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リストラ日記アーカイブ 2009年3月
読みやすいようにアーカイブは昇順(上から古いもの順)に並べ替えました。上から下へお読みください。

日記INDEXページ(タイトルと書き出し部の一覧)はこちらです
230 2009年2月の読書
231 エコロジーの胡散臭さ
232 3月の読書前半
233 日本野球とベースボール 
234 雇用保険法改正

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2009年2月の読書 2009年3月8日 (日)

230
火の道(上・下) 乃南アサ 講談社文庫 09/2/11
ママの狙撃銃 荻原浩 双葉文庫 09/2/14
キラー・イン・ザ・レイン(KILLER IN THE RAIN AND OTHER STORIES) レイモンド・チャンドラー ハヤカワ・ミステリー文庫 09/2/21
北辰群盗録 佐々木譲 徳間文庫 09/2/24
パチンコ30兆円の闇 溝口敦 小学館文庫 09/3/1

北辰群盗録は佐々木氏お得意の北海道ものだが、あまり知られていない明治初期に北海道で共和国独立を画策し、その後新政府軍に敗れ去った彰義隊員のその後の物語でなかなか興味深かった。

火の道は貧しさから殺人を犯した主人公が備前焼を知ることで過去に悩みながらも立ち直りさらに上を目指す苦悩を描くよくあるパターンだが、あまり知らない陶器の制作や世界についてよく書かれているので面白い。


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エコロジーの胡散臭さ 2009年3月9日(月)

231
もう一昨年になりますが「恐怖の存在」(State of Fear)マイクル・クライトン著で書きましたが地球温暖化対策やエコロジー、環境保護という言葉はそれ自体が「ご意見無用!異論は許さない!」と言った雰囲気があります。

当然頭がよくてずる賢い人はそれらを大義名分にして自己の利益や国益を優先していくわけですし、また感情や思いこみだけで主張する人達も出てきたりして本当に地球に優しいかどうかはわからないまま一生懸命行動を起こしているということもあります。

偽善エコロジー」環境生活が地球を破壊する 武田邦彦著 幻冬舎新書を読みました。

代表的な例を書くと
・割り箸追放→木材加工でどうしても出る端材の使い道がなくなり、森林荒廃につながる
・食品トレイのリサイクル→技術的に不可能で、ほぼ焼却している実態
・古紙のリサイクル→漂白剤や廃液処理で大量の石油を使い環境悪化へ
・生ゴミを堆肥へ→土が有害物質だらけに
・燃料をバイオエタノールへ→作るのに同程度の石油が必要
・レジ袋をやめてエコバックへ→かえって石油の消費が増える
・ゴミの細かな分別収集(税金)→そのほとんどが一緒に焼却している現実
・牛乳パックのリサイクル→意味なし
・ダイオキシンは有害→人間にとってはほぼ無害
と世の中の常識をことごとく否定しています。

この著者は1943年生まれ東大卒、工学博士、専攻は資源材料工学で、現在は中部大学総合工学研究所教授、多摩美大非常勤講師、日本工学アカデミー理事、内閣府原子力安全委員会専門委員、文科省科学技術審議会専門委員とやたらと肩書きの多い人だが、税金の無駄遣いや行政の無能ぶり、マスメディアの偏向報道などをバッサリと遠慮なく書いているのでまぁそれなりには信用がおけるのでは。

上記の中から一例で「レジ袋を廃止してエコバッグへ」という件について書くと、まずレジ袋(ポリエチレン)というのは石油の中にある通常では使えない少し前までは燃やして捨てていた用途のなかった成分を現代の技術(高分子化学)が上がったことにより有効利用できるようになり自動車のバンパーやビールケースなどと同じように作られています。

なので本来捨てていた廃材を利用しているだけなのでまずレジ袋を減らせば石油の消費量が減ると言うことはあり得ません。

スーパーやコンビニが「レジ袋の廃止」を声高に言うのは環境のためではなく、少しでも経費を抑えるために他ならないということです。

一方エコバッグの多くはBTX成分という石油の中でも貴重な成分を使い、多くの化学薬品やテレビのキャビネットケース、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、自動車の内装、化繊の洋服など多くの需要があり、一家にひとつのエコバッグを作るとするととんでもなく大量の石油が新たに必要となります。

エコバッグで環境に優しいと言えるのは100%綿のものですが、耐久性や防汚性能、液体漏れなどがあるのであまり見かけません。

スーパーでは無料で配布しないと行けないレジ袋を廃止して有料のエコバッグを買ってくれる方がいいに決まっていることは言うまでもないことです。

また家庭から出るゴミをレジ袋がなくなると新たにレジ袋と同成分で作られた専用ゴミ袋をスーパーで買って使わなければなりません。

本来環境やリユースを考えるならば、買うときに使ったレジ袋をゴミを捨てるときに再度使うというのが一番効率がいいはずだと書いてます。

ちなみに環境省リサイクル推進室室長補佐が2008年7月に毎日新聞社の取材に答えたことは「レジ袋削減は原油使用量削減のために取り組んでいるわけではなくライフスタイル転換のきっかけにしようという意味合い」と発言をしたが、これには環境団体やNPOが愕然としたようだ。

頭のいい人が考えた理屈や理論が常に環境に優しいというわけではないという一例ですね。

それでもレジ袋を断って不便で決してエコではないエコバッグをいつも持ち歩く生活をしていきますか?

エコバッグを使いたい人はどうぞ自由に使ってください。でもせめてレジ袋を使うことを環境という免罪符を持ち出してまるで罪悪人のように非難しないでくださいと願うばかりです。


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3月の読書前半 2009年3月15日 (日)

232
SEがゆく 北村よしみ アルファポリス文庫 09/3/3
幕末下級武士のリストラ戦記 安藤優一郎 文春新書 09/3/4
紀州 中上健次 角川文庫 09/3/8
制服捜査 佐々木譲 09/3/10
社長の器 高杉良 光文社文庫 09/3/12


あまり脈絡もなく片端から読みましたが、いずれもあまり面白くもなく、役にも立たなかった。

紀州は中上健次の故郷でもある紀伊半島の各地を取材したドキュメンタリーだが、個人的には美しくも忘れ去られたような妖しさを感じている紀伊半島を中上氏が深い関心のあると思える明治時代から昭和初期までの紀伊半島に残る部落問題を中心にして書かれているので、ちょっと思惑が外れてしまった。

高杉良の小説は過去20年間で60冊以上読んでいるからファンに近いと思うけど、実際に起きた事件や事象を取り上げてうまく小説にする手はいつも鮮やかだが、どうも最近その小説の中で登場する人物(と言っても実際に想定される人物がいる場合が多い)を正義と悪にハッキリと区別するやり方が実際の経済活動をおこなっている身としてはありえねぇ!って思えてしまうようになりました。

まだ社会というものをよく知らなかった20代の頃ならいざ知らず50歳を越す今では酸いも甘いもよくわかります。でも今では小説に出てくるような精錬潔癖な人が小説のネタになるほど有名になったり昇進したりするとも思えません。

そのような人は味方も多いかも知れませんが敵も多く、同僚を貶めたり上司に取り入ったりして相当に汚れているのは間違いありません。また逆にその人に絡む悪役が、書かれているように根っからの極悪非道の悪人とも思えないからです。

まぁドキュメンタリーではなく小説として勧善懲悪の水戸黄門みたいな正義と悪にデフォルメして分けるのは必要なことはわかりますが、それを実際にあった経済活動をモデルとするのにはちょっと無理があるように思います。

これはあくまでも小説だからということなのでしょうが、あまりにも片方に寄っているとそんなことはないと思いますが「片方からお金をもらって書いてるのでは?」なんて勘ぐってしまいたくもなります。まぁそれぐらい偏った設定だなと感じると言うことです。


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日本野球とベースボール 2009年3月17日 (火)

233
WBCのキューバVS日本を見ていて感じたことは、勝ち負けだけにこだわる日本の野球というのはなんて矮小でせこくつまらないんだと言うことです。

英国で始まったクリケットがアメリカに渡りベースボールとなってより迫力のあるエンタテイメントを意識したゲームに発展していったわけですが、ベースボールの魅力である鍛えられたプレイヤー達がそれぞれのチームとしての戦略を元にして「投げる」「打つ」「走る」「守る」を競い合うことに観衆は興奮しお金も払う。

日本野球は走ると守るは比較的よく訓練はされているけれど、戦略と投げると打つについてはまったくまったく面白みに欠けます。

ゴルフでよくDriver is show,Pat is money.(ドライバーイズショウ、パットイズマネー)と言われているが、投げて打つのはゴルフで言うとドライバーショットで、走って守るのは地味だけど大切と言うことでパットと言えるかも知れない。

もしゴルフという競技がパットだけならば(パターゴルフ)これほどメジャースポーツにはならなかったでしょう。

野球も同じで「打てるものなら打ってみろ」「どんな速球でもホームランにしてやる」「ホームでのクロスプレイ」といったドライバーショットのような派手さと迫力がなければエンタテイメント性は半減します。

言い換えれば日本野球は勝つことにこだわりすぎて、プロとしてのエンタテイメント的に魅せることには主眼をおきません。

勝つことはもちろん重要なファクターなのですが、世界的な拡がりをもつスポーツとしてはやはり観客に魅せるエンタテイメント性がなければ発展はしていきません。

このエンタテインメント性の違いが、サッカーの全世界的な盛り上がりと五輪からも外されてしまうベースボールの局所的な普及の差に出ているのかも知れません。

先日のキューバVS日本の試合に戻って見ると、キューバは100マイルを超す世界でも数少ない剛速球投手が先発。

またキューバ打線も1ゲームあたり約10点をたたき出すド派手な長距離ヒッターを揃え、好球と思えばブンブンと振り回す。

一方日本はと言うと、日本では速球派と言われていた松坂が変化球を多投し、きわどいコースを攻めて相手を翻弄していわゆる「かわす」ピッチングにつとめる。国内ではクリーンナップを打てる好バッター達がストライクはカットし相手に多くを投げさせ四球狙いに徹する。

だから思い切りがないためかチャンスに打ちにいってもろくすっぽ外野にすらボールが飛ばない。

作戦だと言えばその通りかも知れないが、勝負には勝ったがそんなせこい野球のどこが面白いかと思ってしまう。

大雑把とも言えるキューバやその他中南米のチームの試合がすべてに面白いとは思わないが、少なくとも1死から犠牲バントで塁を進めるような日本チームとは違い、勝っても負けてもスカッとする魅せる野球をしているなと思えることが多々ある。

勝ち負けだけで言うと日本の戦い方が一番強いのかも知れないが、それで世界が日本の野球が見習いたいお手本だとは誰も思わないような気がするのです。

これって経済も同じで世界は「日本経済は一流かも知れないけど、参考にしたいとは思わない」ってことにつながっているような、、、飛躍し過ぎか?


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雇用保険法改正 2009年3月19日 (木)

234
asahi.comより
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2009年3月19日13時23分
非正社員への雇用保険の適用拡大を柱とした雇用保険関連法改正案が19日、衆院本会議で全会一致で可決された。与野党が年度内成立を優先して修正で合意。年度末に集中する失業者にも法改正の効果が及ぶよう施行日を政府案より1日前倒しして3月31日に改めた。参院では委員会審議後、27日の本会議で可決・成立する見通し。

2009年3月18日13時13分
非正社員へ雇用保険の適用拡大を柱とした雇用保険法改正案が18日、衆院厚生労働委員会で政府案を一部修正のうえ、全会一致で可決された。施行日は野党の主張を受け入れ3月31日に1日前倒しした。19日に衆院本会議を通過し、月内に参院で可決・成立する見通しだ。
改正案は、派遣社員や短時間勤務の非正社員の加入要件を、現行の「週20時間、1年以上雇用される見込み」から、見込み期間を「6カ月以上」に広げる。
付帯決議で、野党側が創設を主張していた求職者支援制度の趣旨を尊重し、新たな雇用対策を行うことが盛り込まれた。政府は再就職できないまま雇用保険の受給が終わった人などに、職業訓練中の生活費を支給する仕組みを、基金をつくって3年程度の時限措置で実施する方針だ。
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この3月末で契約が終わる派遣社員の方や契約社員の方が半端なく多くなると思っています。
そのような方々が上記の緊急対策で少しでも生活の足しにできるといいのですが、、、

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