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003 お引っ越し
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1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業後は大手メーカーに就職し、製品のマニュアルを作る部門でユーザーに分かりやすく仕様書を翻訳するテクニカルライターの仕事を担当する。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞受賞してデビュー。2008年に刊行した『殺人鬼フジコの衝動』は50万部を超えるベストセラーとなる。その後も心の奥底にある人間の感情をえぐり出して暴き、読者は「見たくない」と思っているのに先を読み進めたくなってしまうような作品を次々と発表し、湊かなえや沼田まほかるらとともにイヤミス(読んだ後にイヤな後味が残るミステリー)の旗手として注目される。(Wikipediaより引用 2022年)

003 お引っ越し (角川文庫)

ホラーじみた連作の短編小説集で、2015年に単行本、2017年に文庫版が発刊されています。収録作品は、「扉」「棚」「机」「箱」「壁」「紐」の6編です。

著者の作品は過去に「あの女」と「殺人鬼フジコの衝動」を読んでいますが、その両作品はイヤミス(読後感が悪く、イヤな気持ちになるミステリー)の女王というイメージ通りの作品でした。

ただ、今回のような短編小説になると、そのイヤミスパワー(この短編ではそれが目的ではないかも知れませんが)も大きく減衰してしまい、それに期待をしすぎるとガッカリします。

まだ読んだ作品数が少ないので決めつけられませんが、この著者の作品は、いろいろといわく付きで読ませる長編こそ魅力がありそうです。

ちょっとユニークなのは、文庫本の最後にある解説がよくある普通の解説ではなく、本文の続きになっているようで、この短編集の解説を依頼されたライターが、「この本は読まない方が良い」と書きます。そして自分とは出会わない方が良いと、登場人物になって忠告を与えています。ホラーでしょ。

★☆☆

9月前半の読書と感想、書評 2019/9/14(土)

002 あの女 (幻冬舎文庫)

2012年に「四〇一二号室」として単行本が刊行されましたが、その後2015年に改題されて文庫化されたミステリー小説です。

著者の代表作「殺人鬼フジコの衝動』(2008年)は、50万部を超える大ベストセラーとなりましたが、同時に、湊かなえや沼田まほかるらとともにイヤミス(読んだ後にイヤな後味が残るミステリー)の旗手として烙印を押された感があります。

この長編小説も、そのイヤミスのエキスはいっぱい詰まっていて、読後感はあまりよくありません。

主人公は二人いて、その二人とも小説を書いている女性作家。二人はライバル関係とも言えますが、一人は住んでいた所沢の高級タワーマンションで謎の事故に遭います。

もうひとりの作家が、その事故に遭った作家の後を継いで、編集者の後押しもあって古い所沢を舞台とした小説を書き始めます。

とにかく、小説では時代がころころと変わるので、通勤電車の中かとか、短時間で区切りながら読んでいると、今読んでいるのはいつの話しだっけ?と混乱してしまいます。

内容も複雑で、古書店に勤める老婆が阿部定が使っていた偽名と同じ名前で、同一人物?と思わせたり、作家が転落したマンションを購入しようとしている謎の人物に対し、不動産会社の担当者がバカ丁寧に心理的瑕疵ありの説明をしたりと、どこでどうつながっていくのかが最後までわかりにくいです。

ま、それが最近のミステリー小説の潮流なのでしょうけどね。

そんなこんなで、実はよくわからなかったというのが実のところで、わかるまで読み込む!というモチベーションは残念ながらないので評価も分かれそうなところです。

★☆☆

2月後半の読書と感想、書評 2019/3/2(土)

001 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
2008年に単行本、2011年に文庫化された大ヒットしたミステリー小説です。最初はタイトルから受ける印象は、山田宗樹著の「嫌われ松子の一生」みたいな話しかなぁと思っていましたが、読んでいる途中には百田尚樹著の「モンスター」にも似ているか?と感じたり、過去に読んだいろんな作品が頭の中をよぎります。

ネットではこの小説の仕掛けについて喧喧囂囂と議論や感想が述べられていますが、私も最後まで読んだ後、ちゃんと内容が理解できていませんでした。ネットでのネタ晴らしを読んで「あーそうなのか」ってわかったぐらいです。頭がよくて勘のいい人ばかりじゃないのだから、そんなにややこしい仕掛けにしなくてもいいのになっていう感想です。

最初からどうも凝りすぎていて途中でどうなっているのかスッキリしないまま読み進めていくことになりますが、こうした最後まで読んだあと、再び最初の話しを読み返して考えないと気がつかないというマニアックな内容がいいと言う人がいるのでしょうかね。

内容はとにかく、自分の都合で簡単に人を殺して、証拠隠滅のため解体したり、子供を虐待して死なせたりと、やたらと殺しやいじめのシーンが平板に出てくる後味の悪い小説です。

ま、ミステリー小説の中で殺人が起きるのは半ば常識ですが、それにしてもちょっとやり過ぎの感があって、あまりにも非現実的なホラー色、カルト色満載で、どこか未知の世界の出来事って感じですが、そういうのがたまらなく好きっていうマニアがいても、小説の世界ならば別に不思議ではありません。私個人的にはもういいですけれど。

2月前半の読書と感想、書評 2015/2/18(水)



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