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三浦 展 MIURA ATSUSHI 既読書籍
005 | 中高年シングルが日本を動かす 人口激減社会の消費と行動 | ||
004 | ファスト風土化する日本 郊外化とその病理 | 003 | 下流社会第2章 なぜ男は女に“負けた”のか |
002 | 団塊世代の戦後史 | 001 | 下流社会 新たな階層集団の出現 |
三浦 展(みうら あつし、1958年9月25日 - )は、日本のマーケティング・リサーチャー(著作では「マーケティング・アナリスト」と自称)、消費社会研究家、評論家。マーケティングリサーチやマーケティングプランニング、コンサルティング等の受託業務等を行う株式会社カルチャースタディーズ研究所代表取締役を務める。(Wikipediaより引用 2022年1月) |
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005 | 中高年シングルが日本を動かす 人口激減社会の消費と行動 (朝日新書) | |
2015年〜2017年の各種統計調査から描き出した日本の人口構成や消費傾向、将来推定などを分析したことをアナリストがわかりやすく解説した2017年に発刊された新書です。 タイトルの「中高年シングル・・」はちょっと釣りタイトルっぽい感じですが、晩婚、未婚の人が増えていることと、離別・死別を含めて、今後もさらにシングル世帯が増えていくことで、ライフスタイルやそれにともなう経済が従来の形から変わってきたということです。 ただしこれらの調査は、過去のものであって、必ずしも将来を見通しているわけではないということ。当たり前ですが。 人口構成などはそう短期間で変化することはないものの、購買意欲や傾向は、今回のコロナ禍でよくわかる通り、大きな災害や流行、外交問題などが起きれば短期間でガラリと変わってしまいます。 さらに今後、年金の減額や、医療費負担の増減、定年延長などの雇用体制の変更、外国人労働者の流入など、様々な変化に対して、人がどう動くのかという点はまだ十分に明らかではありません。 そして、制度が変わったからと言って、やり直しがきく若い人ならばともかく、中高年者にできる対策というのは極めて限定的です。 それゆえにみな老後の心配が拭えず、高齢者はますます貯蓄に励み、資産の年代格差が広がっていく最大の要因なのだろうなぁって思います。 ちょっとしつこいな〜と思うのは、某大手広告代理店(H報堂と思われる)の調査報告で、「高年収女性は結婚できない」という間違った決めつけを、何度も何度も繰り返して否定し、それを発表したアナリストをとことんバカにしていること。 この大手広告代理店にはなにか因縁があったのでしょうか、そこまで何度(4〜5カ所で繰り返している)もグチグチ書かないで、ひとこと「誤りだ」だけでいいです。個人的な恨みは読者は関係ないので。 ★★☆ 8月後半の読書と感想、書評 2020/9/2(水) |
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004 | ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y) | その新書は今から15年前の2004年に発刊されたもので、やや内容やデータが旧聞になってしまってはいますが、大枠として地方の郊外化と犯罪の拡がりなど様々な問題を知るのには役に立ちます。 タイトルの「ファスト風土化」は、チェーン展開する画一的なファストフードにモロひっかけたオヤジギャク的な著者の造語ですが、「下流社会」ほどには一般的に使われることはありませんでした。しかし言わんとする意味はよく理解できます。 この本が書かれた2009年頃は、リーマンショック直後ということもあり、不況の影が忍び寄り、犯罪認知件数が特に伸びだした時期で、こうした危険を啓発するのに適していましたが、その後は重大犯罪は大きく下降し、犯罪数そのものは横ばいに推移しているのは以前「暗黒の1950年代 2019/4/20(土)」で書いた通りです。 特に犯罪認知件数が増加している理由のひとつには、人の人権意識や弱者救済の理解が進み、例えば今まで泣き寝入りしていて犯罪とならなかった、いじめや校内暴力、ストーカー行為などが犯罪と認識され、それを訴える人が増えてきているという事情もあるでしょう。 都市部のしかも繁華街で起きていたような犯罪が、地方でも起き出したというのは、それが確かなのかもう少し期間を追った検証が必要でしょう。 大ベストセラーになり流行語にもなった「下流社会」は、著者の中でも最大のヒット作品ですが、同著も読みましたが、やや炎上商法とまでは言いませんが、著者の作品にはやや大げさに不安を煽るようなところがあるのかも知れません。それが著者の本業でもあるマーケティングの鉄則ってことなのでしょう。 確かに地方の主要国道を走ると、大手スーパー、ディスカウントチェーン店、ファミリーレストラン等、全国どこにでも都心の郊外と同じような風景が見られます。 だからと言ってそれが今まで都市部で多く起きていた犯罪が地方で起きてきたというぶっ飛んだ仮説はまだちょっと行きすぎかなと思えます。 現実的に少年犯罪も、重大犯罪も10年単位で見れば、ずっと減少傾向にあり、ホンのわずかな1〜2年だけの比較を出して「この地域でこーんなに増えている」とか言うのはどうなのでしょう。 全体としては、参考になる話しもあり、勉強になりました。 ★★☆ 5月後半の読書と感想、書評 2019/6/1(土) |
003 | 下流社会 第2章〜なぜ男は女に“負けた”のか〜 (光文社新書) | 2005年に80万部の大ベストセラーとなった「下流社会 新たな階層集団の出現」の続編というか柳の下のドジョウで2007年に発刊されました。 下流社会というのは2006年に流行語大賞を取ったのかと思っていましたが、その時はランクインすらせず、似たような意味で山田昌弘氏の「格差社会」がトップテン入りをしていました。 1万人の成人男性アンケートから、様々な傾向や分析をまとめた本ですが、対面調査ではなく謝礼に釣られて簡単に集められるネットユーザーに対しておこなったアンケートで、一冊の新書がポンと作れるなんて安易と言えば安易な気もします。それもこれも先に80万部のベストセラーがあればこそでしょう。 内容は、年収別、職業別、年齢別、既婚か未婚、親と同居とひとり住まいなど様々な切り口を変えてマーケティング的な分析がなされていますが、とりたてて興味深い内容ではありません。 唯一、気になったのは、ニートの収入がそこそこあり(著者はオークションやアフィリエイトなどで収入を得ているのでは?と分析していますが、それはとても信じがたい)、生活にも満足し(これは自分の好きなことだけやっているのでわかります)、自分を中流や上流と思っている人が正社員で働いている人並みだっていうことです。 まずもってオークションやアフィリエイトで平均して月に十万円以上(年収150万円以上)稼ぐなんてことは、プロでないと無理でしょうし、それをプロとしてやっているならニートとは言えません。 たまたま副業でうまくいって月10万円稼ぐ人はいるかも知れませんが、それを何年も続けられるのはやっぱりプロでしょう。 本来ニートの収入の多くは親や兄弟からの支援だと思いますが、この調査にあるニートは、実は自宅で、ソフト開発、ゲームなどのテスト、オンライントレードやFX、あるいはそのアドバイスなど、実際は在宅でなんらかの仕事をやっている人がかなり含まれているのではないかと想像します。 そう考えないと年収数百万円のニートってどうなのよ?って思います。 7月後半の読書 2011/8/6(土) |
002 | 団塊世代の戦後史 (文春文庫) | 2007/07/29読了 「BOOK」データベースより 団塊世代を理解せずして、日本の戦後史も未来も語れない。既成の嘘臭い団塊世代論を打破すべく、圧倒的影響力をもった異民族を分析。数字のマジックを読み解き、保守性と革新性の二面性を浮き彫りに。下流社会もフリーターも友達夫婦も全てはここから始まった。誰が読んでも妙に懐かしい団塊世代本の決定版。 |
001 | 下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書) | 2005/12/01読了 「BOOK」データベースより 「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。 |
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