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北村薫 KITAMURA KAORU 既読書籍

007 玻璃の天
006 八月の六日間  005 鷺と雪
004 ひとがた流し 003 盤上の敵  
002 スキップ 001 リセット

読書感想は2010年頃以降に書くようになりました。それ以前に読んだ本の感想はありません。


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1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。母校である埼玉県立春日部高等学校の国語教師をしながら、創元推理文庫の「日本探偵小説全集」を編集。1989年、覆面作家として東京創元社「鮎川哲也と十三の謎」の1冊『空飛ぶ馬』でデビュー。2009年『鷺と雪』で第141回直木賞を受賞。代表作は「ベッキーさんシリーズ」、『スキップ』(1995年)、『ひとがた流し』(2006年)、『鷺と雪』(2009年)など。(Wikipediaより引用 2022年)

007 玻璃の天 (文春文庫)

以前、昭和初期の帝都で起きる推理小説シリーズ、「ベッキーさんシリーズ」では、直木賞を受賞した3作目の「鷺と雪」を読んでいます。

本著は、2007年に単行本、2009年に文庫化されたそのシリーズ第2作目で、「幻の橋」「想夫恋」「玻璃の天」の中篇3作が収録されています。

現在の明仁上皇、当時の第一皇男子(皇太子)が誕生した1933年頃の東京が時代背景で、主人公は大企業の令嬢と自家用車の運転手(別宮、愛称ベッキー)のコンビです。

同時期に読んだ半藤一利著「ノモンハンの夏」のノモンハン事件(満州国とモンゴルの国境付近で起きた関東軍とソ連軍の戦い)が起きたのが1939年ですから、その6年前という、日本では軍部勢力が拡大し続け、民主主義的なことが徐々に抑圧されつつある時期です。

そうした時代ですが、財閥系大企業社長令嬢として上流階級にいる主人公が、自家用車の女性運転手とともに、女学校の同級生の家の悩み事や、駆け落ち騒動、新築祝いに招待された先での転落事故に首を突っ込んで推理し解決していくという内容です。

所々に出てくる銀座の町並みや三越百貨店ビル天井のステンドグラス、資生堂パーラーのクロケットなど、まだ戦災に遭う前の平和な時代が偲ばれます。

そうしたまだ私も生まれてはいない時代ですが、なにかしら懐かしい日本の都市の原風景が頭の中でイメージできて楽しいです。

★★☆

12月前半の読書と感想、書評 2021/12/15(水)

006 八月の六日間 (角川文庫)
団塊世代の売れっ子作家さんで、この作品は2014年に発刊されました。内容は連作短編集のような形式ですが、まとめて長編と言ってもよい小説です。

著者の作品は概ね好きで、よく読みますが、イメージとしてはファンタジーとミステリーとヒストリーをうまく掛け合わせひと味違うユニークな小説と思ってましたが、この小説では新しい一面を見ることができました。

主人公の女性は、やり手の雑誌編集長でアラフォー世代。3年前に長く付き合っていたプロカメラマンと別れ、現在は仕事に生きるシングル。年齢はちょっと違うけどイメージ的には天海祐希みたいな感じ(個人的感想)。

その女性が付き合いで始めた山登りに目覚めます。近隣の初心者向けの山歩きで練習を積みつつ、やがては単独で槍ヶ岳など次々と登っていく姿は、行ったことがない私でも(登山ではなく観光で上高地の河童橋までは行ったことはあります)、雄大な山と自然の情景が思い浮んできて楽しめます。

しかし、最後の解説文を読み、この本は現地へ行って取材をして書いたのではなく、専門書や登山家に話しを聞いて書いたというのには驚きました。さすが創造力豊かな作家さんです。

流行っていいるとは聞いていた山ガールに焦点をあてた内容ですが、登山とは縁がない人でも今すぐにでも山歩きをしてみたいと思わせる内容で、逆に登山のベテランから言わせると、ちょっと違うんじゃないの?と突っ込みどころはいっぱいありそうです。

山岳小説の書き手としては著名な新田次郎氏や夢枕獏など多くの作家がいますが、そのどれとも違う軽いノリで読める作品です。

そして実在の場所が多く出てきますが、あくまでファンタジーが混ぜ合わさった小説の世界の話しと言うことを忘れずに楽しみましょう。久々にこれ見よがしに死人が出てこない小説で、登山をしないオヤジでも十分に楽しめる面白い本です。

★★★

5月前半の読書と感想、書評 2017/5/17(水)

005 鷺と雪 (文春文庫)
この本には「不在の父」「獅子と地下鉄」「鷺と雪」の3つの短編推理小説が収められており、2009年上半期の直木賞を受賞した作品です。

いずれも昭和初期、太平洋戦争のまだ始まる以前の日本がちょっときな臭くなって来つつある帝都東京が舞台です。同じような時代を描いた最近の小説では柳広司氏の「ジョーカー・ゲーム」などの「D機関シリーズ」があります。

北村作品の中では「ベッキーさんシリーズ」と言われている短編集シリーズの3作品目となります。

ベッキーさんとは、訳あって学校卒業後に親代わりの財閥系商社社長の令嬢のお抱え運転手となり、その令嬢が持ち込む様々な謎や難問を推理をしていきます。

その内容についてはどうということはない(失礼)ものですが、いろいろと興味を刺激されることがあります。

この小説の舞台となる時代のことは身近なだけに知っていそうで、実はあまりよく知らなかったりします。こうした本を読むことで、あらためて東京の歴史や風習、名所旧跡に気づかされることもあります。

書く側にとっては、正しく時代考証しなければならず、えらく大変な作業だろうなと思ってしまいます。江戸時代や戦国時代のことではなく、実際にその時代を見て知っている人達がまだ数多く生きてものを言うわけですから、変な誤魔化しや勝手な想像だけでは書けません。

戦国時代や江戸中期以前にはまだあるはずのないソメイヨシノが小説に出てきてもまぁ許されますが、最初にできた現在の銀座線の改札がニューヨークの地下鉄と同じ自動改札(コインターンバー式)だったとか、上流階級の娘さん達を送り迎えする外国車の名前を知らずして物語を書けません。

実際にこの小説では、東洋で最初に開業した地下鉄銀座線の改札のことや、二眼式カメラ、上流階級の洋装や和装、流行の雑誌やレコードなど数多く当時の生活で普通に使われていたものが次々と出てきますが、それらもいちいち調べないとあとで恥をかきかねません。小説家というのは時代考証家でもあるのですね。

12月後半の読書 2013/1/3(木)
004 ひとがた流し (新潮文庫)
2005年から2006年にかけて朝日新聞に連載されていた小説です。主人公はテレビ局の独身中年女性アナウンサーで、高校、大学時代からの同性の友人達と今でも仲良く付き合っています。その女性同士の友情の話しが淡々と続いていきます。

序盤から終盤近くまで特に話しで盛り上がるところもなくずっと平板なまま過ぎていきます。眠たくなるのをこらえるのがたいへんでした。北村氏の小説にしては妙だなと思っていましたら、案の定終盤近くになってから主人公に大きな事件が起き、そこから一気に急展開となります。

女子アナと言えば華やかでモテモテで脚光を浴びてと思いがちですが、40歳を超えたベテラン局アナだと、そういう華やかな世界ではなく、ナレーションや取材先からの中継で時々顔をだす程度の地味な存在となってしまいます。

しかしベテランアナともなれば、ニュース番組でのメーンキャスターの道もあり、主人公は密かにその道を目指しています。そこへ行くまでの苦労話などはほとんど出てきませんが、ようやくその主役の座が回ってきそうなときに、思いもよらなかったことが起きるのです。

タイトルは主人公が子供の頃に、澄んだ綺麗な川に「ひとがた」の紙に願いを書いて流した行事について、ある本では「ひとがたに書くのは悲しみや持病など捨ててしまいたいこと」と書いてあり、それにずっと違和感を覚えていたところ、ある人から「願いを書くこともある」と聞いて、自分達のおこないが間違っていなかったことに安心するところから用いられています。しかしそのタイトルと、小説の中身とはあまり関係がなさそうです。

2月前半の読書 2012/2/18(土)

003 盤上の敵 (講談社文庫)
2004/07/29読了

「BOOK」データベースより
我が家に猟銃を持った殺人犯が立てこもり、妻・友貴子が人質にされた。警察とワイドショーのカメラに包囲され、「公然の密室」と化したマイホーム!末永純一は妻を無事に救出するため、警察を出し抜き犯人と交渉を始める。はたして純一は犯人に王手をかけることができるのか?誰もが驚く北村マジック。

002 スキップ (新潮文庫)
2003/08/28読了

「BOOK」データベースより
昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ―でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、『わたし』を生きていく。

001 リセット (新潮文庫)
2003/07/15読了

「BOOK」データベースより
遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。『スキップ』『ターン』に続く《時と人》シリーズ第三弾。
「——また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、穏やかに見つめてこういいました。六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。以来、遠く近く求めあってきた魂。だけど、その翌日こそ二人の苛酷な運命の始まりの日だった→←流れる二つの《時》は巡り合い、もつれ合って、個の哀しみを超え、生命と生命を繋ぎ、奇跡を、呼ぶ。



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