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島本理生 SHIMAMOTO RIO 既読書籍

003 ファーストラヴ
002 アンダスタンド・メイビー(上)(下) 001 シルエット 
読書感想は2010年頃以降から書くようになりました。それ以前に読んだ本の感想はありません。

1983年5月18日東京都板橋区生まれ。母は舞踏家・鍼灸師の長岡ゆり。島本が幼少期に実の父と離婚。その後すぐに母は再婚するが高校進学以降に両親が離婚し、母子家庭になる。母子家庭の経験はのちに『リトル・バイ・リトル』に反映されている。小学生のころから小説を書き始める。1998年、15歳のときに『ヨル』が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞する。17歳でデビュー。2001年、『シルエット』が第44回群像新人文学賞の優秀作に選ばれる。2003年、『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川龍之介賞候補。同年、東京都立新宿山吹高等学校を卒業し、立教大学文学部に入学(2006年に中退)、『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。受賞時20歳で、同賞史上最年少の受賞となる。2018年、『ファーストラヴ』で第159回直木三十五賞受賞。(Wikipediaより引用 2022年)


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003 ファーストラヴ(文春文庫)

2018年に単行本、2020年に文庫化され、2018年の直木賞を受賞したミステリー小説です。また2020年にはテレビドラマ、2021年には、堤幸彦監督、北川景子、中村倫也などの出演で映画が製作されています。

内容はまったく知らずに読み始めましたが、タイトルから「中高生の甘ったるい青春恋愛もの?」と思ってましたが大きく外れてしまいました。

女子大生でアナウンサー志望の女性が、入社試験を途中で離脱して画家で美術学校の講師を勤める父親の職場へ行き、そこで父親を刺殺して逃げるという事件が起きます。女性はまもなく逮捕され、犯行を自白します。

主人公は有名になりたいという野心をもった臨床心理士の既婚女性で、その主人公の夫の弟が上記加害者の弁護人となり、二人でどうしてこの事件が起きたのかを調べて行きます。

殺された父親の言いなりだった母親、加害者の幼馴染みの親友、父親の同僚、父親が自宅でおこなっていた絵画教室の参加者、加害者の元恋人など多くの人物から話しを聞きますが、謎はなかなか解けません。

様々なところに伏線は引かれていますが、結局はその根っこは思わぬところにあって意外性に驚かされるというか、これでは謎解きは無理という話です。

こうした小説では、熱血弁護士や弁護士から調査を依頼された探偵が主役で活躍するというストーリーが多いですが、臨床心理士を主役にしたのはうまいやり方でしょう。

ただ現実的には、警察や弁護士、医師ならともかく、臨床心理士に心開いて正直にプライベートな話しをしてくれる人はそうはいないだろうと思いますが。

これが直木賞?と、ちょっと意外な感じもしましたが、主人公の女性や担当弁護士もそれぞれ子供の頃に家庭的な問題を引きずっていて、そうした中で、加害者女性の家庭問題に深く関わっていくという多重的な内容が評価されたのかも知れません。

★★☆

1月前半の読書と感想、書評 2023/1/14(土)

002 アンダスタンド・メイビー(上)(下)
(中公文庫)

2010年に単行本、2014年に文庫化された書き下ろし長編小説です。2011年上期の直木賞候補作になりましたが、その時は池井戸潤氏の「下町ロケット」が受賞し、惜しくも逃しました。

その7年後2018年上期の直木賞では「ファーストラヴ」(2018年)で著者が直木賞を受賞されています。

著者の作品は、高校生の時に書いたというデビュー作「シルエット」(2001年)だけ過去に読んでいます。

主人公は茨城で母親と暮らす10代の少女で、中学生の頃から始まり、様々な波乱があった後、やがて東京のカメラマンの師匠の元へ転がり込み、独り立ちするところまでの青春&成長物語といったところです。

どうも個人的には現代の中学生が主人公という設定にはついていけないことがよくありますが、これもそうです。

とにかく、中学生でありながら、同級生の男女と仲良くしつつ、一方ではヤバそうな男性に近づき、次々と男性遍歴を重ねつつ、かと言って頭は悪くはなさそうという、読者層を強く意識した内容で、現代の奔放な女性像を描いている感じがします。

雰囲気からは、そのまま水商売か風俗へ流れていきそうなところ、女性からすると神のような独身男性に助けられ、仕事も教わり、中学生の時から願っていた職業で独り立ちしていけるというハッピーエンドに終わります。

その点は救われますが、どん底からの立ち直りに多大にお世話になった師匠の家の鍵を最後に捨てていくのは、巣立ちというか、過去をすべて清算した旅立ちを象徴しているのかわかりませんが、なにか割り切れない思いが残りました。

★★☆

5月前半の読書と感想、書評 2022/5/14(土)

001 シルエット (角川文庫)
著者の作品は初めて読みますが、30代後半の女性作家さんで、2018年には「ファーストラヴ」で直木賞を受賞されています。

この「シルエット」は2001年の作品でメジャーデビューの中篇作品で、その他に「植物たちの呼吸」「ヨル」の二つの短篇が収録されています。

内容的には、女子高生のベタベタな恋愛小説で、還暦過ぎたオッサンが読んで楽しいものではありませんが、時にはこうした異世界の話しを読むのも切り替えになっていいかな。

読んだ感想を書こうと一生懸命行に思い出して、さらに行間までを読もうと考えますが、ダメです、どうでもいいような話しばかりで、なにが言いたいのか、なにが目的なのか、どういう読後の感想を持つべきなのかさっぱりわからず、もうそういうさばけた若い感性は失っているせいか、なにも出てこずダメです。

★☆☆

10月前半の読書と感想、書評 2021/10/16(土)



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