リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
リストラ天国 日記(BLOG)

読書感想INDEX

ブライアン・フリーマントル Brian Freemantle 既読書籍

006 片腕をなくした男(上)(下) 005 魂をなくした男(上)(下)
004 顔をなくした男(上)(下) 003 殺人にうってつけの日
002 虐待者(上)(下)  001 名門ホテル乗っ取り工作 
読書感想は2010年頃以降から書くようになりました。それ以前に読んだ本の感想はありません。


1936年英国生まれ。週刊誌記者から新聞社記者、外報部長。1973年に「GOODBYE TO AN OLDFRIEND(別れを告げに来た男)」でデビュー。退職してからもジャーナリスト、特派員として勤務。 主な作品に冴えない風貌でいながら頭脳明晰なスパイであるチャーリー・マフィンシリーズや、欧州版FBIであるユーロポール(欧州刑事警察機構)の心理分析官クローディーン・カーターシリーズ、米露の捜査官がタッグを組むカウリーとダニーロフシリーズなどがある。(Wikipediaより引用 2024年)


Amazon書籍売れ筋ランキング
ビジネス・経済 ビジネス実用本 文庫 新書 文芸作品 
ノンフィクション ミステリー・サスペンス SF・ホラー・ファンタジー

歴史・時代小説 経済・社会小説 趣味・実用 コミック

006
片腕をなくした男(上)(下)(新潮文庫)

片腕をなくした男
英国のMI5のパッとしない風貌のスパイ、チャーリー・マフィンシリーズ第14作目にあたり、以前読んだ「顔をなくした男」(2009年)のひとつ前の作品で2008年に出版されています。

14作目の本作から昨年読んだ15作「顔をなくした男」(2009年)、今年なって読んだ16作目「魂をなくした男」(2013年)が連続した三部作セットとなっています。できればこの14作目から順に読むべきでした。

著者のブライアン・フリーマントルは昨年2024年に亡くなったとのことですので、このチャーリー・マフィンシリーズをまとめておきます。順番、邦題、原題、発行年の順です。

チャーリー・マフィンシリーズ
01 消されかけた男 Charlie Muffin 1977年
02 再び消されかけた男 Clap Hands,Here Comes Charlie 1978年
03 呼びだされた男 The Inscrutable Charlie Muffin 1979年
04 罠にかけられた男 Charlie Muffin's Uncle Sam 1980年
05 追いつめられた男 Madrigal for Charlie Muffin 1981年
06 亡命者はモスクワをめざす Charlie Muffin and Russian Rose 1985年
07 暗殺者を愛した女 Charlie Muffin San 1987年
08 狙撃 The Run Around 1988年
09 未訳 Comrade Charlie 1989年
10 報復 上・下 Charlie's Apprentice 1993年
11 流出 Charlie's Chance 1996年
12 待たれていた男 上・下 Dead Men Living 2000年
13 城壁に手をかけた男 King of Many Castles 2002年
14 片腕をなくした男 上・下 RED STAR RISING 2008年
15 顔をなくした男 上・下 RED STAR Eclipse 2009年
16 魂をなくした男 上・下 RED STAR FALLIN 2013年

著者はこのシリーズ作品の他、米露の捜査官がタッグを組むカウリーとダニーロフシリーズや、心理分析官クローディーン・カーターシリーズ、シャーロック・ホームズの続編、ノンフィクションなど豊富な作品を残しています。

本作を含む三部作では、英国のMI5所属のスパイの主人公がロシアでKGBの後を継いだ連邦保安局と丁々発止の戦いというか騙し合いを繰り広げる内容です。

OO7ジェームス・ボンドとは違い、激しい銃撃戦やカーチェイスなどはなく、主人公も内容も地味で、人間味あふれるストーリーが特徴です。

この三部作の初編では、ロシアにある英国大使館の中で殺人事件が発生し、大使館内部の犯行ということで国内の治安維持を担当するMI5の主人公がロシアに派遣され、殺人事件を追うとともに明らかになってくる英国大使館やアメリカCIAなどを巻き込む壮大な陰謀がわかってきます。

そのMI5の主人公には実はロシアの諜報機関に勤務する女性と恋愛関係からその後結婚していて子供までいるというのが、人間くさいところです。

★★☆

11月前半の読書と感想、書評 2025/11/15(土)

005
魂をなくした男(上)(下)(新潮文庫)

魂をなくした男
顔をなくした男」から続く英国のMI15情報部員チャーリー・マフィンシリーズの15作目で、2013年に英国で、2014年に日本語訳版が出版されています。

著者は昨年2024年12月に亡くなっているので、このシリーズはこれが最後ということになります。

前作、「顔をなくした男」は昨年読みましたが、ロシアでロシア人の妻子を英国へ亡命させるため、空港で作戦を実行中、支援チームで仲間のはずの英国のMI16情報員から銃撃され気を失い、気がついたときにはロシア連邦保安局(前身はKGB)に捕まっていたというところで終わりました。

その続きから始まりますが、どうやって最大の危機から逃れるか?という話です。

物語は、英国のMI5とMI6のトップを含めた危機管理委員会の会議室でおこなわれる応酬がメインで少々退屈です。よくある法廷ドラマのような感じです。

一般的にスパイ小説と言えば、スーパーマン的な主人公が、敵の裏をかいてスリル満点な活躍を描くものが多い中で、「事件は会議室で起きている」という内容です。

ただ、事件はその主人公の拘束だけではなく、ロシアの連邦保安局高官の英国への亡命や、前々作で出てきたロシア大統領候補に仕掛けられた謀略事件の後始末、さらに主人公の妻でロシアの保安局員の亡命も関わってきてかなり複雑に絡み合ってきます。

こうしたスパイものは欧米中心がほとんどですが、日本人として気になるのは、時々中国で日本人ビジネスマンが中国にスパイ容疑で拘束される事件が起きていることから、アジア地域を中心とするスパイ活動や謀略戦が知りたいところです。

日本ではどこでも写真を撮ることは問題ないですが、中国など一部の国では、カメラを向けただけで拘束される恐れがある地域や施設があり、平和ぼけ気味な日本人にはなかなか理解できないことです。

★★☆

6月後半の読書と感想、書評 2025/7/5(土)

004
顔をなくした男(上)(下)(新潮文庫)

顔をなくした男
英国のMI5のスパイ、チャーリー・マフィンシリーズは1977年にシリーズ第1作目となる「消されかけた男」が出版された後すでに16作のシリーズとなっています。

そのシリーズ15作目が本作で、そのひとつ前の14作目「片腕をなくした男」と、あとの16作目「魂をなくした男」が連続した三部作となっています。

今回三部作の真ん中から読んでしまい(読み始めるまで知らなかった)、やや最初のうちは以前の活躍が話に出てきてもよくわからず苦心しましたが、なんとなくわかってきてからは順調に読み進められました。でもやっぱり14作目から読む方が良さそうです。

ストーリーは、国内の治安維持を行うMI5と国外で諜報活動を行うMI6との確執と権力争いなどが中心で、そうした中で、ロシアに残してきたMI5の主人公の妻と子を英国に連れ出す作戦と、同時に秘密裏でお今合われているロシアの高官亡命作戦の二つが展開されるというものです。

外国にある英国大使館の中で起きた犯罪は外国にあるとは言え大使館の敷地内は英国領と同等と言うことで国内担当のMI5に調査を手動する権利があり、同じ外国の大使館の中でMI5とMI6が同居し、時には協力し合ったりだまし合ったりするという関係があるのが面白かったです。

主人公のMI5の諜報員は、関係の良くないMI6はもちろん、同じMI5のメンバーも信用せず、独自の判断と行動でこの世界を生き抜いてきましたが、今回はMI6に囮として利用され、最後には付け狙われて暗殺されようとします。

最後は、主人公がピンチに陥りロシア側に捕まってしまうところで終わり、以下次号に続くという感じです。やっぱり最初から3部作を購入しておいて、順番に読まないとストレスが溜まってしまいます。

★★☆

9月後半の読書と感想、書評 2024/10/5(土)

MI5のチャーリー・マフィン、ついに引退―。ロシアの陰謀を暴き、英国の危機を救いながらも例によって淡々と祖国へ戻ったチャーリーを待っていたのは政府からの引退勧告だった。彼の素性が割れてしまい、諜報活動はもはや困難だというのだが…。そんな折に持ち上がったロシア高官の亡命話。チャーリーはモスクワに残した妻子の安否に危機感を募らせる。大好評シリーズ開幕。

放置されたランドセルから発見された子供の足の指。拉致監禁されたメアリの身に、刻一刻と危機が迫っていた。何とかして主犯格の女フェリシテの心を読もうとするクローディーンだったが、敵対する人質交渉主任に誘拐犯の共謀者だという嫌疑をかけられてしまう。しかも、捜査チーム内には犯人グループの一人が紛れこんでいた…。圧倒的なサスペンスで描くサイコスリラーの傑作。(「BOOK」データベースより)

003
殺人にうってつけの日(新潮文庫)


2007年11月8日読了

協力者の元KGBスパイに裏切られ、妻まで奪われた末に逮捕。元CIA工作員メイソンは、獄中で15年ものあいだ、彼らに対して鉄壁の復讐計画を練り続けていた。ハッキング技術の習得、肉体の鍛錬、周倒な下準備。あらゆる手段を駆使して元妻の幸福な家庭に迫る復讐者が、照準を合わせた意外な人物とは。情報のプロ同士が繰り広げるすさまじい頭脳戦、巨匠による最高峰サスペンス。(「BOOK」データベースより)

002 虐待者(上) (下)(新潮文庫)


上編 2001年4月15日読了
下編 2001年4月18日読了

下校途中に誘拐された十歳の少女メアリ。彼女は、駐ベルギー合衆国大使令嬢だった。まもなく童謡をもじった犯行声明らしき電子メールが送りつけられ、FBI欧州連合版(ユーロポール)の心理分析官クローディーンが、犯人側との交渉役を務めることになった。わずかな手がかりから犯行の動機を探ろうとする彼女は、この事件が、虐待を好む小児性愛者たちの仕業だと気づくが…。
放置されたランドセルから発見された子供の足の指。拉致監禁されたメアリの身に、刻一刻と危機が迫っていた。何とかして主犯格の女フェリシテの心を読もうとするクローディーンだったが、敵対する人質交渉主任に誘拐犯の共謀者だという嫌疑をかけられてしまう。しかも、捜査チーム内には犯人グループの一人が紛れこんでいた…。圧倒的なサスペンスで描くサイコスリラーの傑作。プロファイリング・シリーズ(「BOOK」データベースより)

001 名門ホテル乗っ取り工作(新潮文庫)


2000年頃読了

ハリー・ラッド―アメリカ最大の勢力を誇る新興ホテル・チェーン、〈ベスト・レスト〉会長。サー・イアン・バックランド―世界最高の格式を誇りながら、時代の波に乗り遅れ赤字企業に転落した名門ホテル・チェーン〈バックランド・ハウス〉当主。権謀術数の限りをつくした乗っ取り工作の結末は?ホテルに賭けた男たちの死闘をスピーディなタッチで描く、著者異色の本格企業小説。(「BOOK」データベースより)



Amazonタイムセール

ビジネスの書籍売れ筋ランキング 

文庫の売れ筋ランキング

新書の売れ筋ランキング


ミュージックの売れ筋ランキング 

車&バイクのほしい物ランキング

ヘルメットのほしい物ランキング

洗車用品のほしい物ランキング


読書感想INDEX

1824 リス天管理人が2024年に読んだベスト書籍

1767 リス天管理人が2023年に読んだベスト書籍

1692 リス天管理人が2022年に読んだベスト書籍

1601 リス天管理人が2021年に読んだベスト書籍

1500 リス天管理人が2020年に読んだベスト書籍

1401 リス天管理人が2019年に読んだベスト書籍

1295 リス天管理人が2018年に読んだベスト書籍

1191 リス天管理人が2017年に読んだベスト書籍

1093 リス天管理人が選ぶ2016年に読んだベスト書籍

993 リス天管理人が選ぶ2015年に読んだベスト書籍

886 リス天管理人が選ぶ2014年に読んだベスト書籍

784 リス天管理人が選ぶ2013年に読んだベスト書籍

676 2012年に読んだ本のベストを発表

   ◇   ◇   ◇

お薦め小説 2021年版(国内小説) 2021/3/6(土)

お薦め小説 2021年版(海外小説) 2021/3/20(土)

お薦めの面白い小説(翻訳本) 2015/6/20(土)

お薦めの面白い小説(国内本) 2015/5/9(土)

お勧め新書、エッセイ、ノンフィクション 2021年版 2021/4/17(土)


リストラ天国TOP

おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

リストラ天国 日記(BLOG)

読書感想INDEX

一番上へ