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皆川博子 MINAGAWA HIROKO 既読書籍

004 003 倒立する塔の殺人
002 蝶    001 開かせていただき光栄です


朝鮮京城出身。東京女子大学外国語科英文学専攻中退。『海と十字架』で児童文学作家としてデビューした後、推理小説・サスペンスに転向。当初は男女の奇縁を現代的な道具立てを用いてサスペンスフルに描く作風だったが、『光の廃墟』で浪漫的な異国譚、『花の旅 夜の旅』でトリッキーな本格ミステリに挑むなど、後年の作品に続く志向もみせている。
80年代は幻想文学にも創作をひろげているが、編集者にノベルスブームへの迎合を依頼されて、一般的な「ミステリー」の創作をおこなうこともあった。
新本格ミステリのムーヴメント以降再評価が始まり、千街晶之・東雅夫・日下三蔵の三名によってアンソロジーが編まれたり、文庫での再版も行われている。同時に新作の執筆も活発化し、80代とは思えぬペースでの発表が続いている。(Wikipediaより引用 2022年)


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003 倒立する塔の殺人(PHP文芸文庫)

執筆当時すでに70代だった著者が2007年に単行本を発刊、そして2011年に文庫化された長編ミステリー小説です。

時代は太平洋戦争末期の東京、比較的裕福な子女が通う女子高(女学院)が舞台ですが、アメリカによる東京空襲が激化し、人生で一番華やかな時期の日常が徐々に奪われていくのが哀れです。

変わった内容だけに、あらすじを書くのは難しく、要は、女生徒が日記風の小説と過去に学内で起きた事件の推理を白紙のノートに書いていき、それを次に回して次の人が続きを書くというような感じです。

って言ってもよくわからないでしょうけど。

出てくる女生徒が、上流階級のお嬢様ということもあるでしょうけど、音楽、美術、文学にいずれも造詣が深く、まるで美術品のキュレーターで人気女性作家の原田マハ氏の小説のように、様々な名画についてのうんちく話しが出てきます。

あれ?前に読んだ絵画がいっぱい出てくる「楽園のカンヴァス」って著者の作品だったっけ?とか、ピアノ曲がいっぱい出てくる「蜜蜂と遠雷」は恩田陸さんの著作だったよね?とちょっと混乱してしまいました。

しかし70代になっても若々しくみずみずしいティーンエージャーのやりとりを普通に表現できるというのは作家という枠を超えても著者自身が若々しいということなんでしょう。

ミステリーはミステリーなのですが、なにか事件の謎を誰かが見事に解決するというだけのものではなく、ますます深まる謎を提供して終わるということで、読後感はスッキリしたものではなりません。終戦直後の混乱した時代をまるで反映しているかのように。

★★☆

6月前半の読書と感想、書評 2022/6/15(水)

002 蝶 (文春文庫)
過去に「開かせていただき光栄です」(2011年)を読んだだけですが、その時には「若手作家さん?」と思っていたのですが、90歳を超えているベテラン作家さんでした。言い訳ではないですが、それだけ文体やストーリーが若々しかったということで。

今回の作品は、2005年に単行本、2008年に文庫化されています。

前に読んだ作品とは違って、主に太平洋戦争中や戦後から間もない時代を背景とした短編集で、これを先に読めば作家さんの年齢も早くに想像ができたでしょう。

短篇作品は、それぞれ独立した話しで、「空の色さえ」「蝶」「艀」「想ひ出すなよ」「妙に清らの」「龍騎兵は近づけり」「幻燈」「遺し文」の8篇です。

幻想的なミステリがお得意な作家さんゆえ、この短編集もそうした内容となっています。

ただ個人的にはどうもこうしたフワフワした生と死の幻想小説は苦手で、起承転結がハッキリしたものを好みます。

ただ、私が子供だった頃にうっすらと記憶に残っている背景描写もあり、懐かしく郷愁に浸れました。

また各篇にはそれぞれ詩や俳句が添えられていて、その関連は学がないせいかイマイチよくわかりませんでしたが、作家さんの深い教養を感じられる作品でした。

★☆☆

9月上旬の読書と感想、書評 2021/9/15(水)

001 開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA)
著者は1986年に「恋紅」で直木賞を受賞されている方で、私はこの著者の作品を読むのはこれが最初です。今回読んだ作品は2011年単行本、2013年に文庫化された長編ミステリー小説です。

タイトルがちょっと意味不明ですが、これは解剖医が遺体にメスを入れるときに、「お会いできて光栄です」という挨拶をもじって遺体に対して感謝の意味を込めてかける言葉です。

小説の舞台は18世紀のロンドンで、地方からロンドンへ出てきた若い詩人の男と、当時タブーに近かった人体解剖学の医者とその弟子達がメインの登場人物です。

読みながらこの作品は外国人作家が書いた小説の日本語翻訳本を読んでいる感じってずっと思っていたら、あとがきでわかりましたが、著者もそういうつもりで書いたと言うことで、なるほどお見事です。

割り当てられた罪人の死体だけでは間に合わず、墓荒らしから買い取った新鮮な死体を解剖し、死因や身体の内部の詳細な図を作成し、人体の謎を解明を進めている作業場から、顔をつぶされた死体と、両手両足を切り取られた死体が見つかり、どういう経緯でこれらの死体が置かれたのかを盲目の判事が究明していくことになります。

そこは日本人作家らしく、かなり細やかな設定があったり、人の微妙な機微に触れるような場面があったりと、なかなか凝った作りとなっています。それだけにやや煩雑なところもあり、面倒くさい思いもします。

しかし、こうした日本人は一切出てこない、翻訳本のような日本人作家の小説というのも、おそらく初めてに近いかも知れないので、十分に楽しむことができました。

★★★

10月後半の読書と感想、書評 2018/10/31(水)




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