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読書感想INDEX
堺屋太一 英語 既読書籍
008 | 団塊の秋 | 007 | 日本を創った12人(前編)(後編) |
006 | 団塊の世代「黄金の十年」が始まる | 005 | 平成三十年(上)(下) |
004 | 日本とは何か | 003 | 危機を活かす |
002 | 世紀末の風景 | 001 | ひび割れた虹 |
1935年〜2019年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業。通商産業省(現経済産業省)へ入省し、日本での万博開催を提案、1970年の「大阪万博」の企画・実施に携わり、成功を収めた。その後、沖縄開発庁に出向、1975年-1976年の「沖縄海洋博」も担当する。工業技術院研究開発官として3年ほど自然エネルギーに関わるサンシャイン計画に携わった後、通産省を退官した。通産省に在職中の1975年、近未来の社会を描いた小説『油断!』で作家としてデビュー。1976年に発表した小説『団塊の世代』は、1940年代後半に日本で生まれた第一次ベビーブーム世代を「団塊の世代」と位置づけ、多方面に影響を与えた。また、大河ドラマの原作となった『峠の群像』、『秀吉』をはじめとする歴史小説も数多く執筆した。(Wikipediaより引用 2022年) |
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008 | 団塊の秋(祥伝社文庫) | |
単行本が2013年に発刊され、2019年に亡くなられた著者の小説としてはおそらく最後の作品です。文庫は2019年に発刊されています。 「団塊の世代」が発刊されたのが1976年、団塊世代が30歳前後になった頃で、社会的に大きな影響を及ぼしてきました。そしてこの本が発刊された2013年頃は団塊世代が完全に定年を迎える65歳ぐらいに差し掛かる頃です。 65歳なら人生で言えばもう「冬」ではないの?ということですが、巻頭に「人生は、玄(くろ)い冬にはじまり、青い春と朱(あか)い夏を経て、白い秋に至る。暗い冬で終わるのではない。」とあります。 しかしこの小説に登場するのは、学生時代の1971年に、学割の海外ツアーで出会った人達が、その後も仕事や思想は様々ですが、度々集まって老年に入っても会食を共にしていきます。 その人達とは、東大出の厚生省官僚、大手都市銀行勤務、弁護士で野党の国会議員、朝日新聞社がモデルと思われる大手新聞社勤務、三洋電機がモデルと思われる大手家電メーカー勤務、高校教師で夫婦とも公務員で定年まで勤務、大手商社勤務を辞めて実家の建設業を継いだ男性と、それぞれ誰もがうらやむ?キャリアを歩んでいきます。 読んでいても、年金が夫婦で50万円とか、退職金が6千万円とか、思いっきりひがんでしまいます。 例えば厚労省官僚として、あるいは大手都市銀行や大手新聞社で定年を迎えた男は、定年後の天下り先には事欠かず、最後まで仕事や収入に恵まれています。 高校教師だった女性は定年まで働き、結婚した相手も公務員で、バブル時に家を買い、高金利のローン返済に汲々としますが、二人して満額の年金をもらうことで余裕の老後生活です。 この登場人物で、一番たいへんだったのは、三洋電機がモデルの大手家電メーカーへ就職した男性が、やがて松下電器?に吸収されて閑職へ出され、その後は配送センターやタクシー運転手へと仕事が変わっていく人と、大手商社を辞めて実家の建設業の跡継ぎとして社長になりますが、バブルが弾けた途端に破産してしまい、財産も家も失ってしまい嫁の実家に転がり込むことになる男性。 しかしいずれの登場人物もそれなりに幸せをつかみ、最後は2028年に集まろうとレターを出して、現状がそれぞれ報告されるところで終わります。 未来予測小説でもありますが、実際のその後の世界は新型コロナで世界中がパンデミックに襲われるとか、ロシアがウクライナに侵略し、制裁措置で世界が真っ二つに分かれてしまい、石油や天然ガス、食料品などが不足するなど思いもよらないことが起きています。 小説に何度か出てくる、日本の戦争犯罪を何度も持ち出されて糾弾されるのも困りますが、これ以上、キナ臭いことが起きないことを願うばかりです。 団塊の世代で華々しくデビューした著者の最後の作品としては、こちらもやや楽観的過ぎ、独善的とは思いますが、同じ時代をおくってきた団塊世代には共感するところが多いでしょう。 ★★☆ 10月前半の読書と感想、書評 2022/10/15(土) |
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007 | 日本を創った12人 (前編)(後編) (PHP新書) | 前編は1996年、後編が1997年に出版された新書で、お手軽に日本社会に大きな影響を及ぼした偉人達(ひとりは創作小説の主人公もいますが)の伝記と思っても良いかと思います。小学校で習う人もいれば、初めて知る人もいます。 もと旧通産省の官僚出身の著者ですので、日本の伝統的な天皇、政治、思想、文化、宗教、教育、食などには見向きもせず、社会構造(体制)と官僚制度、そして経済に特化した選出という感じです。 話題に上がる12名とは、 (1)聖徳太子・・・「神・仏・儒習合思想」の発案 (2)光源氏・・・「上品な政治家」の原型 (3)源頼朝・・・「二重権限構造」の発明 (4)織田信長・・・「否定された日本史」の英雄 (5)石田三成・・・「日本型プロジェクト」の創造 (6)徳川家康・・・「成長志向気質」の変革 (7)石田梅岩・・・「勤勉と倹約」の庶民哲学 (8)大久保利通・・・「官僚制度」の創建 (9)渋沢栄一・・・「日本的資本主義」の創始 (10)マッカーサー・・・日本を「理想のアメリカ」にする試行 (11)池田勇人・・・経済大国の実現 (12)松下幸之助・・・日本式経営と哲学の創出 です。なかなかシブい人選とテーマでしょ? 伝記自体に特に目新しい発見こそありませんが、この偉人と現代の社会システムと、こういうやりかた(考え方)でつなげますか?という、著者の発想というか考え方がよくわかる本です。少々無理矢理って感じの部分もありますが、なるほどねぇという箇所も多く勉強になりました。 著者は、昨年2019年2月に亡くなられましたが、根っからの関西人らしく、面白く商売気たっぷりの話し方は好きでした。一度目の万博を成功に導いた方ですので、二度目の大阪万博の開催までは元気で活躍してもらいたかったです。 ★★☆ 10月前半の読書と感想、書評 2020/10/14(水) |
006 | 団塊の世代「黄金の十年」が始まる | 2006/02/08読了 「BOOK」データベースより 団塊がまた、時代を変える!新しい労働力、新しい市場、新しい欲求が、新しい文化を創る。 |
005 | 平成三十年(上)(下)(朝日文庫) | 2004/02/24読了 「BOOK」データベースより インフレと不況、 高齢化と高失業、 大幅赤字に苦しむ平成30年(2018年)の日本はまだ何も変わっていなかった。 衝撃の未来像を緻密な予測で描き、テレビを始め各メディアを騒然とさせた”警告と提言”のベストセラー長編小説を文庫化 |
004 | 日本とは何か (講談社文庫) | 1999/11/19読了 日本には、「特殊戦後的基準」によって、経済的成功をはじめ、日本式経営や日本型官民協調体制を自賛する声が高い。だが、経済は、国家や国民が目指す理想を達成する手段の一つにすぎない。その上、経済そのものも、全体として見れば、世界に威張れるほどの効率と豊かさには達していない。日本及び日本人論の決定版。 |
003 | 危機を活かす(講談社文庫) | 1995/03/06読了 政治・経済・日本式経営・家計の危機に対処! ーー日本は、いまや政治、経済、日本式経営、家計の4つの危機に陥っている。新時代の新しい創業に向かって、どのように対処したらよいのか……。まず第1に、国民の一人ひとりが、気質を変えなければならない。未来の不安よりも現在の豊かさを、変化を恐れるよりも可能性を喜ぶ気質こそ、危機を活かす条件である。(講談社BOOK倶楽部) |
002 | 世紀末の風景 (文春文庫) | 1985/04/10 「BOOK」データベースより 21世紀直前の日本はどうなるか?1990年代半ばの日本ではいわゆる団塊の世代が50歳に近くなって、企業に人事圧力症候群が現われ、技術や産業構造の面でも、重大な変化が生じているであろう…。正確な情報と綿密な分析をもとに豊かな想像力を駆使して予測した10年先の日本の思いがけない姿。迫真の近未来小説。 |
001 | ひび割れた虹 (文春文庫) | 1982/01/25 一九八○年代のある日、アメリカは押し寄せる日本製品に対して、輸入制限通告をつきつけてきた。日米の協調の時代は終るか? 綿密なデータ分析による迫真の近未来小説。(渡部昇一) |
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