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綾辻行人 AYATSUJI YUKITO 既読書籍

005 眼球綺譚
004 深泥丘奇談 003 アナザー(上)(下) 
002 奇面館の殺人  001 最後の記憶

読書感想は2010年頃以降に書くようになりました。それ以前に読んだ本の感想はありません。


1960年生まれ。京都府京都市出身、妻は小説家の小野不由美。代表作に「館シリーズ」、『Another』など。
京都大学教育学部に入学。京大推理小説研究会に所属した。研究会の同期には後に結婚する小野不由美がおり、作家となる我孫子武丸や法月綸太郎も所属していた。大学4年生の冬に江戸川乱歩賞に、後の『十角館の殺人』の原型の作品で応募し、第1次選考に残った。1992年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。2018年第22回日本ミステリー文学大賞受賞。(Wikipediaより引用 2022年)


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005 眼球綺譚 (角川文庫)

1995年単行本、1999年と2009年に別々の出版社にて文庫化されたホラー短編集です。

収録されている作品は、「再生」「呼子池の怪魚」「特別料理」「バースデー・プレゼント」「鉄橋」「人形」「眼球綺譚」の七編です。

なかなか味わい深い短編が多く、忙しいさなかにさらっと読むのではなく、腰を据えて夜中でひとりジックリと味わいたいものです。暑い夏の夜でも背筋がゾワッとして涼めます。

著者の作品は、過去に「Another」「奇面館の殺人」「最後の記憶」「深泥丘奇談」の4作品を読んでいますが、いずれもたいへんわくわくドキドキで面白かった記憶が残っています。

短編の中の「人形」は、著述業の主人公が、同じく作家の嫁(著者夫婦と同じ設定)が仕事で海外へ行くと言うので、その間久しぶりに親に顔を見せに実家へ帰った時に起きた出来事で、実家の犬の散歩をしていたら、犬がどこからかのっぺらぼうの人形を咥えて戻ってきます。

翌日、鏡を見るといつも見慣れた黒子がなくなっていることに気がつき、はたと気づいて人形を見るとそちらに黒子ができている。

そして次は指紋が、耳が、口が、、、と、、、思っただけで背筋がゾクゾクします。

短編集のタイトルにもなっている「眼球綺譚」は、目をくりぬかれた殺人事件と、古くからあって今は廃墟となっている洋館と、シュチュエーション自体が気持ち悪さ全開の短編ですが、この著者には珍しく?ちょっとエロティックなシーンもも登場します。

★★☆

8月後半の読書と感想、書評 2018/8/29(水)

004 深泥丘奇談 (角川文庫)
館シリーズなどが有名な京都在住の推理小説の作家さんで、2008年に単行本、2011年と2014年に文庫化された作品です。続編の「深泥丘奇談・続」も2011年(文庫は2014年)もすでに発刊されています。

京都市内に長く住んでいると京都市内北部にある「深泥ケ池(みどろがいけ)」という沼のような池のことを知らない人はいないと思いますが、とかく怪奇現象やその筋の噂が絶えない場所で有名なところです。

何度か地元の新聞にも載りましたが「タクシーが深泥ガ池で女性を乗せて、京大病院までというので走っていたら、いつの間にか消えていた」とか、「深泥が池の近くを走行中に白い服を着た女性が前に飛び出してきて轢いてしまったが、降りてて見ると誰もいなかった」とか。

これらの事故?事件?は、ちゃんと警察にも届けられていて、その警察発表が新聞に掲載されていて、単なる噂や都市伝説の域を超えたものとしてよく知られています。

そうした深泥ケ池をもじった「深泥丘」という地名にある不思議な病院を舞台にして、主人公の作家(著者?)が遭遇する様々な怪奇現象や不思議な人達との話しがコミカルに連作短編で書かれています。

ホラー小説のジャンルに入るのでしょうけど、特にこれといってゾッとするようなわけでもなく、なにかちょっと中途半端な感じです。

★☆☆

6月前半の読書と感想、書評 2016/6/15(水)

003 Another(上)(下) (角川文庫)
この作品は2009年に単行本、2011年に文庫版が発刊されているホラー・ミステリー長編小説で、その後2011年にシリーズ第2作目の「Another エピソードS」が、2014年からは3作目が野生時代での連載が始まっています。

またアニメや映画も作られていて、映画は山ア賢人と橋本愛の主演で、2012年に公開されています。

主人公は東京から地方の公立中学校へ転校してきた中学三年生男子。母親は主人公を出産後に間もなく死亡し、研究者の父親と長く二人暮らしをしていましたが、父親の長期海外出張のため、母親の実家で祖父母と一緒に暮らしています。

しかしこの三年三組に転校してきてから、多くの謎に包まれます。というのも、25年前にクラスの人気者だった3年3組の生徒が事故で死亡しますが、クラスメイトや担任がその後もその亡くなった生徒がそのままいるかのように振る舞ったことで、翌年からそのクラスにだけおかしな怪事件が頻発するようになります。

主人公の生徒は事の真相について知らされず、その結果、クラスの中での決まり事を破ってしまいます。そのあたり、小説の中では「今はまだ教えられない」とか「今度話しをする」とか「今日のところはここまでね」とか、思い切り話しを引っ張って引っ張ってなかなか真相やヒントを明らかにせず主人公以上にイライラし、ただ紙の無駄遣いのような気もします。

民放テレビで盛り上げておくだけ盛り上げて、パッとCMに入る山場CMや、スポーツ中継を「このあとすぐ!」とか言っておきながら、30分後にようやく始まったりする騙しのテクを応用しているのか?と疑ってしまい、いらちな自分には不向きとも言える展開です。

内容的には創造性豊かで面白いストーリーだったのに、もう少しスピード感を持って(短気な)読者に配慮して書けば、詰まるところ上下巻に分けなくとも十分1冊に収まりそうな内容だったのがちょっと残念でした。

逆に鯨統一郎氏のように重い深いテーマでも、サラッと軽く短編にして書いてしまう作家さんもいたりして、それぞれが個性なのでしょうけど、作家さんの個性を見分けて選んで読む時代になってきたのかも知れません。

12月後半の読書と感想、書評 2014/12/31(水)

002 奇面館の殺人(上)(下) 館シリーズ (講談社文庫)
著者は1960年生まれで、大学院を卒業後も就職せず、そのまま専業の作家となった珍しい経歴の方です。働かずとも生活には心配がないほど実家が裕福で、環境に恵まれていたのでしょうか。最近の芸術家というものはそうした境遇にも恵まれないとなかなか生まれないものです。

著者の作品では過去に1冊だけ「最後の記憶」を文庫化された2007年に買って読んだことがあり、今回で2冊目です。

この小説は、著者の代表的なシリーズ作品で、「十角館の殺人」から始まる「館シリーズ」と称されているその9作目です。

「館シリーズ」は、故人となっている建築家中村青司という架空の設計家が建てた奇妙な謎の多い館に興味を持った主人公、ミステリー作家の島田潔(ペンネーム鹿谷門実)が訪れて、そこで起きる殺人事件の謎を解いていくというものです。

怪奇小説やミステリー小説では、このような謎が多い邸宅がそのトリックによく使われますが、現実の社会でも、何年も多くの女性を監禁してきた地下室付きの家や、誘拐した少女を自分好みに育成するための防音処理を施した監禁部屋など、小説にも負けず劣らずの奇人変人も実際にいるわけですから、小説で奇想天外な家があっても不思議ではありません。

こういう謎解きものは内容を書いてしまうわけにもいかないので、省略しますが、白状すると、いつも寝る前に少しずつ読んでいたのですが、そのせいか、しばらくのあいだ夢見が悪く、怪奇な変な夢ばかりみて困りました。

と言うのも、この小説では西洋風の金属でできた顔の表面だけでなく頭全体をスッポリと覆う鍵付きの仮面が登場してきますが、私が10歳になるかならない子供の頃に読んで、一種トラウマになってしまった楳図かずお氏の恐怖漫画「笑い仮面」の残虐さを思い出してしまい、少々気持ちが悪くなったことを付け加えておきます。

8月後半の読書と感想、書評 2014/9/3(水)

001 最後の記憶 (角川文庫)
2007/07/06読了

「BOOK」データベースより
若年性の痴呆症を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したという「凄まじい恐怖」の記憶だけだった。バッタの飛ぶ音、突然の白い閃光、血飛沫と悲鳴、惨殺された大勢の子供たち…死に瀕した母を今もなお苦しめる「最後の記憶」の正体とは何なのか?本格ホラーの恐怖と本格ミステリの驚き―両者の妙なる融合を果たした、綾辻行人・七年ぶりの長編小説。



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