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花村萬月 HANAMURA MANGETSU 既読書籍
012 | ブエナ・ビスタ 王国記II | 011 | アガルタ 上巻・下巻 |
010 | 笑う山崎 | 009 | 百万遍 古都恋情 |
008 | 百万遍 | 007 | 皆月 |
006 | 月の光 | 005 | 鬱 |
004 | 眠り猫 | 003 | ブルース |
002 | イグナシオ | 001 | セラフィムの夜 |
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1955年生まれ、東京都出身,現在は京都在住。1989年にデビュー作の『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞。1998年 『ゲルマニウムの夜』で芥川龍之介賞受賞。2009年花園大学の客員教授に就任。(Wikipediaより引用 2022年) |
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012 | ブエナ・ビスタ 王国記II (文春文庫) | |
花村氏の小説は過去に「笑う山崎」や「セラフィムの夜」などを読みましたが、中でも自伝的小説の百万遍シリーズ「百万遍 青の時代」「百万遍 古都恋情」「百万遍―流転旋転」は自身の生々しい体験が詰まっているようで、きわどい描写もあちこちにありますがエンタメ小説として傑作と言える作品です。 著者の花村萬月氏は1955年生まれと言うことで私とほぼ同年代ですが、複雑な家庭で育ち、小学校から全寮制の福祉施設におくられ、高校は3日で退学という変わった過去の持ち主です。その著者も今や作家として大成功を収め、京都の花園大学で客員教授を務めるなど名士と言ってもいいでしょう。 この「王国記 ブエナ・ビスタ」は1999年に単行本が発刊されています。1998年に出版された芥川賞受賞作品「ゲルマニウムの夜」の続編にあたるもので、著者の子供の頃に入園していた福祉施設が舞台となっています。「ブエナ・ビスタ」と「刈生の春」の2編が収録されています。 「ゲルマニウムの夜」では福祉施設から逃げだし、人を殺してしまうことになり、その後、警察の手が届かないカトリック系の救護院へと舞い戻ってきてからも、神への冒涜をし続ける生活が綴られています。内容的には「ゲルマニウムの夜」ほど刺激的でも活動的でもありません。どちらかと言えば、少し落ち着いて、福祉施設の中で精神社会に対する反発を身体の内に貯め込んでいた一時期だったのかもしれません。 9月前半の読書と感想、書評 2013/9/18(水) |
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011 | アガルタ 上巻・下巻 (集英社文庫) | 2007年に単行本、2010年に文庫化された時代小説です。花村萬月氏の小説は男臭いハードボイルド的なものが多いように思っていましたが、こういうものもあったのですね。過去には「眠り猫」「笑う山崎」「皆月」「百万遍 青の時代」「百万遍 古都恋情」「イグナシオ」「セラフィムの夜」など12冊ばかり読んでいます。 忍者といえば伊賀と甲賀が有名ですが、伊賀が徳川家康に重用された表の忍者とすると、その裏には伊賀のすぐそばに八劔(やつるぎ)という山があり、そこに住む忍者集団が八劔と呼ばれています。不死の蛆神(ウジガミ)を中心として、日本を統一した徳川勢力に対抗する姿をエロチックにそしてコミカルに描いた小説です。 錏娥哢た(アガルタ)とは、八剱で数十年に一度生まれるかどうかの特別な存在で、蛆神の後継者とも言われ、外観は誰もが直視できないほど華麗で素晴らしく、子供の頃から男を籠絡する閨の技を伝授されています。 その錏娥哢たが、島原では天草四郎時貞と組み、江戸幕府に弾圧されるキリシタンの農民達に加勢し、島原で一揆を仕掛けたり、江戸に上っては江戸城に住むやはり不死となった徳川家康の命を狙ってみたり、3代将軍徳川家光と親密になったりと、とにかくもう奇想天外甚だしく。 歴史小説と思って読むと大きく裏切られますが、ところどころに散りばめられる逸話、例えば赤穂浪士で有名な江戸城内「松の廊下」の廊下はたまに時代劇で間違って出てくるような板張りの廊下ではなく、畳敷きの廊下だったとかはありますが、とにかく登場人物がみな現代言葉を話したり、著者が関西在住だからなのかは知りませんが、それはもう、吉本興業のノリでわやくちゃです。 それはそうと、2011年に単行本が発刊されている「百万遍―流転旋転 」は、まもなく文庫本が出てくるかなと思って待っているところですが、まだ出てきません。早くこちらも読みたいものです。 6月前半の読書と感想・書評 2013/6/19(水) |
010 | 笑う山崎 (ノン・ポシェット) | 2009/11/13読了 山崎(ヤマザキ)というと、食パンではなく、どうしても吉本興業所属「山崎邦生」の締まりのないにやけた顔を思い出してしまいますが、その真逆というかクールで残虐なインテリ極道「山崎」が主人公なのが「笑う山崎」の短編連作です。 この文庫は1998年(初出は1994年)に出ていますのでもう今から10年以上前のものです。書店の目立つところには新刊本しか置いてないので、どうしても新刊本を手に取ることが多い中で珍しいことです。 大規模な書店でないと置いてないことが多いですね。内容はハードバイオレンスということになるのでしょう。 11月前半の読書 2009年11月15日 (日) 「BOOK」データベースより マリーは泣きそうな子供のような顔をした。「なにする!」圧しころした声で言った。「犯しに来た」その一言で、マリーは硬直した。冷酷無比の極道、山崎。優男ではあるが、特異なカリスマ性を持つ彼が見せる、極限の暴力と、常軌を逸した愛とは!フィリピン女性マリーを妻にしたとき、恐るべき運命が幕を開けた…。 |
009 | 百万遍 古都恋情〈上〉〈下〉 (新潮文庫) | 2009/08/28読了 「BOOK」データベースより あてもなく京都にたどり着いた惟朔。流れ者の巣窟・京大西寮を仮の宿りとしての、気ままな生活が始まった。個性的な青年たちと友情を結びながら、少年は、さまざまな女と運命を絡ませてゆく―。夜這いで遭遇した小百合、瞬間で心を奪った鏡子、熟した芳香をはなつ毬江。惟朔と女たちは互いに求め合い、交わり続ける。性という狂熱に果てはあるのか。永遠のテーマに挑む傑作長編。 うちな、こないにも煩悩が強いとは思うてなかった―。彼女は惟朔にそう告げた。女たちと、心で、身体で繋がる。気の置けない仲間たちと街を彷徨い、愉快な時間を過ごす。古都は解放区としての貌を見せてくれた。東京で別れた友との再会。魅力的なアウトローとの邂逅。道標なき旅のなかで、少年は、いつか光を見出すことができるのか。成長小説の新たな一頁が、ここに開かれる。 |
008 | 百万遍 青の時代〈上〉〈下〉 (新潮文庫) | 2006/09/29読了 「BOOK」データベースより 今日、三島が死んだ。俺は高校を辞め、教護院から放逐された。1970、あてどない漂流が始まる。衝動を持てあまし、世界との齟齬を感じながらも、俺は小器用に大人たちと渡りあってゆくことができた。そんなある日、俺は幼馴染の女と再会する。ささやかな幸せに満ちた同棲生活。しかし俺は、刹那を生きるアウトローたちとの暮らしこそを、望んだのだ。花村萬月、入魂の自伝的長篇。 俺は、住み込みの牛乳配達員として働きはじめた。「暴力太郎」と渾名される筋者と付き合うようになり、生活は次第に乱れてゆく。太郎は乱暴だが、たまらなく魅力的な男だった。同じように、俺に気をかけてくれる夏子さんは、組長の女。決して手を触れてはならない存在だ。だが俺は、夏子の美しさに出会った頃から焦がれており、そして―。青春小説の歴史を塗り変えた傑作長篇。 |
007 | 皆月 (講談社文庫) | 2004/07/24読了 「BOOK」データベースより 諏訪徳雄はコンピュータおたくのさえない40男。ある日突然、妻の沙夜子がコツコツ貯めた1000万円の貯金とともに蒸発してしまう。徳雄は会社をやめ、ゲイの男とケンカして、前歯まで失ってしまう。ボロボロになった男に救いの手をさしのべるのは…?どん底に落ちた中年の再生物語。 |
006 | 月の光(ルナティック)(文春文庫) | 2002/07/31読了 「BOOK」データベースより 排気量2000ccの改造バイクを愛する売れない物書きのジョー。新興宗教団体に麻薬で縛られた知人を助けるため、絶世の美女にして空手の有段者である律子とともに、東京から丹後半島までバイクで駆け抜け、教祖と対峙する。性と麻薬と宗教を描いた長篇ハードボイルド。 |
005 | 鬱 (双葉文庫) | 2000/08/17読了 「BOOK」データベースより いちばんの快感は、他人の意思、あるいは意志をねじ曲げることである。無数の本が書かれたことの底辺にある、ある後ろ暗い、ほとんど無意識の欲求の本質は、文字という柔らかな抽象を用いた洗脳である。安穏とした日常を打ち壊すべく放たれた、新生・花村文学の超衝撃作。 |
004 | 眠り猫 (新潮文庫) | 2000/03/23読了 「BOOK」データベースより 私立探偵、なのだという。だが村上冴子の眼の前にいるのは、かなり変わった二人組だ。元刑事の“眠り猫”こと仁賀丈太、相棒で元ヤクザの長田勲。人生の裏を見られるかもしれない―。猫のたったひとつの殺し文句で、女優の道を捨てた冴子は探偵助手となった。やがて、暴力団の激しい抗争に飲みこまれる事も知らずに。作家花村万月の名を世に轟かせた、超一級のエンタテインメント。 |
003 | ブルース (角川文庫) | 1999/07/05読了 「BOOK」データベースより 南シナ海の烈風。眼下で砕ける三角波。激しい時化に呻く25万トンの巨大タンカーの中で、村上の友人、崔は死んだ。仕事中の事故とはいえ、崔を死に至らしめた原因は、日本刀を片手に彼らを監督する徳山の執拗ないたぶりにあった。徳山は同性愛者であった。そして村上を愛していた。村上と親しかった崔の死こそ徳山の嫉妬であり、彼独自の愛の形であった―。横浜・寿町を舞台に、錆び付いたギタリスト村上とエキセントリックな歌姫綾、そしてホモのヤクザ徳山が奏でる哀しい旋律。芥川賞作家が描く、濃密で過剰な物語。 |
002 | イグナシオ (角川文庫) | 1999/06/02読了 「BOOK」データベースより 神父や修導士の厳しい監督のもと、社会から完全に隔離した集団生活―修道院とは名ばかりの教護施設で、混血児イグナシオは友人を事故に見せかけ殺害した。修道女・文子は偶然現場を目撃するが、沈黙することをイグナシオと約束する。“人を裁けるのは、神だけです。”静謐に言い放つ文子にイグナシオは強く女性を意識し、施設を脱走する最後の晩、初めて文子と結ばれる。そして、己の居場所を探して彷徨い新宿歌舞伎町に辿り着いたイグナシオは、新たな生活を始めるが…。芥川賞受賞作と対なす記念碑的名作、待望の文庫化。 |
001 | セラフィムの夜(小学館文庫) | 1999/01/14読了 「BOOK」データベースより 天使のような容貌と肉体を持ちながら生まれつき生理がない人妻・涼子は、大学の後輩の大島に好意を寄せられ、凌辱されてしまう。さらに、病院に赴いた涼子は、自らの性の驚くべき真実を知る。異常なまでにつきまとう男を殺めた涼子は、彼の腹違いのヤクザの兄・山本に助けを求めた。二人は、山本の故郷である韓国へと向かう。そして、山本には恐るべき殺し屋が襲いかかった―。「性」と「国籍」。二人の存在の証をかけた愛と暴力の逃避行の結末は。 |
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