗教別信者数 2021年版出版社不況 客員教授と非常勤講師ってなんだ? ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ 窓ガラスの熱割れで火災保険は使えるか? 天然素材でも綿はよく燃えるらしいことがわかった やっとのことでJ:COMを退会した 貯まった1円玉はどうする? 自動車整備士に未来はあるか? 液晶テレビが壊れた件 リタイア後の心配事 運転免許証取得者は意外にも増えている 著者別読書感想INDEX −−−−−−−−
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リストラ日記アーカイブ 2019年8月 読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。 日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです |
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---------------------------------------------------- 小説の舞台を歩く(佐々木譲著編その2) 2019/8/3(土) 1353 小説の舞台を歩く(佐々木譲著編その1)の続編です。 今回は「地層捜査」(2012年)の舞台となった東京都新宿区荒木町です。 え?読んだことがない?それは残念。面白かったですよ〜 2015年には「警視庁特命刑事☆二人」というタイトルでテレビドラマが放送されました。 7月前半の読書と感想、書評 2019/7/17(水)「地層捜査」 小説の舞台となっているのが、東京都新宿区の四谷三丁目にある荒木町という実在するエリアです。 このエリアは、江戸時代には美濃国高須藩藩主松平義行の屋敷があった場所で、明治維新以降は花街として賑わい、近くに大本営(市ヶ谷)があった関係から、羽振りの良い軍部の幹部達が夜な夜な集まってきたりしていたそうです(地元の人の話)。 そういう場所で15年前に起きた未解決の殺人事件を再捜査するよう命ぜられた主人公の刑事が、15年前にその捜査をおこなっていて未解決のまま定年退職をした元刑事とパートナーを組み、事件の真相に迫っていくというストーリーで、このエリアが忠実に描かれています。 このエリアは戦災に遭わなかったのか、道路が区画整理されてなく、明治時代の面影を残したままで、都心にありながらクルマ1台がやっと通れるほど狭い上に、行き止まりの路地があったり、変に屈曲していたりします。 荒木町の全体図です。最寄り駅は地下鉄丸ノ内線四谷三丁目。 新宿通りから、車力門通り(上)入り口と、杉大門通り(下)の入り口です。通り名からも花街があったことが忍ばれます。戦後の都市計画から免れたのか、都心の真ん中とは思えないほど狭い道路です。 そして特徴的なのが、崖と言える大きな段差が周囲にあり、狭いエリアながら地形的にすり鉢型をした地形となっています。 津の守坂通りから、一歩入ると一気に高低差がある崖となります。 崖には道路ではなく石段が作られていて、現在はコンクリ製がほとんどでしたが、一部には、1903年(明治36年)に開業し1970年(昭和45年)に撤去された都電の軌道に敷き詰められていた敷石をそのまま使い敷かれています。また狭い路地にも同じ敷石が敷き詰められている場所がありました。 小説の中で15年前に殺人事件が起きた場所(崖)と、その下の石が敷き詰められた小道 そのすぐ近くには、荒木町随一と言われた有名な割烹「奈る駒」があった場所 その事件現場近くには、すり鉢状の底辺の位置に、津の守弁財天と小説の中では「かっぱ池」こと「策の池 (むちのいけ)」があります。昔はここに滝があって、その見物客で賑わい、やがて周辺に茶屋や料亭などができたということです。 車力門通り沿いにある金丸稲荷神社の玉垣(神社の柵の石柱)には、当時の寄進者名として、上記の料亭や芸妓の名前が刻まれていました(左)。地内の中心部にありながら、珍しく戦前から幅が変わらない狭い車力門通り(右) 車力通りから策の池へ下っていく石段を撮影していたとき、地元の人らしい男性が歩いてきて、不審者を見るような目でにらまれたので、「読んだ小説にこの付近のことが出ていて、見学してます」と言うと、態度がガラッと変わり、逆にどういう小説か教えて欲しいと頼まれたので、持っていた文庫本の最初に描かれていた地図のコピーを差し上げました。 まだまだ歩きたいところはあったのですが、お昼休み時間に抜けてきていたので、急ぎ足でサクッと撮影しながら歩きましたが、もう一度来てゆっくりと歩きたい場所でした。 その他にも、この次は「警官の血」(2007年)で出てきた谷中公園近くにあった五重塔跡地などへも行きたいと思っています。 小説の舞台を歩く(佐々木譲著編その1) 【関連リンク 佐々木譲著小説】 ◇著者別読書感想(佐々木譲) ---------------------------------------------------------- 会社の辞め方、送り出し方 2019/8/7(水) 1354 先月には「雇用と働き方が変化したこの30年 2019/7/13(土)」という記事を書きましたが、働き方と同様に、会社の辞め方も最近は大きく変わってきています。 まず正社員とアルバイトでは辞め方にも違いがありそうですが、それにしても会社を辞めたいけど「自分からは言い出せずに困っている」「辞めたいと言ったら強く引き留められ、それでも辞めると言ったら脅された」とか、いろんなパターンが起きているようです。 現在は人手不足で、仕事を求める人より、求人案件のほうが多く、いわゆる売り手市場の状態です。 国が発表しているひとりの求職者に対し、何件の求人案件があるかという有効求人倍率(全国)ではリーマンショック後の2009年(自民党麻生首相政権)では0.47(ひとりの求職者に対し0.47件の求人)と低かったのが、2018年は1.61と大きく増やしています。 もっとも仕事の案件が多いからといっても、職種や条件、地域などにミスマッチが起きますので、実際の感覚とはまた違ったものとなるでしょう。 それに上記の有効求人倍率のデータは、職安に寄せられた求人数と、仕事を探しに来た求職者(そのうちの多くは失業保険をもらうためであり、本当に職を求めているかどうかは不明)の数がベースで、最近ではずっと増えているであろう、求人広告や転職サイトだけで就職活動や求人活動をしているものは含まれていません。 そうした売り手市場の中で、雇われる側は、より良い条件の仕事に変わりたい(転職)という要望が多く出てきます。 逆に雇う側(企業)は、せっかく雇って教育してきたのに、簡単に辞められたら、後任探し(求人活動)と入社後の教育にコストもかかるので、なんとか、場合によっては脅してでも引き留めたいということになります。 そこで出てきた新しいビジネスが、テレビでも盛んに紹介されてきましたが「退職代行サービス」です。 初めて聞いたときに「なんと、つまらない」と思ったのですが、そうした第三者の力を借りないと、自分の進路や要望が伝えられない人が実際いるわけで、それはそれで社会で役立っているのなら、なにも問題はありません。 でも本当のところは、仕事(会社)を辞める場合は、両者とも納得ずくで、円満におこなわれるのが望ましいことは言うまでもありません。 知人の経験談では、世の中は広そうで案外狭く、退職して再就職した会社が、しばらくしてから前に勤めていた会社と合併をしたということもあります。 私自身の経験でも、二度目に転職したところが、しばらく経ってから、前に勤務していた会社のグループ企業と事業統合したというケースでした。 つまり、退職後も、そのキャリア(勤務経験や交友関係など)はいつまでもつながっていくし、もし前職を辞めるときに、悪い評判や噂を残していくと、あとで恥をかいたり、昇進に影響がでる可能性もあります。 そんなバカな!と思うかもしれませんが、人が選ぶ仕事って、転職してもやはり慣れ親しんだ仕事(職種)や業界を選びがちになるものですし、まったく畑違いの会社の会社と思っていても、これだけボーダレスで多角化が当たり前の時代だと、どこでどうつながっていくか先が読めません。 そうすると、その業界内で事業再編が繰り返して行われると、いつの間にか元いた会社に戻っていたということも十分にあり得るのです。 同じ会社でなくても、業界内の交友関係で「あの人は前職でこうだった」みたいな話しが出たり、転職先に前職時代の先輩や後輩が転職してくることもあります。 そのように、意外なところでつながっていくものですから、退職時には、他人の力を借りるような辞め方や、例え嫌みを言われても、返す刀で罵詈雑言を言い残し、後ろ足で砂をかけるような真似はせず、いろいろと不満はあっても、表面上は笑顔で円満に去って行くのがお勧めです。 あと、雇う側にも一言書いておくと、一度「辞めたい」と申し出てきた人は、一度は説得して引き留められたとしても、また1年持たず、すぐに辞めたい病がぶり返すのが人の習性です。それは確実です。強引な引き留めは遺恨を残すだけなので、ほどほどにしておきましょう。 お互いに険悪なムードになる前に、辞めたい人から同じ失敗を繰り返さないよう本音でヒアリングをして、「あれだけよくしてやったのに、恩知らず!」とか「どれだけの教育費がかかっていると思ってんだ!」とか、いちいちつまらない不満や文句は言わず、「残念だけど次でも頑張ってね」と、気持ちよく送り出してあげるべきです。 すでにこういう会社もあります。 「会社を辞めたい? どうぞ辞めてください」(NHK)
【関連リンク】 1255 独身を通すという生き方 1215 定年退職後の再就職はどうする 1141 リタイアメント 947 不法解雇や退職勧奨を強要された時に打つ手 ---------------------------------------------------------- やっとのことでJ:COMを退会した その1 2019/8/10(土) 1355 今の一戸建て住宅を購入し、しばらくしてからJ:COMに加入しましたから、20年近くJ:COM(初期の頃はJ:COMに買収される前の小田急ケーブルテレビ)に加入していたことになります。 最初に加入したいきさつは、うろ覚えですが、当時アナログ放送電波を出していた東京タワー方向に大きなマンションが建ち、電波障害対策で、住宅の周辺一帯に無料の共同視聴アンテナケーブルが引かれ、それを利用するためケーブルを運用・管理している小田急ケーブル(現J:COM)に加入、その後、セットボックスと呼ばれるハードディスクレコーダー(HDR)のレンタルや、ネット接続、電話を含む有料セットプランに順次加入してきました。 そのセットプランでは、多チャンネルが含まれ、毎月12,000円ほど長い期間支払っていました。 4年前に、子供も大きくなり自宅でテレビをほとんど見なくなってきたので、多チャンネルの契約を削りに削って実質的にはネット回線とテレビ(地上波とBSだけ)、電話の契約に変更し、月額約9,000円(税込み、電話通話料別)まで削りました。 ま、ネットもテレビ(HDD録画機レンタル含む)も電話もとりあえず問題なく使え、大きな不満はありませんが、それにしても毎月9千円の支払いはちょっと高いなぁと思ったのが今回の契約終了につながっていきます。 不満はないと書きましたが、ネットのスピードは、特に夜間など混み合う時間帯に遅くなりがちで、その点では不満がありました。 4年前のJ:COM料金プランの変更交渉を以前このブログでも書いています。 962 ケーブルテレビの契約見直し 963 続:ケーブルテレビの契約見直し 4年前の時は、高額の契約解除金もあり、ネット接続をNTT光フレッツに乗り換えてもあまり減額にはならないとわかったので、結局はJ:COMで継続をすることになりましたが、今回は違います。 ちょっとググってみると、面白いように、J:COMのちょっと特殊な商法が話題となっています。 「(嘘に近い)誤解を与えるようなことを平気で言う」「高齢者などの無知につけ込みより高額な契約を推す」「契約解除を伝えると、(期間限定の)大幅な値引きを出してきて必死に引き留める」などなど。 私の経験では、契約更新の時期になんの連絡もなく、後日そのことを言うと、「電話でお知らせしました。出られたのはご家族の方のようでした」と。つまり平日の昼間の時間に契約者が不在の頃を見計らい、電話に出た人に一方的に伝えるだけ伝えておしまいという感じなのでしょうね。 ま、営業と引き留めのえげつなさは前回の交渉でわかっているので、今回は、先に外堀(JCOM解約後の環境)をしっかり埋めてから、契約終了を伝えることにしました。 なんと言っても相手は百戦錬磨の引き留めのプロですから、まともにいっても素人ごときが交渉でかなうはずもありません。それに大幅な値引きを提案されるとついグラッとすることも事実です。 高いから契約解約するって言わない限り値引きはしてくれないので(言えば値引きされる)、そのような信義にもとるビジネスってどうなのよ〜という気もしますが、世の中ってそういう形で成り立っています。正直者や、面倒臭さがり、邪魔くさがりが必ず損をすると。 このタイミングにしたのは、2年契約のちょうど更新月直前だったので、高額な契約解除料金はかからないことがわかり、このタイミングを逃すと、たぶんずっと変わらず(変えられず)、淡々とJ:COMへ高額な契約に基づいて支払い続けることになりそうです。 上記にも書いた通り、現在のJ:COMの契約は、テレビ、ネット、電話の3パックです。 それらを今回すべて契約終了し、テレビは自前のアンテナを設置し、ネットと電話は、料金の割に通信速度が高速で評判が良いNURO光(So-net)へ変更することにしました。 NURO光とJ:COM(通常ケーブル)を比較すると、ネット接続+固定電話の料金はほとんど変わりません。但し通信速度は、ダウンロードで2倍以上、アップロードで数十倍、NURO光が速いと言われていて、J:COMの銅線でのネット接続に不満があれば乗り換えは大きなメリットです。 NURO(公式)(キャンペーン1) 特典:キャッシュバック35,000円、工事費実質無料 35,000円お得 NURO(公式) J:COMでも通信速度が速い光契約はありますが、それを選択した場合、1〜2年間のキャンペーン(割引)料金期間を除き、同条件ではテレビ料金分が加わるので、一般的にはNURO光より割高となります。 結局は、J:COMの場合、テレビ視聴が自前のアンテナで十分な場合、ケーブルテレビ特有の多チャンネルが不要であれば、そのテレビ視聴の分だけは、毎月の支払いが多くなるということで、それ以外のメリットはあまりないというのが結論です。 以前は、J:COMとの契約ではテレビ視聴が必須でしたが、最近はテレビはなしという、ネットと電話だけの契約もあるようです。それならば、他社と比較してもそう費用は変わらないかもしれません。 あと、もうひとつ、J:COMはauと、NUROはソフトバンクの携帯電話キャリアと提携?関係にありますので、それらのスマホを使っていると、その料金が割引される制度があります。私の場合はすでにMVNOスマホなのでそれらの割引は使えません。 やっとのことでJ:COMを退会した その2 へ続く! 【関連リンク】 962 ケーブルテレビの契約見直し 963 続:ケーブルテレビの契約見直し 670 我が家のテレビ視聴環境改善 準備編 ---------------------------------------------------------- やっとのことでJ:COMを退会した その2 2019/8/14(水) 1356 その1では、J:COMを解約しようとしたきっかけと、解約後の計画を書きました。今回は、移行にあたっての交渉手順や注意点について書いておきます。 まず、J:COMと解約するためには、契約期間終了月とその前月の2ヶ月の間に解約申請をおこなえば、高額な契約解除料金(解約違約金)は不要となります。 一戸建て住宅のテレビやネットのパック契約の場合、多くは2年契約になっていると思いますので、その2年間に2ヶ月だけ契約解除料金がゼロとなる期間があります。その期間でないと契約の種類にもよりますが、およそ8,000〜20,000円の解約違約金が発生します。 J:COMからはそうしたタイミングを事前にキチンと契約者には通知をしてくれないので、自分でしっかりその時期を把握しておかなければなりません。 自分の経験上、J:COMはひどいことするなぁと思ったのは、契約者本人にではなく、契約のことなど要領がわかっていない電話に出た人(家族)に対し、「契約はそのまま更新しておきます」と伝えるだけで契約更新を済ませます。決してメールや郵便で「重要なお知らせ」として契約更新の確認などはしてくれません。 そういう契約更新連絡は、一般的に契約者は世帯主であり勤め人ですから、わざわざ不在が確実な平日の昼間の時間を狙って電話をかけてきます。たち悪いです。 他社へ乗り換えをすれば、その契約解除料金(解約違約金)等を支払ってくれるというキャンペーンもありますが、その場合は、キャッシュバック金額が低くなったり、本来なら無料になる工事費が請求されたりして、差し引きトータルしてお得かどうかは?です。 あと、J:COMでは契約解除料金が不要でも、撤去工事費(税別6,000円)とナンバーポータビリティ費用(同2,200円)は別途発生します。※2019年8月1日以降、撤去工事費がアップ(一戸建て全解約で税別9,800円)しています) 契約事務手数料(同3,000円)というのもあるかなと思っていましたが、どうもそれはなさそうです。 携帯電話の縛り期間中の乗り換え費用が高額で、社会問題化していることで政府が動いているようですが、こうしたケーブルテレビやネットプロバイダー等の縛りと、契約途中での解約(乗り替え)も同様に法外で、そのうちこの高額解約金が問題になるかもですね。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ J:COMへ解約を伝える前に、新たなネット回線の申し込みと工事日の確定をしておきます。解約違約金が発生しない2ヶ月間のあいだに、代わりの新しい回線工事を済ませないと、電話もネットも使えないことになります(電話回線だけ切り替え工事までの延長は可能)。同様にテレビアンテナの設置も準備が必要です。 それらの準備ができれば、J:COMへ電話を入れて契約解除を申し入れます。 ここで、もし固定電話のナンバーポータビリティ(MNP)を予定している場合、注意点がひとつあります。 NURO光でんわの開通は、NURO光が開通(屋外工事後)してからさらに約2週間程度後になります。 つまりJ:COM Phone(固定電話)の契約を、NURO光の開通と同時に終了してしまうと、固定電話がつながらない状態になるばかりか、ナンバーポータビリティで移行出来ないケースがあります。つまり、ネット回線と電話回線の切り替えにはタイムラグがあり、そのタイミングが結構難しいのです。 それはさておき、J:COMへ解約の電話をすると、「NUROはこういうな問題が起きますよ」とか、「ネットの速度に不満があるならJ:COMで光の契約をすれば、2年間は2,500円の割引をするのでNUROより安くなりますよ」とか、引き留められます。 あるいは、「解約すると様々な費用がかかる」とも脅されますが、気にせず淡々と解約の手続きを進めていきます。解約が本気であれば、すでに他と契約していることを伝えた方がスムーズです。 その前に、まず解約するための電話が、平日であってもまずつながりません。これは明らかにJ:COMの作戦でしょう。 新たな申込みをする電話がつながりにくいと言うことは絶対にありませんが、解約するための電話はなかなかつながらないと思って間違いありません。 そこで、ホームページのマイページから、「解約に関する相談・手続きをする」へ行き(これも見つけにくい場所にあります)、そこに必要項目を記入します。 「手続き」と書いてあるものの、そこでは解約手続きはできません。単に解約の相談のための電話アポをとるだけです。なんと面倒くさい。 そして、そこには解約理由や、ネット回線の新たな移転先などを書く欄が用意されています。別に詳しく書かなくてもいいのですけど。 電話をかけてもらう日時をこちら側で選択すれば、数日後になりますがJ:COMから(引き留めのベテランから)電話がかかってきます。面倒ですが、それが一番確実です。 J:COM側でも相手がどういう理由でどこへ移転しようとしているのかが事前にわかることで、その対策を練った上で、思いとどまらせる対抗プランを提案でき、解約を翻意させる作戦です。 迷っていたり優柔不断と判断すれば、さらに豪腕の引き留め専門の担当者が出てくることもありますが、次の工事の日程が決まっているのでと正直に話しをすれば引き留めをあきらめて、淡々と解約の手続きを進めてくれます。 J:COMと契約中で、今後も続ける場合、契約更新タイミングで、「解約してNTT光やNURO光へ変えようかと考えている」と伝えたら、半年〜1年でしょうけど、月額で1,500円〜2,500円程度の割引を提案してくれるので、言わないと損ですよ。言わない限り、J:COMから値下げを提案してくることは絶対にありません。そりゃそうですね。 解約日が決まれば、その後、J:COMがおこなう工事(レンタル機材引き取りやケーブルの撤去等)が翌月になっても、関係ありません。請求は契約終了月までとなります。 話しが前後しますが、NURO光への申し込みはWEBですべて完了します。 注意が必要なのは、NURO光の申込先は、様々な販売代理店が千差万別なキャンペーンや割引、キャッシュバックなどをおこなっていて、どこで申し込むのがお得なの?と迷ってしまいます。 おそらくですが、一番確かなのは、NURO(So-net)の本家(公式)サイトのキャッシュバックの特別サイトから、そこのWEB申し込みをするのがお得のような気がします。但し、キャンペーン等は種類や期間にタイミングがありますので、いつもやっているとは限りません。 現在一番お得と思えるのが、NURO光(公式)紹介キャンペーン 特典:1年間4,743円が1,980円+キャッシュバック10,000円、工事費実質無料 で、実質43,156円(工事費実質無料)がお得になります(4,743-1,980)×12+10,000=43,156円。 私の場合は、下記のキャッシュバックの35,000円(工事費実質無料)だけでした。 【公式】NURO 光 3.5万円キャッシュバック| NURO 光 キャッシュバック金額の大きさだけだと他にもありますが、それに釣られると、実は工事費(4万円)が丸々請求されるとか、不要なオプションを付けないとダメだったり、キャッシュバックが忘れた頃の数年後で申請しないとダメだったりと、各社で条件が違ってきますので、要注意です。 あと、NUROの本家?と思わせるようなサイトの作りになっている代理店もありますので、注意してください。私も最初間違えて公式サイトではないところに入力しました。 NURO光の工事は、宅内工事と屋外工事の2回立ち会いが必要となり、その日時を申込時に自分で選びます。立ち会いの2回を1回にすることもできますが、その場合は別途費用がかかります。 工事は希望してすぐに来てくれるわけではないので、J:COMの契約終了タイミングでも十分余裕をもっておくことが大事です。 宅内工事が先に終わり、その後屋外工事で光ケーブルが接続されると開通です。この開通日以降でJ:COMの解約日を設定する必要があります。J:COMの契約はすべて末日の契約なので、NUROが開通する月の月末までと言うのが普通でしょう。 その3では、テレビ環境について書きます。 「やっとのことでJ:COMを退会した その3」へ続く やっとのことでJ:COMを退会した その1 ---------------------------------------------------------- 8月前半の読書と感想、書評 2019/8/17(土) 1357 彼女のいない飛行機 (集英社文庫) ミシェル・ビュッシ 2015年に文庫が発刊された、フランス人著者の長編ミステリー小説です。この作品が大ヒットし、その後「黒い睡蓮」(2017年)も各種の賞を得るなど活躍されています。 650ページを超える大作ですが、ストーリーは、1980年に飛行機事故で唯一生き残った赤ちゃんはいったい誰の子か?という、DNA検査が発達している現代ではなしえないミステリーとなっています。 トルコ発の旅客機に偶然乗り合わせた二人の乳児がいて、「奇跡の赤ちゃん」と言われた旅客機事故機のそばで見つかった乳児はどちらの子(遺児)ということで、双方の遺族の祖父母が激しく対立します。 その双方の祖父母は対称的で、一方は大金持ち、一方は古いワゴンを改造して食べ物を売り歩く貧しい家庭。 裁判になって、勝ったのは貧しい祖父母の孫だと決まり、その乳児がフランスの成年となる18歳となり、それまでの期間、金持ち夫婦に依頼された私立探偵が、DNA検査までおこなっても結果が判明しないということで、とうとう自殺を決意していたところ、その理由に気がつくことになります。 主人公は、その乳児の兄とされる男性で、妹でありながら、恋愛感情を持ってしまい、本当に妹なのか?ということに悩みます。 結果は書きませんが、途中でなんとなくわかりました。もちろんそのような偶然や、行動ができるはずもなく、現実的ではないという前提ですが。 とにかく長い小説ですが、ミステリーなのでどこに謎が隠されていないかと、しっかりと読み込むより、サラッと読み進めていくのをお勧めします。 謎がどこかに隠されているというようなものではなく、調べていく内に、新たな発見が、、、ってことですので、過去の発言や行動にこだわらなくてもよく、淡々と読めば良いです。 ★★☆ 残された者たち (集英社文庫) 小野正嗣 2015年に「九年前の祈り」(2014年刊)で芥川賞を受賞された著者の、受賞後すぐの2015年に文庫で刊行された小説です。初出は2011年の雑誌「すばる」です。 なにかタイトルにひかれた面がありますが、思っていたような内容ではなく、かつては漁村だった限界集落に住む家族と、そこに住むひとりの小学生と教員とのふれあい、家族模様、隣の集落から通ってくるようになったアジア系外国人の子供など、現在進行中とも思える日本の寒村を抽象的に描いた作品です。 すでに人口の2%を超えるようになった外国人ですが、すでに北海道のニセコ町や東京都新宿区は住人の外国人比率が12%を超えていて、ここはどこの国?と思える環境になりつつありますが、今後は仕事は豊富だけど住みにくく生活費も高い都会より、若い人が不足している地方へ流れていく外国人が多そうな気がします。 そうした環境をこの小説では描いていますが、もうすでに外国人というレッテルはもう地方においてもなきに等しい感じがします。 そのうち、日本人が誰もいなくなった村や町に、外国人が集まってきて外国人だけの村や町を作るっていうことが起きるのかもしれません。 その場合、この小説にも出てくるように、まるで治外法権のような、「無免許当たり前、誰に迷惑をかけているわけでもない」というようなことになるのでしょうか。 ★☆☆ 国境(上)(下) (文春文庫) 黒川博行 2001年に単行本が発刊され、その後2003年に講談社から文庫版発刊、さらに2014年に文藝文春からも文庫版が発刊されています。この著者の作品は、過去に「暗礁」(2005年)を2008年に読んでいます。 この長編小説は、1997年からスタートしている「疫病神シリーズ」の第2弾の作品で、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮が主人公です。 このシリーズは不定期に続いていて、最新では昨年2018年に第7作目の「泥濘」が発刊されていることからすると、なかなかの人気シリーズなんですね。知りませんでした。 この小説で出てくる北朝鮮は、2001年当時の状況ですが、現在2019年と比べてもほとんど変わりはなさそうで、そのことが、日朝間の関係と北朝鮮の国内情勢を表している感じがします。 日本国内で詐欺に遭った暴力団や、仲介した中古建設機器販売会社から脅され、詐欺師を追って北朝鮮に侵入しますが、様々なアクシデントもあり、その緊張感が半端なく伝わってきます。なんにしろ、密航で捕まったら処刑されそうな国ですからね。 強面で古い時代のヤクザらしいヤクザのイケイケ桑原と、喧嘩にはめっぽう弱そうな自営の建設コンサルタントの二ノ宮のコンビは、映像化にも向きそうで、2015年にBSの連続ドラマとしてシリーズ1作目「疫病神」と第5作目の「破門」が、2017年には「破門 ふたりのヤクビョーガミ」というタイトルで映画化されています。 こうした、性格などが違った、動と静、または陰と陽のふたりの男性を主人公としたドラマは多いですね。古くは、「傷だらけの天使」「俺たちの勲章」「あぶない刑事」、最近では「まほろ駅前多田便利軒」「相棒」などなど。 但し、この「国境」に関しては、話しの半分が北朝鮮国内の設定だけに、ドラマや映画化にはロケ地などモロモロとお金もかかりそうで、政治的にもトラブルが起きそうで厳しいでしょう。 ストーリーもよく考えられていて、北朝鮮の国内状況、密航方法などもどこっまで創作かはわかりませんが、よくできていて、スリル満点です。 久しぶりに、ドキドキするハードボイルド小説?を読んだって気がします。 ★★★ ◇著者別読書感想(黒川博行) 残念な人のお金の習慣 (青春新書プレイブックス) 山崎将志 2011年12月に発刊された新書です。著者はアクセンチュア出身のビジネスコンサルという、掃いて捨てるほどいそうな経歴の方です(失礼)。 情けないことに、2016年にも買って読んでいました。が、最後までそれに気がつきませんでした。 2016年7月後半の読書と感想、書評「残念な人のお金の習慣」 この著者の本では、その他に「残念な人の思考法」を読んでいます。 2010年9月前半の読書「残念な人の思考法」 感想は上記を読んでいただくとして、[お金の習慣」という点では、もうなにをするにしても手遅れな年齢になってしまいましたが、過去を振り返って客観的に自己分析すると、稼ぐ力は100点満点中80点を取れたと思いますが、使い方については40点ぐらいだったかなと最近考えるようになりました。 そのうちダメダメだった「残念な使い方」の話しをブログに書いておこうと思いますが、こうした経験は、その時代、そのタイミング、健康状態や気持ちの余裕、家族や家庭の事情など多くのことが複雑に絡み合っておこなわれるもので、それが反面教師になるかというと、たぶんなりません。 つまり、お金の習慣というのは、その時代やライフスタイル、彼女や配偶者、親兄弟など様々な要因で一人一人変わってくるものじゃないかなというのが実感です。 そして、例え外から見れば「バカな使い方している」と思っても、使っている本人は案外ハッピーなのかも知れません。それは外からはまずわかりません。 ★★☆ 【関連リンク】 7月後半の読書 占星術殺人事件、ソクラテスの妻、我が家の問題、「日本の四季」がなくなる日 連鎖する異常気象 7月前半の読書 俘虜記、地層捜査、定年後7年目のリアル、私の家では何も起こらない、社会を変えるには 6月後半 湿地、偶然のチカラ、よるのふくらみ、転々、遠くの声に耳を澄ませて ---------------------------------------------------------- やっとのことでJ:COMを退会した その3 2019/8/21(水) 1358 「その1」と「その2」では、J:COMの契約解消に向けて、主にネットと電話の移転手続きなどについて書きました。 今回「その3」では、J:COMを解約した後の、テレビ放送受信に関してまとめておきます。 J:COMとの契約は、現在地上波、BS受信、ネット接続、固定電話、さらにハードディスクレコーダー付きのセットボックスをレンタルしています。 NURO光でもテレビ配信のオプションもありますが、元々無料の地上波やBS放送に、これからもお金を支払い続けるのは嫌なので、自前の地上波アンテナを立てることにしました。BSアンテナは以前設置しているのでそれを使います。 まず考えたのは、電波が昔のVHFからUHFへと変わり、東京タワーからスカイツリーへと変わったことで、屋根の上でなくてもベランダにアンテナを設置すれば受信できるかも?と素人の浅はかさで考えました。 我が家は神奈川県(東京寄り)で、電波が出ている東京スカイツリーとは直線で24km(15マイル)離れています。 近所の家のアンテナ設置場所を調べたところ、昔のように屋根の上に立てるアンテナが多いものの、外壁に沿わせて設置するデザインアンテナや、ベランダに取り付けている家もありましたので、それでいけそうかな?と判断をして、通販で平面型アンテナを購入しました。 実際にベランダのアンテナで映るかどうか、専門業者のように電波を計る計器などないので、購入したアンテナをベランダに仮置きし、ブースターにもつないでトライしてみたところ、、、、、、、 ダメでした、、、orz まったく受信できなわけではなく、明らかに電波の強度が不足しています。 ブースターが壊れているとかでない限り、やっぱり屋根の上、それもデザイン平面アンテナではなく、八木式アンテナ(魚の骨のようなアンテナ)でないと感度は厳しそうです。 仕方ない、あきらめて、専門業者さんに、より受信感度が高い八木式アンテナを、屋根の上に設置してもらうことにしました。 DIY好きなら屋根の上だって自分でも設置できるだろ?と言われそうですが、屋根上にポールを立てて、ワイヤーで固定するという工事、素人作業では台風など強風ですぐ飛ばされたり壊れたりしそうで、ここはプロに任せるのが安心です。えぇ、えぇ、高所恐怖症だってことも少し、いや、目一杯ありますよ。 工事屋さんと連絡を取り、事前に、ブースターとBSアンテナは自前のものを使いたい旨を相談して了解してもらい、八木式UHFアンテナ本体と、屋根の上に設置する部品、ケーブル配線などひっくるめて約2万3千円というお見積もりです。 ネットでアンテナ工事を調べると、様々な業者さんが星の数ほど出てきます。安いところは部品代込み1万円台からとありますが、現地調査の結果、その価格で収まるかどうかは?です。 そしてもし工事不良等でアンテナが倒れたり、映らなくなったりしたときのことを考えると、すぐに対応してくれる地元で長く商売をされている電気工事専門の職人さんにお願いするのが良さそうです。 見かけ上は安い金額を表示されていても、現地に来て工事を始めてから、あれも必要、これも必要と、どんどん追加費用が膨らんで、当初の倍以上かかってしまうということがあるそうです。 一度来てもらって、屋根の上にあがってもらった以上、「値段が高いからやめた」とは言えず、結局は言いなりで支払う羽目になってしまいます。 そうならないためにも、地元で実績のある業者さんと事前に話しをした上で依頼をするのが良さそうです。 工事の日は当然立ち会わなければなりません。 サクッとアンテナを設置してもらい、J:COMの(テレビ用)配線から、アンテナの配線に変更してもらい、これで、今後のテレビの視聴は、0円! NHKの受信料は、J:COMの支払いとは別に、ずーとNHK BS放送を含む受信料を支払っていますので、今後もそれは変わりません。 あとは、ネットと電話の屋外工事を終えれば長かったJ:COMの呪縛から解き放たれることができます。 その4では、移行前(J:COM)と、移行後、および移行するにあたっての一時的な費用をまとめておきます。 「やっとのことでJ:COMを退会した その4」へ続く やっとのことでJ:COMを退会した その1(準備編) やっとのことでJ:COMを退会した その2(解約交渉編) ---------------------------------------------------------- やっとのことでJ:COMを退会した その4 2019/8/24(土) 1359 「その1」「その2」ではJ:COM解約にいたった理由とその準備と手続き、「その3」では、テレビ放送受信に関する工事などについて書いてきました。 今回は、最終回で、J:COM解約前と、J:COM解約後のコスト比較、および、変更にあたっての諸経費や投資初期費用などをまとめておきます。 その前に、NURO光の工事が、宅内工事と屋外工事の2回あり、それでネット回線が開通します。 その後にナンバーポータビリティと電話工事(プロバイダー側で切り替われば、自分でモデムとONUをつなぐだけ)がおこなわれ、電話回線も変更となります。 今回J:COMを解約するためにたてたスケジュールは、 1) NURO 申込み、宅内・屋外工事日決定(Web) 2) アンテナ工事の見積もり依頼と工事予約(メール) 3) J:COM 解約申請(Web相談申請→C/B電話) 4) NURO 宅内工事(立ち会い) 5) アンテナ工事(立ち会い) 6) NURO 屋外工事(立ち会い) 7) J:COM契約終了(月末、電話のみ切り替えまで継続) 8) 電話回線切り替え工事(NMP) 9) J:COM ケーブル撤去、モデム等引き取り です。 電話のナンバーポータビリティのタイミングがつかみづらく、J:COMでも移転先の準備ができるまでは、J:COMとの契約が終了しても、電話回線だけはそのままつないだままにしてくれて、切り替えが終わった時点で、日割りでJ:COM Phoneだけの料金が請求されることになります。 NURO側の屋外工事と電話の切り替えは同時?と思っていたら、屋外工事のあと2週間ぐらいはかかるということで、一瞬、しばらく固定電話が使えなくなる?と思いましたが、大丈夫でした。 さて、費用的なものをすべて書いておくと、 【毎月発生する費用※】
単純に毎月3,191円の節約となります。1年で38,292円、5年で191,460円です。 月々費用が節約出来るのと、ネットの接続速度が光に変わって大幅に向上し快適性が増しました。 【J:COMから移行するために出費した一時的な費用】
※2 J:COMでレンタルしていた録画用HDR(ハードディスクレコーダー)の代替品 NUROから開通してから4ヶ月後にキャッシュバックが35,000円あるので、 実質の一時的出費は、51,716円−35,000円=16,716円 となります。 (一時的出費)16,716円 ÷ (月々下がる分)3,191円 = 5.2ヶ月 つまり6ヶ月目で切り替えにかかった初期投資分が回収ができ、それ以降に、マイナス(節約)効果が出ることになります。 思ったより移転の費用がかかりましたが、テレビにしてもネットにしても電話も、今後何年も長く支払い続けるものですから、半年で一時費用を回収できるのなら悪い選択ではないでしょう。 J:COM解約後の費用で大きかったのは、アンテナ設置工事費用で、これがもしDIYで行うことができれば、ほぼキャッシュバックだけで移転関連費用がすべてまかなうことができそうです。 あと、J:COMからレンタルしていたHDDレコーダー付きセットボックスの代わりとして買ったHDDブルーレイレコーダーは新品で買うと、数万〜10数万円かかります。もしテレビに録画機能が付いていればHDDを買うだけなので1万円以内で収まります。 私はテレビも古いので、中古のブルーレイHDDレコーダーでいいやと、15,000円の中古品(販売当時は実売価格5万円前後)をブックオフで購入しました。 もしJ:COMでHDDレコーダーを借りている場合はその録画機の代替をどうするか?ということも考えておかないと、思わぬ出費となります。 解約手数料が不要のタイミングや、乗り替えキャンペーンなどにもよりますが、基本的には早く動けば動くほど結果的には得をしそうです。 競争原理が働き、何年か後には、NUROより便利でお得なプランが他社から出てくると思いますが、その時も、どれぐらい下がるか、解約にどれほどの費用がかかるかを検討した上で、乗り換えを判断をすれば良いだけです。 正直乗り換えには手間がかかりますが、その手間を惜しむ人が多いので、携帯電話会社やケーブルテレビ会社などは、安心して新規加入者だけに大きな割引の乗り替えキャンペーンを展開し、一度釣りあげた客からは、長期的に月々安定した収益を得るという美味しい商売ができるのです。もちろん、今回乗り換えたNURO(So-net)も同じビジネスモデルです。 NURO光の契約は、「その2」でも触れましたが、本家のソネット(WEB)で申し込む方法以外に、販売代理店で申し込む方法があり、そのいずれもが、様々な特典を設けて競っています。 しかし、どこで申し込むのが一番お得なのか?については、よく調べてみないとわからないことも多く、キャンペーンのタイミングによっては変わってくることもあり、一概には決められません。 私は、開通後すぐに現金でキャッシュバック(現在35,000円)される本家の公式特設ページからの申込みですが、その以外にも、何年か経過後により多くの金額をキャッシュバックするとか、乗り換えのための解約手数料を負担するとか、指定のオプションに加入したら月々の金額を割引するとか、よくわからない(得だと誤解させる)乗り替えキャンペーンがあります。 上記の35,000円キャッシュバック+工事費無料よりもお得なのが、 NURO(公式)紹介ページ 特典:1年間4,743円が1,980円+キャッシュバック10,000円、工事費実質無料(工事費無料+実質43,144円がお得になります) また、URLや大きく目立つところに「NURO So-net」等の表示だけがあり、本家サイト?と思わせる(誤解させる)代理店の特設ページもあり、一番下の目立たないところに、代理店××というように書いてあるところもありますので、注意してください。 乗り換えを考えている方の参考になるかと思い書きましたが、大きなキャッシュバック等に釣られ、契約をしてから、詳細をよく読むと、結果的には損した〜とならないよう、気をつけてください。 公式含め、キャッシュバック等のキャンペーンは期間がありますので、その時々のタイミングで、どこがお得かは変わる可能性があります。 以上で完結です。なにか質問があれば遠慮なく「お問い合わせ」にてどうぞ。 やっとのことでJ:COMを退会した その1(準備編) やっとのことでJ:COMを退会した その2(解約交渉編) やっとのことでJ:COMを退会した その3(テレビ受信編) やっとのことでJ:COMを退会した その4(コスト比較編) 【関連リンク】 962 ケーブルテレビの契約見直し 963 続:ケーブルテレビの契約見直し 670 我が家のテレビ視聴環境改善 準備編 ---------------------------------------------------------- 縮小経済と進むべき道 2019/8/28(水) 1360 先月、2019年の人口動態調査が発表され、耳にタコですが、人口が減って、外国人が増えて、生産年齢人口の割合が減ってと言うお決まりの記事が載っていました。 ま、いまさらこの周知の状況に関しては、コメントするほどの価値も意義もないのですが、何年か後に、この記事を見て、「あ〜この頃は、まだ余裕で、平和だったな〜」ときっと思うことになるでしょうから、あらためて備忘録的に書いておきます。 データ出典は総務省、2019年1月1日時点(1000以下は四捨五入) ・日本の人口は1億2478万人、10年連続の減少で、前年比43万人マイナス ・生産年齢人口(15〜64歳)は7424万人(人口比59%)で、前年比61万人マイナス ・都道府県別で人口が前年から増えたのは東京、沖縄、神奈川、千葉、埼玉の5都県だけ ・居住している外国人は17万人増加して過去最多の267万人で、人口比2.1%と初の2%超え ・過去5年間の生産年齢人口推移は日本人413万人減に対し、外国人は58万人増 ・住民の中で外国人が占める割合が高い北海道占冠村は5人に1人以上が外国人 ・次が大阪市生野区で4人に1人以上が外国人 ・外国人増加数がもっとも多い横浜市は1年で6%増 ・外国人の割合が多いのは地方だけではなく、大阪市内や東京都内など都市部へも ここに出てくる外国人は住民登録された人の数だけですから、観光客の年間3119万人(出典:政府観光局)や、観光以外で一時滞在している人の数などは含まれていません。その他にも外国人の不法滞在者数が7.4万人ほど(出典:法務省)います。それらを足し合わせると、ある時点で国内にいる外国人は、すでに人口の1割(1200万人)近くを占めているのかもしれません。 ちなみに、世界の国々で、外国人住民が多い国は、1位ルクセンブルグ44%、2位スイス22%、3位エストニア16%、4位スペイン12%、5位アイルランド12%などとなっています。 G7では、ドイツ9%、イタリア8%、イギリス8%、アメリカ7%、フランス6%など(出典:2011年OECD)で、昨年までのデータでは日本はまだ少ないほうですが、改正入管法の改正がこの2019年4月から開始され、今後一気に増えて、欧米先進国並みになる可能性があります。 次に、2018年から2019年の1年間で人口が43万人減少したということは、わかりやすく言えば、愛知県豊田市(42万人)や長崎県長崎市(43万人)、東京都町田市(43万人)などの地方(郊外)都市が、1年でまるごと消滅したと思っていいわけです。毎年これらの規模の都市が順々に消えていっているというのが今の現状です。 しかも消えていなくなるのが、高齢者ではなく、若い人ばかりなので(少子化)、それは生産年齢人口に大きなインパクトを与えます(人口43万人減に対して生産年齢人口は61万人減)。 そりゃ、もっともお金を稼ぎ、それを使うであろう生産年齢人口の減少61万人と言えば、兵庫県や沖縄県が1年で消滅するぐらいのインパクトがあり、これだけ大きく減ればGDPは下がり、空洞化が進み、年金原資は確実に不足していくはずです。 こうした状況においても、まだ国民の多くとそれに支えられている政治家は「経済成長を目指す」「GDPが大事」「日本って凄い」などと寝言を繰り返し、マスメディアも一様に同調しています。 戦前には、勝ち目のない戦争に突き進んでいった理由のひとつには、閉塞感に満たされた国民世論があり、それをうまく利用して軍部が政権をとり、マスメディアもそれに同調し、決して戦争の前線には出て行かない政治家やエリート官僚、軍人の偉いさんたちが思うままに無謀な戦争を決め、暗黒の時代へ突き進みました。 そうした過去の失敗を繰り返さないでもらいたいというのが、たったひとつの願いです。 今後、日本の政治、経済が取るべき本来の道は、 ・日本経済は間違いなく縮小していくことを前提とした対策を考える ・巨大公共事業(ハコ物やインフラ投資)は凍結、廃止する ・当面GDPは下がり続けるが、欧州先進国レベルで落ち着かせる ・日本の大手企業で生き残れるのは多国籍企業に転換できたところだけ ・外交好きで派手好きなリーダーより、地道で粘り強い実務派リーダーが必要 ・国民は見栄もプライドも幻想も捨て、縮小社会を甘んじて受け入れる と言ったところでしょう。 いえいえ、決して暗くなる必要はありません。勤勉で過去にいくつもの苦難を乗り越えてきた日本国民は、今後も明るく豊かな社会を維持し、新たな成熟社会を作り上げていくでしょうし、進むべき道を大きく誤らない限り安泰だと思っています。 【関連リンク】 1258 驚くことに日本の労働力人口は今でも増えている 1211 過疎と限界集落の行方とコンパクトシティ 1189 人口は減っているのに右肩上がり成長が続く世帯数 ---------------------------------------------------------- 8月後半の読書と感想、書評 2019/8/31(土) 1361 美学への招待 増補版 (中公新書) 佐々木健一 東大の名誉教授で美学者というタイトルの著者は、日本ではあまり浸透していない美学の第一人者ということなのでしょう。著書の中でもそうした自慢があちこちに見られます。 ところで、一般的にはほとんど知られていない(と思う)美学とはなんぞや?ですが、Wikipediaによれば「美の本質や構造を、その現象としての自然・芸術及びそれらの周辺領域を対象として、経験的かつ形而上学的に探究する哲学の一領域である。森鴎外により「審美学」という訳語が与えられたが、現在では美学と呼称される。」とな。 う〜む、「経験的かつ形而上学的に探究する哲学の一領域」と言われてもなぁ、、、 この年になってもこうした哲学的な学問は苦手です。洞察力が鋭く、なににおいても深く考え込めるような、好きな人は好きなんでしょうけど。 この著者が言う芸術の定義は「背後に精神的な次元を隠し持ち、それを開示することを真の目的としている活動」ということになります。わからないでもないですけど、そういうことなしで、結果的に後世に芸術となったものはいくらでもありそうですね。例えば洞窟の中の落書きとか古墳の中の絵や埋葬物など。 元々は美術、建築、彫刻、音楽などの芸術を中心に西洋で発達してきた美学という学問ですが、日本でも独自の「わびさび」や「和歌」などもそれに該当するらしく、地域によってその対象とすべきものや、美や芸術に対する感性は違ってくるのでしょう。 本書では、入門的な内容という前書きでしたが、最高学府の学者先生らしく、内容がとても高尚で、ジックリ考えることが苦手になってきたただの平民オヤジには理解しがたい(頭に入ってこない)ところが多く、読むのも難渋しました。 もっと若くて頭が柔軟な頃に読めば違ったのかもしれませんね(変わらんて)。 それでも、苦心しつつ、最後まで目を通してみたら、それなりに芸術に対する見方が少し変わったかなという気がします。 ★★☆ 中年だって生きている (集英社文庫) 酒井順子 エッセイストの著者は、著書「負け犬の遠吠え」(2003年)の中で、「美人で仕事ができても、30歳代以上・未婚・子なしの3条件が揃った女は負け犬」と断じ、自虐的、逆説的な負け犬ブームを作った方です。 年齢が二世代近く違いますが、やはりエッセイストの上野千鶴子氏にも、なんとなーく似ています。闘士たる上野氏ほど発言・行動が過激ではないにしても。 このエッセイでは、自身が中年にどっぷりつかり、様々な環境の変化、肉体的な変化や、これから起きるであろうことなど、客観的にあけすけに語っています。 同世代の女性、しかも逆説的に「負け犬」と呼ばれた、未婚女性にはたいへん共感を与え、受けそうな内容となっています。 男性がこれを読むことでは、中年女性の扱い方、距離感、など、特に中年女性の部下となったり、同僚になったりしたときに役立ちそうな思いが詰まっていると考えましょうかね。 確かに、団塊世代の女性達の多くは、まだ専業主婦がメインで、上野千鶴子氏など、男性社会の中で苦労しながら社会に出続けた人は少なかったのですが、著者の年代は雇均法もあり、日本の史上初めて女性管理職や第1線で働く女性達が巨大な塊となっています。 笑ってしまったのは、20〜30代の若者向けに、浅野温子・浅野ゆう子のダブル主演の1988年のトレンディドラマ「抱きしめたい!」が、その25年後の2013年には「抱きしめたい!Forever」として53歳という設定の主人公達が、やはり恋愛ありのトレンディドラマとして成立しているというところ。 そのうち70歳を過ぎた主人公が老人ホーム内で恋愛に溺れるトレンディドラマとかも作られるようになるのかもしれません。 テレビや新聞の視聴者、読者の平均年齢がどんどん上がってきていることもあり、さもありなんです。 言うまでもないことですが、世の中はどんどんと変わっていくものです。 ★★☆ すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫) 川上未映子 小説の2作目「乳と卵」で芥川賞を受賞した優秀な作家さんで、旦那さんは同じく作家の阿部和重氏という、なにか気の休まるところがなさそうな、同業者カップルです。 著者の作品は昨年(2018年)に「ヘヴン」(2009年)を読んでいます。 6月前半の読書と感想、書評 2018/6/13(水)「ヘヴン」 この著作は上記「ヘヴン」のあと、2011年に上梓された小説です。 主人公は30代の未婚女性で、仕事は出版社などから依頼を受けて内容のチェックをおこなうフリーの校閲者です。作家というか物書きの人とは接点が深く、その習性や行動パターンなどにも理解があるのでしょう。 一応、女性向けの恋愛小説という体ですが、どちらかというと、30過ぎた未婚女性の同性同士の関係性において出てくる嫉妬やひがみ、あきらめなど深層心理に深く刺さる描写がメインのような気もします。 したがって、男性が読むと、女性の思考パターンなどが理解しやすくなるのかも。でも小説ですから、出てくる人達は決まって極端に振れている感じなので、それがすべてってわけでもないから、ややこしいです。 恋愛小説と思って読むのはちょっとどうかなぁって男性の私は思いますけど、一般的な女性からすると、これでもリアルな恋愛小説なのかもしれません。 ★ ★☆ ◇著者別読書感想(川上未映子) 孤独の歌声 (新潮文庫) 天童荒太 著者の作品は、過去に「永遠の仔」(1999年)と「悼む人」(2008年)を読んでいて、イメージとしては暗く深い人間の闇をえぐり出すような感じですけど、まぁ好きな作家さんです。「悼む人」では2009年の直木賞を受賞されています。 2012年3月後半の読書「永遠の仔」 2011年8月後半の読書「悼む人」 この著作は、それらよりも前の発刊で、1994年に単行本、1997年に文庫化されたサイコホラー的な小説です。また1997年と2007年に、それぞれテレビドラマ化されています。 主人公は、子供の頃に友人の女の子が目の前で誘拐され、その後殺されてしまったというトラウマを持つ女性刑事と、コンビニでアルバイトをしながら、自分で曲を作り、ライブハウスで歌っている若い男性。 女性を誘拐して切り刻み、捨てるという猟奇犯罪が連続して起き、主人公の女性刑事が住むマンションの隣人の女学生も突然行方不明となり、過去の友人が誘拐されたトラウマを引きずりながらも、犯人を追いつめていきますが、やがてその女性刑事自身が誘拐のターゲットになっていきます。 タイトルは、もうひとりの若い男性が歌う歌が、孤独にさいなまれた人に浸みていくというところから人気がジワジワとでてくるということで、都会に暮らす現代人と社会を表しているのでしょう。 最近のミステリーの常道として、最後の数ページで大きな転回が予想されましたが、結局予想外の展開はなく、オーソドックスに収束していきます。 ★★☆ ◇著者別読書感想(天童荒太) 【関連リンク】 8月前半の読書 彼女のいない飛行機、残された者たち、国境(上)(下)、残念な人のお金の習慣 7月後半の読書 占星術殺人事件、ソクラテスの妻、我が家の問題、「日本の四季」がなくなる日 連鎖する異常気象 7月前半の読書 俘虜記、地層捜査、定年後7年目のリアル、私の家では何も起こらない、社会を変えるには |
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