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遠藤周作 ENDO SYUSAKU 既読書籍
008 | 自分をどう愛するか<生活編>幸せの求め方 | 007 | 王妃マリー・アントワネット(上)(下) |
006 | 反逆(上)(下) | 005 | わたしが・棄てた・女 |
004 | 心の航海図 | 003 | 深い河 |
002 | 真昼の悪魔 | 001 | 侍 |
1923年〈大正12年〉〜1996年(平成8年)、東京府北豊島郡出身。12歳の時カトリック教会で受洗。評論から小説に転じ、「第三の新人」に数えられた。その後『海と毒薬』でキリスト教作家としての地位を確立。日本の精神風土とキリスト教の相克をテーマに、神の観念や罪の意識、人種問題を扱って高い評価を受けた。ユーモア小説や「狐狸庵」シリーズなどの軽妙なエッセイでも人気があった。芥川龍之介賞(1955年「白い人」)。日本ペンクラブ会長。日本芸術院会員。文化功労者。文化勲章受章。代表作として『白い人』(1955年)、『海と毒薬』(1958年)、『沈黙』(1966年)、『死海のほとり』(1973年)、『イエスの生涯』(1973年)、『侍』(1980年)、『深い河』(1993年)など。(Wikipediaより引用 2022年) |
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008 | 自分をどう愛するか<生活編>幸せの求め方(青春文庫) |
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著者が亡くなったのは1996年ですからもう28年が経っていますが、私が子供の頃には(大人向きの難しい小説はともかく)狐狸庵先生の「ぐうたら」シリーズや、インスタントコーヒーのコマーシャルで「違いのわかる男」として登場し人気だったことを思い出します。 元本が1982年の出版と言うことで、今なら「女性蔑視だ!」とか「パワハラでしょ?」っていう話しが本文中にいくつも出てきますが、一時代を築いた偉大な作家ということもあり、ご愛敬と言うことなのでしょう。 文末には「今日の観点から見ると一部差別的ととられかねない表現がありますが・・・」と出版社のエクスキューズが書かれています。 著者が生きた戦中・戦後の昭和時代の価値観が際立っているので、21世紀の今読むと「ちょっとなぁ」という部分と、普遍的な思想や考え方で「なるほど」と思える点が混在しています。42年の月日でこれだけ社会は変わるのだと言うことが実感できました。 もっとも当時、比較的若い人向けに書かれたエッセイですので、1982年当時の私は社会人になりたてという、ちょうどこの本の想定される読者だったと思います。 ★☆☆ 10月前半の読書と感想、書評 2024/10/19(土) |
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007 | 王妃マリーアントワネット(上) (下) (新潮文庫) |
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マリー・アントワネットを元にした小説という体裁ですが、先般読んだ有名なシュテファン・ツヴァイク著の伝記「マリー・アントアネット」(1932年)等を参考にした作品となっています。 1979年〜1980年に単行本、1985年に文庫版が発刊されました。 内容は、オーストリア王家の娘として育ったマリーが、フランス国王の息子(王子)に14歳で嫁ぎ、周囲の言いなりになって自由を謳歌して散在を続け、やがては「国民から愛されている」と思っていたのが違っていたと言うことに気づき、生き抜く気力も亡くしていくという流れは伝記と変わりありません。 登場人物の多くは、伝記と基本的には変わりませんが、伝記ではなく小説のため、フランスの市井の人々など架空の人物も多く出てきます。 また、伝記ではほとんど出てこないものの、実在の人物で、マリーと同世代に生きたサド侯爵やモーツアルトなども出てきます。そうすることで、イメージがより深く広がっていきます。 その辺りの登場人物は、先日「マリー・アントワネットの時代 2021/5/12(水)」に書いています。 エンタメの小説だけあって、事実を淡々と並べていく伝記と比べると、感情の動きがより細やかでウエットで読みやすく、マリー含め登場人物の性格やら印象もまた違ったように感じます。 もちろんカトリック信者であり、その知識も詳しい著者ですから、それとうまく合っているようです。 ★★★ 5月後半の読書と感想、書評 2021/5/29(土) |
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006 | 反逆(上)(下) (講談社文庫) | 1988年から1989年にかけて読売新聞に連載され、1989年に単行本として出版された時代小説です。その後に出版された「決戦の時」(1991年)、「男の一生」(1991年)と3つ併せて戦国3部作と呼ばれています。 同じく戦国時代の小西行長と加藤清正を描いた「宿敵」(1985年)はどうなるのって気もしますが、そのうちに全部読みたいと思います。 この小説の元となったのは、1959年に発見されたという戦国時代に尾張の前野家が記した「武功夜話」で、そのほか戦国時代を知るための定本となっている「信長公記」や、「フロイス日本史」なども参考にして書かれています。 主人公は、前半は信長に一度は仕えたものの、その残虐さや理不尽さに恐怖と嫌悪を感じ、信長と敵対する毛利勢が援軍に来てくれると信じ、反旗を翻した荒木村重とその家臣竹井藤蔵ら、後半は同じく信長に対して謀反を起こした明智光秀、そして信長亡き後天下統一にひた走る豊臣秀吉と対立した柴田勝家などと、時代の寵児に逆らって英雄になり損ねた戦国時代の武士をメインに置いた小説となっています。 特によく出てくる戦国時代小説と違ったところはありませんが、どちらかと言えば、戦国初心者にもよくわかるように、ところどころで、出典となった作品のことや、著者の感想や推測などが散りばめられています。 なので、もう十分に戦国時代のことには精通しているという人にはあまり面白くないというか、もっと別の視点や歴史書からすると違った解釈ができるのではないかという疑問が出てきたりするでしょう。 あとは、時代の寵児信長や秀吉メインの作品ではなく、その周囲にいて蹴散らされた多くの武士や大名達の視点でみた戦国時代というので読む価値があり、納得できます。 ★★☆ 6月後半の読書と感想、書評 2017/6/28(水) |
005 | わたしが・棄てた・女 (講談社文庫) | 2014/01/27読了 感想なし 「BOOK」データベースより 大学生の吉岡が二度目のデイトで躯を奪ってゴミのように棄てたミツは、無垢な田舎娘だった。その後、吉岡は社長の姪との結婚を決め、孤独で貧乏な生活に耐えながら連絡を待ち続けるミツは冷酷な運命に弄ばれていく。たった一人の女の生き方が読む人すべてに本物の愛を問いかける遠藤文学の傑作。 |
004 | 心の航海図 (文春文庫) | 1998/09/18読了 「BOOK」データベースより 社会がはげしく揺れ動き、「正しさ」の羅針盤が定まらぬ今。そんなときだからこそ、信じられるものを見つけたい。社会や人間のあるべき姿を見つめたい…。四季のうつろいから、マスコミ、暴力、医療、宗教の問題まで、折々の出来事に触れて紡ぎだされた様々な思い、願い、祈り。足元を見つめ直すためのヒントに満ちた随想集。 |
003 | 深い河 (講談社文庫) | 1997/08/13読了 「BOOK」データベースより 喪失感をそれぞれに抱え、インドへの旅をともにする人々。生と死、善と悪が共存する混沌とした世界で、生きるもののすべてを受け止め包み込み、母なる河ガンジスは流れていく。本当の愛。それぞれの信じる神。生きること、生かされていることの意味。読む者の心に深く問いかける、第35回毎日芸術賞受賞作。 人は皆、それぞれの辛さを背負い、生きる。 そのすべてを包み込み、母なる河は流れていく。 死生観、宗教観に問いかける名著 本当の愛、生きることの意味を問う、遠藤文学の集大成! |
002 | 真昼の悪魔(新潮文庫) | 1997/07/01読了 「BOOK」データベースより 患者の謎の失踪、寝たきり老人への劇薬入り点滴…大学生・難波が入院した関東女子医大附属病院では、奇怪な事件が続発した。背後には、無邪気な微笑の裏で陰湿な悪を求める女医の黒い影があった。めだたぬ埃のように忍び込んだ“悪魔”に憑かれ、どんな罪を犯しても痛みを覚えぬ虚ろな心を持ち、背徳的な恋愛に身を委ねる美貌の女―現代人の内面の深い闇を描く医療ミステリー。 |
001 | 侍 (新潮文庫) | 1986/06/25 「BOOK」データベースより 藩主の命によりローマ法王への親書を携えて、「侍」は海を渡った。野心的な宣教師ベラスコを案内人に、メキシコ、スペインと苦難の旅は続き、ローマでは、お役目達成のために受洗を迫られる。七年に及ぶ旅の果て、キリシタン禁制、鎖国となった故国へもどった「侍」を待っていたものは―。政治の渦に巻きこまれ、歴史の闇に消えていった男の“生”を通して、人生と信仰の意味を問う。 |
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