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川北義則 KAWAKITA YOSHINORI 既読書籍
004 | 人生はすべて「逆」を行け | 003 | みっともない老い方60歳からの「生き直し」のすすめ |
002 | 遊びの品格 | 001 | 男の品格 気高く、そして潔く |
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1935年大阪府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1958年東京スポーツ新聞社入社。 1977年東京スポーツ新聞社を退社。生活経済評論家、エッセイストとして新聞や雑誌などに執筆し100冊を超える著書がある。代表作に「男の品格―気高く、そして潔く」「「20代」でやっておきたいこと」「一流の男、二流の男―どこが、どう違うのか」など。 |
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004 | 人生はすべて「逆」を行け | |
2011年刊のソフトカバー単行本です。著者は今年83歳という高齢ながら積極的に出版プロデューサーや評論家として活躍されている方です。 過去には「男の品格」(2006年刊)と「遊びの品格」(2009年刊)を読んでいます。 ま、それなりに事業の経験を積んでいると常識的な話しが多いのですが、いくつか金言を抜き書きしておくと、 ・世の中「理不尽が当たり前」と思え ・皆がうなずくときは疑ってかかれ ・怒って当然のときこそ怒るな ・他人の目なんて気にしてどうする ・正義や善意を免罪符にするな ・人間関係はうまくいかなくて当然 などなど。他にもいいところを突いている話しも多くあります。 ただ、「就職するなら「大企業」の間違い」については、大きな間違い。今こそ政治家も評論家も識者と言われる人までこぞって「大企業志向は間違い!」と言っているので、私はあえて今こそ大企業を目指すべきと思ってます。 なんと言っても「大企業志向は間違い!」と言っている人達のキャリアを見てご覧なさい。ほぼ全員がそうそうたる大学を卒業し、大企業や国家公務員として就職したり、学を究めた国立大学の学者先生などです。そういう人達の言う「大企業志向は間違い」って信用できるわけありません。 自分たちの頃とは違うと言いたいのかも知れませんが、なにも変わりません。ここ20年間でコンスタントに給料が上がっているのは大企業と役人だけですし、教育や福利厚生に手厚く、給料だけでなく様々な恩恵が得られ、転職する時や、独立して事業を起こすときにそのキャリアや人脈がモノを言うのも大企業や国家公務員だけです。 ★★☆ 12月前半の読書と感想、書評 2018/12/15(土) |
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003 | みっともない老い方 60歳からの「生き直し」のすすめ (PHP新書) | 2011年刊の新書で、この今年83歳でますます意気軒昂?な著者の著書には「○○の品格」とか「××歳からの」的な、年齢や性格に応じた先輩からの指南書のような本が多い感じですね。それがまた売れるのでしょう。 この数多くの著書がある著者の本の中では、過去に「遊びの品格」と「男の品格」を読んでいます。どちらもそこそこ面白かったので、お勧めです。 こちらのテーマもタイトル通り、主としてリタイヤ後の主として男性高齢者に向けた常識的な生き方指南書という感じです。 なかなか60歳で即引退とはいかないのが実情ですが、少しでも老後の生活を豊かにするため、少なくてもいいから稼ぐ方法を考えようとか、妻との関係を今までのような任せっきりではなく、大きく考え方を改め、料理を学んでおくとか、地域行事への参加、時にはひとり旅をしたりと、いくつか実践すべきことが書かれています。 そうは言っても、退職金など当てに出来ない多くの人は、65歳からしか年金がもらえなくなった制度と合わせると、60歳から5年間は、少しでも稼げる方法で働くしかないわけで、どちらかと言えば、そちらの方法指南のほうが大事じゃないかなと思ってしまいます。 筆者のように40代で独立し、うまく事業を経営していれば60歳という定年もなく、いつまでも働けるでしょうけど、この本の読者のほとんどはそうではないだけに、苦しんでいるわけです。 ま、会社に安住していたのは自業自得だって言われてしまえばその通りですが、多少でもバブルを経験した人達にとって、夢よもう一度!とか、あのときは良かったとか、なかなかいいときの思いが捨てられず、気持ちを切り替えられないというのが本当のところでしょう。 なので、定年を迎えて、やっと会社の束縛から離れられる!と一瞬喜んでも、次に待っているのは、不安な老後と、年金受給までどうやってしのぐか?という、いつまでも逃れようのないジレンマとの戦いだってことがこのお気楽な本を読んでの感想です。 ★★☆ 7月後半の読書と感想、書評 2018/8/1(水) |
002 | 遊びの品格 (中経の文庫) | ビジネス書を中心に過去1000冊以上の著書を出されているそうですが、読むのは2012年に読んだ「男の品格」に続き2作目です。 「遊び心」「趣味」「作法」「恋愛」「お金」「芸術」という6つの視点で現代人に欠ける遊びの要素を著者なりの考えで紹介したものですが、旅先の移動中にでも書いたというような、やっつけ仕事的な感じが文章の節々に感じられます。遊びながらこの「遊びの品格」を書いたとまでは言いませんが。 ま、これほど多くの著書を次々出版されていれば、内容や質よりもスピードと直感、そして構成力が人一倍有能なのでしょう。それらの能力は尊敬に値します。 あまり役に立つ話しとも思えませんが、ある多忙を極めていそうな人の考え方や生き方を知るという意味で、暇つぶしに読むのならそれもいいでしょうかね。意識高い系の人が目指すべき才能かもしれません。 ★☆☆ 4月前半の読書と感想、書評 2017/4/12(水) |
001 | 男の品格 気高く、そして潔く (PHP文庫) | 著者の川北義則氏は1935年生まれでジャーナリストからエッセイストの王道を歩いてきた方で、「大人の「男と女」のつきあい方 」「男の器量 」「みっともない老い方: 60歳からの「生き直し」のすすめ (PHP新書) 」など多くの指南本?が出ていますが、私はこの方の本は初めて読みます。 私も読みましたが藤原正彦氏の大ベストセラー「国家の品格」が発刊されたのが2005年で、その後まるで雨後の竹の子のように「○○の品格」という作品が登場してきました。 この「男の品格」(2006年)もそのうちのひとつとなるでしょうが、他にも「女性の品格」 「日本人の品格」 「自分の品格」 「親の品格」 「遊びの品格」 「極道の品格」 「熟女の品格」ともう何でも有りです。またそのようなブームを揶揄するように 「品格バカが多すぎる」なんて本まで出てきました。 さて内容ですが、タイトルでイメージするよりはもっとずっと軽いもので、著者が考える日本人男性が持つべき精神と、他の著名人の発言をもとに「その通り!」と断じていく繰り返しです。 中でも直木賞作家の伊集院静氏が書いたとされる「男の品性とは目の前にあるものを取りに行かないこと」という言葉にはちょっとドキッとさせられたりします。 そういえば通勤時、空いた席があれば真っ先に取りに行ったり、宴会で出された旨そうな料理に真っ先に食らいついたりと、品性のないことをよくやってしまっています。 それには股関節が痛むので電車ではできれば座りたいという自然な願望や、長い行列ができる前にさっさと空いているあいだに料理を取っておこうという理由があるにしても、はたから見ると決して感心できるようなことではないでしょう。反省しきりの部分もあります。 しかし一方では他に流されず「ひんしゅくを買う大人になろう」とか矛盾するようなことも書かれています。ひんしゅくを買ったらそりゃダメでしょう。いったいどっちなんだよ!とちょっと言いたい。 また「恋愛は不倫こそが面白い」というような不道徳なところや、「男たるもの飲み物でストローを使ってチューチュー飲むな」など?な部分もかいま見られますが、それは著者の感性なのでなんとも言えません。 同様に著者の思想、思いこみ、価値観がちょい上から目線でやってくるので、迷える指示待ちな弱気な中年男に対して物言うスタイルは、読む人によっては「なにをえらそうに」と腹が立ってしまうかもしれません。 したがって残念ながらAmazonの読者評価はかなり低いものとなってしまっていますが、人に言われて初めて気がつくということもありますし、中年以降になると人からあれこれ指摘されることも少なくなりますので、そういう人が一度謙虚になって読むのにはちょうどいいかもしれません。私の評価は結構高めです。 7月前半の読書 2012/7/18(水) |
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