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本多孝好 HONDA TAKAYOSHI 既読書籍
004 | MISSING | 003 | チェーン・ポイズン |
002 | MOMENT | 001 | FINE DAYS |
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1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1994年「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞。受賞から約5年の歳月を経て、デビュー作を含む短編集『MISSING』が発売され、このミステリーがすごい! 2000年版でトップ10に入り脚光を浴びる。(Wikipediaより引用 2022年) |
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004 | MISSING (角川文庫) | |
「眠りの海」「祈灯」「蝉の証」「瑠璃」「彼の棲む場所」の5編からなる短編小説集で、1999年に単行本、2001年に文庫が発刊されています。 著者の作品は、過去に「チェーン・ポイズン」(2008年刊)、「FINE DAYS」(2003年刊)「MOMENT」(2002年刊)の3冊を読んでいます。 正直言うと、あまり印象に残りにくい淡々とした文章と内容で、昨年に読んだばかりの「チェーン・ポイズン」は別として、他の2作品のことはまったく覚えていません。 人の生き様、死に様やちょっとホラー?なところもあり、そうした刺激的な話しにはまると、それなりに楽しめそうですが、自殺であれ、病気であれ、交通事故であれ、話しの中で人がすぐ死んでばかりいる小説は個人的に好きではなく、この短編もそのひとつになります。 それはともかく、著者は今は天命を知る年齢ですが、この短編集が書かれたのは20代という若さで、まだ死というものははるか遠くにあり、身近ではないことから安易に扱えるのだろうと想像しますが、あと20年もすれば変わってくるかも知れません。 ただ、最近、脂がのっている頃かと思いきや、2019年以降は新刊がないようで、ちょっと心配しています。 ★☆☆ 7月前半の読書と感想。書評 2021/7/14(水) |
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003 | チェーン・ポイズン (講談社文庫) | 直訳すると「毒の連鎖」という2008年に書き下ろし単行本、2012年に文庫化された長編ミステリー小説です。 著者の作品は、いずれも短編小説集ですが「FINE DAYS」(2006年文庫刊)を2006年に、「MOMENT」(2005年文庫刊)を2013年に読んでいます。こういっちゃなんですが、やや暗めの内容が多そうな作家さんです。イヤミスってことではないです。 自殺を考えている人に「1年待てば眠るように楽に死ねる薬をあげましょう」という謎のメッセージを伝えていることがわかり、週刊誌記者が調べ始めますが、話しは単純でややガッカリものでした。 あまりにも登場人物のバックグラウンドがなさすぎて、推理する楽しみもないし、後で都合良く出てくる事実がすべてで、なにか騙されたような気分です。 30代で職場で浮いていて退職した女性、脚光を浴びた一流のバイオリニストでありながらも難聴に罹った若い男性、妻子を交通事故で亡くして生きる気力をなくした男性、それぞれに自殺する原因はあるものの、知らない人から楽に死ねるクスリを提供すると言われて、それを真に受けるのかどうか、どうもリアリティさに欠けるような気がします。 世界の中でも自殺者が多い日本ならではのテーマでもありますが、自殺が多いのは40歳以上の中高年であって、20代や30代はそれほど多くはないのですけどね。 ★☆☆ 4月後半の読書と感想、書評 2021/4/28(水) |
002 | MOMENT (集英社文庫) | 「FACE」「WISH」「FIREFLY」「MOMENT」の中編で構成され2002年に発刊された小説です。同氏の本では2006年にやはり中短編作品の「FINE DAYS」を読んだことがあります。 この「MOMENT」は優秀な大学に通いながら総合病院の清掃のアルバイトをする男性が主人公で、余命幾ばくもない患者やその家族、病院の医者や看護師、それにこの病院のアルバイトを紹介してくれた同級生の女性などとの会話が中心に展開されていきます。 その中でも同級生の女性は実家の葬儀屋を継いで病院へ出入りしている変わり者です。両親は事故で亡くなっていますが古くからの社員がその家業を盛り立ててくれています。 その病院では死期が近い患者の元に、突然黒衣の人物が現れ、なんでも希望をひとつ聞いてくれるという「必殺仕事人伝説」というのがあります。その黒衣の人物というのが、いつの間にか「病院の清掃人らしい」という噂となっていて、それに乗っかる形で、主人公の男性が患者に頼まれごとをされて引き受けていきます。 病院の中では常に生と死がつきまとっていますが、ストーリーは淡々と描かれていて、それほど重苦しいものではありません。逆に主人公以外の登場人物がそれぞれユニークで、特にはユーモアもあり、サクッと読み進められます。 そしてこの「MOMENT」から7年後の続編が「WILL」として発刊されています。すでに文庫化もされていますので、これは買わないといけませんね。 8月前半の読書と感想、書評 2013/8/17(土) |
001 | FINE DAYS (角川文庫) | 2006/08/10読了 「BOOK」データベースより 死の床にある父親から、僕は三十五年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた。手がかりは若かりし頃の彼女の画。僕は大学に通う傍ら、彼らが一緒に住んでいたアパートへ向かった。だが、そこにいたのは画と同じ美しい彼女と、若き日の父だった…(「イエスタデイズ」より)。異例のロングセラーとなり、新世代の圧倒的共感を呼んだ著者初の恋愛小説、待望の文庫化。 |
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