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葉室麟 HAMURO RIN 既読書籍
002 | 月神 | 001 | 蜩ノ記 |
1951年福岡県生まれ。2017年12月没。本名は本畑雄士 西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒。地方紙記者やラジオニュース担当などを経て、2005年に江戸時代元禄期の絵師尾形光琳と陶工尾形乾山の兄弟を描いた「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞。 50歳から創作を始めて4年後に文壇デビュー。2007年に「銀漢の賦」で第14回松本清張賞、2012年に「蜩ノ記」で第146回直木三十五賞を受賞し、久留米市を拠点として敗者や弱者の視点を大切にした歴史時代小説を生み出した。(Wikipediaより引用 2025年) |
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002 | 月神(角川文庫) |
幕末が小説に取り上げられると、そのほとんどは薩摩や長州、新撰組などを中心にするのが定番ですが、この小説では薩摩と長州に挟まれ、尊皇攘夷派と維新派の中で翻弄される福岡藩の武士が前半の「月の章」の主人公です。 そして後半の「神の章」がとても面白いのですが、前半の「月の章」ではチラッと登場する前半の主人公の甥が主人公で、明治政府の官僚として北海道に渡り、新たに北海道開拓に従事させる目的で国内の受刑者を収監する樺戸集治監を設立します。 以前、網走監獄博物館へ行ったとき、明治時代、収監された罪人は過酷な環境で、道路建設などに従事させられ、多くの人が亡くなったという話を知りました。 網走監獄は明治23年(1890年)に釧路集治監の分監として網走囚徒外役所ができたのが最初ですが、樺戸集治監はその9年前の明治14年(1881年)に石狩川の上流部に新たに開拓して建設され、この小説の主人公月形潔の名前からとって月形町として現在も残っています。 その後半の舞台となる樺戸集治監は現在は月形樺戸博物館として残されています。 ★★★ 5月前半の読書と感想、書評 2025/5/17(土) |
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001 | 蜩ノ記 (祥伝社文庫) |
著者の名前は知っていましたが、一見するとキラキラネームなのでお若い作家さんかと思ったら、今年66歳になられた団塊世代にかろうじて入るかどうかというベテラン作家さんです(2017年12月23日没)。 2011年単行本発刊で、2012年の直木賞において5回目の候補で本作で見事に受賞され、2013年には文庫化されています。最初虫偏の「蜩」を魚偏の「鯛」と読み違え「たいのき?」って記憶してしまい、それがいつまでも頭の中に残ってしまい困りました。虫偏の「蜩」は「ひぐらし」です。 この作品は2014年公開の同名映画 江戸時代の武家の話で、家老の筋がどうしたとか、前のお奉行がどうしたこうした、どこぞのお家の養子が大きくなって家督を継いだとか、とにかく家系や家柄がややこしくて、テンポの速い映画ではそのあたりよくわからず、細かなところはこの原作小説を読んで、あーなるほどと理解できたような次第です。 主人公は昔なじみだった藩主の側室と密通したという疑いがかけられ、10年間は蟄居し、藩史の編纂にあたり、10年後に切腹をするという罪を負わされています。 7年が経過し、切腹前に逃亡するのを防ぐため、監視役として城内で刀傷沙汰を起こした武士がその蟄居先へ送り込まれますが、その主人公の人柄や潔さに惚れ込んでしまい、どうして死罪を着せられてしまったのか、救う手立てはないものかと上司に逆らって奔走します。 そこのところは、映画では役所広司と岡田准一が見事に演じていましたね。 大スペクタル映画のように、派手なチャンバラシーンや騎馬の疾走シーンなどはほとんどありませんが、しっとりとした雰囲気は、大人が見て「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」を感じさせられる、原作に忠実にのっとった良い映画でした。 ★★★ 12月前半の読書と感想、書評 2017/12/16(土) |
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