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ロバート・ゴダード ROBERT F GODDARD 既読書籍

003 蒼穹のかなたへ(上)(下)
002 遠き面影(上)(下) 001 石に刻まれた時間
読書感想は2010年頃以降から書くようになりました。それ以前に読んだ本の感想はありません。


1954年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で歴史学を専攻。ジャーナリズムと教育の両方のキャリアを失敗し、デヴォン州で教育管理者として働いた後、1986年に発表した処女作 "Past Caring"(邦題『千尋の闇』)が評価され、専業小説家となる。彼の書くミステリーは、多くの場合イギリスの地方の町や都市における歴史的な要素を舞台背景とし、筋立ては極めて複雑な様相を呈している。(Wikipediaより引用 2022年)


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003 蒼穹のかなたへ(上)(下) (文春文庫)

1998年4月に購入し、100ページほど読んだところで断念。理由は登場人物や地名が一気に出てきてごっちゃになって混乱してしまい途中で断念したと記憶しています。でも今回は心して最初からゆっくり読み直したところ、それほど難解でなかったので、きっと1998年当時は気持ち的に余裕がなかった時期だったのかもしれません。

ストーリーは、英国で仕事がうまくいかず逃げ出した中年男性が、ギリシャで別荘管理人をやっていたところに、知り合いの若い女性が尋ねてきて、一人で喜んでいるとその女性がなにも言わず失踪してしまい、その男性に嫌疑がかかってしまうという始まりで、その後はロンドン、チューリッヒ、アテネとその女性捜しの旅が始まるというものです。

その失踪した女性が残したのが、アテネ国立考古学博物館にある紀元前に作られたブロンズ像「アプロディーテ」と「シレノス」の二枚の絵はがきと、現像に出したままになっていた24枚の写真で、これらが失踪の鍵を解くヒントになり、女性が自分に助けを求めているのでは?と思う中年男性が哀れを誘います。

そのキーとなるはずだった、二つの彫刻(有名らしいがもちろん知らなかった)をちょっと調べてみました。時々小説を読んでいる最中に、地図を調べてみたり、歴史を調べてみたりしますがその一環です。

写真:アプロディーテ(左)とシレノス(右) アテネ国立考古学博物館
アプロディーテとシレノス

それにしても、この彫像は両方ともちゃんとした由緒ある芸術作品なのですが、さすがにこのシレノスの像の写真が失踪現場にあり「若い女性が持っていた」というシチュエーションは、思わずちょっと引いてしまいそうな感じです。

それからこのブログの管理者からも削除されてしまうかもしれません。一応ちゃんとした芸術なんです。絵はがきでも普通に売っている芸術作品なんですよ、一応。

失踪後に女性が残していったこれらの絵はがきのせいで、主人公の男性はギリシャの警察から「お前がレイプして殺したのに違いない」と責められます。まぁそう誤解されても不思議ではありません。まったく罪作りな女性です。

6月上旬の読書 2010/6/20(日)

002 遠き面影(上)(下) (講談社文庫)
「遠き面影」はよくあるイギリスの歴史ものミステリーで可もなく不可もなく普通という感じです。

まぁ主人公はハッキリ言ってちょっと足りません。ドラマを面白くするためでしょうが、ちょっと無理あります。

デビュー作「石に刻まれた時間」を2004年に読んでいますが進歩がないというか。

2009年12月前半の読書 その1

「BOOK」データベースより
競売にかけられた伝来の指輪を落札するよう頼まれ、英国コーンウォールへ赴いたハーディング。その地で謎めいた美女ヘイリーに出会った瞬間、彼は不思議な感覚にとらわれた。いつか確かに見た顔だが、どこで会ったか思い出せない。そして目的の指輪には18世紀の惨劇に関する複雑な来歴が隠されていた…。

何者かに競売会場から奪われた指輪。ある事件とともに姿を消したヘイリーと彼女の意外な素性。次々と悲劇に見舞われる関係者。幾多の謎に巻き込まれながら事件の真相を求めるハーディングは、14世紀の伝説へと辿りつく…。史実を背景に名手ゴダードが精緻に築き上げた、スケール感溢れる傑作ミステリー。


001 石に刻まれた時間 (創元推理文庫)
2004/03/23読了

「BOOK」データベースより
静かな湖を横切るようにのびた岬に、その家はたたずんでいる。円柱形の外観で、茶色のスレート屋根は円錐。屋内でも円を基調とした設計は続き、遠近感を狂わせずにおかない。第一次世界大戦直前に建てられたこの異形の家は、奇妙な来歴に彩られていた。そして今、疑惑と不思議が交錯する新たな悲劇の幕があがる。亡き妻への切ない語りかけが恐ろしい物語を紡ぐ、鬼才の離れ業。



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