リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
リストラ天国 日記(BLOG)

読書感想INDEX

新津きよみ NITSU KIYOMI 既読書籍

005 始まりはジ・エンド
004 時効を待つ女 003 帰郷 三世代警察医物語
002 誰かのぬくもり  001 ダブル・イニシャル


1957年、長野県生まれ。夫は同じく小説家の折原一。青山学院大学文学部フランス文学科を卒業後、いくつかの企業に就職後、1988年に「両面テープのお嬢さん」にて小説家デビュー。女性心理をリアルに描くことに定評があり、日常に根差したサスペンス、ホラー作品に代表作が多い。代表作に「桜、ふたたびの加奈子」(2000年)、「緩やかな反転」2003年、「二年半待て」2017年など。(Wikipediaより引用 2023年)


Amazon書籍売れ筋ランキング
ビジネス・経済 ビジネス実用本 文庫 新書 文芸作品 
ノンフィクション ミステリー・サスペンス SF・ホラー・ファンタジー

歴史・時代小説 経済・社会小説 趣味・実用 コミック

005
始まりはジ・エンド(双葉文庫)

始まりはジ・エンド
2019年から2020年にWEBマガジンに連載されていた短篇小説集で、2020年に文庫で出版されました。WEB向けの小説と言うこともあってか、シンプルで軽快なストーリーで読みやすかったです。

収録作品は「絶縁」「永久に」「引き際」「余命」「陰のコレクター」「彼女のステージ」「死ぬまでにしてほしい五つのこと」の7篇です。

いずれも主人公は中年の女性で、日常や暗い心理描写が多く、この本の直前に読んでいた真梨幸子著「女ともだち」と中身は全然違うものの、どちらも女性心理の見にくいところをえぐり出すような内容だっただけに、読んでいて中身が混乱してきました。

ま、しかし登場人物の女性達のよく喋ること喋ること。たまに出てくる男性はというと頼りないかわがままかで、ほとんど喋る間もなく固まっていたりしています。

お勧めなのは最後の短篇「死ぬまでにしてほしい五つのこと」で、姉と妹の関係で、妹は結婚していますが末期の子宮癌に罹り余命がいくばくもない中、独身を通してきた姉に4つの依頼を口頭で依頼し、そして5つめの依頼を死後1ヶ月後に読んで欲しいと手紙を託されます。

妹の死期が迫る前の依頼を聞いて、あちこちへ出向き、望みを叶えていく姉の姿と、幸せではなかった妹の深謀遠慮とが、きっと幼いときから仲が良かったであろう姉妹の様子が描かれていて面白かったです。そしてオチはやっぱり「女は怖い」です。

あと著者の実家の父親は開業医ということもあり、多少の知識がある医療や薬についての話しが重要なところで良く出てきます。お得意分野ってことでしょう。

著者の小説は長篇と短篇両方読みましたが、この小説は人の生と死を描いたものが多く、ちょっと怖い犯罪ホラー要素のあるものから、亡くなってもほのぼのとした話まであり、バラエティに富んでいて良かったです。

★★☆

2月後半の読書と感想、書評 2025/3/1(土)

004
時効を待つ女(徳間文庫)

時効を待つ女
2005年に出版された短編小説集です。短篇は「時効を待つ女」「筆が殺した」「彼女に流れる静かな時間」「種を蒔く女」「捨てられない秘密」「わたしのもの」のそれぞれ独立した6篇が収録されています。

著者はサスペンス・ホラー要素の強い作品が多いのはよく知られていますが、先日読んだ「帰郷 三世代警察医物語」は意外な感じがしましたが、真っ当な家族愛とミステリーを絡めた作品でした。

さて今回はどのような展開なのかな?とわくわくしながら読みました。

タイトルになっている初っぱなの「時効を待つ女」はミステリー要素が強いものの、ひねりが効いていて最後の大どんでん返しでは「え?えっ?えぇぇぇ!」と、最初に戻って読み返すことになるほど驚かされました。

「ムフフ、してやったり」とまったく会ったこともないし見かけたこともない方ですが、著者のにやけ顔が思い浮かびます。

他の短篇もそれぞれにユニークな発想で、ありえねぇー!と思いつつも、意外な展開で面白かったです。ただ一番目の作品の衝撃が大きかったため、期待値が大きく上がってしまい、それと比べるとややパワー不足に感じました。

★★☆

12月後半の読書と感想、書評 2025/1/4(土)

003
帰郷 三世代警察医物語(光文社文庫)

帰郷ホラーやサスペンス小説が有名な著者ですが、過去読んだ2作ではその要素はあまり感じられませんでした。今回はどうかな?と思って読み始めましたが、やはりそうした要素はなく、医者を主人公としたミステリー小説といったジャンルになるでしょう。

発刊は2014年でいきなり文庫です。著者あとがきで初めて知りましたが、著者の父親は医者で、地方の警察署の嘱託医を長く務めていて、それがこの小説のモチーフとなっています。

ただサブタイトルの「三世代警察医」は正しくなく、小説では祖父と孫(主人公)の二人が医者で、警察の嘱託医ということで、間の父親は画家という設定です。

また小説に登場する長野県大町市は、あとがきを読むまで架空の都市だとばかり思っていたら、実際に著者の出身地で実家のある場所だということを後になって知りました。

長野と言えば、松本市や長野市、あとは観光で行く安曇野や美しが丘、諏訪湖ぐらいしか馴染みがなく、安曇野のまだ先の北アルプスの麓にある大町市というのは盲点でした。本格的な山登りの好きな人には馴染みがありそうです。

その大町市で開業しながら警察の嘱託医をしている医者の祖父の代わりに空き家で発見された他殺死体の検死をすることになった東京の大学病院で研修医をしている主人公が、どうしてなんの縁もない大町市の空き家に放置されたのか、その謎を追いかけます。

こうした医者を主人公とした小説は、同じ長野県が舞台の「神様のカルテ」など、現役の医者が書くケースが多いのですが、著者の場合は、父親が医者と言うことで、その知識が豊富なのでしょう。

事件としてはそれほど複雑なものではなく、何度も繰り返される「空き家」がキーワードとなっています。日本で一番空き家率が高いのは確か山梨県でしたが、おそらく隣の長野県でも空き家の問題が日常化しているのだろうと思います。それがこの作品のヒントになっていそうです。

またこの小説は既に「父娘の絆 三世代警察医物語」という続編が2015年に出版されています。

★★☆

2月後半の読書と感想、書評 2024/3/2(土)

002 誰かのぬくもり (光文社文庫)
2015年に文庫として発刊された短編集で、一部は連作スタイル(登場人物が重なっていたりする)です。

著者の作品は、過去に「ダブル・イニシャル」を読んでいます。数多くの作品があるのにまだ1作?という少なさです。同年齢の方の作品ですので、これからもっと頑張って読みます。

この短編集には「お守り」「誰かのぬくもり」「罪を認めてください」「思い出さずにはいられない」「骨になるまで」「秘密」「女の一生」「不惑」の8編が収録されています。

女性心理を鋭く描くサスペンススタイルが持ち味の著者ですから、短編でもそのスタイルが用いられています。

ただ、私など単純な読者が希望する起承転結が明確ではなく、「え?なにが言いたかったの?」と戸惑ってしまう、ハッキリしないものが多く、個人的にはちょっと苦手でした。

★☆☆

8月前半の読書と感想、書評 2021年8月14日(土)

001 ダブル・イニシャル (角川文庫)
2012年に刊行された書き下ろしの文庫です。この著者の作品を読むのは初めてですが、Amazonのレビューではこの作品は散々で、選択を誤ったかも。

タイトルの「ダブル・イニシャル」とは、1970年代から90年代にかけてアメリカカリフォルニア州で実際に起きた、パメラ・パーソンズ(イニシャルがPとP)など、姓と名のアルファベットが同じ女性ばかりを狙った連続殺人事件のことを指し、それと同様の事件が日本でも起きるところから物語が始まります。

結婚して安藤亜依里(あんどうあいり AA ああ)という、ダブルイニシャルで、さらにひらがなもぞろ目の氏名に変わった主人公の友人が何者かに殺される事件が起き、続けてやはり同じダブルイニシャルでぞろ目名の女性が次々と殺されていきます。

著者の作品にはホラー要素が含まれるイヤミス的なものが多いと知っていたので、これもそうなのかな?と思いましたが、連続猟奇殺人事件ではあるものの、ホラーとは言えないどちらかと言えば準主人公の刑事が主人公の女性と一緒に犯人を追いつめていくというもので、警察小説に近いかも。

でも私的には、最後の最後で、無理矢理にあり得ない感じでどんでん返しというスタイルをとる奇抜な作品より、ストレートなこういう作品のほうが安心して読めますので、嫌いではありません。

★★☆

11月後半の読書と感想、書評 2020/12/2(水)



Amazonタイムセール

ビジネスの書籍売れ筋ランキング 

文庫の売れ筋ランキング

新書の売れ筋ランキング


ミュージックの売れ筋ランキング 

車&バイクのほしい物ランキング

ヘルメットのほしい物ランキング

洗車用品のほしい物ランキング


読書感想INDEX

1824 リス天管理人が2024年に読んだベスト書籍

1767 リス天管理人が2023年に読んだベスト書籍

1692 リス天管理人が2022年に読んだベスト書籍

1601 リス天管理人が2021年に読んだベスト書籍

1500 リス天管理人が2020年に読んだベスト書籍

1401 リス天管理人が2019年に読んだベスト書籍

1295 リス天管理人が2018年に読んだベスト書籍

1191 リス天管理人が2017年に読んだベスト書籍

1093 リス天管理人が選ぶ2016年に読んだベスト書籍

993 リス天管理人が選ぶ2015年に読んだベスト書籍

886 リス天管理人が選ぶ2014年に読んだベスト書籍

784 リス天管理人が選ぶ2013年に読んだベスト書籍

676 2012年に読んだ本のベストを発表

   ◇   ◇   ◇

お薦め小説 2021年版(国内小説) 2021/3/6(土)

お薦め小説 2021年版(海外小説) 2021/3/20(土)

お薦めの面白い小説(翻訳本) 2015/6/20(土)

お薦めの面白い小説(国内本) 2015/5/9(土)

お勧め新書、エッセイ、ノンフィクション 2021年版 2021/4/17(土) 

リストラ天国TOP

おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

リストラ天国 日記(BLOG)

読書感想INDEX

一番上へ