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池上司 IKEGAMI TSUKASA 既読書籍
006 | ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者 | 005 | 真珠湾十二月八日の終戦 |
004 | ミッドウェイの刺客 | 003 | 八月十五日の開戦 |
002 | 無音潜行 | 001 | 雷撃深度十九・五 |
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1959年〜2020年、東京都出身。広告代理店などの勤務を経て、父・池宮彰一郎の秘書を務めた。1996年に小説『雷撃深度一九・五』で作家デビュー。戦争冒険小説、軍事サスペンスを得意とした。代表作に「雷撃深度一九・五」、「八月十五日の開戦」「ミッドウェイの刺客」など。2020年2月14日、埼玉県さいたま市内でミニバイクを運転中、トラックと衝突する交通事故に遭い、搬送先の病院で死亡が確認された。(Wikipediaより引用 2022年) |
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006 | ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者(角川文庫) | |
2009年公開の映画「真夏のオリオン」の原作「雷撃深度一九・五」など戦争小説が多い著者は、2020年にバイク事故で急逝され、この2018年出版(文庫本は2022年刊)の作品が遺作となります。著者の作品は全部読んでいますが、これが最後の作品となるのがとても残念です。 本書は戦記ではなく、現在の自衛隊の掃海部隊対テロ組織という構図で、テロ組織が東京湾に機雷を敷設し、専門家でなければわからないトラップを仕掛けます。 またテロ組織が雇った傭兵の別働隊が、東京湾上空を飛ぶP-1哨戒機を地対空ミサイルで撃墜するなどし、日本経済の根幹たる地域を完全に封鎖し、政治や経済界、そして自衛隊が日本の危機に七転八倒することになります。 ストーリーは単純ながら、普段は日陰的な存在の掃海部隊のリアルな機雷処理の姿が描かれていて、いざ有事が起きた際は、最新のイージス艦も横須賀を母港とする米空母も動かすにはその行く手には機雷などトラップがないことが絶対で、掃海艇はなくてはならない存在です。 機雷という兵器は、第二次大戦後に大きく進歩していて、特定のスクリュー音だけに反応するものや、見つけにくいように海底のヘドロの中に埋まって隠れてしまうなどこの小説で知りました。 太平洋戦争時代に出てくる機雷と言えば、プカプカと海面に浮いていて、艦艇の磁気に反応して爆発するものという理解しかありません。 湾岸戦争の時、海上自衛隊が初めて機雷除去のために中東へ送られ、そこで世界の最先端の機雷除去を学び経験しますが、その技術が役立ち、徐々にテロ組織を追いつめ、機雷除去を進めていくという流れです。 中東で一緒に機雷除去の任務をした英国の元海軍兵士と自衛隊をまもなく定年になる機雷のスペシャリストとの知恵比べが秀逸です。 ★★☆ 5月前半の読書と感想、書評 2023/5/20(土) |
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005 | 真珠湾 十二月八日の終戦 (角川文庫) | 単行本が2002年、文庫本は2004年に発刊された歴史実話をモチーフとした小説長編小説です。著者の作品は好きで、この本を含め全5冊とも読み終えましたが、なぜだか2005年に「ミッドウェイの刺客」が出て以来、その後新しい小説は出てきません。 この小説は著者の作品で以前読んだ、終戦間際の北方領土に不可侵条約を一方的に破棄し、ソ連軍がなだれ込んできた時の模様を描いた「八月十五日の開戦」とタイトルは対をなすものですが、直接その小説とは関係がありません。 内容は、海軍軍令部から連合艦隊司令長官に異動した山本五十六と、ハワイのホノルルでアメリカの太平洋艦隊の情報収集活動をおこなった予備役下士官(実在した吉川猛夫氏がモデル)を中心として、無謀と言える対米開戦を決意せざるを得なかった日本のリーダー達の苦悩と決断、そして挫折を描いたものです。 これを読んで当時の日本が様々な問題を抱え、そして軍部はもちろん、世論やマスコミなどにも煽動され、かなうはずのないアメリカとの戦いを決定せざるをえない状況に追い詰められていく過程と、さらに最後まで開戦を反対していた山本五十六が、どうしてもやるなら「奇襲攻撃で太平洋艦隊を殲滅+アメリカ世論の厭世観を背景に早期講和」しか日本を救う道はないと職を賭けて提案する場面はなんど読んでも胸が熱くなります。 しかし結局はアメリカに宣戦布告書を手渡すのが大きく遅れてしまうことになり、結果、宣戦布告前の不意打ち、だまし討ちという汚名を着せられてしまい、アメリカの国民感情の反日意識を刺激してしまいます。また奇襲攻撃したハワイにはいるはずだった太平洋艦隊主力の空母がなく、それらによって山本五十六が最後の手段と考えていた「早期講和」が消えてなくなり、逆に卑怯な日本をこらしめろ的な世論に火がつき、この戦争の行方は知れたことになってしまいます。 最近きな臭くなってきた、中国との関係において、再び日本でも好戦派が盛り返してきている雰囲気がありますが、正しい歴史を学ばないと、何度でも同じ過ちを繰り返すことにつながりかねません。政治は世論やマスコミの動向を気にして動くもので、後から見れば決して正しい判断をしているとは言い難いこともよくあり、誠意ある国民は常に注視していかなければなりません。 4月後半の読書と感想、書評 2014/5/7(水) |
004 | ミッドウェイの刺客 (文春文庫) | 池上司氏は実際の戦史を一部フィクションを加えて小説にする手法をよく使いますが、この小説の主人公(田辺弥八)も実在する人です。 ミッドウェイ海戦は1942年に日米の主力が太平洋上で戦い、日本海軍の主力空母4隻と優秀な搭乗員を多く失い、太平洋戦争の優劣を一気に逆転された闘いですが、米軍側も被弾して曳航される米海軍空母ヨークタウンを失うことになります。 その米空母を撃沈したのは偵察のためにミッドウェイ島近くに送られていた、日本海軍伊168潜水艦の田辺艦長でした。動けなくなった空母には当然のことながら護衛艦数隻が周囲を囲み、警戒をしていますが、新米の艦長でありながら、リーダーシップと独特のアイデアを駆使し命令を実行します。 この頃の潜水艦にはまだシュノーケル装置(潜ったまま空気を取り込んだりディーゼルエンジンを動かし充電する)が装備されてなく、近くに敵がいるところでは浮上することはできず(浮上すれば間違いなくやられる)、米軍の駆逐艦と緊迫の闘いが繰り広げられます。 ミッドウェイ海戦というとどうしても航空母艦同士の闘いというのが話しのメインとなりますが、こうした影になった戦争に陽を当てるのがうまい作家さんです。そう言えば玉木宏が艦長役で主演した映画「真夏のオリオン」の原作も同氏の「雷撃深度一九・五」で、かなりの部分が実話だったそうです。 10月後半の読書 2011/11/6(日) |
003 | 八月十五日の開戦 (角川文庫) | 太平洋戦争(大東亜戦争)までは、樺太の半分、千島列島の全部は日本の領土として国際的に認められていたことを知る人も少なくなっているでしょう。 また戦争末期には、アメリカ、英国、中国などと講和するため、日本と中立条約を結んでいたソ連に仲介を依頼していたわけですが、そのソ連はというと、それには応ぜず、逆に終戦間際になって一方的に条約を破棄し、それまで日本が攻め込んでいた満州や、領土としていた千島列島へ武力を用いて攻め込んできました。 この本では、ポツダム宣言受諾で放心状態にあり混乱していた大本営は頼りにならず、今までは米国のアリューシャン諸島から攻撃される可能性のあった千島列島や樺太、北海道の守備隊が、終戦後にも関わらず、ソ連の暴挙とも言える侵攻を食い止めるべく孤軍奮闘する姿がフィクションを交えドキュメンタリー風に描かれています。 ドイツ機甲師団を打ち破り圧倒的に強力なソ連軍と、食料も武器も兵員も乏しく、先には手を出せない降伏後の守備隊ですが、その防人となったのは、国民から各戦場で日本が負けたことを隠すため、撤退したあと、辺境の地に追いやられていたノモンハンやビルマ、ミッドウェイ、ガダルカナルなどの生き残り達です。 本来なら8月15日をもって任務は解かれ、本土へ帰還できるはずでしたが、このソ連参戦のため、北海道までを一気に占領される可能性があり、それを食い止めるため、死を覚悟して今まで以上に厳しい戦いをせざるを得なかった千島の守備隊の苦悩がよくわかります。 しかしそのような一度地獄を見てきた強者が揃っていたことが幸いし、千島列島を足がかりにして、一気に北海道に上陸するつもりだったソ連軍を、カムチャッカ半島からほど近い千島列島の最初の島「占守島」に釘付けにします。 結局この終戦後の戦闘で戦死したのは、詳細な記録はないものの、日本側600名、ソ連側3000名にのぼったとされています。 小説では、その終戦後の数日間、ソ連軍を北海道の手前で食い止めている間に、連合国の責任者マッカーサーに密使を送り、ユダヤ人虐殺をアメリカ政府が荷担したという証拠を持ち出して、それとひき替えにソ連の攻撃をやめさせるべく提案します。 ほとんど語られることのないこの終戦後のつらくはかない戦闘ですが、昨年、浅田次郎氏が「終わらざる夏」でも描いています。まだ読んでいないので中身は知りませんが、超人気作家の小説ですから、今年上映される「日輪の遺産」と同様、おそらくこれもいずれは映画化されることになるのでしょう。 8月前半の読書 2011/8/20 |
002 | 無音潜航 (角川文庫) | 2008/07/13読了 「BOOK」データベースより 「北の核」をめぐる六者協議が停滞するさなか日韓両国で起きた同時多発テロにより、東アジア一帯は極度の緊張に包まれた。親善訪問先である中国・大連からの帰国途上にあった海上自衛隊潜水艦「さちしお」は、黄海で遭難者を救助した直後、国籍不明の艦艇から執拗な攻撃を受ける。艦長の藤井は必死の操鑑で辛くも死地を脱したが、これは米中両大国の思惑が絡んださらなる危機の前触れにすぎなかった…。傑作軍事サスペンス。 |
001 | 雷撃深度一九・五 (文春文庫) | 2001/03/14読了 「BOOK」データベースより 昭和二十年七月、原爆を運ぶ米重巡洋艦インディアナポリスをグアム―レイテ線上で撃沈するべく待ち受ける海軍伊号五八潜水艦。太平洋戦争における艦艇同士の最後の戦いが開始された。索敵と待ち伏せ、追跡と反攻、そして撃沈。史実に加えられた巧みなフィクション、双方の指揮官・戦闘員の活写、詳細な戦闘描写、意表をつく結末。第一級エンターテインメント。 |
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