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瀬名秀明 SENA HIDEAKI 既読書籍
005 | この青い空で君をつつもう | ||
004 | BRAIN VALLEY(上)(下) | 003 | デカルトの密室 |
002 | 贈る物語Wonder | 001 | パラサイト・イブ |
1968年静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科卒業。大学院修了後、宮城大学講師を経て、東北大学工学部の特任教授(SF機械工学企画担当)に就任。講義などは行わず、大学の広報活動やロボット工学に関する作品の執筆、一般向けの講演活動を行い、文芸誌や科学誌で科学と人間に関したコラムや対談を多くこなした。1995年(平成7年)『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞し作家デビュー(Wikipediaより引用 2023年) |
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005 | この青い空で君をつつもう(双葉文庫) |
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著者の小説は過去に4作、今回が5作目ですが、1995年にデビュー以来、小説は年間1作ペースで出版(その他にノンフィクションや共著なども多数あり)されているので、現在までに小説だけでも20数作品があります。 ただ一番最初に読んだデビュー作「パラサイト・イヴ」(1995年)の印象が強く残っていて、著者のイメージは生物学的SFホラーというイメージが私の中にはあります。 しかし今回の小説は、折り紙を通じた青春ラブストーリー(但し病気で亡くなった高校の同級生との恋愛感情という変わり種ですが)で、従来のイメージが大きく変わります。 折り紙?そう、鶴や蛙、薔薇や手裏剣など様々な形を1枚の紙を折って作る折り紙です。 知りませんでしたが、「日本折紙学会」というのがあるそうで、折り紙ファンは日本だけでなく世界中に拡がっていて、新しい折り紙の研究や普及が進められているそうです。 夜中に亡くなった同級生にもらった折り紙が突然動き出すとか、ある折り方をすることで変化するなど、にわかには信じがたい話が出てきますが、考えればすでに普及している形状記憶合金や形態安定シャツなど、あるきっかけで形状を変えてしまう物質があることは誰もが知っています。 それを紙に応用すれば、なにかのきっかけで折り紙が突然動き出したり、折り目に思いを込めたりすることも可能ということで面白い発想です。 正直、高校生のラブストーリーを読むにはもう歳をとりすぎていて感動も共感も得られませんので、こうした高校生が主人公の小説はできるだけ読むリストから外すようにしています。 今回はなぜかつい買ってしまいました。なぜかっていうより、久しぶりに懐かしい著者の名前を見つけたので、「BRAIN VALLEY」を読んでから12年ぶりに読みたくなったからなんですけど。 ★★☆ 11月前半の読書と感想、書評 2024/11/16(土) |
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004 | BRAIN VALLEY(ブレイン・ヴァレー)(上)(下)(角川文庫) |
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ちょっと古い1997年発刊(文庫は2000年角川、2005年新潮)のSF小説です。瀬名秀明氏と言えば大学院在学中に書いたというデビュー作「パラサイト・イヴ」(1995年、文庫は1996年)を読んでぶっ飛んでしまったことを思い出します。 すごい若手作家が出てきたものだと。同作品は第2回日本ホラー小説大賞に輝き、その後映画、ゲームなど次々と評判を呼びました。この作品はその「パラサイト・イヴ」に次いで書かれた作品です。 テーマは「脳科学」ですが、「パラサイト・イヴ」でも見せたエンタテインメント性が豊かなSF小説です。ただ出てくる用語が馴染みの少ない専門用語が多く、著者も苦労して小学生の子供まで登場させて難解な仕組みをわかりやすく説明したりと工夫の跡が見られます。 その難解さゆえか、それとも終盤の奇想天外な展開が受け入れられなかったのか、あまりヒットはしませんでした。 しかし脳科学に興味のある人は様々な実際の研究論文などがいくつも登場し、興味深く読めるでしょう。その点はさすがに大学院で薬学を究めた方です。 内容を書いてみようとジッと考えてみたのですが、それが思うようにいきません。ま、SFの場合は前提条件などからしてどう説明すればいいのか分からないことが多く、短文で説明するのは非常にたいへんです。 そういう時は、それだけはやるまいと決めていたAmazonの内容から抜粋です。 「山奥の最新脳科学総合研究所「ブレインテック」。脳科学者の孝岡は、同研究所所長の北川の指名を受け、この地に赴任する。到着早々に目撃した若い女性の身体から放たれた白い光。が、不思議な体験はそれだけではなかった。孝岡は、エイリアンらしきものに拉致され、生体実験を施されてしまう。しかし、それらの超常現象も、この地で行われている数々の研究も、すべては人類を更なる進化へと導く壮大な計画の一環でしかなかった。人類の根元を司る「脳」に最先端の科学理論で迫り、オカルト現象をはじめ様々な謎を解き明かす究極のサイエンス・フィクション」 はぁ、なるほど、こういうあらすじになるわけですね。確かに「脳科学」という論理的なサイエンスでありながら、超常現象などオカルト的な雰囲気も併せ持ったSFで、医学とオカルトの融合という点で、先駆者として「ジュラシック・パーク」や「NEXT―ネクスト」などのマイケル・クライトンや、「ストレンジャーズ」や「ウォッチャーズ」のディーン・R・クーンツなどを思い浮かべます。 2012/10/4、2012/10/10読了 10月前半の読書 2012/10/17(水) 「BOOK」データベースより 究極の扉がいま開かれてゆく。「脳」。そこには生命の謎、超常現象の根源、死後の世界の正体、そして神の姿が収まっている―。恐るべき新世代の天才が、人類最後の未知の領域を強烈に照らし出す!2年半の沈黙を破り「パラサイト・イヴ」の著者がついに放つ長篇第2作。 人の業“科学”が到った極限のヴィジョン。「奇蹟」。人類はついに最終進化に突入した。壮大なプロジェクトが完遂するとき、カオスの縁からその存在が起ち上がる…。科学と文学の垣根を越え、かつて誰も見たことのない地平に誘う書き下ろし超絶エンターテインメント大作。 |
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003 | デカルトの密室(新潮文庫) | 2008/06/22読了 「BOOK」データベースより 世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔は、プログラム開発者の中に、10年前に夭折したはずの天才科学者・フランシーヌ・オハラという名前を発見する。本物なのか?同姓同名の別人か?訝る祐輔の前に現れたのは、紛れもなく祐輔の知るフランシーヌその人、そして彼女の姿をそっくり真似てつくられた、窮極のアンドロイド「人形」だった。混乱する祐輔に、彼女はとあるゲームを提案する。迷走するゲームの果て、祐輔は密室に幽閉され、フランシーヌは祐輔の作ったロボット・ケンイチに射殺されてしまう―。 |
002 | 贈る物語Wonder(光文社文庫) | 2007/01/17読了 「BOOK」データベースより 古典的名作からコミック作品まで、ジャンルを超えた「すこし(S)ふしぎ(F)」なわくわくする物語。さあ、ページを捲って新しい地平線へ―。 |
001 | パラサイト・イブ(角川文庫) | 1997/01/16読了 「BOOK」データベースより 事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。Eve 1と名付けられたその細胞は、恐るべき未知の生命体へと変貌し、利明を求めて暴走をはじめる―。空前絶後の着想と圧倒的迫力に満ちた描写で、読書界を席巻したバイオ・ホラー小説の傑作。 |