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新津きよみ NITSU KIYOMI 既読書籍

004 003 帰郷 三世代警察医物語
002 誰かのぬくもり  001 ダブル・イニシャル


1957年、長野県生まれ。夫は同じく小説家の折原一。青山学院大学文学部フランス文学科を卒業後、いくつかの企業に就職後、1988年に「両面テープのお嬢さん」にて小説家デビュー。女性心理をリアルに描くことに定評があり、日常に根差したサスペンス、ホラー作品に代表作が多い。代表作に「桜、ふたたびの加奈子」(2000年)、「緩やかな反転」2003年、「二年半待て」2017年など。(Wikipediaより引用 2023年)


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003 帰郷 三世代警察医物語(光文社文庫)

帰郷ホラーやサスペンス小説が有名な著者ですが、過去読んだ2作ではその要素はあまり感じられませんでした。今回はどうかな?と思って読み始めましたが、やはりそうした要素はなく、医者を主人公としたミステリー小説といったジャンルになるでしょう。

発刊は2014年でいきなり文庫です。著者あとがきで初めて知りましたが、著者の父親は医者で、地方の警察署の嘱託医を長く務めていて、それがこの小説のモチーフとなっています。

ただサブタイトルの「三世代警察医」は正しくなく、小説では祖父と孫(主人公)の二人が医者で、警察の嘱託医ということで、間の父親は画家という設定です。

また小説に登場する長野県大町市は、あとがきを読むまで架空の都市だとばかり思っていたら、実際に著者の出身地で実家のある場所だということを後になって知りました。

長野と言えば、松本市や長野市、あとは観光で行く安曇野や美しが丘、諏訪湖ぐらいしか馴染みがなく、安曇野のまだ先の北アルプスの麓にある大町市というのは盲点でした。本格的な山登りの好きな人には馴染みがありそうです。

その大町市で開業しながら警察の嘱託医をしている医者の祖父の代わりに空き家で発見された他殺死体の検死をすることになった東京の大学病院で研修医をしている主人公が、どうしてなんの縁もない大町市の空き家に放置されたのか、その謎を追いかけます。

こうした医者を主人公とした小説は、同じ長野県が舞台の「神様のカルテ」など、現役の医者が書くケースが多いのですが、著者の場合は、父親が医者と言うことで、その知識が豊富なのでしょう。

事件としてはそれほど複雑なものではなく、何度も繰り返される「空き家」がキーワードとなっています。日本で一番空き家率が高いのは確か山梨県でしたが、おそらく隣の長野県でも空き家の問題が日常化しているのだろうと思います。それがこの作品のヒントになっていそうです。

またこの小説は既に「父娘の絆 三世代警察医物語」という続編が2015年に出版されています。

★★☆

2月後半の読書と感想、書評 2024/3/2(土)

002 誰かのぬくもり (光文社文庫)
2015年に文庫として発刊された短編集で、一部は連作スタイル(登場人物が重なっていたりする)です。

著者の作品は、過去に「ダブル・イニシャル」を読んでいます。数多くの作品があるのにまだ1作?という少なさです。同年齢の方の作品ですので、これからもっと頑張って読みます。

この短編集には「お守り」「誰かのぬくもり」「罪を認めてください」「思い出さずにはいられない」「骨になるまで」「秘密」「女の一生」「不惑」の8編が収録されています。

女性心理を鋭く描くサスペンススタイルが持ち味の著者ですから、短編でもそのスタイルが用いられています。

ただ、私など単純な読者が希望する起承転結が明確ではなく、「え?なにが言いたかったの?」と戸惑ってしまう、ハッキリしないものが多く、個人的にはちょっと苦手でした。

★☆☆

8月前半の読書と感想、書評 2021年8月14日(土)

001 ダブル・イニシャル (角川文庫)
2012年に刊行された書き下ろしの文庫です。この著者の作品を読むのは初めてですが、Amazonのレビューではこの作品は散々で、選択を誤ったかも。

タイトルの「ダブル・イニシャル」とは、1970年代から90年代にかけてアメリカカリフォルニア州で実際に起きた、パメラ・パーソンズ(イニシャルがPとP)など、姓と名のアルファベットが同じ女性ばかりを狙った連続殺人事件のことを指し、それと同様の事件が日本でも起きるところから物語が始まります。

結婚して安藤亜依里(あんどうあいり AA ああ)という、ダブルイニシャルで、さらにひらがなもぞろ目の氏名に変わった主人公の友人が何者かに殺される事件が起き、続けてやはり同じダブルイニシャルでぞろ目名の女性が次々と殺されていきます。

著者の作品にはホラー要素が含まれるイヤミス的なものが多いと知っていたので、これもそうなのかな?と思いましたが、連続猟奇殺人事件ではあるものの、ホラーとは言えないどちらかと言えば準主人公の刑事が主人公の女性と一緒に犯人を追いつめていくというもので、警察小説に近いかも。

でも私的には、最後の最後で、無理矢理にあり得ない感じでどんでん返しというスタイルをとる奇抜な作品より、ストレートなこういう作品のほうが安心して読めますので、嫌いではありません。

★★☆

11月後半の読書と感想、書評 2020/12/2(水)



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